傲慢ヒーロー 〜太陽の個性を持つ少年〜   作:ANES

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3000UA(ユーエー)(ユニークアクセス)突破ありがとうございます!雄英だけにね!...................ごめんなさい。
これからもよろしくお願いします!


浮き彫りの課題

「実技総合成績出ました。」

 

教師陣がモニターを見ながら成績順位を見ている。

 

1 爆豪勝己

「救助p0で1位とはなぁ!後半他が鈍っていく中派手な個性で寄せ付け、迎撃し続けた。タフネスの賜物だ。」

 

8緑谷出久

「対照的に敵p0で7位。アレに立ち向かったのは過去にもいたけど...ブっ飛ばしちゃったのは久しく見てないね....」

 

それぞれの生徒を分析する中で、教師達の視線は一人の少年の名前に集中した。

 

4早乙女太陽

「救助p70....。この子は一体何なんだ?前半はおどおどするだけだったが残り数分での変わりようと言ったら...」

 

「えっと...この個性は....太陽(サンシャイン)?一体どんな個性だ。只の身体強化系とは一線を画している。一撃の威力はオールマイト以上じゃないか?」

 

「爆豪...緑谷...それに早乙女か。......面白くなりそうだ。」

 

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〜春〜

「太陽!初日から忘れ物してない?」

 

「うん!大丈夫!ありがとう母さん!いってきます!」

 

胸が高鳴る。母を背に、僕は足取り軽く玄関を出る。

それは....高校生活の始まり!

 

毎年300を超える倍率の正体

一般入試定員36名18人ずつでなんと2クラスしかない

 

僕は、玄関に張り出されたクラス割りを確認し、期待と不安を胸に長い長い廊下を歩く。

 

「えっと1ーAは..ここだ!....ってドアでか!!」

 

デカすぎる扉の前で太陽は祈った。そう、あの三白眼の怖い人と同じクラスじゃありませんように、と。

 

「ガラララララ」

太陽はドアを開けるなり真っ先に血の気が引いていくのが感じた。

 

薄い金髪に、赤目の三白眼。まさか.....まさか...!

間違いない、あの時の少年だ。

 

ふと、目が合う。

すると立て続けに少年のスイッチが入る。

 

「おいコラなんだてめぇ!睨んでんじゃねぇよ!」

 

「い、いやごめん!睨んでたわけじゃ....」

 

(あれ?バレてない?ここは慎重に....慎重に...)

 

太陽は、カバンでさり気なく顔を隠そうとした時だった。

 

「あれ?なーんかお前見たことあると思ったらあん時の!実技前に転んでたクソナードか!てめーみたいなカスが受かるなんてなんでだ?まさか...裏口か?」

 

(ヒィィィ!バレた!!落ち着け....落ち着け...言い返すんだ..!)

 

「いや、その僕は実力で...!」

 

そう言いかけた時、横から威勢のいい声が響いた。

 

「君!口が悪いぞ!そもそも誇り高き雄英が、裏口入学なんてものを承諾すると思うか!合格したのは本人が頑張ったからだ!それと君もだ!そうじゃないならはっきり言う!そんなんじゃプロになってから大変だぞ!」

 

七三分けとメガネが特徴的な少年は、割り込むなり太陽に説教をした。

 

「は、はい...ごめんなさい....」

 

僕は開幕早々沈みきった気持ちで座席に着く。

 

「それと君!机に足を乗せるな!....」

 

先程の二人がまた何か揉めていたようだが、沈みきった僕の耳には入らなかった。

 

僕が深呼吸をして、心を落ち着かせようとした時だった。

前の席の少年が勢い良く振り返る。

 

「俺の名前は切島鋭児郎!結田付(むすたふ)中学出身だ!これからよろしくな!そんでおめぇは....」

 

ツンツン頭の赤髪にギザ歯が特徴的な少年の、あまりの勢いに一瞬怯むも太陽は元気良く返した。

 

「ぼ、僕は早乙女太陽!私立山宮(さんぐう)中学出身!こ、こちらこそよろしく!え、鋭児郎君!」

 

「太陽...か。熱い....熱いぜお前....!男らしい名前だ!よろしくな!早乙女!」

 

とても緊張していたけれど....鋭児郎君のお陰で緊張の紐はすごく解けた気がした。

 

周りのみんなとの自己紹介を一旦済ませた。

驚いたのは、僕が助けたという金髪の少年も同じクラスだったのだ。

 

席は2つ前で、名前は上鳴電気君。物凄く感謝されて、覚えていないけれどとても嬉しい気持ちになった。

名前で呼ばれるのは、カッコよくないから嫌みたいで、上鳴君って呼ぶことにした。

 

 

その後、担任の相澤先生の自己紹介があった。なんとプロヒーローらしい。

 

(雄英は先生全員がプロヒーローなのか....?)

 

 

そして自己紹介が終わった直後、「早速だが、体操服着てグラウンドに出ろ」と言われ、今現在僕たちはグラウンドにいる。

 

「個性把握テスト。ソフトボール投げ、立ち幅跳び、50m走、持久走、握力、反復横跳び、上体起こし、長座体前屈それを個性を使ってやってみろ」

 

ということで例の三白眼の少年、確か名前は爆豪...勝己君が個性を使ってソフトボール投げをした。死ねぇ!という掛け声と爆発音にはとても驚いたけどそれより、705.2mという大記録が信じられなかった。

 

(個性を使えば....こんなにも違うのか...でも僕の個性は...!)

 

「なんだこれ!すげぇ面白そう!」

 

その言葉聞いた相澤先生は、ピクリと反応すると吐き捨てるように言った。

 

「面白そう....か。」

 

「ヒーローになるための3年間...そんな腹づもりで過ごす気でいるのかい?よし、トータル成績最下位は見込みなしの判断し、除籍処分としよう」

 

(ええぇぇぇぇぇぇぇ!まだ初日なのに!それに僕は個性のコントロールすら....)

 

「生徒の如何は先生の自由。ようこそこれが雄英高校ヒーロー科だ。」

 

相澤先生は不敵にニヤリと笑った。その言葉を聞いてクラスのみんなも焦りだす。

 

「最下位の除籍って....!入学初日ですよ?いや、初日じゃなくても理不尽すぎる‼︎」

 

「そういう覆していくのがヒーロー。Plus Ultraさ。全力で乗り越えて来い。さて、デモンストレーションは終わり。こっからが本番だ。」

 

そして地獄のテストは始まった。

僕が個性を使うかどうか迷っている間に、気がつくと残りの種目は握力のみとなってしまった。不安の色が隠せない。

 

(やばいやばい、本当にやばい!どうする!考えろ!)

 

すべての種目で平均以上の数値は出した。けれどみんなは最低一種目は大記録を叩き出している。

 

(このままじゃ僕が....)

 

不安が脳裏をよぎる。

 

(せっかく合格したのに初日でなんて.....)

 

太陽の番が回ってくる。しかし太陽は一向に投げようとしない。

すると見兼ねた相澤先生が口を開いた。

 

「早乙女。お前さっきから個性を使うかどうか迷っているんだろ。生憎お前の事情は俺も聞いている。だからだ、今回だけは個性を使わない事を認めるもう一回言うぞ、今回だ・け・だ。いいか。わかったな。」

 

......っ!!!

 

太陽が感じたのは個性を使わなくて良いという"安堵"ではない。

個性を使わない事を許された、という"悔しさ"だった。

 

自分だけ何か特別扱いされているようで、既にもうみんなと差がついてしまっているようで。

 

個性をコントロールできない自分への怒りも入り混じって、心の底から悔しい気持ちでいっぱいだった。

 

「んじゃパパっと結果発表」

 

「あっちなみに除籍はウソな」

そう言ってニヤリとしながら先生は言った。

 

「君らの最大限を引き出す合理的虚偽。あ、あと早乙女。話あるからちょっと来い。」

 

順位はもちろん最下位。不甲斐なさすぎて自分で自分を殴りたくなった。切島君が励ましてくれたけど、僕の自分に対する失望感は変わらなかった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜職員室〜

 

重い足取りでドアを開ける。

 

「せ、先生....あの.....話って...,」

 

「お前の個性....についてだが、試験の後校長先生から話は聞いている。一時的な増強型で使うと記憶が無くなるんだろ?」

 

(全然違うんですけどね..まぁいいか...)

 

「それを事情を踏まえて除籍にしなかった。まあお前みたいな理由がなくて個性を使っていなかったらとしたら当然除籍にしたけどな。」

 

先生は薄気味悪く笑う。まるで敵だ。

 

突如、先生の顔付きが変わる。

「だけど、それも今回までだ。いつまでも個性の反動を理由に使わないなんて許されないからな。先ず、個性のコントロールがお前の当面の目標だ。わかったら行け。話は以上だ。」

 

「はい...失礼しました。」

 

決定的な壁にぶち当たってしまった。

しかしこれは、プロヒーローになるためにいずれは通らなければいけないと思っていた。

 

僕は職員室を後にする。

 

(落ち込んだけど、先生の言葉には納得がいった。このままじゃ駄目だ。これからは個性のコントロールができるように成長していかなくちゃ...!)

 

〜初日終了〜下校時間〜

 

すっかり空は夕暮れだ。今日は色んな事がありすぎてもうクタクタ。

僕が一人でとぼとぼ歩いていると、弾けるような声が僕の耳に響く。

 

「あれ!?たしか君...太陽君....だっけ?」

 

女の子だ。ショートカットと笑顔が印象的なこの子は確か....

 

「えっと......お茶子...ちゃん?」

 

隣を見ると、同じクラスの出久君と天哉君もお揃いだ。

 

「早乙女君!ちゃんと話すのは初めてだね!僕、緑谷出久!よろしくね!一人なら僕たちと一緒に帰らない?」

 

「本当に!?勿論だよ!!」

 

心が弾む。登校初日に友達と下校なんて....

 

「ちょっと!早乙女君!僕を忘れてないか?僕の名前は飯田天哉!立派なヒーローを目指している!朝は一方的に怒鳴ってしまい申し訳ない!これからは同じ勉学に励む者同士仲良くしてくれ!」

 

「こ、こちらこそよろしく。天哉君。」

 

母さん、こんな僕だけど、なんとかやっていけそうです!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

〜次の日〜

 

午前の座学を受け終えた僕達が、ずっと待ちわびていたもの...

それは"ヒーロー基礎学"‼︎

 

そわそわした僕達の耳に、聞き馴染みのある声が遠くから聞こえる。その声は徐々に近くなって、僕達のクラスのドアを開けた。

 

「わーたーしーがー‼︎普通にドアから来た‼︎」

 

そう、合格通知通り、春から雄英で先生をしているオールマイトの授業が受けられる。

 

(TV越しから見ていたあのオールマイトを肉眼で....!それも授業してもらえるなんて、合格出来て本当に良かった!!)

 

「早速だが、今日はコレ‼︎戦闘訓練‼︎」

 

クラスが一斉にざわつく。

 

(きた!戦闘訓練!!これが一番楽しみだったんだ!)

 

「そしてそいつに伴ってこちら‼︎入学前に送ってもらった「個性届」と「要望」に沿ってあつらえた戦闘服‼︎着替えたら順次グラウンドβに集合だ!」

 

「「「はーい‼︎」」」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「格好から入るってのも大切なことだぜ少年少女‼︎」

 

「自覚するのだ‼︎今日から自分は...ヒーローなんだと‼︎」

 

「さぁ‼︎始めようか‼︎有精卵ども‼︎」




戦闘コスチュームに関しては、次回ちょこっと補足入れます。
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