フランの異世界召喚記   作:松雨

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アンケートは10月21日の午前8時頃の締め切りを予定しています。場合によっては期間が伸びる可能性もあります。


フラン、エア率いるパーティーと共に行動する

「あ! フランさんにミアさん、それにエアさん方まで……貴女方の活躍は町長から聞いております。あの吸血鬼一家を完膚なきまでに叩きのめして撃退、襲撃してきた魔物の約3分の2を討伐して更に犠牲者を想定よりも遥かに少なく抑える等、大戦果でしたね!」

「まあ、皆の協力があってこその戦果だったから。私は全力でギラムスの馬鹿を止めて息子1人を消滅させるので精一杯、犠牲者を抑えるのは私以外の活躍、見た限りだとミアの活躍が大きいかなぁ」

 

 

 あの後、私に抱きついてきた子供の母親を探して引き渡してからギルドに行った私たちは、ギルドから固定報酬と伝えられた戦果による追加報酬を貰った。頑張った甲斐があって、2週間~1ヶ月位何もしなくても生活が可能になった。まあ、そんなつもりは全くないけど。

 

「そう言えば、私が返り討ちにした過激な聖教会のレヤルって人どうなったかなぁ。常識あるもう1人のイラトナって人に蹴られながら引き摺られてったけど」

「ぶっ! ゲホッゲホッ……フランドールに喧嘩売ったのってマジかよぉ」

「貴方、知ってるの?」

「ああ。実はな」

 

 ふと、私がルーバヌ砦で返り討ちにした聖教会の人があの後どうなったか気になったので、何となく独り言みたいな感じで言ってみた所、それを聞いていた男の人が吹き出していたので何か知ってると思って聞いてみた。

 

 すると、この男の人が聖教会の関係者だと言う事が分かった。何でもほんの30分程前、レヤルはルービエの支部に引きずり込まれながらやって来て、イラトナによって禁じられていた私への攻撃を行った事を支部長の前で吐かされたらしい。それを聞いた支部長は頭を抱えながら、私の報復とカーテンド王からの制裁に戦々恐々しているとの事。

 

「支部長さん苦労してるみたいだね……じゃあこう伝えておいて。別に支部を報復攻撃で滅ぼすつもりなんてないってさ」

「それは本当か!?」

「うん。ただ、そっちが命を狙ってくるならば別だけどね」

「それで十分だ! こうしちゃおれん、支部長に伝えなければ!」

 

 そう叫ぶと、聖教会の男の人は吹き出した飲み物で汚した机を綺麗にした後に走ってギルドを出ていった。

 

「さて、フランドール。オレたちも宿へ行こうか」

「何でいつの間にか一緒に行く事になってるの? まあ、良いけど」

 

 こうして、私たちはエア率いるパーティーの人たちと一緒に宿へ行き、一緒に泊まることになった。

 

 

 そして次の日の朝、私とミアはいつも通り朝食を取った後にとある目的の為に2人だけでヴァーミラの家に向かっているはずだったのだけど……

 

「ねえ。もしかして私たちがルービエに居る間、ずっと一緒についてくるつもりなの?」

「ん? そのつもりだが何か?」

「……まあ良いや。好きにして」

 

 どう言う訳か、エアが率いる4人パーティーも付いてきていた。ずっと付いてくるつもりなのかと聞いたら、そのつもりだとはっきり私に言ってきた。断っても引き下がらずに面倒臭い事になりそうだったので好きにさせることにして、目的地へと歩みを進める。

 

「なあフランドール、一体何処に行くつもりなんだ?」

「ヴァーミラって子の所。私と同じ吸血鬼のね」

「ほぉ~。吸血鬼ね……って、大丈夫なのかその子? この町に居て」

「私が会った時はちょっと危なかったんだよね。ミアが瞬時に状態異常を見極めて回復させなければ多分……」

「魔浄の状態異常にかけて弱らせてから集団で殴りかかるって感じでした。その子を守ってた男の人も大怪我でしたけど、わたしの回復魔法で無事に治りました」

 

 そんな会話をしながら向かっていると、ある時計塔の前で人だかりが出来ていたのを見た。何事かとエアが近くにいたお爺さんに訪ねてみた所、時計塔の上を指差したので見てみるとそこに何故か男の人が居た。

 

 修理の職人さんが訳あって降りれなくなったのか、それともそれ以外の誰かが何らかの理由で上って降りれなくなったのかは分からないけど、このまま放っておくといずれ落っこちてきて死んでしまうだろう。

 

「なるほど。行けるか? フランドール……って、言うまでもなかったな」

「任せてよ!」

 

 当然、見捨てると言う選択肢など私の中では存在しない。仮に見捨ててしまったとしたら後悔するだけでなく、吸血鬼へのイメージがただでさえ悪い今から更に悪くなっていく可能性も無いとは言えない。

 

 私だけが被害を受けるのであればまだ良い。さっさとこの町もしくはこの国を出ていくだけで済むからだ。しかし、ルービエには私の知る限りでは吸血鬼ヴァーミラが住んでいる。それに他にも居る可能性がある()()()()()()()()()()()同族の人たちが迷惑被るかもしれないとなると、話は別である。

 

 なので私は、時計塔の上から落ちそうな男の人の元へ飛んで向かって助けることに決めた。

 

「ねえ貴方、大丈夫? ほら、掴まって!」

「……あんた、吸血鬼なのに人間を助けてくれたって言うあの?」

「うん! フランドール・スカーレットって言うの。知ってた?」

「勿論知っているぞ。それとあともう1つ……済まない、感謝する」

 

 そう言って掴まってきた男の人を安全に地面に降ろした私は、エアたちの元へ戻ると再びヴァーミラの家に向けて、とある目的の為に歩みを進める。




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