楽しみに待ってくださっている方向けの謝罪と近況報告となります。
まずはまたも1年以上更新出来ておらず申し訳ないです。
ちょっと作品を公開するには私のメンタル弱かったようでして、、、
すごく正しい意見をいただいているのですが、
コメント付き評価の内容に長い期間心が折れておりました。
ですが、暇つぶしでも楽しんでいただけている方がいることを
感想や評価などから感じまして、もう少し頑張ろうと思います。
最近全く書けてなかったので更に稚拙な文章になっているとは思いますが、
こんな小説で良ければこれからもよろしくお願いいたします。
大事なことですが、頂いたコメントの内容はちゃんと読んでくださった上の、
ご尤もな内容でしたので、あくまでコメントに対するお気持ちではなく、
近況と今後に向けてまた書き始めようと思っていることの報告となります。
一旦小話で申し訳ないですが、更新となります。
色々あったが中世から無事帰ってきて数日、特に大きな出来事は今のところ起きていない。
いくつか依頼をこなして、まぁ色々あった、という意味では全く何もないわけではないけれども。
美神さんが霊を信じてない男相手の見合いに行ったが、どうやら横島がいつも通り暴走して、なかったことになったらしい。
恐らく実際にはお相手が原作通りあまりにも残念な人だったんだろうとは思う。
タマモと二人で映画見に行った時に、映画の中に取り込まれた時はちょっと焦ったけど、
役者は俺が抑えて、原因になったモンタージュってやつはタマモが倒してくれたし、そこまで問題にはならなかった。
唐巣神父が飯で困ってた時に野菜をモンスター化しそうになったこともあったが、心眼からのありがたいお説教もあり少しは依頼料を取るようになったことで教会の食料問題が少しマシになったようだ。
亡くなった横綱が土俵から降りないからなんとかしてくれという依頼は、
その横綱の性質なのか何故か物理が通る相手だったので真っ向から相撲で勝たせてもらった。
その時の相撲部屋からの勧誘がヤバかったけど、霊能力ですからとごまかして帰らせてもらった。
満足した横綱は成仏するのかと思ったらちゃんこ屋を始めたらしいが、こっちは一応場所を変えてうまくやってるらしい。
そんなことを考えながら歩いていた仕事の帰り道、茜が前から歩いてきたので軽く挨拶を交わす。
最近じゃいつも持ち歩いている竹刀を背負ってどうやら学校の帰りの様だ。
ちなみに今日は心眼は横島が依頼に行く際に持って行っている。
「久しぶりっすねアニキ、元気してましたか」
「おー、久しぶりだな。こっちは変わらずだ、茜も元気そうだけど修業は順調か?」
茜もだいぶ性格が落ち着いたようで、最近じゃ俺に何故か敬語で話してくる。アニキ呼びについては諦めた。
流石に中世に行ってましたとも言えないので修行について話を逸らす。
「そうっすねぇ、ある程度成果は出てきてるんで、そろそろリベンジしてみようかと思ってるんすけどね」
「一文字って人だっけ?」
「そうそう、そういや最近会ってないけど元気してっかな」
なんとなしに雑談していると道の先から見慣れた巨体が近付いてくるのが見える。
「おー、お二人さん、奇遇ジャノー」
「よぉタイガーさん、事務所の仕事手伝ったぶりっすね」
初対面の時は、茜もその巨体に驚いていたが、流石に一時的にとはいえ同じ仕事をしてすぐに打ち解けた二人。
そういや一文字さんと言えば、漫画じゃタイガーと良い感じになってたよな、今回はどうなるやら。
つってもまだだいぶ先の話だろうけど。
「あ」
「あ」
そんな事を考えていると、茜が俺とタイガーの後ろを見て固まりあっけにとられた声を上げた。
それと同時に後ろからも同じような声がする。
つられて振り返ると特攻服を着たツンツン髪の少女が立っていた。
間違いなくこの人が一文字魔理なのだろう。
「久しぶりだな一文字」
「そういや最近見てなかったな茜。何してたんだよ」
「ちょっと色々あってな、ちょっと山に籠ってたりな」
「は?」
ニヤリと笑って言う茜に対して山籠もりと聞いて呆ける一文字。
そしてすぐに大きく笑う。
「おい、バカにすんなよ、結構おすすめだぜ山籠もり」
「いや悪い悪い、バカにしたんじゃなくてな、面白いやつだなぁって」
実際バカにした感じではないので本心だろう。
というか俺とタイガーってこれ席外した方がいいよなぁ。
チラとタイガーを見ると同じ考えに至ったのかタイガーと目があう。
「ほんじゃリベンジってことでいいのか?」
「そうだなぁ、まだ鍛える余地はあると思ってるが、ちょうどいいし一発やってやるか」
挑戦的に両手の拳を合わせる茜。それに対し一文字もやはり血の気が多いのかよしきたと乗り気だ。
さて、帰るか。
「んじゃアニキは立ち会ってくれるっすよね」
「え」
「んだよ折角弟子のリベンジ戦なんっすから見てってくださいよ」
「弟子ではない」
ちょっと教えただけで弟子にした覚えは本当に無い。
おっと、一人で帰ろうとしているタイガーの腕をつかむ。
「わっしは本当に関係ないんで、けぇります!」
「まぁまぁ、暇だろタイガーつきあえ」
こんな面倒そうなこと、絶対道連れにしてやる、と嫌がるタイガーの腕を絶対に離さない。
わめきながらも一応ついてくる気はあるのか、振りほどきはしないタイガーと共に茜達の後ろを歩く。
到着した先は河川敷だった。決闘の定番ってこいつらスケバンかよ。
……そういやスケバンなんだっけ。
「そういえば取り巻きはどうした?」
「あー、一応最近は特に誰かとつるんだりしてねぇからな。修行と学校ばっかだし、まぁ別に会って飯食ったりはするけど」
「へー、いつも一緒に悪さばっかりしてたのになぁ」
「お前も最近じゃ大人しく学校通ってるんだって?」
「そうさなぁ、まぁお互い色々あるわなぁ」
ん?そういえば一文字って今どういう時期だ?
結構悪い連中とつるんでた時期と、六道に入ってる時期があると思うけど。
一応もう六道には入ってるのか。
「あ、一文字、霊力、使っても構わないからな。こっちも竹刀使うし」
「は?そりゃお前ダメだろ。使えないから弱いってつもりはねーけど、丸腰の相手に武器使って戦うようなもんだろ」
言いながら上着を脱ぎすてる二人、サラシだけどお前ら流石にそれはどうかと思う。
タイガーが両手で目を覆ってギャーギャー騒いでるし。
そういえば最近マシになってきたけど、女の人苦手だったなこいつ。
「多分霊力使わないと一瞬で負けるぞ」
「んじゃ使わせてみな」
「そうさせて、もらうぜ!」
始めの合図も不要だったようで自然と二人の戦いは始まった。
結果としては、茜の勝ちだった。
それも、途中から霊力込みで攻撃していた一文字に対して完封する程度には圧勝で。
「マジかよこないだまでとは別人じゃねぇか」
天を仰ぐ形で一文字が悔しそうに呟く。
「言ったろ、色々あったってよ」
「んでも霊的防御まで出来るようになってるとは思わねぇよ」
ほぼ無傷で戦っていた茜相手に、霊力込みの拳が当たったときに勝ちを確信した一文字は悪くないとは思う。
茜には一応剣術のほかに霊的防御を心眼と一緒に教えたことがある。ここまでちゃんと扱えるようになるとは思ってなかったけども。
「どうでした?アニキ」
「強くなったなぁって思った」
「んじゃアニキにもいつか勝てますかね」
「まだまだ負けるつもりはないけどな」
上着を着ながら聞いてくる茜に率直な感想を言う。
スピードも威力も申し分なく向上していた。
何より教えた技術をほとんど自分のものにしていたのが驚きだった。
「さっきも思ったけどそのアニキってのはなんだ?」
「アニキはアニキだ」
説明になってない。
茜の頭を小突きながら補足する。
「別に舎弟とか弟子とかじゃないんで、アニキじゃないんだけど、前にちょっと茜に絡まれてあしらったら懐かれて勝手にアニキって呼んでる感じだよ」
「へぇ、ちびっ子そんなつえぇの?そっちのでけぇ方じゃなくて?」
きょとんとした感じで聞いてくる一文字。
視線を送られてブンブンと首を横に振るタイガー。
まぁ俺としてもその扱いは慣れたものでまぁ多少は戦えるよと返す。
「わっしよりシュウの方が絶対強いケエノー。霊能力使っていいなら話は変わるんですが、身体能力では勝てる気がせんノー」
「へー、お前すげぇんだな」
素直に信じる一文字っていいやつだな。ちびっ子発言はさておき。
「遅くなったけどあたしは一文字真理ってんだ、よろしくな」
「シュウだ。何故か茜にたまに稽古つけてる」
「シュウと同じクラスのタイガー寅吉じゃ」
「「は?同い年?」」
一文字はさておき茜も知らなかったのかよ。
何だと思ってたんだ。
「いやいや、流石にそれは予想つかないっすわ」
「まぁ気にするもんじゃないよ。こっちも目立つとすぐに追われるし、力はほぼ0まで抑えてるんだからさ」
「そういう問題じゃないだろ」
「そうかい?」
なんで解散してすぐ、今度こそと思った帰り道で俺はこんな目に遭わないといけないんだ。
「んで?勘九郎は元気かい?」
なんで。
なんでメドーサがこんな普通に帰り道に話しかけてくるなんてことが起きてんだよ。
【閑談2】
さて、まぁ見た目はしっかり人間としての格好で俺と連れ添って歩いているとはいえ、なんで魔族がこんな気軽に街にいるんだよ。神様ちゃんと仕事してる?
一応直帰恐すぎるから遠回りしよ。
「まぁ、小竜姫様のところではあるけど、ひどい扱いは受けてないよ。俺もたまに会って手合わせしたりしてるし」
「へぇ、まぁ仲良くやってるならいいさ。あまり手の内を晒すとこっちに勘九郎が戻ってきたときに困るんじゃないかい?」
「こっちも手札をたくさん見せるつもりはないし、向こうもそのつもりなのかそこまで手の内は見せてくれないけど、実際俺としては結構助かってはいるよ」
流石に小竜姫様や老師とは比べられないけど、ちゃんとした門下生としての実力と邪道としての実力を経験させてもらってるので、助かってるのは嘘ではない。
「勘九郎としても魔装術をちゃんとした形で小竜姫様が少し教えてたりするから悪くないんじゃないか?」
「はっ、小竜姫の手が入るのは気に食わないけどねぇ」
なーんで本当に今日に限って心眼居ないんだよ。
そうか、メドーサがそのタイミングを見てた可能性あるか。
「ところで、なんでまたこんなところに?」
「あぁ、暇つぶしを兼ねて勧誘」
「勧誘は困るとして、暇なの?」
「いんや?めっちゃ忙しい」
なんなんこいつ。
「いや魔族が忙しいとかなにかの準備してそうでこっちとしては結構困るんだけど」
「まぁこっちも色々とあるからねぇ」
なんだろ、人造魔族の研究とか、月とか、それとも俺の知らない何かを計画してるとか。
人造魔族で思ったけど、南部グループって前に西条さんから聞いた話もあるし、他になにか色々やっててもおかしくないんだよな。
つっても、こっちから探り入れられるほど情報持ってるの、メドーサからしたら聞かれた時点で違和感あるしなぁ。
「なにやってるのか教えてくれたりは?」
「するとでも思うかい?」
ヘビの眼こっわ。
「まぁ本当はね、たまたま人間同士が戦ってるのを見かけたらシュウがいたんで声かけただけさ」
「見てたんかい」
本当にたまたまなのか。それなら心眼がいないのも運がないだけだけど。
更に警戒を上げる。敵意が無かったからだろうけど視線に気付かなかったのは油断かメドーサがそれだけ異常なのか。
実際このまま殺されてもおかしくない状況ではある。
「あぁ心配すんじゃないよ、こっちも今回は本当に準備をしてきてないんでね。シュウを手に入れるだとか殺すためだけに捕まるリスクはおかさないさ。気に入っちゃいるが私としてはそれでもたかが人間だ」
「プロ、だもんな」
「そういうことさ」
笑いながら言うメドーサ。
本当になのであれば、ハッタリとかでこっちを撹乱するつもりもなく、俺なんかはどうとでもできるんだから素で声をかけただけ、ってことか。
とにかくメドーサとしては雑談でもするつもりなのか、そういえば、と普通に続ける。
「前から気になってたんだけど、シュウはなんで霊力にこだわるんだい?」
どういうことだ?
「というと?」
「前も言ったけど、魔力なりなんなり他の道はあるだろう。気なんかが一番向いてそうだけどね」
「気?」
俺のキョトン顔を見て心底呆れた顔をするメドーサ。
「おいおい、本当に何も知らないのかい?小竜姫のやつもまさか本当に忘れてるわけじゃないだろうが、気を試させてすらないのか」
「そういう力って魔力と霊力くらいだと思ってたよ」
とうとうメドーサはため息をついて顔を片手で覆った。
「少なくとも気くらいは知っておきな」
そこまで話して手の隙間から蛇の眼でこちらを見てくる。
「気になるなら私が教えてあげたって構わないよ?と言っても生命力に直接関わる力だからね、使い方を間違えるとすぐに死んでしまうけどね」
「あー、結構危険な力的なあれか」
「それを危険とするかどうかは使い方次第さ。魔力だって雪之丞みたいに中途半端に使う方法もあれば勘九郎みたいな使い方だってあるんだ。と言ってもシュウに気を使うのが合わないと感じたらすぐに私もやめさせるだろうけどね。その力自体は勿体ないしね」
メドーサがそういうって事は本当に使い方次第で死んじゃう力ってことか。
といってもなぁ。
「ま、どうせその感じじゃ小竜姫にでも聞くんだろうけどね。ただあいつだと『危険です』とかなんとか言い出して試させてもくれないと思うけどねぇ」
小竜姫様をバカにしたような声真似をしながらやれやれともう一度ため息を吐いて、その点私ならとすぐにプレゼンを仕掛けてくる。
確かに小竜姫様がそんな力を勧めてくるとは思えない。
一応今度老師に相談してみよう。
「一旦明神山で聞いてみるわ。ありがとうメドーサ」
「……」
どうした?
急に固まるメドーサに困惑する。
と思ったらすぐに大声で笑い出す。
「本当に変なやつだよシュウは。まぁ駄目で元々だし、次に戦うときはもう少し手応えを持ってくれないとね、私が楽しめないよ」
「そんなにバトルジャンキーだっけ?」
「仕事のときは別さ、どんな手でも使わせてもらう。ただ、あんたがもう少し強くなってからなら戦ってみるのが楽しみだよ」
目つきがなーんか見たことある気がする。具体的には雪之丞と同じ目してる。こっちのほうが数倍以上に怖いけど。
「おっと危ない。シュウの勧誘はとりあえず今は無理そうだし、さっさと私は退散しようかね」
「俺は本当に無事に帰れそうで心底安心してるよ」
「フン、まぁ明神山が駄目でそれでも強くなりたかったら次にあったときにでも言うんだね、いつでも鍛えてあげるわ」
「万が一そうなったらね」
本当にその後は何事もなくメドーサと別れた。
つっかれた……。
急成長フラグが立ちました。