「おい...これじゃあまるでさっきと同じじゃねぇか...」
「負けた方がほぼ無傷で...勝った方が倒れてら...」
数分後...
「さぁーて!講評の時間だ!」
「先生!その前に、早乙女は大丈夫なんスカ!?さっき急に倒れて...」
「心配ない!今は保健室で休んでるだけさ!」
「あ、ちなみに今回のベストは障子少年だぜ!」
「何故だか...「はい!オールマイト先生」わかる人...ってオイ‼︎」
オールマイトが言い終える前に八百万が元気よく挙手した。
「轟さんの行動は相手の行動を封じ、なおかつ核には危害を加えていない点は良かったですが、中盤に出した巨大な氷塊により建物が大きく損害しました。先ほどの爆豪さんと同様の理由ですね。」
「早乙女さんはこの訓練の勝利条件に当てはまらない「降参」というルールを自分勝手に作り、本来のルールを無視していました。」
「尾白さんは最初の氷結で身動きが取れなくなり、実際何もせずにこの訓練を終えました。」
「相手の状況を瞬時に把握し、仲間に伝える。対人訓練をきちんと想定していた。障子さんはその役割をきちんとこなしていました。」
「もともとなかったルールを自分勝手に作り出し、相手に勝つなど敵チームの勝ちは反則のようなものですわ」
シーーーーーーン....
(また思ってたより言われた...‼︎)
〜数十分後〜
「緑谷少年以外は大きな怪我もなし!初めての訓練にしちゃ上出来だったぜ!それじゃあ私は緑谷少年と早乙女少年に講評を聞かせねば!」
そう言って、オールマイトは物凄い速さで校舎へ戻った。
チラリと後ろに目を流す。
視線の先には、俯いている爆豪と思いつめた表情をした轟が居た。
(爆豪少年...自尊心の塊...それと轟少年...早乙女少年との対戦中左側を使わなかったのは、何か理由があるのか...!?どちらにせよ先生としてしっかりカウンセリングせねば‼︎)
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〜放課後〜
ひどく落ち込んだ様子で、太陽は教室へと歩みを進めていた。
(また倒れてしまった...本当に情けない...焦凍君は無事らしい....けど何か失礼な事は言ってないだろうか...)
そう思いながら、ゆっくりと教室のドアを開けると入り口付近でクラスのみんなが出久君を囲むように集まっていた。
「おお!早乙女も来た!おめーもおつかれ!!大丈夫だったか!」
「うん、大丈夫だよ。心配してくれてありがとう鋭児郎君。」
「それに早乙女!おめーも熱かったぜ!なんだよあの個性!一気にマッチョになったかと思えば、試合は急に終わらせちまったりよ!」
「轟の氷塊は大丈夫だったのか!?」
「へへ...うん..なんとか...」
怒涛の質問攻めに押しつぶされそうだったとき、ふと出久君と目があった。僕はなんとか質問を切り抜け出久君に駆け寄る。
「出久君!訓練中見てたよ!すごいかっこ良かった!」
「あ、ありがとう早乙女君。僕も見たかったよ!早乙女君の訓練!」
そうして少し喋っていると、出久君はふと何かを思い出したように教室を出ていった。
僕は辺りを見回すと焦凍君が帰り支度をしていた。
「ちょっと待って!焦凍君!」
「なんだ...早乙女か...体は大丈夫だったか。」
「うん、大丈夫だよ。それより訓練中、焦凍君に何か失礼な事を言ってなかった?言ってたら本当にごめん!」
僕は深く頭を下げた。
「頭上げろよ早乙女。俺は別に何もされてねぇし対人訓練で熱が入って、多少口が悪くなるのも仕方ねぇ。」
それを聞いた瞬間、轟の寸前まで太陽は歩み寄った。
「く、口が悪く!?僕何か言ったの!?本っ当にごめん!」
「早乙女。お前まさか覚えてねぇのか。まあ、気にするほどでもねぇよ。またな。」
そう言って焦凍君はスタスタと歩き、教室のドアに手をかけた。そして一歩踏み出したと思うともう一度こちらを向いた。
??
「早乙女。」
「っ!....はい!」
「次は...負けねぇ。」
そう言って焦凍君は去って行った。
(こんなの全然勝ちじゃない。今回の訓練でより僕の課題が浮き彫りになった。せめて、発動中の事は忘れないように....)
(そしてこの数日後 僕らは知る事になる...オールマイトの言っていた、真に賢しい敵の恐怖を.....)
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数日後...
オールマイトが雄英に就任したニュースを聞きつけたマスコミが、連日のように押し寄せる騒ぎが起こっている。
雄英には雄英バリアーという学生証や通行許可証を持っていない人が通るとセキュリティが働く門があるらしい。それでなんとか平静を保っている。
「昨日の戦闘訓練お疲れ Vと成績見させてもらった。爆豪、お前もうガキみたいなことするなよ」
「わかってる。」
爆豪君はふてくされた顔で返事をした。
「緑谷はまた腕ぶっ壊して一件落着か。」
「それに早乙女。お前はまた暴れて倒れて記憶なくなりました、はいおしまいか。」
ビクッ‼︎
「お前らいつまでも「できないから仕方ない」じゃ通させねぇぞ。それさえクリアすればやれることは多い。焦れよお前ら。」
「「はい!!」」
「まあ本題だ...急で悪いが今日は君らに...学級委員を決めてもらう」
「「「「学校っぽいのきたーーー‼︎」」」」
クラス全体がはしゃぎ出すのも無理はない。
普通科なら雑務ばかりでやりたくないと思うけど、ここヒーロー科では、集団を導くっていうトップヒーローの素地を鍛えられる役だからほぼみんなが立候補した。
ちなみに僕はしていない。
(僕には...まだとても....)
天哉君の提案により、投票で決めるべきという案が出た。
いざ、決まるとそれはそれで迷う事もある。
(誰に投票しよう...ヤオモモさんは美人だしリーダーシップもあって適任だけど、天哉君みたいにザ・委員長っていう感じも捨てがたい。焦凍君のクールな感じもいいし、実君みたいなマスコット的な感じも良い...)
一体誰に投票すればいいんだぁぁぁぁ‼︎
悩んだ末、僕は出久君に投票した。勝己君が出久君の投票数にブチ切れてたのは怖かったけど、その結果出久君が委員長。ヤオモモさんが副委員長という事になった。
のだけれど...その後の昼休みにあったマスコミがバリアーを突破するという事件で機転を利かせた天哉君を見た出久君が、天哉君を委員長に指名してこの話は幕を閉じた。
〜次の日〜
この日は、相澤先生が出張で代わりに13号先生が来てくれた。
13号先生によると今日のヒーロー基礎学は、相澤先生、13号先生、オールマイトの3人で見る予定だったそうだったけど、なんでも相澤先生は急な出張で不在らしい..,..でもその前に...お腹が痛い!
(今日の朝に食べたヨーグルトがいけなかったのか...!?)
冷や汗をかきながら、太陽は腹を抑える
「今日は人命救助訓練です。みなさん、コスチュームに着替えた後バスに乗り込んでください。」
(お、お腹痛いけどバスに乗り遅れちゃ迷惑かかるから...行った先のトイレでしよう....もう少しの我慢だ....)
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「すっげー遊園地かよ!」
13号先生が連れてきた所はまさに遊園地のような所だった。
「あらゆる事故や災害を想定して僕が作った演習場...その名も...ウソのU 災害やS 事故ルームJ ‼︎」
(早く... !漏れそうです!13号先生!)
「あれ?先生、その前にオールマイト先生は?」
「オールマイト先生は諸事情で遅れてくるそうです。」
その後13号先生から個性についての説明があった...がお腹がすでに天元突破しそうな僕には全く内容が入ってこない。
(ごめんなさい...13号先生!もう限界です!)
「先生ちょっとトイレに行ってきます!」
僕は目を血走らせながら伝え、そして猛スピードでトイレに駆け込む。
「そ、そんなに我慢してたんですね。気を取り直して、それじゃあまずは...」
太陽を見送り、13号が仕切りなおそうとしたその時だった。
ゾワッ‼︎‼︎‼︎‼︎‼︎
その瞬間、その場にいた全員が恐ろしいほどの寒気が襲われた。一斉に中央を見ると、何も無いところから何やら黒いモヤが発生し、不気味な男が顔を出す。
その瞬間13号が大きな声で叫んだ。
「みんな!ひとかたまりになって動かないで!」
最初に出てきた男を筆頭にゾロゾロと、こちら側に入ってくる。
「なんだありゃ!入試ん時みたいなもう始まってんぞパターン?」
「動かないで!!あれは....敵です‼︎」
13号の一言で生徒に凄まじいほどの緊張が走る。
《緑谷side》
《奇しくも...命を救える訓練時間に僕らの前に現れた》
《プロが何と戦っているのか 何と向き合っているのか》
「どこだよ...せっかくこんなに大衆引き連れてきたのにさ...オールマイト...平和の象徴がいないなんてさ...」
《それは...途方も無い「悪意」》
真ん中の男がこちらを見て不敵な笑みを浮かべこちらを見る。
「子どもを殺せば来るのかなぁ?」
〜現在の太陽〜
トイレの便座に座りながら。太陽は己との戦いに興じていた。
「なんとか.....間に合った...けどこれは長い戦いになりそうだ...早く授業に戻りたいのに..‼︎‼︎..,...グギュルルルル!」
どうなる?波乱の救助訓練!?
忙しくて投稿出来ませんでした!気づいたら色んな方に見て頂けて、とても嬉しいです!今回は導入部なんで面白みにかけましたが、これからめちゃくちゃ面白い展開を考えてるので期待してて下さい。(早く体育祭編書きたい)