デュエル1 新たなHERO!VSクロノス
「もう行くのデスーカ?」
「まあね。ペガサス会長俺のわがままを聞いてくれてありがとうございます。」
「NO PROBLEM.MEの方こそ知らないカードに出会えて楽しかったデース。Mr.カイバに連絡して筆記試験は免除してもらえるように頼んでミマース。」
とまあ、こんなやり取りがあったのだが、今現在全力疾走している。何故ならば、
「急げ!!
「いや、試験会場には電話してあるから遅れても試験は受けられるぞ。」
「アハハ♪それはムリだよ♪はじめちゃん♪だって十代君。聞こえて無いみたいだし。」
「うっせ! つうかマナもいい加減にそれをやめろ!」
入試デュエルに遅れそうだからである。一応会場には電車の事故で遅れると伝えてあるのだが、同じ電車に乗っていた遊城十代が楽しいデュエルを少しでも早くやりたいと言って走ってしまっているのである。俺、斉藤一は転生者という奴だ。原因は神様のイタズラで死んじゃったらしい。最初は寝てる間に勝手に殺すなと怒鳴りたかったのだが、申し訳なさそうに謝るアテナさんを見て、怒鳴る事も出来なかった。だから、俺が持ってたカードとある二つの知識を持ってGXの世界に来た。で、一緒に走っている少女はカードの精霊でブラックマジシャンガールのマナだ。で、なぜだか知らないけど、俺がデュエルアカデミアに行く事を知ったら、ペガサスさんに頼んで戸籍を入手して入学するつもりらしい。
その後は何の問題もなく、試験会場に到着したのだが、遅刻したペナルティーと言うわけでクロノスとデュエルすることになり、最初に十代とクロノスがデュエルする事になった。
「フェザーマンとバーストレディーを融合!!」
十代の声に2体のモンスターが合わさり1体のモンスターが姿を現した。
「
スカイスクレイパーの効果を受けたフレイムウィングマンの一撃が機械巨人を破壊して、その攻撃力分のダメージを与えてデュエルが終了した。
「は~い♪次は私で~す♪」
『うおおおおぉぉぉーーー!!!!』
マナがデュエルフィールドに立った時異様な熱気に包まれた。まぁ、マナは可愛いしスタイルもいいし、良くわかるな。
「デーは、実力を確かめさせてもらうノーネ。」
「よろしくお願いしまーす♪」
『
「ワタシのターン。ドロー。トロイホースを召喚!」
クロノスのフィールドに木でできた巨大な馬が出現する。………どうでも良いが、『トロイの木馬』をさしているなら出るのは対戦相手のフィールドなんだが。
「さらに二重召喚を発動!コレでワタシはもう一度召喚出来るノーネ!トロイホースを生け贄にアンティークギアゴーレムを召喚!ターンエンドなノーネ!」
「私のターン!ドロー!執念深き老魔術師を攻撃表示で召喚!」
『何だ?リバースモンスターを攻撃表示?』
『プレイングミスか?』
外野が騒がしいが、恐らく、違うな。
「更に手札からディメンションマジックを発動!執念深き老魔術師を生け贄にブラックマジシャンガールを召喚!」
(ウフッ)
『ウオオオォッ』
ブラックマジシャンガールがウインクしたら、皆が騒ぎ出した。
「ディメンションマジックの効果でアンティークギアゴーレムを破壊します。
(ハアァ!)
ブラックマジシャンガールが魔力弾を放ち、アンティークギアゴーレムを破壊した。
「手札からマジックカード融合を発動!手札のサイレントソードマンLV3とフィールドのブラックマジシャンガールを融合!」
マナの言葉に皆が戸惑う。
「融合召喚!魔導剣士マジシャンガール・オブ・ブラックバラディン!」
マナのフィールドに青白い光を放つ黒衣の魔剣士が現れる。
「行きます。マジシャンガールオブブラックパラディンでダイレクトアタック!サイレント・マジックソードLV0!!」
マナの言葉に魔剣士はクロノスを切り裂いた。
「さらに融合解除!ブラックパラディンの融合を解除して、ブラックマジシャンガールとサイレントソードマンLV3を召喚!ブラックマジシャンガールでダイレクトアタック!
ブラックマジシャンガールのその一撃でクロノスのライフが0になった。
「ありがとうございました。」
マナはクロノスに礼を言ってデュエルフィールドを降りる。それに合わせて俺がデュエルフィールドに上る。
「受験番号0番。斉藤一です。」
「貴方が特別推薦者ですーね?でスーガ、手加減はしないノーネ。今度こそ勝って汚名挽回するノーネ!」
最期の部分はぼそりとつぶやいたつもりのようだがしっかり聞こえたので訂正を入れてみた。
「クロノス先生。汚名を挽回しないでください。名誉挽回が汚名返上です。」
「うるさいノーネ!」
俺の指摘にクロノスは顔を紅くした。
○ ○ ○
「準備はいいノーネ?」
「NO PROBLEM!いつでもALL OK!」
そう言って、デッキをデュエルディスクにセットすると、オートシャッフルされた。
「なんなノーネ!そのデュエルディスクは!」
「これですか?市販のディスクをカスタムしました。」
「生意気なノーネ!勝ってそのディスクを頂くノーネ!」
………イヤ、言えばカスタマイズぐらいするし。………パーツ代は請求するけど。
「「
「ワタシのターン!ドロー!手札からマジックカードマグネットサークルLV2を発動!アンティークギアを特殊召喚!さらに手札からアンティークギアを特殊召喚!2体のアンティークギアを生贄にアンティークギアゴーレムを召喚!ターンエンドなノーネ!」
「俺のターン!ドロー!」
ドローしたカードを確認して思わず笑ってしまった。
「俺の勝ち。アンタはあまりがんばらなかったようだけど。」
テニスの王子様のマネをしたらクロノスが青筋を浮かた。
「生意気言ってないでサッサと始めるノーネ!」
クロノスの言葉に肩をすくめてから応じた。
「
「シカーシソレデーハ我がアンティークギアゴーレムには勝てないノーネ!」
「十代が言ってたじゃないか。『ヒーローにはヒーローの戦いの舞台がある』ってね。手札からフィールドマジック夜天街ミッドナイトタウンを起動!」
俺の宣言にフィールドマジックスペースが展開して、そこにカードをセットするとカードが収納されると辺りの景色が変わった。ビルが建ち並ぶ夜の街を見てから、アンティークギアゴーレムに向き直る。
「ボンバーガールの攻撃!ボンバーセイヴァー!!」
「返り討ちにしてあげなサーイ!!」
クロノスの声にアンティークギアゴーレムが敵に向かって走るボンバーガールへと右手を振り下ろすがボンバーガールはそれをかわした。すれ違いさま足元に火のついた爆弾を置きながら。
「ミッドナイトタウンはD・HEROが自身よりも高い攻撃力をもつモンスターに攻撃する時攻撃力を1000アップする。」
そう言うと、左手を天井に向けた。
「爆殺!!」
そう言いながら指を弾くと爆弾が爆発して、2撃目を放とうとしていたアンティークギアゴーレムの片足を破壊した。
「ボンバーガールの効果。戦闘で破壊したモンスターの元々の守備力分だけ相手に効果ダメージを与える。フレア・インパルス!!」
片足を破壊されたせいでバランスを大きく崩したアンティークギアゴーレムの2撃目はクロノスの大事な所に直撃した。
「速攻魔法起動!退化の魔薬!!」
うずくまって悶えるクロノスに男として同情しながらもデュエルを続ける。つーかアソコが潰れてないよな?十代にアンティークギアゴーレムが貫通ダメージを与えた時拳がすり抜けてたし、でも、ナポレオンとのデュエルの時は玉が当たってたみたいだ。デュエル会場を見渡すと、ほとんどの男性陣は青い顔をしていた 。
「このカードの効果でボンバーガールを融合デッキに戻してファイアリィ・ガールを特殊召喚!ファイアリィ・ガールの攻撃!バーンスラッシュ!!」
俺の場に現れた真紅の槍を携えた少女戦士は未だにうずくまって悶えるクロノスを貫いた。
○ ○ ○
気づいたら、周りがざわついている。アンティークギアゴーレムを破壊した上にクロノスを1killしたせいかな?そんな事を考えながら、その場を後にした。
SIDE 明日香
「………何なのよ。あの3人は………。」
私は呆然と呟いた。おそらく、みんな同じ気分だろう。十代は未だいい。あくまで、劇的な大逆転劇と言えるだろう。だけど、もう2人は違う。
「………今年は面白い事になりそうね。亮への土産話も出来たしね。」