オリ主がGS世界で色々変えようと奮闘するお話   作:ミニパノ

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前回からほぼ一年。。相変わらず申し訳ないです。
何とかならんかなぁ、、
気付いたらとんでもない時間がたっていて老いを感じてます。
恐らく昨今の傾向から今年最後の更新なので、、、
みなさま良いお年を


31:横島とシュウの依頼

「横島クン、この依頼お願いしていいかしら」

「へ?」

 

美神さんがいつもの机で書類を片付けながら一枚の依頼書を横島に向かってペラと見せる。

横島はその依頼書を見て目を丸くしている。指を自身の顔に向けて「俺?」と言わんばかりだ。

いや、お前なんでこの状況が意外なんだ。

 

「へ?じゃないでしょう、アンタ私がGメンの事務所に行ってた間、所長代理でちゃんと依頼こなしてたのは知ってるわよ。それも自分も行けそうな依頼ならちゃんと受けて対応してたのも」

「あ、そういえば、はぁ」

 

美神さんに言われてもまだ実感が湧いてないのか、改めて目の前の突き出された依頼書を受け取りながら生返事をする横島。

というかお前、美神さんが裏でフォローしてたらしいけどもう既に依頼任されてるんじゃないのか?

 

「いやだから、はぁじゃないのよ。だったらアンタがいけそうな依頼任せるのもおかしくないでしょうが」

「…………お」

「お?」

「俺のことを頼ってくれてるんですねー?!これは愛の告白と取っても「良いわけ無いでしょうが!バカやってないでさっさと依頼こなしてきなさい!」…………ふぁい……」

 

地面に沈めてヒールで頭を踏みつけながら一喝する美神さん、この光景も何度見たか。

というかこれからも何度も見るんだろうなぁ。

あと今回は横島の能力を考えると赤字は無いだろうと考えているのか、美神さんからの赤字は殺す宣言の釘差しはなかった。

 

「あ、シュウクンも今は一緒にお願いしたい依頼無いし、横島クンと一緒に行って大丈夫よ」

「わかりました。あ、横島がやってたみたいにヘルプ頼むのも良いんですよね?」

「そうね、その辺は勝手にやって頂戴。まぁ、金がかかるヘルプだったら報酬から天引きするけど」

「……ですよね」

 

フン、と鼻を鳴らして自席に戻る美神さん。

横島、さっさと起きろ、行くぞ。

 

 

 

 

 

 

 

事務所を出て横島と歩く。

横島は依頼書とにらめっこだ。

 

「で、依頼書の内容は?」

「普通の除霊依頼みたいだな。ランクも低いみたいだし、確かに俺でも依頼達成出来るような依頼みたいだな」

「じゃあヘルプはいらないか」

「せやな、まぁ暇そうにしてたらカオスのおっさんとか誘っても良いけど、報酬分引かれるのもなぁ。数少ない俺らが普通の収入もらえるチャンスやし」

「あれ、俺にも報酬出るのか?」

「そら美神さんも鬼じゃないし、二人分で出してくれるやろ」

「美神さんだぞ?」

「……ちゃんとシュウが働いてくれたら俺の報酬から相応の金額出してやるよ。まぁ歩合制にはなるし、美神さんからの報酬が普通の報酬だったらだけどな」

「ほんと横島はそういうところしっかりしてるよなぁ。基本的に金に対してもクズムーブしようとはするけど、仕事関係の払う方になると意外と」

「仕事でちゃんと報酬出さないと今後がなくなるだろうが。つかよく考えたら全然褒めてないやんけ!」

 

あの両親を考えるとまぁ当然か。

あれ、そういえば心眼は今寝てるのか?

【いや、これくらいの任務なら今回は黙っているつもりだ。やばくなれば助けるが偶には良かろう。美神からもそう言われておる、ずっと私が助言していたら修行にならんとな、私もそれには賛同だ】

なるほど、確かにそろそろ俺達もこれくらいはこなさないとなぁ。

 

「む、小僧とシュウか、奇遇じゃの」

「噂をすればカオスのおっさんじゃねーか」

「私達もいるわよ」「イエス」

 

横島と会話をしているとまさに正面からカオス、マリア、テレサの三人が歩いてきた。

 

「どうした、この天才ドクター・カオスになにか用でもあったのか?」

「あー、いや今から俺ら除霊依頼に行くところなんやけど、誰か無償で手伝ってくれないかなーって」

 

ワハハと頭に手をやって笑いながら言う横島。

それを聞いてフンと鼻を鳴らすドクター・カオス。

 

「まぁいつもなら報酬を聞くか、手伝わないのどちらかじゃな」

「じーさん、それは無償で手伝ってくれるってことか?」

「シュウ、無償には違いないが、こちらにも都合が良いといったところじゃ。ちょうど厄珍のところで発明品が売れて羽振りも良いしの」

「というと?」

「マリアとテレサの調整をしたばかりでの、現在効率よく霊的ダメージを与えられるように出来ないか試行錯誤中じゃ」

「なるほどな、依頼中に戦うことがあればその辺りが試せるってことか」

「そういうことじゃ」

 

胸を張ってどうだと言わんばかりのドクター・カオスが横島の言葉に頷く。

 

「つっても今回の依頼は簡単そうだから出番は無いかもだけどな」

「まぁGS免許が無い以上こういうことでもないと見学も出来ん、気にせずワシらも連れて行け」

「イエス・マリアも・手伝います」

「いい機会だしシュウの戦いっぷりも見させてもらうわよ」

 

どうやらマリアとテレサも反論は無いようだ。

 

「ほんじゃ無駄に多い人数だけどとりあえず依頼人に会いに行くかぁ」

 

そういうことになった。

 

 

 

 

 

「そういえばシュウ、お主に話しておきたいことがあったんじゃ」

 

横島が代表して依頼人の話を聞きに行っている間の待機中、ドクター・カオスが話しかけてきた。

いつもと違い少し真剣味のあるその姿に、特にすることも無いので続きを促す。

 

「お主、恐らくワシの若い頃に会ったことがあるみたいなんじゃが、なにか心当たりは無いか?」

 

ドクター・カオスの若い頃って数百年前だよな。

 

「いや、それだと俺もとんでもない年齢にならないか」

「ふむ、その様子ではまだ会う前、ということか。あーいやお主がずっとあの頃から生きているとは当然思ってはおらんのじゃが、どうやら何らかの方法でタイムスリップしてきたようでな。恐らくこれから体験することなんじゃろう」

「タイムスリップ?」

 

あー……中世ヨーロッパのやつか。

いつ来るかと思ってたし本当に起きるのか心配してたけど、やっぱり起きるんだね。

しかも俺が巻き込まれるの確定してるなこれ。

 

前々から考えてたけど、あのタイムスリップが起きなかった場合、

若い頃のドクター・カオスとマリア姫が巻き込まれるドクターヌルの事件って多分負けてそうなんだよな。

そう考えると発生自体は望むところなんだけど、あの事件って確か横島が死にかけるはずだからそこは変えなきゃいけないと思ってたんだよなぁ。

確か横島がヌルの攻撃で死んで、美神さんの能力で時間を巻き戻して助かるって話だったと思うけど、

時間の概念がよくわかってないけど、それって横島が死んだ時間軸自体は残って、横島が死んで美神さんが消えた時間軸になるんじゃないか、とか色々考えてたんだよな。

【まぁ、その辺りは難しい話になるな。以前も確かこの話で一晩中お主と話したが結論は出てなかったな】

そうそう、で結論としては、美神さんの能力発動しなかった時点でアウトなんだから、そもそも横島の死を避ける方針には変わらないからって考えるの諦めたんだよな。

【うむ、しかしこの話をドクター・カオスがしたことでそもそもの発端が変わらないか心配だが】

 

「そうタイムスリップじゃ、いやなんせ昔過ぎて思い出せてなかったんじゃが。一時的に全盛期の脳にしてみたところふと思い出しての、しかも思い出せなかった理由も、恐らく歴史を変えないようにどうやら自身でプロテクトをかけて細かいところは未来でネタバレしないようにしてたようでな」

「すげぇな、流石全盛期のじーさんはそこまで考えてるんだな」

「まぁワシ天才じゃからな。いやまぁこれを言うことでタイムスリップ自体が発生しなくなる可能性も考えたんじゃが、どうやらシュウが昔のワシと会っていた時に色々知ってた様でな、昔のワシもシュウに言っても大丈夫なところは記憶を残していた様じゃ」

「なるほど、むしろこの情報を話しておかないと俺がそのタイムスリップに巻き込まれない可能性もあるってことか。え、それだと卵が先か……って話にならないか?」

「時空の話はワシでも把握しきれてないんじゃ、何がきっかけでどう転ぶか、言わないと発生しないのであれば初回はどこなのか、疑問は尽きないが、どちらにしても全盛期頃の若いワシがシュウにはこの話をすると判断していた時点で話したほうが良いんじゃろう。なんせワシが判断したことじゃからな」

 

ワッハッハ、と笑いながら言うドクター・カオス。

確かに難しいことを考えてても仕方ないし、とりあえず美神さんと横島のタイムスリップには俺もついていけるように動いたほうが良いってことだけは伝わったからOKか。

【うむ、下手にドクター・カオスの記憶と違うことをするリスクを負う必要はあるまい】

そういう意味では今回の収穫は大きいな。

 

 

 

「お待たせ、依頼書に書いてあった内容でわかっちゃいたけど、とりあえず雑霊が出るってだけだわ。依頼の場所に行って除霊して終わりって感じかな」

「何よ、本当に簡単な仕事じゃない」

「テレサ・最初から・わかっていました」

「フン。……あー、でも霊力の無いシュウだと大変な仕事なのかしらね?」

 

思い出したかのように俺の方を見ながら言うテレサ。

ほんとお前俺に絡んでくるなぁ。

あと、一応小出しになら霊力乗せて攻撃できるからな。お前香港居たんだから知ってるだろ。

 

「テレサだって霊力乗せた攻撃出来るかまだわかってないんだろ?」

「うるさいわね。今調整中よ」

 

いやお前が喧嘩売ってきたんだよな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あー……、ちょぉっとぉこれはぁ……。

 

「横島、俺は今回報酬いらないからギブで」

「なんでやねん。俺も人のことは言えんがそろそろ多少は慣れろって」

「後生、勘弁」

「心配すんなって、俺もションベン漏らしそうなくらい怖いから」

「なんも解決にならない情報ありがとう横島」

 

「ねぇ、あれって何してるの?」

「シュウくん・怖いのが・苦手。横島さんも・シュウくん程ではないけど・苦手」

「は?…………あれあれあれあれー?天才格闘家のシュウさんにも苦手なものがあったんでちゅねー、あ、子供だからしかたないかぁ」

 

こいっつはマジで……。

つかお前原作と性格違いすぎないか?

煽り属性高すぎるんだが。

まぁ俺の顔を頑張って体勢を低く低くしながら覗き込んで煽ってくるテレサを無視して、目の前の現実をもう一度見る。

 

トンネルの入口。

それもまぁ昭和レトロな廃墟とも言えるようなやつだ。

そしてここで雑霊が出る時間が夕方以降ということで当然今の時刻は夕方である。

まぁあれだ、怖いな。

 

「これだけ大人数がいればそれほど怖くもなかろうに」

 

フン、と鼻で息を漏らすドクター・カオス。

人数とか関係ないんですよ。怖いんですよえぇもう雰囲気からして。

廃病院とか廃校とかに並ぶ怖さですよ夜の古いトンネルって。

いや、なんだかんだ言って冥子さんと一緒に行ったトンネルは怖かったけど多少明るめだったし、時間帯もそんなに遅くなかったけど、今回は入り口の雰囲気からして怖いですよオーラがヤバイんですよ。

あとあの時は自分よりパニックになる人がいたから多少冷静になれたと思う。

 

「ええから行くぞ。さっさと終わらせて帰りてぇんだよ、俺も流石に怖いし」

「まじでこれ入るのかぁ……。もう嫌なんだけど」

 

文句を言いつつも横島についていく。

ずっと俺を煽ってくるテレサは完全に無視。

いやむしろ賑やかしとしては助かってるかもしれん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「わっ!」

「「ギャー!!」」

 

しばらく歩いて、急に静かになったテレサにふざけんなずっと煽ってろ(?)と謎の文句を言おうとした瞬間、

突然大きな音が鳴って俺と横島が声を上げる。

何事かと周りを見ると、テレサが声にならないくらい腹を抱えて笑っていた。

 

「サイキックソーサーで爆散させたろかばかたれ!!」

「じーさん、ぶっ壊していいか?」

「良いわけなかろう。あー小僧もサイキックソーサーをしまわんか。シュウ!お前の力で殴ったら本当にぶっ壊れるじゃろうが!」

「テレサ・悪ふざけ・良くない」

「「「「「!!」」」」」

 

ちょっと全力で拳を握り始めた瞬間、全員が異変に気付いて跳んで散る。

テレサも先程までの表情を収めて真顔である。

そして先程まで俺たちがいた場所を何かが通る。

 

「なぁ、雑霊が1体って話じゃなかった?」

「いいい依頼書はな。……こりゃ記録して追加請求しないとだわ。マリア、記録はしてくれてるか?」

「イエス・横島さん」

「シュウは霊力温存しつつ俺と一緒にけん制、カオスのおっさんはマリアとテレサに指示出し頼めるか。あぁ一応戦闘データ取りたいなら先に仕掛けてもらって良いぞ」

「了解」

「うむ。マリア、テレサ、ぶっつけ本番じゃ、搭載した武器の安全ロック解除」

「イエス・ドクター・カオス」

「もうやってるわよ」

 

本当に横島の成長が精神面含めて著しい。

少し動揺を見せたが、周りを見て自分が仕切る必要があると判断したのか、有能モードにいきなり切り替わった様だ。

嬉しくなる半面、今の状況を何とかする必要がある。

俺たちが飛び退いた場所を見ると、地面にえぐられた様な跡が残っている。

先程の攻撃は斬撃だったようだ。

 

「斬撃を飛ばしてくる霊は想定外だな」

「まぁふいうち失敗した時点で楽勝よ」

「油断するなよテレサ」

「わかってるわようるさいわね」

 

言いながらアームからマシンガンを撃つテレサ。カオスの指示なんて全く待ってない。良いのかそれは。

何発かは霊を通り抜けるが、何発かが霊に当たっているのが見える。

 

「フム、完全に失敗ではないが、調整の必要はまだありそうじゃな。マリア」

「イエス」

 

テレサがロケットアームで霊を殴りつける。

霊へのダメージも大きいのか怯んで揺らぐ。

 

「こちらは効果アリ、か。最初は焦ったがそこまで強い相手でもなさそうじゃな。後は小僧とシュウでどうとでも出来るじゃろ」

「そう、だな!」

 

言いながら霊に向かい、追い越しながら霊の後ろに回り込む。

最近拳とか足だけではなく大体の場所に霊力を乗せれるようになってきたので、肘に霊力を軽く載せて肘で打つ。

霊が吹き飛ぶもののダメージを受けている様子がほとんど無いことに気付いて少し落ち込む。

そしてそのまま横島方面に飛んで行った霊は横島がハンズオブグローリーで切り裂いた。

 

「ふぅ、やっぱ追加請求は無し、だな。あー、まだ相手の力量とかよくわからんわ。かなりやべぇ相手とぶち当たったと思ったら結局雑霊かよ」

 

頭をガリガリとかく横島。

 

『そう自分を卑下するな横島。お主の判断力とその速さは称賛に値する。特に今までを考えると素晴らしい成長だぞ』

「マジ?」

『相変わらず自己評価の低い男だ。あの美神がシュウをつけたとはいえお主一人に任せた時点でだな』

「脈あり、と」

「いらんいらん、その照れ隠しなのかマジなのかわからんボケ」

「なんだとシュウ、俺はボケてないぞ」

「なおさら駄目だろ」

 

確かに今の雑霊は結果的に横島が想定したより弱かったみたいだけど、逆よりはマシだ。

わからないなりに最悪を考慮して即動ける判断力は素晴らしいと思う。

まぁ当然俺も相手の強さはわからんかったけども、俺は結構油断しがちだし。

【自覚はあったのか】

流石にあれだけ心眼から説教されたらなぁ。

【なら早めになおすのだな。前の世界では敵なしだったかもしれんが、この世界では命取りになるぞ】

霊力が皆無って時点でそれは覚悟して注意してたつもりだったんだけどな。

【下手に霊力も使える様になって、油断が戻ってきておるぞ】

……ですよね。気を付けます。

【うむ】

 

 

 

 

その後、予定通り依頼主に報酬を貰い、美神さんに報告してこの依頼は完了した。

ドクター・カオス、マリアとも互いに礼を言いあいながら解散した。テレサからは最後まで憎まれ口を叩かれていたが。

 

美神さんが「どうせ横島に渡したら無駄遣いする」と結構天引きしているように見えたが、

それでも割と横島が大満足する程度の報酬は渡していたし、そもそも天引きしている金額は美神さんが別で横島用に作ってある口座に入れてあることは心眼経由で知っている。

……知っていることが美神さんにバレたら殺されそうだが。

 




夜中に突発で書いて投稿してるので色々設定ぐちゃってたり誤字脱字パレードだったら申し訳ないな、と思いつつそのまま投稿ぽちー。
もしかしたら後で色々なおすかもしれませんが、お気軽に暇つぶし程度に楽しんでいただけたらと思います。
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