千冬「言ってくれるじゃないか。なんなら、ここで決着をつけてもいいんだぞ?」
千冬の禍々しいオーラに生徒達はたじろぎ、どうすれば良いか分からなかった。
それでも束は、飄々とした態度を変えなかった。
束「まぁまぁ、おひさの再開なんだからそんな怖い顔しないのちーちゃん。良い女が台無しだよ?今回はそんな用事じゃ無いし、束さんとしてもちーちゃんと肉弾戦をしようもんなら、ボコボコにされちゃうよ。」
わざとらしい泣き真似をしながら束は言った。
それを見て千冬は、深くため息を吐いた。
どんな関係性であれ、普段と変わらない親友の姿に興が冷めたのか、それとも普段通りの束に懐かしさすら覚えていたのか。
既に一触即発の雰囲気は消えていた。
千冬「全く。ならそれで良い。お前達、今から少しの自由時間だ。各々宿泊施設に戻り30分後、海に集合する様に。」
千冬の合図と共に、生徒達は行動を始めた。
そして千冬も千秋を連れて動き始めた。
その場を離れる時に千秋は、束の方を振り向いた。
すると束は嬉しそうに手を振っていた。
それを見た千秋も手を振り替えした。
そして千秋が見えなくなると、束は我慢していた笑みが止まらなかった。
束(確かにちーちゃんに力では勝てないよ?でも、束さんには知恵がある。いつの時代も腕力だけじゃ、全てを失くしちゃうよ?それに、最後にはあーくん自らが、私を選んでくれる。だからそれまでは、遊んであげるよ。)
不敵な笑みをしながら束も準備を始めていた。
~~~千冬の部屋~~~
当たり前だが、千秋と千冬は同じ部屋になっている。
そして部屋に入るや否や、千冬は千秋を部屋に突き放しそして頬を強く平手をした。
千冬「お前は!束相手にヘラヘラとしおって!!あいつがいかに危険かまだわからないのか!私が守らなければどうなっていたか。」
そう言いながら、千秋を殴り付けた。
千冬「これまでお前を守り世話してきた私を、裏切るつもりか!!この恩知らずが!」
怯えた目をした千秋を見て、より気に障ったのか千冬は千秋を蹴った。
千冬「その目付きはなんだ!!私に不満でもあるのか!私に何か言いたいことでもあるのか!!」
千冬の言っている事、そして自分が暴行を受けている理由がわからない千秋は困惑してしまった。
どうすれば良いのかわからなかったが、約束の30分がたったのか千冬は時計を確認した。
千冬「全く、今回はこれで勘弁してやる。本来ならもっと躾が必要だが、まぁ良い。」
そう言って千冬は首輪を取り出し、千秋の首に装着した。
そして扉から一番離れた柱にその首輪を、鎖で縛り付けた。
千冬「私は行かなければならん。お前はここで待っていろ。鍵はちゃんと閉めておくが、もし怪しい奴が来ても決して扉を開けてはだめだぞ。わかったか?」
そう言って千冬は、千秋のおでこにキスをした。
そして部屋から出ていき、鍵をかけた。
その様子をいつの間にか千秋につけていたカメラで見ていた束は、嬉しそうだった。
束「それでこそちーちゃんだよ。ここまで順調だと、逆に不安でしか無いけど、もしもの時は束さんの高いアドリブ力でね。はぁ・・・楽しみだなぁ///」