オリ主がGS世界で色々変えようと奮闘するお話   作:ミニパノ

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いつの間にか評価が赤色になっていたので驚きました。(すぐオレンジになってた(笑)まぁそんなに甘くないですよね)
評価、お気に入り、しおり、感想ありがとうございます!非常に嬉しいです!
拙いとは思いますが、宜しければこれからも生暖かい目で宜しくお願いします!

色々と思うところもあり、試行錯誤してみたのですが……、
かなり迷走してしまった結果、全然書き溜め出来ませんでした。
しかも、結果、自分が最初に書こうとしていた話に戻ってしまうという始末……。

お話作るのって本当に難しいですね。。



9:初めてのお留守番(ただし難易度ハード)

「おはようございます」

 

「おはよう!シュウ君、来て早々悪いけど留守番宜しく!

あと、荷物が届くと思うけど、かなり重要なアイテムだから絶対に誰にも渡さないで大事に持っておいて!

肌身離さずよ!持ち運び辛いなら開けても構わないから!」

 

「え?あ、はい、わかりました」

 

事務所に着いて早々、バタバタと美神さんは横島とおキヌちゃんと冥子さんを連れて出掛けてしまった。

その後、外からサイレンが鳴り響いたので慌てて外を見ると、救急車がサイレンを鳴らしながら走り去っていくところだった。

そういえば表に救急車止まってたけど、ウチだったのか。

あれ?そういえば冥子さんもいたよな今。

……ひょっとしてナイトメアか?

 

た、多分大丈夫だよな?

 

少し前はこの生活を楽しみたいという気持ちが強かったものの、

一番変えたいルシオラのこと以外は基本的に俺が居ないほうが全て上手くいくはずだから、余計なことをしない方が良いのでは?

とか、ただ俺が居るだけで横島達が問題なく過ごしていたであろう出来事をかき乱しているのでは?

だとか、自身の存在に悩んだりしていたことが多かったわけだけど、

老師と話をしてその辺りの不安が薄らいだ代わりに別の不安が押し寄せてきてるんだよなぁ。

端的に言えば、俺が居る居ないに関係なく、本当に俺が持ってる知識通りになるのか?という不安だ。

……とはいえ、ナイトメア相手に俺が何か出来るかっていうと別の話だからなぁ、

今回は大人しく言われた通りお留守番を。

 

――ピンポーン

 

とか考えていたら事務所の呼び鈴が鳴った。そういえば荷物が届くとか言ってたな。

軽く返事をして扉を開く。

 

「あ、荷物が届いてるんだけど、大人の人はいるかい?」

 

配達員は俺の顔を見て一瞬考えてからそんなことを言いやがった。

今時小学生でも荷物くらい受け取れるだろ。

ま、まぁ待て、落ち着け、大人の対応をしようじゃないか。

 

「俺が受け取るように言われてるから。サインで良いですか?」

 

「あ、そうだね、お願いします」

 

ほら、変な波風たたないで済んだ。

最後に「偉いな少年」とか言われたけど……。

いやおかしくないか?!そこまで幼くはないだろ!

せいぜい小4とかそれくらいだろうが!言ってて虚しいけど!!

 

……はぁ、まぁいいや。

受け取った荷物は小さな箱だった。

箱で渡された割には無茶苦茶軽い。空っぽなんじゃないかと思うくらいだ。

確かに開けても良いから肌身離さず持ち歩けって言ってたな。何だろう。

そんなことを考えながら包装紙を破り、箱を開ける。

そこには小さな箱に対して更に小さな小袋が入っていた。

小さい細長い巾着袋の様な……。

そう……、例えば、針とかが入っていそうな。

 

「ま、まさかな。いや、いくらなんでもアレを普通の宅急便で取り寄せたりはしないだろ」

 

念のため、と巾着袋の口を少しだけ開いて中を覗く。

……嫌な予想通り、金色の針が入っていました。

 

『ほっほっほっ!そいつは元々オイラのものだよ!返してもらおうか!』

 

「げっ!!」

 

いきなり事務所内に現れたピエロ風の悪魔がラッパを吹き始める。

というかマジでパイパーかよ!

それ見たことか!早速知識と違うことが起きてるよ!流石にこれって俺は関係ないよね?!

ナイトメアとパイパーの事件が同時に起きるのは想定外だろ!

ってそんなこと考えている場合じゃない!

まずいと思い、すぐに身体を捻ってパイパーの攻撃射線上から逃れる。

 

『へいっ!』

 

「あぶねっ!」

 

ギリギリでかわしたが、こんな狭いところで避け続けるのは不可能だ。

すぐに窓を突き破って飛び降りる。

 

「って思った以上に高い!やっぱり五階は無茶だったか?!」

 

でもこの身体なら大丈夫、大丈夫なはず……!

 

ダンッという音を鳴らして両足で着地する。ちょっと足が痺れたけど怪我はしていない。

信じて良かったこの身体のスペック……!!

 

怖かったけど!滅茶苦茶怖かったけど……!!

 

『なんてやつだ……!逃がすかぁ!』

 

「追ってくるなぁ!」

 

俺の主張も空しくパイパーは空を飛びながら追いかけてくる。当然俺は走って逃げる。

どうする、俺だけじゃどうしようも出来ない。協力者は絶対必要だ。

今美神さん達のところへ行ったらナイトメアと鉢合わせする可能性が高いし、万が一俺の知識通り美神さんが眠っている状態だと相当不味い状態になる。

なら、考えられる場所はあそこしかない。パイパー相手なら相性抜群だろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じーさん!マリア!助けてくれ!」

「は?どうした小僧「イエス・シュウさん」おいマリア!」

 

カオスの家に駆け込んで叫んだらマリアがノータイムで俺とカオスを抱えて、ジェットで飛んだ。

え?話が早いなんてものじゃないんだけど?

 

「で?どうしたんじゃ小僧」

 

マリアに抱えられたまま俺に訪ねるカオス。

なんだろう、この爺さんもなんだかんだ言って切り替え早すぎじゃないか?

 

「美神さん達が留守の間にパイパーに襲われて今逃げてるところなんだよ。あいつの弱点でパワーの源の金の針は俺が持ってる」

「パイパーじゃと?!あやつ、性懲りもなく」

 

「知ってるのか?じいさん」

 

「一応な、直接接触したことはないが、当時ヨーロッパで暴れていた頃に話は聞いておったからの」

 

「ノー・ドクター・カオス。パイパーとは・昔ヨーロッパで・戦ったこと・あります」

 

「ありゃ?そうじゃったかの?」

 

相変わらず記憶力が曖昧だなこの爺さん。

後ろを振り返るとパイパーが必死に追いかけてきている。

追い付かれる心配はなさそうだ。マリア速いんだな。

 

「シュウさん・パイパーが・追ってきていますが・撃退しますか?」

 

「出来るのか?」

 

「イエス」

 

マリアは返事をすると地上に降りた。

そして俺とカオスを地面に降ろすと追ってきていたパイパーに向き直る。

 

『か、カオスだと?!まさかとは思ったけど、お前がなんでこんなところに居るんだ?!というかまだ生きてたのか……!』

 

「久しぶりじゃなパイパー。かれこれ……えーと………………、久しぶりじゃな!!」

 

おい爺さん……。

 

『ちっ!』

 

舌打ちしてすぐにラッパを吹き始めるパイパー。

それに向かってまっすぐ突っ込んでいくマリア。

 

『へいっ!』

 

ボンッという音と共に煙がマリアを包むが、その煙からマリアが全く変わらない様子のまま現れ、そのまま無表情でパイパーの顔面を殴り付ける。

やっぱりマリアには子供に戻す攻撃は効かないか。

 

『ぐおっ!くそっ、覚えてろよ!金の針は必ず返してもらうからな!!』

 

思った以上にダメージがあったのか、鼻を押さえて飛んでいくパイパー。

あれ?物理攻撃効くの?俺も殴ってみれば良かったかもしれない。

 

「ノー・シュウさんの場合・反撃で霊的攻撃を・受けた瞬間アウトなので・オススメできません。

それに・アレは・パイパーの分身です」

 

「あそっか。……なんで解ったの?」

 

「シュウさん・考えていることが・解りやすいです」

 

そうですか……。

おかしいな、そんなにわかりやすいかな。

 

とりあえず一時的にとはいえパイパーを撃退できた。

後はこの金の針を持ってパイパーの本体を倒せれば万事解決だな。

 

「さて、これからどうする小僧」

 

「美神さんたちは今別の厄介事で手が離せないんだ。出来ればこのままパイパーを倒してしまいたい」

 

「ふむ、美神令子との報酬交渉は任せるぞ」

 

シレッと、かなり難易度が高い問題が出来た気がするが、それでもカオスは手伝ってくれるらしい。

正直滅茶苦茶助かる。

 

「あれは・パイパーの分身です。本体を倒さない限り・意味がありません」

 

「そうじゃったな。さて小僧、パイパーの居場所に心当たりは?」

 

「美神さんが金の針を取り寄せたってことは、何か依頼があった可能性が高い。ここ最近の依頼内容が解ればもしかしたら」

 

「ふむ、では美神令子の事務所に向かうとするか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結論からいうと、パイパーに関する依頼書類はすぐに見つかった。

俺の知識通り、バブルランド遊園地へ調査にいった人たちが子供の姿で発見された、という話だ。

 

「ビンゴ、じゃな。恐らくパイパーの本体はここにおるな。

問題は霊力を使えるのがわしだけ、というところかの。

確か金の針に霊力を流し込むと武器になるが、それを扱うのがわしとは」

 

「確かに、ちょっと不安だな」

 

「わかっとるが、ハッキリ言われるとそれはそれで腹が立つわ!」

 

いや、悪気はないんだって。

出来れば俺かマリアが使えた方が楽だったんだけど。

 

「わしが霊力を流した金の針を小僧が扱う、というのはどうじゃ」

 

「ノー・ドクター・カオス。危険です」

 

確かに霊的防御が無い俺がパイパーのカウンターを貰ったら危ないかもな。

ただ、それが一番あいつを倒せる可能性が高い作戦でもある。

 

「いや、それでいこう」

「ノー」

「あのなマリア?」

「ノー」

「いやだから」

「ノー」

 

マリアさん、なんでこんな頑固なん?

 

「私が・戦います」

 

力こぶを見せつけるようにポーズを決めるマリア。

いや、力こぶないでしょマリア。可愛いけど。

 

「まぁ金の針はマリアが持ってても良いけど、それでも俺も戦うぞ」

 

「ノー・シュウさん・危険です」

 

「とはいえ、女の子に戦わせて自分だけ見てるってのはちょっとなぁ」

 

まぁ、美神さん相手にいつもやってることだけど……

あ、だめだ、何か情けなくなってきた。泣かないぞっ!

 

「……女の子。…………解りました・全力で・サポートします」

 

え?何で急に折れてくれたの?

ほんでカオスは何で複雑そうな表情でニヤニヤしてんの?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、到着じゃ」

 

「マジで便利だなマリアのジェット。こんな場所までこんなに短時間で着くなんて」

 

「確かパイパーの位置を詳細に知るにはこの針を……どうするんじゃったかの?」

 

だぁぁぁぁ!

相変わらずのボケッぷりに勇んで踏み出した一歩目で転びそうになる。

マリアも心なしか汗をかいている様な気がしてくる。

 

「神通棍の・てっぺんに置いて・霊力を流しながら・パイパーの・位置を問う」

 

「だから美神さんの神通棍借りてきたんじゃないか」

 

「おぉ、そうじゃったそうじゃった。では」

 

ゴホン、と咳を一つついて両手を光らせるカオス。

一応カオスもしっかり霊力持ってるんだよなぁ

 

「パイパーは何処じゃ!」

 

カオスのざっくりとした宣言に対して金の針が回る。

ピタッと止まった先はアトラクションの中だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「まぁわざわざアトラクションの乗り物で入っていく必要はないわな」

 

暗闇をカオスが持っていた強力なライトで照らしながら進む。

……なんだろう、普通にアトラクション歩いてるだけなんだけど暗いとやっぱりちょっと怖いな。

とはいえ。

 

「あのさ、マリア」

「どうか・しましたか?」

「いや、確かに怖いっちゃ怖いんだけどさ、手は繋がなくて良いんだけど。一応俺高校生なのでちょっと恥ずかしいし」

「ノー・シュウくん・はぐれたら大変です」

 

おい、呼び方変わってるぞ。

完全に子供扱いしてるよなぁマリアのやつ。

 

「ほんで、カオスよ」

「なんじゃ小僧」

「お前はお前で逆側の俺の手を握ってるのはどういう了見だよ」

「お主、はぐれたら迷子になってしまうじゃろうが」

 

こ、コイツら……!

カオスは完全に俺のこと孫かなにかと勘違いしていないか?

マリアも母性本能にでも目覚めたのか、ちょくちょく俺のことを子供扱いしている節がある。

 

『ホッホッホッ、仲良しこよしでピクニックにでも来たつもりかい?』

 

「パイパー!」

 

アトラクション内にあった池が見えたところで、急に不意打ちで俺の足を掴むパイパー。

そのまま水の中に引きずり込もうとしているんだろうが、ただ引っ張られたところで油断していたわけではない俺の足は動かない。

 

「おらぁ!」

 

『ぶっ!』

 

足を掴まれたまま、パイパーの顔面を蹴り上げる。

一応手応えはあったものの、単純に物体を蹴るのとはやはり少し違うのか、普通とは違う感触を感じる。

 

『やってくれたな!針は返してもらうぞ!!クソガキ!』

 

やっぱり大したダメージには至ってない様だ。

普通の人間にやったら顔面飛んでくくらいの威力あると思うんだけど。

って誰がクソガキだ!

空中には大量の風船が浮かんでおり、恐らく今まで子供にされた被害者であろう顔が描かれている。

あれを金の針で割れば、被害者も元に戻るはずだ。

 

『身体能力は高いみたいだが、霊力は無いみたいだなぁ!そろそろ針を返せぇ!!』

 

「そう簡単に返すかよ!」

 

「シュウさん・危ない!」

 

追撃をしようとした俺に、横から黒い影が迫ってくる。

が、マリアのロケットアームで掴まれて、黒い影からの攻撃は当たらない。

 

『チッ!その針はおいらのものだ!』

 

黒い影は巨大なネズミで、パイパーの本体だった。

自分が小さいからか、想像よりも大きく感じる。

 

「小僧!こやつが本体じゃ!」

 

「見せ場とか作ってやる余裕はないんだよ!」

 

カオスが金の針に霊力を流すと金の針が長い槍のように伸びる。

そのままカオスから槍となった金の針を受け取り、パイパーの本体に向かって走る。正直俺が持つとかなり長く感じるな。

パイパーには悪いが、チビパイパーは出させない!ギャグでチビパイパーを笑わせる展開も無しだ!

 

「ロケット・アーム!」

 

俺が攻撃にうつる直前、俺に向かって来ていたピエロの方のパイパーを殴り飛ばすマリア。

 

「サンキューマリア!」

 

ここまでお膳立てしてくれたら決めないとな!

 

「パイパァァ!!」

 

『一般人が舐めるなぁ!!』

 

「一般人舐めんじゃねぇ!!」

 

パイパーの爪が頬をかすめる。ギリギリ攻撃をかわした俺は、金の針をパイパーに向けて突き出した。

 

『ギャーッ!!』

 

俺が突き出した金の針はパイパー本体の口を貫き、脳天を突き抜ける。

そこに向けてカオスが胸に描かれた魔法陣から霊波を放出してダメ押しが入る。金の針が避雷針の役割を得てパイパーに直接ダメージが入る。

断末魔の叫びを上げて、パイパーはピエロの方も含めて消えた。

 

「はっはっはっ、やったな小僧!」

 

「はぁ……なんとかなった……」

 

足元が水浸しであることも忘れて座り込む。

まさか初めて自分の力で倒した相手がパイパーになるとは思っても見なかった。

まずはもう少し初心者向けを相手に練習からさせてもらえないかな。。。

まぁ、マリアとカオスが居なかったら絶対ムリだったんだけどな。

……自分の力って言ったって、トドメもカオスがやった様なものだし。

 

 

 

 

 

その後、俺達は風船を金の針で割って、子供にされた被害者を元に戻し、事務所に帰った。

その日はまだ美神さん達は戻ってきていなかったので病院に連絡したところ、眠り続けているとのことだったが、3日後には帰ってきた。ちょっとだけヒヤヒヤした。

どうやら予想通りナイトメアと戦っていたようで、無事倒したらしい。

ただ、数日間寝続けていたせいで暫く眠れない連中に、夜通し遊びに付き合わされた。

ちなみに、報告とカオス達の報酬の交渉をしたところ。

 

「へぇ、カオスとマリアが協力してくれたとはいえ、シュウ君がパイパーをねぇ。……え?うそマジで?」

「マジです」

「ま、まぁ、金の針を取り寄せてすぐにパイパーが来るとは思ってなかった私の落ち度で巻き込まれたみたいだし、カオス達にもシュウ君は賞金も分けてあげるわよ?」

 

え?分けるって、全額じゃないの?とは当然言わない。

折角美神さんが珍しく俺達の苦労を認めてくれて、報酬をくれると言っているのに貰えなくなる可能性があるいらんことは言わない。

ちなみに、俺の報酬は事務所の修理費にほぼ消えた。……泣いてなんかないやい。

 

それと、カオスはどうやら金の針を調べることにしたらしい。

もしかしたら自身の若さを取り戻す方法を思いつくかもしれない、とのこと。

報酬は金の針だけで良いとか言い始めたので、ビンタして報酬も渡しておいた。

そういうことやってるからビンボー生活になるんだろうが。

 

 




金の針とか取り寄せ方とか、色々独自設定入ってます。
今後もそういうことはあるかと思います。

試行錯誤は尽きないと思いますが、なんとか最後まで持っていけるように頑張りたいと思います!

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