「このクソガキが!!酒の1本もろくに買えねえのか。」
ボロアパートの一室で、父親と思われる男が小学1年生の少女に暴力をくりかえしていた。
いや、その少女は少女ではなく父親のむすこであった。
「あのアバズレが逃げたせいで、生活も苦しいってのに・・・。苛つかせやがって!!」
父親は、毎日のように息子である千秋(ちあき)に虐待を続けていた。
「まぁ、アバズレとちがって顔が整ってるってのは唯一の救いだな。おい何時ものように服ぬげ。」
父親に言われ、抵抗しようとしたが暴行を加えられ千秋は仕方なく服を脱いだ。
すると父親は、千秋の首を絞めながら押し倒した。
「全く、息子を犯すってのはたまらねぇぜ。おいもっと、しめつけろ!!」
千秋の首をキツく絞め、父親は息子である千秋に自分の性欲と日頃の鬱憤を強姦という形で与え続けた。
そして行為が終わると、父親は煙草を吸い出した。
灰は千秋の体に落とし、吸い終わると千秋の体で煙草を消した。
「おい、さっさと飯つくれ。」
ピクリとも動かない千秋を見て、イラつきながら千秋を背中を蹴りつけた。
「もたもたしてんじゃねえぞ!!飯つくれと言ったら、さっさと作れ!!」
千秋はフラフラと立ち上がり、台所に向かい落ちそうになる意識をなんとか保ちながら料理をつくった。
当然、その料理を千秋が食べられる訳もなく、全て父親が食べてしまった。
腹の虫がなるたびに、父親は千秋に暴力を加えた。
そして深夜に近づくと、父親は千秋の髪を引っ張りながら部屋から叩き出した。
「おい、いつも通り体売ってこい。20万稼げるまで、帰ってくるなよ。」
それだけいうと、父親はランドセルを投げつけてドアをしめてしまった。
そして千秋は、父親の言いつけ通り自分を買ってくれそうな人を探して繁華街へと足を引きずりながら歩き出した。
~~~次の日~~~
千秋は公園で顔を洗い、血を流した。
それでも顔や腕、足から見える痣や傷、そして火傷の跡はそのままである。
銀髪でオッドアイ、そして目に見えて分かる虐待の跡のせいで千秋には友達はおろか、話しかけてくる人間すらいなかった。
1人を除いて。
一夏「おい千秋、今日も汚してるけど大丈夫なのか?」
通学路で唯一自分に話しかけてくれる存在、一夏にあった。
一夏の問い掛けに、千秋は小さく頷いた。
千冬「そんな訳無い!!お前はあのクズから虐待を受けているんだろ!?なぁ、正直に言ってくれ!!」
千冬は千秋の肩をつかみながら必死に問い掛けた。
掴む力が強く顔を歪めてしまったが、千秋は否定した。
千冬「なぜだ・・・。なぜ、嘘をつくのだ。警察が取り合ってくれなかったからか?だが、私と束がいればあんなクズ・・・」
最後まで言い終える前に、千秋は千冬の言葉を止めた。
そして逃げるように一夏の腕を掴み、足を引きずりながらいそいで行った。
千冬「私だけだ・・・。私だけが、千秋を守ってあげられる。何のなぜ!!」
千冬「だが、必ず私が助けてやる。そして千秋は私だけの物だ・・・。」
千秋を見つめる千冬の瞳は、優しく、怪しく、そして狂気に満ちていた。