オリ主がGS世界で色々変えようと奮闘するお話   作:ミニパノ

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一話の文字数ってどれくらいが普通なんでしょうね。
皆さんの小説を見たら思ったより結構なバラつきがあったので、試行錯誤してみようと思います。
おそらくは暫く短い気もしてたり……。


2:美神令子除霊事務所へようこそ

凄い夢を見た気がする。

何故か俺はGS美神の世界に居て、何故か凄い身体能力で彼女達のピンチを救うという夢だ。

いやぁ、今思うと楽しい夢だった気もするな。本当に死ぬかと思ったし、死を覚悟したけど。

さて、目も覚めてきたことだ、目を開けたところでいつもの知ってる天井だ。

さぁ、今日も頑張って学校いくぞ!俺は、目を開けた。

 

「……知らない天井だ」

 

鉄板だな……。

 

 

 

 

 

 

「おはようございます」

 

「……え?あぁ、おはようございます?」

 

真横から聞こえてきた声にぼーっとしていたとはいえ、反射的に答える。そして、顔をそちらに向けると……おキヌちゃんが俺の事を見ていた……宙に浮いて。

……まだ夢の中の様だ。

 

「おやすみなさい」

 

「あぁ、駄目ですよ、美神さんから貴方が起きたら連れてくる様に言われてるんですから、それともまだ体調悪いんですか?」

 

うっ、流石は良心の塊だ。夢の中でも罪悪感を覚えさせる様なことを言う。

 

「だ、大丈夫だよ」

 

「良かったぁ、じゃあ一緒に美神さんのところへ行きましょうか」

 

言われて寝かされていたベッドから降りる。

……?

ちょっと高いベッドだな。というか全体的に視点が少しだけ低いような……。

 

おキヌちゃんに連れられてドアを開けると、部屋の中には予想通り所長席に座ってこちらを見ている美神さんと、ソファから同じくこちらを見ている横島がいた。

やっぱり夢ではなく、GS美神のキャラが俺の目の前にいる。どうやら信じられない事に、現実の様だ。

 

「起きたのね、さて、あんたのお名前は?」

 

「……シュウ、上坂秀(かみさかしゅう)」

 

答えない訳にもいかないし、お世話になってるのは間違いないので素直に答える。

失礼ながら漫画ではそこまで思った覚えが無かったけれど、美神さんすっげぇ美人。

255円で雇われる横島の気持ちもわか……いや、255円は無理だわ。あ、今はまだ250円だったっけ?

 

「なるほど、シュウね。あんたは何であんな場所にいたのかしら?」

 

「わからない」

 

「は?」

 

美神さんが睨んでくるが正直に答えたのだ、しょうがないじゃないか俺が一番知りたいくらいなんだから。

 

「本当に解らない。気付いたらあそこにいた」

 

「アンタあの時間なら学校に行ってる時間じゃないの?」

 

「気付いた時から一人。高校には行ってない」

 

下手に漫画がどうとかは言わない方が良さそうだ。ベタだけど記憶喪失とかみなしごってことにした方が良いと思う。

甘いかもしれないが国が何とかしてくれて新しい生活とかもありえるだろうし。

俺のデータを調べたところであるわけがないんだし。子供の頃登録もされずに捨てられて一人で生きてきた、とかどうだろう。

 

「美神さん、やっぱコイツ記憶喪失ってやつじゃないっすか?」

 

お、ナイスフォロー横島。

 

「そうね、この子が高校生なわけないしね」

 

ん?何かおかしいな。

 

「いや、高校生なのは間違いないと思うけど、俺17歳ですし」

 

「はぁ?!お前俺と同い年かよ!」

 

そういえばそうなるな、原作でも横島は17歳だったはずだし。

と言ってもそんなに驚かなくて良いじゃないか。

確かに童顔とは言われてたけどそんなの身長見れば……何か横島、背高くない?

 

「アンタ、自分の容姿に自覚ないの?確かに身長は中学1年生程度だからそんな高校生がいてもおかしくは無いけど、少なくともそこまで童顔な高校生は、いないとは言わないけど不自然よ」

 

「はぁ?!」

 

鏡を俺の前に置いた美神さんが呆れたように言う。確かに目の前に映っていたのは中学一年頃の俺と瓜二つのガキンチョだった下手したら小学生に見える。思わず声を上げてしまうのもしょうがない。

 

「ま、まぁ発育は人それぞれ違いますし……」

 

おキヌちゃんがフォローしてくれているんだろうが、フォローになっていない。

 

「なんでアンタ自身が驚いてるかはさておき、とりあえず、アンタが高校生のシュウってことは解ったわ。それ以外は特に解らないのね」

 

「はい、まぁ」

 

俺の答えに深くため息をつく美神さん。

 

「まさか美神さん、こんなみなしごの子供を追いだすわけじゃ……」

 

おキヌちゃん、俺17歳だってば。

おキヌちゃんの言葉を聞いて肘を机に付いて嫌そうな顔を隠そうともしない美神さん。

 

「私もホントなら『あらそう、お疲れ。さっさと帰んなさい』で終わらせるつもりだったわよ」

 

「こんな特殊な状況だと、警察とか説明とか色々と面倒だからため息ついたんですよね。決してコイツが可哀想だとかそういうことではないですよね、ふご!!」

 

流石横島、美神さんの事を解ってる。肘が顔面にめり込んでるが、あれはいつものことなんだろう。

 

「……美神さん、シュウ君もここで雇ってあげれば良いんじゃないですか?」

 

「あのねぇおキヌちゃん、確かに私はおキヌちゃんも雇ったりしたけど、子供雇ったところで仕事なんて出来ないでしょ?流石に一人の子供を育てていく様なお金は出したくないわよ。いくら私だって」

「いや、美神さんだからでしょ。おべ!!」

 

鼻血を垂らしながらもそういうツッコミを入れるのは尊敬できるぞ横島。あぁ、今度は神通棍が刺さってる。

 

「ってさっきから言ってるけど俺は子供じゃなくて17歳ですって!」

 

「「「あ」」」

 

こ、こいつらマジか。

 

「そうですよ、シュウく……シュウさんは高校生なんですから横島さんを雇ってるのと変わらないですよ」

 

「いや、そうはいうけどなおキヌちゃん、俺が持ってる荷物ってこんなんだぞ?」

 

ソファの横に置いてあったリュックを指さす横島。確かにとんでもないでかさだ。

前から思ってたけどこういう漫画ならではのクソでかいリュックってどれくらい重いんだ?

試しにリュックの肩ひもを掴んで引っ張ってみる。

 

「は?」

 

「「「へ?」」」

 

何か普通に持ちあがった。しかも割と軽いと思うんだけど。そのまま背負ってみる。一応頑張れば地面にはつかない様に持てるな。

油断したら身長の問題で地面につくんだが……。

 

「おま、ちっちゃい身体になんつう筋肉しとんじゃ。俺ですら泣きそうになる位重いのに」

 

「大げさな、これくらいなら軽いじゃないか。ってか俺も同い年なんだからそっちが持てるなら俺が持てたところでおかしくないだろ」

 

苦笑して言いながらリュックを降ろす。

 

ずぅん……!!

 

…………なんか軽いモノを置いた時に出る訳ない様な音が鳴った気がするんだが。

 

「……あんた、ゴーストスイーパーって知ってる?」

 

「へ?」

 

まぁそりゃ知ってるに決まってる。漫画の中で一番好きだったし、ラストの方の横島には何度泣かされたか解らない。出来る事ならルシオラとハッピーエンドを迎えて欲しかった。

 

「まぁ、一応記憶にはあるみたいですけど」

 

「興味は?」

 

これはまさかここで働けるということか?

確かにこのままここを出たところで行くあてなんてない。

唐巣先生とかなら拾ってくれそうだが、彼にアレ以上の負担をかけるのも相当に引けるものがある。

何より俺は前述した通り、横島とルシオラが幸せになるのを望んでいる。(他の女性陣には申し訳ないが)

……何も出来ない俺なんかが居たところで良い方向に行くかは解らないし、下手したら悪い方向に行くかもしれない。

大体俺みたいなイレギュラーが居たら何が起きるか……。

 

「興味は?!」

 

「は、はい!あります!」

 

しまった!美神さんの迫力につい返事をしてしまった。

 

「よし!あんたしばらくここで働きなさい。給料は大してあげられないけど生活だけは保障してあげるわ。横島君と同じ安アパートになるけど。どうせ行くあてもないんでしょ?それだけ力があれば荷物持ちには間違いなくなるだろうし」

 

「えー!ずるいっすよ!俺は時給250円なのに!」

 

「アンタは生活の保障は親の仕送りで何とかしてるでしょうが!大体あんたの給料からはセクハラ代とかの迷惑費が引かれてるのよ!

それに、アンタの荷物持ちも分担できてだいぶ楽になるわよ」

 

「俺は横島、宜しくな、シュウ」

 

うわー、現金な奴ら。原作で知ってるとは言え目の前で見るとすげぇな。

とはいえ、俺からすればあの横島と握手が出来る訳だ。

少しテンションが上がりながらも、差し出された手を力強く握り返した。

 

「よろし「ぎゃー!手が!手が!!」へ?」

 

俺が手を握った瞬間、横島が喚き始めた。確かに強めに握ったが、そんなに叫ぶほどじゃないハズ。すぐに手を離したが横島の手は赤く腫れていた。

 

「す、すまん。そんなに強く握ったつもりは」

「こんのバカ力が!次やったら新人苛めするかんな!!」

 

……あれ?ひょっとして、俺の身体能力おかしくなってる?

 

「あの悪霊と戦った時と言い、とんでもない拾い物したかもね。私は美神、ここの所長よ。あ、私の手を握りつぶしたら、殺すから」

 

ニコニコしながら手を差し出す美神さん。殺気をここまで笑顔で出せる人は初めてだ。

俺はビクビクと力加減を間違えない様に彼女の手を握った。

 

「宜しくお願いします」

 

良かった、普通に握れば大丈夫みたいだ。力を入れると強過ぎる事があるのか?気を付けよう。

 

「私はおキヌです、幽霊ですけど、宜しくお願いしますね」

「はい、宜しくお願いします」

 

なんだか流れでこんなことになってしまったが、これから俺はどうなるんだろうか。

出来れば全てにおいて良い方向へ向けられる様にしたいと思う。

 

特に、横島は好きだったし(変な他意は無い)是非とも幸せになってほしい。

 

「あ、お前ハッキリとしたイケメンやないけど、予備軍なんだから俺のナンパとか邪魔すんなよ!というか世の中の女はワイのもんじゃー!」

 

……考え直そうかな。

 

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