話は全く進んでませんけど!
久々にかけて良かった。……あれ?こんな感じで書いてたっけ?
「ヒミコ、ですか?」
「えぇ、ヤマタイ国の女王であるヒミコを降霊するのよ」
「私と令子、それと冥子がそれぞれ持ってるヤマタイ国の秘宝を3つ揃えると降霊出来るって話なワケ」
おキヌちゃんの言葉に美神さんが答えて、先程バイクで颯爽と到着したばかりのエミさんが補足する。
今俺達がいるのは六道家の庭だ。
こないだの香港での戦いの後は大変だった。
女性陣の買い物に付き合わされて、当然の様に荷物持ちでこき使われ、何故か映画に出演することになってスタントマンなしで無茶苦茶なアクションシーンを求められたかと思ったら、スタントマンとしてスカウトされるわ、日本に帰ったら帰ったで勘九郎を明神山に連れて行った時に小竜姫様から長時間のお説教を食らう羽目になり、説教ついでに手合わせでガッツリ修行することになったのは良かったけどその説教が異常に長かったし、勘九郎からは何故か「罪な男ねぇ」なんて謎の評価をもらう羽目になった。
そんな疲れていた俺にとって、今回の仕事は気楽なもので助かった。
美神さんたちがヒミコを降霊するのを見てるだけでいいのだ。
ちなみに、今日のバンダナは心眼入りではない。
横島に用事があるとかで今朝方横島のバンダナに移った。
どんどん強くなってる横島より俺の霊力鍛えるの手伝ってほしいなぁと少しだけ思ってしまったのは正直仕方ないと思う。やっぱりハンズオブグローリー使えるようになった横島を見てると焦る。
いや本当に良いことではあるんだけど、自分もやっぱり強くならないとドンドン離されるし役に立てなくなってくるからなぁ。
もう少し、もう少しでなにかつかめる気がするんだけど。
そんなことを考えていたらいつの間にか冥子さんが合流していた。
あれ?そういえばここで冥子さんのお母さん登場、とかだったと思ったけど。
あ、以前雪之丞経由で俺に仕事振ったの六道家だったのを思い出した。
何が目的かわからないけど、あまり油断しないほうが良いのかもしれない、か。
その後、俺達は俺の記憶通り冥子さんがまだ準備できていなかった金印を手に入れるため、六道家の書斎へ向かうことになった。
「どこのダンジョンよ、ここ」
「六道家のダンジョンよ~」
いや、普通の家にはダンジョンは無いでしょう。
美神さんの言葉に素で返す冥子さんに心の中でツッコミを入れる。
書斎に居たはずなのだが、何故俺達はこんな洞窟を歩いているんだろう。
ちなみに当然だが俺が先頭を歩いている。
さっきから何かしらの罠が飛んでくるたびに避けたり破壊したりしてるんだけど、これ普通の人だったら死んじゃうだろ。
考えながらも足元でカチッと音がして目の前から飛んできた矢を指で挟んで受け止める。
これまさかとは思うけど俺がいるからって事前に罠増やしてたりしないよな?
「シュウくんを連れてきて正解だったわね」
「改めて見ても人間じゃないワケ」
「人間ですって(少なくともお二人よりは間違いなく)」
「「何か言ったかしら?」」
「いいえ、何も」
なんであの声にもなってないようなつぶやきが聞こえるんだよこの人達。
そうしている合間にも、階段を降りながら壁のスイッチを美神さんが押してしまい、俺の目の前に刀が振り下ろされる。
立ち止まってそれを避けてからそのまま刀の腹を殴って折る。
「あ~、出来ると破壊しないでもらえると~」
「あ、すみません冥子さん。とっさだったのでつい」
「謝ることないわよシュウ、どうせ帰りも通るんだから全部破壊して進みなさい」
「いやそういうわけには……」
苦笑しながら振り返ったら美神さんは真顔だった。
冥子さんには悪いけど、なるべくもう一度作動しない程度には壊しながら進もう。
「さて、これで揃ったわね」
結局その後も特別何があったわけでもなく、ヒミコを召喚するアイテムが目の前に並ぶ。
3人のプロGSが何やら詠唱すると、ヒミコが召喚された。またまたまた美しい女性だ。
あ、でもやっぱこの人(?)も凄い人(?)なんだなぁ、ほぼ神様みたいな扱いなのか知らないけど凄い圧を感じる。
『ほぅ、人間がわらわを呼び出すとは。何用か』
「「「え?」」」
『え?』
3人の反応に対してポカンとしているヒミコ様。
そうです、この人達用事無しに召喚したんです。呼び出すことが目的です。
まぁ折角なのでここは予定通り割り込みさせてもらおう。
「あ、美神さん達が特に用件無いなら俺からいいですか?」
『う、うむ、よかろう』
「ヒミコ様って占いも出来るんですよね?」
『うむ、むしろ得意分野じゃな』
「俺の運勢占ってもらうことって可能ですか?」
『構わんぞ、何を占って欲しいのじゃ?』
召喚した3人のまさかの回答に比べてまだマシと考えたのか、俺の提案にのってくれるヒミコ様。
まさかこんな簡単に許可がおりるとは。
最悪ダメって言われたら諦めようと思っていたが、占ってくれるならラッキーだ。
「あ、ここじゃ恥ずかしいので個別でも良いですか」
『なんじゃ、見た目の通り愛いやつよの、構わんぞ』
ニヤリと笑いながらもOKが出る。結構ノリが軽い人だな。
まぁ当然3人からツッコミが入ったのだが。
「なによここで良いじゃない」
「そんな面白そ『ゴホン』興味深い占い、私たちも聞きたいワケ」
「私も~聞きたいな~」
『これこれ、下らん野次馬根性を見せるでないわ。童の占いが終わればおぬしらの占いもしてやろう』
「「ちっ」」
とまぁヒミコ様のフォローで助けられた。童については突っ込まない。
少し美神さん達からは離れたところでヒミコ様から『先に言っておくが』という前置きが入る。
『全てを見通すような占いは不可能じゃぞ、全盛期ならまだしもこのような召喚で現れただけのわらわでは限界があるでな。ざっくりとしたものになってしまう』
むしろ全盛期ならすべてを見通すような占いが出来るのか、凄いな。流石としか言えない。
そこまで期待していたわけではないので問題ない。
「はい、それで大丈夫です。すべてを知ってしまっても自分じゃ逆に下手をうちそうなので」
『年の割に大人じゃな。……いや、どうやら見た目通り、とはいかぬか』
「あ、解るんですね」
『なんとなくじゃがな』
凄いな、妙神山にいる某竜が付く神様も気付いてくれなかったのに。
この人一応元人間だよね?
「それで、俺が知りたいのは【俺の頑張り次第で俺の目的が達成することが可能か】です」
『なるほどの、それくらいの曖昧さなら恐らく占うことは可能だろう』
ま、これで解ることなんてほとんどないだろうけど、どう頑張っても絶対無理です!なんて言われちゃったら、歴史の修正力に対しての作戦に変えないといけない。それこそ老師に滅茶苦茶無理してもらうなり、超方向転換しないとダメだからそれだけでも知りたいんだよなぁ。
暫くして、ヒミコ様が目を開けて一言言った。
『…………おぬし、相当に無茶をするな』
「あ、やっぱりそんな感じです?」
『このタイミングでこれを確認する。ということは何をやっても無駄か確認することと、今考えている策が本当に現実的なのか、を知りたかった、といったところか』
ヒミコ様有能すぎません?
どこまで見えたんでしょ。
「そうですね、正直聞くの迷ったんですけど、今考えてることが無理なら他のこと考え始めないと間に合わないと思ったんで」
『なるほどの。詳しくはわからんし聞かんが、このままだとお主相当危ない橋を渡る羽目になるぞ。まぁその顔じゃ解っていた様だが。まぁその危ない橋さえわたりきれば、お主の目的が達成不可のものではないようじゃ』
ここまで明確に回答を貰えるとは思わなかった。
ちょっとした試しのつもりだったが、得たものは大きかったようだ。
とはいえ、結局は俺の頑張り次第で、危ない橋は渡りきらなきゃいけないんだよな。
そりゃそうか……。
「それを聞いて安心しました」
『いや、本当に相当頑張らないと不可能ぞ。強さも今のままでは足りないと出ておる。出来ると油断していれば全て水泡に……』
「それは元々解っていました」
『フ、ならこれ以上言うこともあるまい』
結局元々の想定通りどうなるかはわかったもんじゃない、けど0%じゃないことが判った、それだけで十分。
それから、やはり特に目的のなかった美神さん達は、卑弥呼様を交えて女子会(俺もいるんだが)を行い、それぞれが占いをしてもらったりと楽しく雑談してその日は解散となった。
出されたお菓子は非常に美味しかったです。
一方その頃
『これはどうだ?』
「いや、さっき厄珍に聞いたけど、それも結局霊力流さないと使い物にならないらしい」
『やはり完全に霊力無しで使える武器や霊具と言ったら、破魔札などの金がかなりかかったり消費されるものが多いな』
「消費されて金までかかるダブルパンチばっかじゃねぇか」
「当たり前アル。そうじゃない武器がほしいなら多少なりとも霊力がないと話にならないアル。もしくは特殊な才能を持っているか……、あ、霊視ゴーグルなら使えるアルよ」
「武器だっつーの!」
『下手に武器だけで使用できるほどの霊力を持っているものだと、自我を持ってたりするからシュウの霊力では乗っ取られる可能性すらあるし危険か……』
「シメサバ丸とかな」
『あぁ、そういえば既に前科があるとか言ってたな……』
「一応仙具や神具レベルのレアものならそういうものもあるネ、ただそんなもんあったらワタシが欲しいアル」
「だよなぁ」
「おっ!そういえばこれなら意思を持つほどの霊力は無いけど多少攻撃に霊力を込めることが可能アルよ。……まぁ一応これも結構なレアものだけど令子ちゃんのところはお得意様だし、ボウズ達にもなんだかんだ色々と助けられてるから、多少の値引きはしてやっても良いアル(まぁ実用性が低すぎるから売れないってのが正直なところだったりするけど)」
『なに?……ふむ、確かにそのようだな』
「へー、んじゃこれでいいんじゃね、シュウの新しい武器」
『……あとはアヤツの馬鹿力で壊れないか、だけだな』
「そこまでは責任持てないアルよ」
何やら3人ほど、あーでもないこーでもないとワイワイやっていたようである。
更におまけ~女子(?)会にて~
「そういえば、シュウくん結構モテてるみたいだけど、本命とかいるの?」
「冗談よしてくださいよ美神さん」
「ヒミコ様、シュウくんの本命教えて下さいな」
「ちょ!なにしてんですかアンタ!」
『ふむ、別に特定の人物に強い恋慕は抱いてないようじゃな。まぁ女性に興味がないわけでは無い様じゃし、人並みに今の年齢に見合う程度には興味があるようじゃが』
「ヒミコ様も何普通に答えてるんですか!プライベートの侵害ですよ!」
「へぇ、意外なワケ、てっきりよりどりみどりだぜウェッヘッヘッかと」
「エミさんは俺のことなんだと思ってるんですか」
「ムッツリスケベ」
「怒りますよ?」
『まぁ本人がまだ子供じゃからな。そういうものに疎いんじゃから仕方あるまい』
「あの、さっきも子供じゃないと……」
『こうこうせー?という年齢であることを承知で言っておる』
「むぅ……そりゃヒミコ様からしたら子供かもしれないですけど……」
「ま、本人目の前にこれ以上はやめとくワケ」
「そうよ~、こういうのはちょっかい出さないほうがいいと思うわ~。で、シュウくんって年上と年下どっちが好きなの~」
「アンタやめるき無いでしょ」
「勘弁してくださいよ……」
評価つけてくれた人がとうとう100人になりました!
ありがとうございます!
ついでに最近読み上げ機能ってのを見つけたので自分の小説で押してみて…………滅茶苦茶後悔しました。
自分が書いた拙い文章を目の前で読まれるのってこんな気分なのか……と変な汗出ました。
更に更に、ここすきって機能も見つけて、自分の小説にそんな場所をつけてくれてる人がまさかいるとは気付いていなかったので、一通り見直して嬉しい気分になりました。
ここすき押してくださっている方も本当にありがとうございます。