まだ朝日が昇ってすぐ、1年生達は朝早くから集められていた。
今日は、いよいよ臨海学校の日だからである。
千冬「お前たち、今日は臨海学校の日だ。朝が早く、移動に時間がかかるが、誇り高き学園の生徒だと言うことを忘れず、行動して欲しい!」
千冬の一括で、生徒たちは大きな声で返事をした。
そして、続々とバスへと乗り込んでいった。
当然千秋は千冬の隣である。
窓側に座らされ、まるで逃げられないかの様に千冬が勢いよく隣へと座った。
バスが走り出すと、初めて見た移動する光景に千秋は興味津々であった。
それを見ていた千冬は、誇らしそうにしていた。
千冬「どうた千秋。面白いだろ?これも、おまえが私の所にいるからこそ味わえる光景なんだぞ。だから、お前はこれからも私の側にいなければならないんだ。」
言葉の意味が解らなかった千秋だったが、嬉しそうにしている千冬を見て、嬉しそうに頷いた。
そんなやり取りを見た生徒たちは、より千秋への怒り、嫉み、憎しみを強くしているのを、千冬は気づかない。
それ以上に興味が無かったのだ。
そして長い時間をかけ、バスは臨海学校をする場所へと到着した。
そしてお世話になる旅館への挨拶を終えたあと、とある丘の場所に皆は集められた。
突然集められ困惑する生徒たちだったが、その瞬間上空からニンジン型の何かが降ってきた。
生徒たちは驚いたが、それ以上に千秋は驚きが止められなかった。
始めてみる飛行物、事情が解らずに思わず千冬の後ろに隠れてしまった。
するとそのニンジンから、束が出てきた。
束「やっほー!元気にしてた?お、相変わらずちーちゃんは美人だね!それに箒ちゃんは、大人っぽくなったね!そしていっくん、随分と活躍してるんだね。昔馴染みとしては、鼻が高いよ。うん。」
そう言って束はきょろきょろと、辺りを見渡した。
束「さて、愛しのあーくんはどこかな・・・。といた!会いたかったよあーくん!!あーくんに会いたくて、束さんはおかしくなりそうだったよ。」
束が近づき、それに気づいた千秋も嬉しそうに近づこうとしたが、それを千冬が肩を思い切り掴んで止めた。
その力が強いからか、千秋の肩からは血が滲んでいた。
束「もうちーちゃん、私のあーくんになにするの。」
千冬「こいつは誰のものでも無い。私のものだ。貴様の様な危険な人間に近づくのすら、許してはならん!」
束「何言ってるの?あーくんは私が買ったんだよ?ちゃんと誓約書もあるし。それに、危険なのはちーちゃんでしょ(笑)そんなにあーくんを怪我させると、本当に愛想つかされちゃうよ?」