昨晩の一件により、千秋は文字通り恐怖の象徴となってしまった。
今までのようにクラスメイトからは暴行を受けていたが、これまでとは違い、痛め付けるのではなく本気で殺そうとまでする生徒まで現れたのだ。
そしてそんな状況を良しとはしない千冬だったが、解決策が無い以上、ただ見ている事しか出来なかったのだ。
その後、クラス代表戦はお流れとなり一夏は悲劇のヒロインとして学校中から心配され、そしてある種の期待をされていた。
千秋は暴行のせいで、ほぼ這いずり回る様に部屋へと戻ってきた。
部屋に入ると、千冬は千秋を見たが恐怖と助けられない罪悪感からまるで逃げるように部屋を出ていってしまった。
部屋に残された千秋は、ただ静かに星空を眺めていた。
何も感じない。今までと変わらない生活をしている。だが、その筈なのに何かが違う。
その何かが千秋は分からず、困惑していた。
軋む体、流れ出る血液を見ていても何故か違いを感じている。
あの頃、父親に犯されながら殺されかけていたあの頃とは何が違うのか。
答えが見つかる前に、千秋の意識は途切れてしまっていた。
そんな日が続いていたある日、ついに千秋の体に限界が来てしまい、部屋から動くことが出来なくなっていた。
時々、生存確認を兼ねて千冬が食事を運んでくるが、それすら手を付けれない。
日に日に弱っている千秋を見て、千冬には心配と何故か怒りが沸いていた。
何に対する怒りかはわからない。だが、千秋に対する暴力を止めれる程の思考は、今の千冬には存在してなかった。
そんな状態だからか、体調は治るどころか悪化の一途を辿っていた。
~~~とある研究所~~~
束「ついに・・・ついにここまで来た。長かった。本当に長かったよあーくん///」
束「束さんをここまで焦らすなんて、悪い子だよ。でも、それもこれも全て二人の永遠の愛のためなんだよ。」
モニターに映る、辛うじて生きている千秋を見ながら束は呟いていた。
その瞳には、光が無く凡そ人間がして良い表情では無かった。
そして束はカレンダーを見ながらとある日に丸をつけていた。
束「この日、この臨海学校の日。この日こそ、まさに二人の愛が実る運命の日なんだよ。はぁ、こんなに日にちを待ち遠しいと思ったことなんて、生まれてはじめてだよ。」
束「だから、それまでちーちゃん、二人の為だけにあーくんに対して、暴力を振るい続けてよね。
全く、本当に親友想いなんだからちーちゃんは。」
束は高笑いをしながら、机に飾ってあった千秋の写真にキスを交わした。
皆様、本当にお久し振りです!
久しぶり過ぎて、こんな感じだったっけ?って不安ですが、まぁリハビリみたいな感じだと思ってください。