ただそこにある絶望   作:なめらかプリン丸

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第9話

朝のHRが終わり、千冬が教室から出ていくとやはり生徒達のほとんどは一夏にむらがって来た。

 

そしてその隙に、千秋を廊下に連れ出す生徒もいた。

 

初めて人を見た時の感情は、大きく分けて2つある。

その人物に好意を抱くか、憎悪を抱くかである。

 

一夏は満場一致で前者であるが、千秋に対しては後者しかいなかった。

 

生徒1「何様のつもりなの!?織斑先生になんか特別扱い受けて。」

生徒2「そうよ!!それにその傷。不幸アピールでもしたいの?」

 

絶対的憧れである千冬に、特別扱いをされている千秋を良く思わない生徒達に千秋は人気の無いところに連れていかれた。

 

状況が分かっていない千秋の態度に、より怒りを覚えた生徒は千秋の腹を思い切り殴った。

 

生徒3「ちょっと、それはやり過ぎじゃ無い?」

生徒1「良いのよ。見たところ気が弱そうだし、チクったりしないわよ。それにチクったら、ただじゃおかないからね。」

 

そしてチャイムがなり千秋を置いて、教室へと戻っていった。

 

そして授業が始まった。

千秋は常に、千冬の横に座らせてていた。

 

千秋を守るためにとの行動だったが、それがかえって油に火を注ぐとは千冬は考えてもいなかった。

 

山田「それでは、いまからこのクラスの代表を決めたいと思います。だれか立候補したい人はいませんか?推薦でもかまいませんよ?」

 

生徒「だったら、一夏くんが良いと思いま~す。」

生徒「そうそう。一夏くんが相応しいと思います。」

 

一夏「えっ!?何で俺なんだよ!?」

 

千冬「黙れ一夏。推薦された者に拒否権など無い!」

 

一夏「そんなら、俺は千秋を推薦するよ!」

 

一夏の提案にクラスがざわついた。

皆は一夏を祭り上げたいと推薦したのに、まさか千秋を推薦するとは思いもしなかったからである。

 

セシリア「ふざけないで下さい!!その様な事、このセシリア・オルコットが許しません!!このグラスの代表に男なんて者は相応しくありません!ましてや、その様な薄汚い人間などもっての他です!!」

 

一夏「なんだよその言い草!薄汚いって千秋の事か!?俺への侮辱は構わないけど、千秋への侮辱は許さねぇぞ!?」

 

セシリア「あら?私は見たままの感想を述べたまでですわよ?」

 

ふたりは一触即発の状態になっていた。

 

千冬「落ち着けお前達。オルコット、おまえのその言い草は立候補と捉えるぞ。」

 

セシリア「えぇ、元々そのつもりでしたから。」

 

千冬「なら、クラス代表が三人に絞られた訳だな。それなら、1週間後に、三人にはISで決着をつけてもらう。」

 

一夏「おう!!望む所だよ!!」

 

セシリア「後で謝罪しても、遅いですからね。」

 

そしてその夜、千冬に小包と1本の留守電が入っていた。

その留守電は束からだった。

 

小包の仲には、チョーカーが入っており千秋へのプレゼントと書いてあった。

 

本当なら出たくはなかったが、嫌々留守電を再生してみた。

 

束『ちーちゃんおっひさ♪あーくんへのプレゼント見てくれた?それ、束さん特性の、あーくん専用機なんだよ。それさえあれ・・・。』

 

チョーカーの正体がわかった所で、千冬は再生を止めた。

千秋に害が無いとわかったからだ。

 

そしてそのチョーカーを、千秋の首につけた。

 

千冬「あいつの考えは知りたくもないが、ISで決着といった以上お前に専用機があるのはうれしい誤算でもある。

さて、もう寝るぞ。」

 

千秋は、千冬の部屋で過ごすことになっており、そこで寝ることになっていた。

 

千秋は眠ろうと眼を瞑ったが、どこからか声が聞こえてきた。

そして眼を開けてみると、見知らぬ景色が広がっていた。

 

真っ白な世界。

そして何者かが目の前に立っていた。

 

『だれ?』

 

「誰って、薄情な奴だな。俺はお前の専用機だぞ?まぁ、正確に言えば、コアのAIって奴だがな。」

 

アイン「俺はアインザームカイト。長ったらしいからアインって呼んでくれや。」

 

『あいん?』

 

アイン「そうそう。俺は特製のAIでね。日々進化し続けるらしい。まぁ、製作者の意図なんてどうでもいい。

それよりも、一週間後楽しみにしてろよ?素晴らしいショーを見せてやるからよ。」

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