オリ主がGS世界で色々変えようと奮闘するお話   作:ミニパノ

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残念ながら事務所大繁盛の背景は大幅カットです。

ミニパノはきざんで投稿することを覚えた。


19:ハイスペック横島くんと、ハイスペック西条さん

【改めて見ると凄いな】

【流石としか言えないよな】

 

俺の目の前には事務所でバタバタと忙しなく動く面々があった。

横島、おキヌちゃん、俺、はさておき、ピート、タイガー、カオスにマリアとテレサ、愛子、更に茜とタマモまで居る。

 

横島に使えるものは全部使いたいと、茜、タマモへの手伝い依頼をお願いされた。

まぁ実際に外で依頼をこなすこと以外なら、という条件付きではあるが入ってもらった結果、この大所帯である。

茜やタマモは当初横島に対する不信感が拭えなかったが、いざ仕事が始まってからの豹変ぶりに、たいぶ評価を向上させたようだ。

 

「いやぁ、横島さんの作戦、大当たりでしたね」

 

「本当になぁ、横島のやつ、どれだけ色んな才能持ってるんだよ。羨ましいを超えて最近妬ましいわ」

 

【まぁ、あの両親の子供、と考えると当然の結果だったかもしれんがな】

 

確かに、と心の中で語りかけてきた心眼に同意して、仕事に戻る。

 

そう、横島は美神さんの事務所をかなりの黒字を出しながらまわしていた。

漫画でもそうだったし、多分そうなるだろうとは思っていたけど、目の前で見ると本当に凄まじい。

ちょっとしたアイディアからかなりの利益を生み出したり、トラブってもすぐに最善の対策で解決する、その手腕を隣で見られるのは楽しくも嬉しいもので、本当に感動する。

コイツは美神さんとは違った意味で人を惹きつけるものを持っているんだよなぁ。

正直コイツが独立するって言ったらついていきそうだ。隣でコイツが見せてくれる世界を見てみたい。

 

【おいおい、私が言うのもなんだが、お主はコヤツにのめり込み過ぎではないか?いや、横島だけではないな、美神令子やおキヌ殿に対して感情的になりすぎだぞ】

 

【仕方ないだろ、元々滅茶苦茶好きだったのに、一緒に過ごして、現実として一緒に働いて、ドンドンこの人達の魅力にやられてるんだから】

 

【やられている自覚はあるのか……。あまり感情的になるなよ?お主、ハーピーやメドーサ、挙句の果てにはデミアンやプロフェッサーヌルに至るまで、可能である限りなんとか仲間に、とか考えているだろう】

 

【あ、やっぱりバレてたか】

 

【いくらなんでも甘すぎるぞ。いくらお主にとっての元々物語の人物達で、憧れの存在だとしても、敵は敵だと思わんと足元を掬われるぞ】

 

【……まぁ解ってるよ。だからGS試験の時も勘九郎とかメドーサと戦ったじゃないか】

 

【私に隠し事は通じんぞ、勘九郎をあの場で確保して、説得するつもりだっただろ】

 

【……なんで?】

 

【お主は解りやすい。今度はちゃんと解らないように悪巧みは企むのだな】

 

【まいったな】

 

【とにかく、ある程度は私も付き合うが、何処かでちゃんと見切りをつけるんだな】

 

【……わかりました】

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数日、すぐに予想通りの結果が出た。

 

「まぁ、こうなりますよね」

 

「……シュウくんと心眼には感謝だわ。正直自分が倒れる可能性を考えずに続けてたら、多分精神やられてたわ」

 

「と言っても結局ぶっ倒れてるじゃないですか」

 

「あ、やばい。って思った時点で、自覚症状があったからそのまま意識を自分から放したのよ。あのまま頑張ってたらもっと酷いことになってたわよ?」

 

「どこまで深刻な状態になるつもりだったんですか」

 

苦笑しながら言う。美神さんも自覚があるのか苦笑一つで事務所の席に座る。

結局、美神さんは一度だけ軽く倒れて、すぐに事務所に戻ってきた。いや、倒れたのに軽くってなんだ。

 

「いやしかしまさか倒れるとは。令子ちゃんは思った以上にお金が好きすぎるようだね」

 

苦笑しながら言う西条さんに美神さんは顔を赤くしてうつむいている。

あ、横島がやれやれわかってねぇなぁ、と言わんばかりに西条さんの前に出た。

 

「たりめーだろ、お金が好きで好きで好きで好きで好きで、好き勝手な生活しまくって、世の中ナメてて、ワガママで傲慢で、根性曲がってて、ぶべっ!」

 

「アンタは私に恨みでもあんのか!!」

 

あーあ、あの名シーンが目の前で見れるかと思ったら、美神さんが普通に居るからツッコミ入っちゃった。

 

「と、とにかく、そんな美神さんに公務員やらせたらこうなるのはあたりめーだろ!」

 

あ、鼻を押さえながら一応最後まで言い切った。

西条さんもちょっと反省したような表情だ。

そういえば、西条さんと横島って決闘したのかな?

 

【いや、どうやらタイミングもあって、そういうことはなさそうだったぞ】

 

まぁ、今の横島だとどうなるんだろうな。

ハンズオブグローリー覚えてないけど、実際に戦闘自体はかなり出来る様になってきていると思う。

最近の依頼中の動き、ドンドン良くなってるし、ドンドン離されているのがわかる。

 

「どうやら君はGSで居る方が向いているようだね」

 

「西条さん……、ごめんなさい、どうやらそうみたい」

 

「ふ、なら横島くん、シュウくん、おキヌちゃん、とりあえず令子ちゃんは君たちに預けよう」

 

「たりめーだ、公務員はさっさと帰れ!」

 

しっしっ、と手で払うように追い出そうとする横島。

いや、それ失礼だからやめとけよ。

とか考えていたら少し考えるような素振りをした後に、もう一度西条さんが口をひらいた。

 

「……ちょっと、横島くんとシュウくんは来てもらっていいかい?令子ちゃん、助手を少し借りるよ」

 

「え?まぁ、良いけど。仕事かしら?」

 

「いや、少し男同士で話があるだけだよ」

 

え?俺も?

言われた通り西条さんに付いていく俺と横島。

横島はポケットに手を突っ込んで欠伸しながら仕方なく、といった表情だ。

 

人気のない公園で西条さんは立ち止まって振り返る。

 

「さて、急で申し訳ないが、少し聞きたい事がある。まぁ基本的には横島くんにだが、念の為シュウくんにも聞いておきたい。それと、シュウくんには別の話もあるんだ」

 

え?

どういうこと?

 

「んだよ」

 

いや、横島の態度滅茶苦茶悪いし。

 

「君は、いや、一応君たちにしておこうか。君たちは令子ちゃんに対してどのような感情を抱いているんだい?」

 

「ど、どういうことだ?」

 

あー、これは俺も巻き込まれた感じかな?

横島があまり理解できていないようだけど、先に答えちゃうか。

 

「頼りになる所長ですよ。すごく強いし、憧れでもあります。でも恋愛感情は無いですよ」

 

「そうかい。では横島くんは彼女を愛しているのかい?」

 

「……?よ、よくわからんがあれは俺のじゃー!」

 

「それは単なる欲情だろう。そういうことではなくだな……!」

 

頭痛でもするのか頭を押さえて再度説明する西条さん。

そこからは泥仕合の様な言い合いが続いた。

まぁ確かに西条さんからしたらたまったもんじゃないよなぁ。横島は横島で自分の感情解ってないし。

でもなぁ、横島の感情って、前世の高島の感情も含まれているから、本当に本人の感情としてどうなのかってなんとも言えないんだよな。

 

【まぁ、あまり難しく考えるな。別にそういうことは本人たちに任せれば良いのだ。お主はルシオラを助けようとしているが、横島とくっつくかどうか、については手を出さないほうが良いぞ】

 

【あー、そうだよなぁ。そればっかりは本人達の意思だもんな】

 

【あれでいて、本当にハーレムなぞを作ってしまうかもしれんがな】

 

【横島って本当にそうなりそうで笑えないぞ】

 

【私としては最近お主も心配になってきたんだが……】

 

【だからタマモは違うってば】

 

【いや、タマモだけではなく】

 

【どゆこと?茜はそういう関係じゃないぞ?】

 

【…………まぁ良い】

 

呆れたような声を俺の心の中に残して心眼はそれ以降黙ってしまった。

そんなことを考えていたら二人の言い争いも収まったようだ。

 

「ま、まぁ全くもって納得できていないが、とりあえず令子ちゃんは一時的にGSに戻ることになったんだから、そこに関してとやかく言うつもりは無いが、僕は君を認めないからね」

 

「はっ、認めてもらわなくて結構だっつぅの!」

 

「本当に君は……まぁいい、その話はとりあえずここまでだ。あとは、シュウくんに情報を渡したいんだ」

 

え?俺?

ちょっとボーッとしてたから突然自分に話を振られて驚く。

 

「いやね、六道家の当主から以前依頼があっただろう?」

 

「げ、シュウお前美神さんに内緒でそんなことしてたのか?殺されるぞ?」

 

「キミは令子ちゃんを何だと思ってる…………いや、なんでもない。どうやら僕が思っていた以上にお転婆に成長していた様だしね」

 

西条さんにもそう思われてるのか美神さん……。

って、西条さんが言ってるのって多分雪之丞と一緒にやった妖怪を商売に使ってた連中の検挙だよな。

 

「君達が捕まえた犯罪グループだが、どうやら単純に彼らを捕まえておしまい、といった話ではないようでね。裏に結構大きなグループが居るみたいなんだ」

 

【だろうな】

 

心眼の言葉に西条さんも一つうなずきを返す。

まぁ、それは予想していたことだ。

あそこに居た妖怪の数は思ったより多かった。当然どこかに連れて行こうとしていたんだろうけど、あの少ない人数であの規模を管理するのは難しいだろう。

 

「最近我々Gメンも調査していたんだが、ようやく辿り着いた研究所があってね」

 

「え、じゃあ裏にいるグループが解ったんですか?」

 

「いや、もしかしたら、程度で、証拠がないんだ」

 

「んだよ使えねぇな」

 

横島、話解ってないのに西条さんに喧嘩売るのやめてくれ。

あ、西条さんチラッと横島を見たけど無視した。

 

「証拠がなかったのは理由があってね、実はそこの研究所、壊滅していたんだ。燃やされた様な跡もあったから、証拠品も期待は出来ない」

 

「か、壊滅?」

 

「あぁ、見たところ、人死は出てなかった様だけど。まぁ断言は出来ないが」

 

マジか、だれがそんなことを?

というか結局妖怪使った商売なんて誰がやってるんだ?確かそんな話なかったよな?

 

「ここからは内密に頼むよ。恐らくとしか言えないのだが、やつらの裏に居るのは南部グループと思われるんだ。表向きは色んなジャンルに手を出している普通の企業みたいなんだけどね、どうしてもシュウ君が捕まえた連中が向かう予定だった場所から色々と探ると、南部グループの研究所にたどり着くんだ」

 

南部グループってなんか聞いたことあるぞ。

 

【確か茂流田と須狩が所属していたところではなかったか?】

 

あ、そうか、確かに妖怪使って実験とかしてたよな。

そうだよな、漫画に描かれてた事件だけとは限らないよな。じゃあ結局裏に居るのはメドーサか。

 

【決めつけるのはまずいと思うがな】

 

「怪しいなんてもんじゃないですね」

 

「待った待った待った、黙って聞いてたけど、シュウ裏で何やってたんだよ」

 

話の途中で横島が割り込んでくる。西条さんは少し驚いた様子だ。

あー、しまった、こんな形で横島にバレることになるとはなぁ。

 

「え?君達は一緒に仕事をしたんじゃないのかい?」

 

「あぁ、それは聞いてなかったんですね。その日は横島仕事だったんですよ。で、俺と雪之丞の二人で」

「雪之丞?!おま、大丈夫だったのか?」

「大丈夫だよ、あいつ普通にもうメドーサ側の人間じゃないって明言してるし」

 

「なるほど、ということは、やはり六道の当主が言っていた話は本当なんだね」

 

へ?何が?ちゃんと説明してくれないとわからないって。

俺のポカンとした顔を見て、あぁすまないと続ける西条さん。

 

「いや、シュウ君が対人なら敵なしと言われるほどに強い、ということさ」

 

「おぉ、こいつ人間やめてるからな」

 

「お前には言われたくないぞ横島」

 

そこから始まった俺と横島のどっちが人外寄りかという、全くもって残念な言い合いを見ながら考え込むような素振りをしていた西条さんが口を開く。

 

「…………シュウくん、少し、手合わせしてもらってもいいかな?」

 

「俺が西条さんとですか?」

 

「あぁ、もちろん真剣は使わないよ」

 

そう言って西条さんの相棒、霊剣ジャスティスを鞘から抜いて、鞘の方を構える。

本体の刀は端っこに置いていた。多分横島に渡したくはなかったんだろうなぁ。

 

「まぁ、ちょっとだけなら良いですけど、どうすればいいですか?」

 

「一撃当てた方の勝ちでどうだい?」

 

「構わないですよ」

 

俺の了承を聞いて、悪いね、と一言言って走り出す西条さん。

 

ジャスティスの鞘を突き出してくる。

速い、そしてかなり無駄のない動きだ。ただ、この身体のスペックから見ると遅い。

最小限で避けて西条さんの手元を払う。

が、西条さんも俺の動きを予想していたようで、一歩下がってかわした後、今度は素早く上段から振り下ろしてきた。

狙いは肩だろう。

俺は振り下ろされた鞘を左側に避けながら、右手で鞘を追う形で触る。そしてそのまま勢いよく振り下ろしながら左手で手元の握り部分を捻って回す。

そのまま腕を一周させると、西条さんが振り下ろしてきた鞘は俺の手に収まる。

 

「なっ?!……無刀取り、いや、柄取りだったか?初めて見たよ」

 

「降参ですか?」

 

「そうだね、正直最後の動きは気付いたら武器を取り上げられていた、程度にしか解らなかったよ。だからこれ以上やっても無駄だろう。僕の負けだ」

 

ふぅ、と一息ついて鞘を西条さんに返す。

正直想像よりずっと強かった。霊力を使っていない状態であのスキの無さ、速さもかなり速かった。

 

とはいえ、今の感じだと個人的には横島のほうが戦いにくいな。まぁ俺限定だけど。

あいつ、何回も手合わせすればするほど、同じ手は全く通じなくなるし。確実に天才だわ。

俺より絶対に筋力もスピードも無いのに、戦い方が上手すぎる。

なんでこの攻撃が当たらない?と何度思ったことか。

しかもドンドン成長するから、絶対漫画の時より断然横島は強くなっていると思う。

あと、もう既に俺の手の内をかなり読まれてる気がするんだよな。

 

そんな全然関係ないことを考えていたら西条さんが俺の肩に手を置いていた。

 

「本当に異常な程だね。どうだい?君さえ良ければGメンに入らないかい?正直Gメンの装備なら霊力をうまく使えなくとも十分に戦えるはずだ。君は真面目そうだし、よかったら僕と一緒に仕事」

「舌の根も乾かぬうちに美神さんの助手引き抜こうとしてんじゃねぇよ!」

 

西条さんの話に横島が割り込む。

なんか俺を庇うような位置に入ってきた。

あれ?これってヒロインポジション?私のために争わないで?

【アホか】

心眼が最近マジで辛辣。

 

「あぁ横島くん、君はいらないよ?」

 

「聞いてねぇよ!!」

 

それにしても、まさかGメンに勧誘されるとは思わなかった。

ぎゃあぎゃあと言い合う横島と西条さんは放っておいて、霊剣ジャスティスを拾ってくる。

 

【……そうか!その手が……!】

 

【どした?心眼】

 

【いや、なんでも無い】

 

なんでも無いことあるかい。

 




あまり目立たないけど、西条さんもかなり強いと思うんですよね。
漫画の描写だと下手したら美神さんよりも。。

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