フランの異世界召喚記   作:松雨

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活動報告に書いた時間よりも1時間投稿が遅くなりました。すみません。
最後の余計な空白が多かったので修正しました。


フラン、学園に練習試合を見に行く

「ノルヴァ先生、俺に何かご用でしょうか?」

「やっと見つけたぞジェノ。今日はクラス内での練習試合をやるって言ってなかったか?」

「はい。1週間の休み期間中、1日だけクラス内での練習試合をやるとは聞きましたけど、それって今日でしたっけ? 明日だったような気が」

「いや、今日だ。で、今までお前何してたんだ? まさかとは思うが、わざとサボって女の子2人誘って遊んでた……」

 

 どうやら1週間の休み中に、1日だけクラス内で練習試合をする為に学園に行く日があったらしく、それの日にちを明日と間違えていたようだ。

 今、私たち2人は外側、ジェノは真ん中に座って休憩しながら楽しく会話をしていたので、おじさんから見て彼がサボった上に私たちを誘って良い思いをしていたように見えたらしい。

 

「違いますよ! 隣に居るフランさんに魔法を教わってて、今は休憩をしていただけです。と言うか、俺がわざとサボるわけないじゃないですか」

「……確かにそうだったな、すまん。それにしても、まさか今噂の彼女に魔法を教わっていたとはな。確か、オリジナルだったか?」

「はい、弾幕って言うみたいです。ある程度なら出来るようになりました」

 

 この場で説教が始まるかと思ったら、普段ジェノが真面目な生徒だったらしく、日にちを間違えていたことは棚に上げてくれたみたいだ。

 

 その後当然学園に行くことになったジェノだったが、どういうわけか私たちも先生に来て欲しいと頼まれた。何でも、現役冒険者からみて魔法のレベルがどんな感じか見て欲しいとのこと。

 それに、王国一の回復魔導師が居れば怪我した際も安心と言うことらしい。まあ断ろうとも思わなかったし、ジェノの依頼の延長線と言うことで納得してついていくことにした。

 

 20分程歩いていると、『オウラン魔法学園』と書かれた建物が見えてきた。どうやらここがジェノの通う学園のようだ。

 門から中に入ると、広大な敷地の庭に30人程度集まっていたのが見えた。その中の1人がこちらに気づいたようで、走って近づいてきた。

 

「ジェノ~。遅いぞ何してたんだ」

「いやぁ、恥ずかしながら明日と勘違いしててさ。だからさっきまで現役冒険者の人に魔法を教えてもらってたんだよね」

「なるほど~。で、誰から教えてもらってるんだ?」

「フランドール・スカーレット。後ろにいる金髪で紅い瞳の子なんだけど」

「……マジかよ。グランドドラゴン2頭の攻撃をものともせず、超高威力オリジナル魔法で討伐したっていうあの?」

「そうそう。1回戦ってみたら?」

「死にたくないんでやめとくわ」

 

 会話を交わした後、ジェノは彼と共に皆が集まる場所に向かって行った。

 何らかのやり取りが集団内で行われた後、広大な庭に作られた闘技場のような場所で2人が相対し、互いに魔法を打ち始めた。火の球・氷の槍・雷の弾等が飛び交い、規模は劣るがその様はまるで弾幕ごっこのようだ。

 

「うーむ。なるほどね」

 

 戦いを見ていると、ジェノの方が素の魔法の打ち合いでは若干不利のようだが、思い出したかのように私が教えた通常弾幕を展開して彼に向けて光弾の嵐を叩き込んだ。威力は低く、密度もまだ不完全である為弾幕自体では倒すことが出来ないが、見たことないそれに驚いて彼の動きが止まった隙をついて火の球をぶつけ、勝利することに成功したようだ。

 

 流石に1日である程度通常弾幕を扱えるようになるほどの才能の持ち主だ。早速戦闘に取り入れて勝利をもぎ取るとは。

 

「ジェノ、今の無詠唱光弾、これがあのフランから教えてもらった弾幕と言う魔法なのか? 圧倒的な手数と隙の少なさが脅威だな。威力は低めみたいだが」

「まあね。ただ、フランさんにはこれより上の弾幕攻撃『スペルカード』って言う手数も威力も桁が違う必殺技があるんだよね。聞いたんだけど、それでグランドドラゴン2頭を討伐したみたい」

「なるほど」

 

 こうして、2人の練習試合は弾幕によって出来た隙をついたジェノの勝利に終わった。

 その後もクラスの人たちによる練習試合をじっくりミアと一緒に観戦していると、何らかの障壁で弾かれた氷魔法9発が見ていた私とミアの方と周囲の生徒たちに飛んで来たので、それを破壊する為に通常弾幕を戦闘仕様で10発放ち、氷魔法を打ち消した。

 

「ありがとうございます。お陰で助かりました」

「気にしないで。それにしてもこの学園の生徒さんたち、皆凄いね! 中級魔法使える人が結構多いけど、エリートなのかな?」

 

 いつぞやもらった魔導書を見ながら魔法の打ち合いを見ていた。中級魔法が結構多い割合で飛び交っているので、相当優秀な生徒たちなのだろうと思い、そう質問してみた。

 

「はい。オウラン魔法学園は王国を守る魔導師や、要人護衛の魔導師に回復魔導師育成等も行っていますので、魔法に自信がある王国屈指のエリートが必然的に集ってきますね。まあ、全員がなる訳じゃないですけど」

 

 なるほど。ここに通う人たちは将来国や要人を守る魔導師か回復魔導師になろうとしている人が集まる場所だから、必然的に魔法に秀でている人たちが集まるわけか。そりゃ魔法の打ち合いも必然的に凄いものになるわけだ。

 そうなると、集まった生徒たちを教える先生はそれ以上の実力を秘めているのは確実だろう。でなければこの生徒たちに魔法を教えることなど不可能だし。

 

 1時間程経って、全員の練習試合が終わった。ジェノはいい線行っていたが、最後に戦った風を極めし者と呼ばれたシルフィオと言う少女に負けてしまった。

 ノルヴァ先生に聞いてみたら、彼女の使える魔法は風属性と申し訳程度の水属性しかないが、風魔法自体は上級まで使える上、それを生かした近接戦闘が得意らしい。恐らくEランクの魔物はもちろん、Dランクの魔物位なら余裕を持って討伐出来る力位ならあるだろう。

 

「ノルヴァ先生、私から見てあの生徒さんたちはかなり優秀だと思うよ。他のクラスの人たちがどのくらい強いのか分からないけど、少なくとも大会でボロ負けすることはないと思う」

「ありがとうございます。そう言って頂けてこちらとしても嬉しい限りです」

「授業はこれでおしまい? ジェノを連れてって練習の続きをやりたいんだけど……」

「いえ、今日は夕方まで色々やることがあるのでまだ終わりではないですね。申し訳ないです」

 

 練習試合が終わったので、ジェノを連れて行って少し食事休憩を取った後に弾幕の練習の続きをしようと思い、先生に聞くとまだ授業か何かがあると言われたので、ミアと共に学園を後にする事にした。

 




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