畜生! 理不尽だ! 理不尽過ぎる!!
「不幸っだーーー!!!!!!」
もはや、口癖にすらなってるような感じのするセリフを叫び全力で走る俺と俺を追いかける赤頭巾の野郎達。
『待て! 異端者斉藤一! 我らの女神を汚そうとした罪を許しはしない!』
さっきから同じ事を叫ぶ赤頭巾達。コイツらに捕まったら、殺される。そう思いながら、全力疾走する事数分して、赤頭巾達は見えなくなった。だがのんびりしてられない。そう思い、目についた建物の開けっ放しになってる窓に近づいた。
「あら? ボウヤ? どうしたの?」
「悪い! 藤原! かくまってくれ!」
俺の必死の表情に何かを感じ取ったのか、藤原はアッサリと部屋に上がらせてくれた。
「どこかに隠れて!」
藤原の言葉に慌ててベッドの下に潜り込んだ。
「藤原さん! 斉藤一は来ませんでしたか?」
「ボウヤ? ボウヤなら、向こうに行ったわ。」
「ありがとうございます!」
藤原の言葉に礼を言って走り去ったらしい。
「ボウヤ。もう出てきても大丈夫よ?」
藤原の言葉にベッドから出る。
「…で、どうしたの?」
藤原の問いに肩をすくめて答える。
「正直、何で、こんなことになったのか良くわからない。」
そう言ってから語り出した。
○ ○ ○
朝起きて食事をとろうと食堂に入った所で、皆の殺気混じりの視線が俺に向かった。というか、何故にお前らがいる?翔を筆頭に十代と隼人を覗いたレッドの皆よ?
「…起きたッスか。はじめちゃん。」
「お、おう。何だ?翔よ?皆殺気だって?それにお前達はオシリス・レッドだろ?自分の寮はどうした?」
翔は俺の問いを無視して質問する。
「………はじめちゃん。明日香さんと一緒に寝たって話はホントッスか?」
「あぁ。ホントだが?」
その答えに、翔達の殺気がさらに強くなった。そして、次の瞬間どこから取り出したのか、赤頭巾を被っていた。その頭巾の額にはRと書いてあった。
「な、何だ?その格好は?」
『我々は、清らかな乙女達を守護する
赤頭巾の連中が武器を構えて宣言する。
慌てて食堂から逃げ出す。
「逃がすな!追え!」
『オオ!』
翔の言葉に追いかける。
「………と、まぁ、こんな事があったんだ。」
そう言いながら藤原の様子を確認すると、どこか泣きそうにも見えた。
「どうした?」
問いかけた瞬間、俺は押し倒されていた。
○ ○ ○
SIDE 雪乃
………面白くない。ボウヤの話を聞いて何故か胸が締め付けられるような気がした。何で、こんなことをしたのかはわからないけど、声をかけられたと気付いた瞬間、私はボウヤを押し倒していた。
「ふ、藤原?」
ボウヤ、いえ、一が私の行動に戸惑ったように問いかける。その一に近づけていく。後少しで唇が触れ合う所で、
「雪乃? 入るわよ?」
明日香に邪魔されてしまった。
「雪乃? 今の音は何な…の…?」
明日香は私が一を押し倒しているのに気づくと怒りの表情で私と一を引き剥がした。
「何をやってるのかしら?特に一はここにいてはいけないのよ?」
明日香は黒いオーラを発しながら、一に詰め寄る。
「アラ? 明日香? 女の嫉妬はみっともないわよ?」
私の言葉に、明日香は怒りをこちらに向けた。
「何ですって?」
私の言葉に、明日香は視線をこちらに移した。
「仮に、私と一がこんなことをする関係だったとして、」
そう言って、私は一に抱きついた。その時に胸も当てるのを忘れない。その刺激に、一の鼻の下が伸びる。その様を見て、明日香は不愉快そうに表情を歪めた。
「仮にそうだったとしても、これは、私と一の問題であって明日香には何の関わりはないのよ?」
「なに言ってるのよ! これは学園内の風紀の問題でしょ?」
「風紀の事を気にしているのなら、外でこんなことをしなければ良いのよ?」
「何言ってるのよ! いつ何処で見られてるかわからないんだから、二人きりでも、ダメなの!」
………まったく。あぁ言えばこう言う。
「あなたがそれを言えて?あなたは一と同じベッドで寝たそうじゃない?」
私の言葉に、明日香は顔を真っ赤に染め、部屋を出ていった。
「そ、それじゃ、あいつらもどっかに行ったみたいだし、俺も帰るな?」
いつの間にか、私から離れていたらしく、窓の外から、声をかけて帰って行った。
「一。逃してあげないからね?」
私は一が落とした物を手に取り、呟いた。
○ ○ ○
SIDE 一
「………いったい藤原は何であんな真似を?」
未だうるさいくらいにドキドキいっている胸を押さえて呟いた。
「藤原がどうしたんだ?」
いきなり声をかけられ、びっくりしたが落ち着いて後ろを振り返ると、十代が不思議そうな表情をしていた。
「十代か。おどかすなよ。」
「わ、悪い。だけど、藤原がどうとか呟いて、いたから気になってさ。」
「ま、十代が気にするほどじゃないさ。」
そう誤魔化すと十代は別の事を問いかける。
「帽子はどうしたんだ?」
「帽子? 帽子ならここにって、ありゃ?」
頭に手を当てるのだが、髪の毛を直に触る感触だけだった。たぶん、雪乃に押し倒された時に弾みで飛ばされたのだろう。
「まぁ、何処で落としたか、検討ついてるし後で取りに行くよ。」
「はじめ。あの帽子って大切なものなのか?」
「まぁね。ちょっと、理由があってね。」
十代の問いに悲しい
○ ○ ○
「………どうしたんだろう?」
俺はアスファルトに座り、俺を呼び出した張本人を待っていた。あの後、翔達にも会ったのだが、帽子を かぶってないだけで俺を認識してけれないのは嬉しくもあり、同時に悲しくもあった。
「はじめ。待たせたわね?」
藤原が俺に声をかけてきた。
「はい。はじめ。帽子を返すわね。」
そういいながら、藤原は帽子を手渡す。
「さ、はじめ。デュエルしない?」
「? 別に良いけど?」
「それと、もう一つ。負けた方は勝った方の命令に従うって、いうのはどうかしら?」
「それって何でも?」
「そう。なんでもよ。」
なんかよく分からんがよくない予感がするんだが。
「それで藤原は俺に何をさせる気だ?」
「あら? うら若き乙女の口からそんな事をいわせる気?罪な男ね?」
な、何をやらせる気なんだ?
○ ○ ○
『
『対戦相手 ノ ターン です。』
「私のターン!ドロー!マンジュゴッドを召喚!!効果で、終焉の王デミスを手札に加える!!」
ということは、藤原のデッキは儀式中心のデッキか。
「カードを一枚セットしてターン修了するわ。」
藤原 ライフ4000手札5枚
伏せカード一枚
マンジュゴッドATK1400
一 ライフ4000手札5枚
「俺のターン! ドロー!」
この手札なら、マンジュゴッドを倒せるけど、後続のモンスターにつぶされるか。なら、
「手札から
攻撃力1300守備力1000
【戦士族】
闇の炎を操るD・HEROの女戦士。ランス・オブ・クリムゾンで邪悪を焼き焦がす。
俺のフィールドに真紅の槍を構えた女戦士が召喚された。
「さらに二枚セットしてターンエンド!!」
藤原 ライフ4000手札5枚
伏せカード一枚
マンジュゴッドATK1400
ファイアリィ・ガールATK1300
伏せ2枚
一 ライフ4000手札5枚
「私のターン! ドロー! クリッターを召喚するわ。」
藤原のフィールドに三つ目の毛むくじゃらな悪魔が現れた。
「バトル! マンジュゴッドでファイアリィ・ガールを攻撃するわ!」
藤原の言葉に万の拳でファイアリィ・ガールを殴りつけようとする。しかしファイアリィガールの足元から吹き上がるマグマが、その攻撃を遮った。
「リバースカード起動! 噴き上がるマグマ! その効果でファイアリィ・ガールのレベル×200攻撃力をアップする!」
ファイアリィ・ガール 攻撃力1300+200×3=1900
「ファイアリィ・ガールの反撃!!バーンスラッシュ!!」
マンジュゴッドの体を真紅の槍が貫きガラスのように割れたマンジュゴッドは雪乃のライフを削った。(4000-1900+1400=3500)
「アン!」
藤原のライフを削った瞬間、彼女は甘い声を上げた。え、えっと藤原さん男としてはそれはやめていただきたいのですが。
「フフフ。これでエンドするわ。」
藤原 ライフ3500手札5枚
伏せカード一枚
クリッターATK1000
ファイアリィ・ガールATK1300
伏せ1枚
一 ライフ4000手札5枚
「俺のターン!ドロー!」
! 進化の魔薬だ! でも、このターンでライフは削りきれない。クリッターがいる以上、次のターンでデミスが呼ばれる可能性は高い。でも、デミスのエフェクトを使うには、ライフ2000が必要な以上デミスを呼ばれる可能性を踏まえても、追撃することは必要だ。
「手札から進化の魔薬を起動!! ファイアリィ・ガールを生贄に、
薬を飲んだ女戦士は爆弾を両手に構えた戦士に進化した。
「さらに、
俺の場に雷の剣を持つ少年が現れた。
「バトルフェイズ! ボンバーガールで攻撃!! ボンバーセイヴァ―!!」
ボンバーガールのエフェクトを考えると、この二体でとどめを刺せるかと思ったのだが、甘かったらしい。
「ウフフ。おいたはダーメ。リバースカードオープン!ドレインシールド!」
ボンバーガールの攻撃は光の盾に吸い込まれ、藤原のライフポイントになった。(藤原ライフ 3500+1800=5300)
マズイな。デミスは全体破壊する効果を持っているけど、その効果を使うには、ライフポイント2000をコストに使う必要がある。だからさっきまでのライフポイントでは一回しか使えなかった。でも、今のライフは5300今儀式召喚されたら、1キルされる恐れがある。
「一枚セットしてターンエンド!」
藤原 ライフ5300手札5枚
伏せカード0枚
クリッターATK1000
ボンバーガールATK1800 サンダーボーイATK1900
伏せ2枚
一 ライフ4000手札5枚
「私のターン! ドロー!手札からエンド・オブ・ワールドを発動するわ。」
チィッ!! 来たか!!
「この効果で、インセクトナイトとクリッターを生贄にデミスを儀式召喚するわ。クリッターの効果でマンジュゴッドを手札に加えてデミスの効果でライフコスト2000支払うわ。」(藤原ライフ5300-2000=3300)
その効果に、デミスは拳を振り下ろし、このカード以外のカードを破壊して墓地に送った。
「手札から天使の施しを発動するわ。3枚ドローして、2枚捨てる。」
わざわざ捨てたってことは、狙いはカードを墓地に送ることか。
「墓地にある2体のインセクトナイトを除外して、デビルドーザーを特殊召喚するわ。これで、お・わ・り。2体でダイレクトアタック!」
デミスとデビルドーザーは俺に攻撃しようとするが、修道者たちが張ったバリアが攻撃を防いだ。
「?アラ?」
「危なかった。デミスの効果使用時に和睦の使者を使っていたんだ。その効果でこのターンの戦闘ダメージを与えることはできない。」
「残念ね。これでエンドするわ。」
藤原 ライフ3300手札1枚
伏せカード0枚
デミスATK2400
ボンバーガールATK1800 サンダーボーイATK1900
伏せ2枚
一 ライフ4000手札5枚
マズイな。デミスの効果を使われたら、大ダメージ確定。下手すれば1ターンキル再びになるな。
「俺のターン! ドロー!」
!! これなら勝てる!!
「手札から魔法カード奇跡の進化―ミラクル・エヴォリューションを起動!!自分の墓地、フィールドから
俺の言葉にバーストレディに近い姿の女性が現れる。
「攻撃力2400? よくて、デミスと相打ちじゃないの?」
デュエルディスクで攻撃力を確認してたみたいだが、甘い。(ブラストレディ攻撃力2400+300×2=3000)
「攻撃力が上がった!」
「ブラストレディは墓地にある
二重進化 ダブル・エヴォリューション 通常マジックカード
このカードは発動時、進化の魔薬として扱う。自分フィールド上のD・HEROと名のつくモンスター一体を生贄に捧げ、融合デッキから同属性のD・HEROと名のつくモンスターを特殊召喚する。ライフ1000支払うことで、もう一体のD・HEROと名のつくモンスターを生贄に捧げ、融合デッキから同属性のD・HEROと名のつくモンスターを特殊召喚する。
「この効果で、ウィンドマンを生贄に
トルネードガイ 攻撃力2300+300×4=3500
ブラストレディ 攻撃力2400+300×4=3600
この状況で平然としている。もしかしたら、何か対策してあるのかも。なら、
「ブラストレディでデミスを攻撃!! ブラストレディはボンバーガールと同様戦闘破壊したモンスターのもともとの守備力分だけ効果ダメージを与える!! ブラストボム!!」
ブラストレディは炎の塊をデミスにたたきつけるが、魂の障壁が受け止めた。
「残念ね。墓地からネクロガードナーを除外するわ。効果で攻撃を一度だけ無効にするわ。」
天使の施しの時か。だけど、これでもう何もない。トルネードガイは竜巻の塊を凝縮した。
「トルネードガイでデミスを攻撃!! トルネードバースト!!」
トルネードガイはデミスに暴風を叩きつけた。(藤原ライフ3300-3500+2400=2200)
「ふあぁ!!」
トルネードガイが攻撃した瞬間甘い声を上げる藤原。…マジ勘弁して。
「危なかったわ。何とか、もう一回分だけ打てる余裕がありそうね。」
「まだだ! トルネードガイの追加攻撃!! デビルドーザーに攻撃!! 」
攻撃力2300 守備力1900
【戦士族 融合 効果】
このカードは進化の魔薬でD・HERO ストーマーを対象にするか、もしくはアナザーワールド・エヴォリューションの効果でのみ召喚できる。このカードの攻撃力守備力は墓地にあるD・HEROと名のつくモンスター一体につき300ポイントアップする。このカードは相手フィールド上のモンスター一体ずつに攻撃することができる。
トルネードガイの暴風がデビルドーザーを破壊してライフを削った。(藤原ライフ2200-3500+2800=1500)
「あぁん!」
トルネードガイの追加攻撃にさえ、甘い声を発する。
「いいわぁ。」
つぶやいてこちらを見つめる藤原。背筋がぞくぞくする。ここを18禁にする気か?
「手札から速攻魔法退化の魔薬を起動! トルネードガイを融合デッキに戻し、ストーマーを召喚! こいつの攻撃力は2000! これで終わり! ストーマーのダイレクトアタック!」
○ ○ ○
「フフフ。私の負けね。それで、一。私に何を要求する気かしら?」
あ、そういえば、そんな賭けをしていたな。ムゥ。急に言われても、何も思いつかないな。あ、
「一週間イヌミミメイドの衣装を着て、俺にご主人様と言え。ってのは?」
俺が出した命令を聞いて一瞬ポッと頬に赤みがさして、コクンと首を縦に振った。
「え、えっと、藤原さん。冗談のつもりなんですけど?」
「女にも二言はないわ。」
「だ、だけどメイド服なんてそうないだろ?」
「問題ないわ。演劇部の人に頼んで、貸してもらうわ。ご主人様♪あ、あとご主人様。藤原はやめてください。雪乃と呼んでください。」
メイド姿の雪乃の姿を見た男子のファンは急増し、RRR団、雪乃のファン、明日香とマナから命を狙われることになった。今はあんな冗談を言った俺を殴りたい。
ほんとはメイドさんな雪乃を載せたいのですが絵心がないのでかけません。
申し訳ありません。