一夏「お、お前は!!」
アインに食って掛かろうとした一夏だったが、既に体力の限界に近づいていたのか、立ち上がる事が出来なかった。
アイン「邪魔邪魔。あんまり邪魔すると前みたいに、痛め付けちゃうよ?」
バカにしたように笑うアインに、一夏は苛立ちを隠せなかった。
鈴音「ねぇ一夏、誰なのこの人。味方って感じはするけど。」
アイン「何だ?教えて無かったのか?まぁ、俺が誰だかなんて関係無いだろ。怪我したくなかったら、下がってな。」
そう言ってアインは、3体の無人機を品定めをするかの様に見ていた。
アイン「う~ん、悪くは無いか。まぁ、せいぜい腹の足しにはなってくれそうだけどな。」
アイン「さて、どの武器を試そうかな?」
不用意に近づいてきたアインに、無人機は容赦なく襲いかかった。
3機の攻撃にアインの左腕は千切れ、足は反対側に曲がるほどに折れてしまった。
アイン「おいおい、容赦ないな。俺は言わば、お前達の末っ子だぞ?一応、最後に作られたからな。」
傷ついた体は直ぐに回復し、軽口が止まらないその姿に、鈴音は恐怖していた。
アイン「さて、そろそろ遊びますか。」
そう言ってアインは、1機の無人機の目玉に当たる部分に指を突き刺し、貫通させた。
そしてそのままその無人機の首をへし折ると、首をもぎ取った。
そして自分の左腕を掴むと、そのまま左腕を引きちぎった。
すると左腕は巨大な鎌へと変化したのだった。
アイン「案外調節が難しいもんだな。まぁ、無人機だし気にせずやるか。」
そう言うとアインは、無人機を腹からまっぷたつに切り裂き、そのまま頭から股にかけても半分に切った。
鈴音「ね、ねぇ相手は人間なのよ!!貴方が誰か知らないけど、人殺しよ!!」
アイン「なんだ知らないのか?相手は、無人機だぞ?さて、残るは一体か、そうだ。」
向かってくる無人機にアインは何かをしたのか、突然その無人機は活動停止になっていた。
アイン「コアの破壊はオッケーだな。じゃあ味会わせて貰うかな。」
そう言うとアインは、無人機の残骸を手に取りそのまま食し始めた。
バリバリと食べているアインの表情は、まるでグルメを食してるかの様に楽しそうで、舌鼓をしながら食べていた。
鈴音「な、何なのよあれは!ねぇ一夏!」
恐怖で体が動かなかった鈴音だが、目の前で行われている惨劇に無理やり体を動かしてアインに突撃をした。
一夏「おい鈴音、止めろ!!」
突撃した鈴音だったが、アインに首を掴まれてしまった。
明らかに鈴音の命を鑑みない力の込め方に、鈴音は苦しんでいた。
アイン「食事の邪魔は、マナー違反だぜ?まったく、殺されても文句言うなよな。」
そのままアインは、力を込め始めた。
その時、アインに束から通信が入った。
束『無人機を食べるなんて、そんな事許した覚えは無いんだけどな。』
アイン『そりゃそうだろ?言えば、無人機を寄越さなかっただろお前。そうなりゃ、意味がねぇ。まぁ、そんときはこのガキ共を食ってたかもな。』
アイン『それに、これは千秋の為なんだよ。俺のやることを邪魔しなければ、千秋の愛はお前が独り占めだぞ?まぁ完食もしたことだし、今日はこの辺で勘弁してやるか。』
アインは鈴音をそのまま、地面に叩きつけた。
そして鈴音を蹴り飛ばし、一夏のいる場所まで飛ばした。
アイン「命拾いしたな。俺も目的を果たした事だし、帰るわ。どれどれ・・・、おっ!便利なのがあるじゃん。束も最初から俺に搭載しとけよな。」
そう言うとアインは、その場からまるで透明になったかの様に姿を消した。