Side 雪乃
灯台であったら言おう。一はきっと困惑するわね。鈍感で私達の想い友達として好きと誤解しているみたいだし。
「ところでいつまでついて来る気かしら?」
私は後をついてくる3人に声をかけた。
「別に雪乃の邪魔をする気はないけどね。」
「ただ、私達もついていきます。」
「………わかったわ。私もあなた達の邪魔はしない。」
そのまま灯台にたどり着くと一は女の人とデュエルをしている。ちょっと、ムカつくわね。
その一は黄色い制服を赤く染めて、って、血が出てる!
「一!」
あまりの出来事に顔を青ざめる中、マナが叫ぶのだが、一の耳には届いていないらしい。
だけど、女の方はこちらを見た。白目と黒目が反転して、腕には、蒼い鳥の痣か浮かんでいた。
「予定外のお客さんが来たみたいだね。」
Side 一
「マナ?明日香?麗華?何で?」
「そんなことより、怪我しているみたいじゃない!大丈夫なの?早く手当しないと!」
マナはそう言って、駆け寄ろうとするが、
「邪魔だよ!」
翼から発する闇のオーラのようなものが、マナの歩みを止めさせた。
「ボクと一のデュエルの邪魔はさせないよ?1枚セットしてターンエンド!」
翼ライフ4000手札4枚
伏せ
伏せモンスターハーピィ・レディ1ATK1300+300 ハーピィ・レディATK1300+300
一ライフ800手札3枚
「………俺のターン。」
腹のキズがヤバイ。このデュエルを終わらせないと。このデュエルはダメージを実体化する。つまり、ライフが0になれば死ぬ恐れだって有る。
「カードを2枚セットして
翼ライフ4000手札4枚
伏せ
伏せモンスターハーピィ・レディ1ATK1300+300 ハーピィ・レディATK1300+300
アクアガールDEF2000
伏せ3枚
一ライフ800手札3枚
「ボクのターン!ドロー!ハーピィ・レディをリリースしてDT《ダークチューナー》ヘルウィングレディを召喚!」
攻撃力0 守備力0
【鳥獣族・チューナー 効果】
このカードはハーピィ・レディ一体をリリースすることで通常召喚できる。手札1枚をコストとして捨てることでこのカードのレベルを上げるか下げる事が出来る。
「ダークチューナー?」
「レベル10なのに攻撃力0?」
マナ達は聞いたことのないカードに戸惑っている。
「ヘルウィングレディの効果で手札を2枚墓地に送ってレベルを2あげる。
そして、レベル4ハーピィ・レディ1にレベル12
ヘルウィングレディは暗い星となり、ハーピィ・レディの中に入るとハーピィ・レディは苦悶の表情を浮かべた。
「ダークチューニング?シンクロ召喚とは違うの?」
シンクロ召喚を知っている明日香が問いかける。マナはともかく、雪乃と麗華は?を浮かべていた。
「ダークチューニングはレベルの引き算だ。チューナー以外のモンスターのレベルからダークチューナーのレベルを引いた数字と同じレベルのダークシンクロモンスターをダークシンクロ召喚するんだ。」
「ちょ、ちょっと待ってください!それじゃ召喚出来ないですよ!ハーピィ・レディ1のレベルは4、ヘルウィングレディのレベルは12ですから、0以下になってしまいます!そんなレベルのモンスターがいるわけがないです!」
「それがあるんだよね。」
そう言って、蒼い星が8個ついた黒いカードを取り出した。
「闇と風交わりしとき、冥府の扉は開かれる。災い呼びし黒風よ。吹き荒れろ!
ハーピィ・ディザスター・エンプレス!」
☆4-★12=☆-8
翼の場にハーピィ・クイーンに似た黒い翼を生やした女性が召喚された。
「ダークシンクロモンスター?そんなもの聞いたことがないわよ?」
「ハーピィ・ディザスター・エンプレスの効果発動!召喚に成功したときハーピィ・レディを墓地から可能な限り特殊召喚!」
この効果でハーピィ・レディ、ハーピィ・レディ1、ハーピィ・クイーンが2体現れる。どうやら、ヘルウィングレディのコストに使われたやつらしい。
ハーピィ・ディザスター・エンプレス 闇属性レベル-8
攻撃力2400 守備力1200
【鳥獣族・ダークシンクロ 効果】
チューナー以外のモンスター-DTと名のついたチューナー
「DT」と名のついたチューナーの効果ボタンから、そのモンスターと他のモンスター1体を墓地へ送り条件に合うダークシンクロ体を
エクストラデッキから特殊召喚する。
このモンスターはフィールド、墓地に有るとき風属性、ハーピィ・レディとしても扱う。召喚に成功したときハーピィ・レディを可能な限り特殊召喚する。自分フィールド上のハーピィ・レディは攻撃力を800アップさせる。
「バトル!
ハーピィ・ディザスターエンプレスでアクアガールを攻撃!」
「………リバース起動。ウォーターカッター自分フィールド上の
くず鉄のかかしを伏せてあるから大丈夫かと思ったが、甘かったらしい。
「速攻魔法発動朱雀の舞!このターン中にフィールドから離れたハーピィ・レディ達を特殊召喚!この時、そっちは任意で2枚ドロー出来る!」
「なら、チェーンで和睦の使者を起動。朱雀の舞の効果でドロー。」
再び場を埋めるハーピィ・レディ達。
「攻撃しても意味無いからターンエンドするね。」
翼ライフ4000手札4枚
伏せ
伏せモンスターハーピィ・レディ1ATK1300+300+800 ハーピィ・レディATK1300+300+800 ハーピィ・クイーン×2ATK1900+300+800 ハーピィ・ディザスター・エンプレスATK2400+300+800
伏せ1枚
一ライフ800手札5枚
「俺のターン。ドロー。」
このままじゃ、やられる。でも、どうしたら?ん?こんなカードを入れたっけ?どうやら、デッキ調整に紛れ込んでしまったようだな?………あ、この手があった!
「手札から
翼ライフ4000手札4枚
伏せ
伏せモンスターハーピィ・レディ1ATK1300+300+800 ハーピィ・レディATK1300+300+800 ハーピィ・クイーン×2ATK1900+300+800 ハーピィ・ディザスター・エンプレスATK2400+300+800
ストーマーATK2000
伏せ2枚
一ライフ800手札5枚
「ボクのターン!ドロー!」
「この瞬間、ラストバトルを起動!効果により、俺はストーマーを残して全て墓地に送る!」
「ボクはハーピィズペット
互いに一体のモンスターが残った。そして、ペット竜とストーマーがぶつかりあい互いに砕け散った。
「ラストバトルの効果はこのバトルでモンスターが残った方のプレイヤーを勝者とする。どっちも倒れた場合は引き分けだ。」
その言葉に翼は苦笑する。
「引き分けみたいだし、ボクは帰らせてもらうよ。でも、このままで済むと思ったら、大間違いだよ?」
翼は俺に背を向けて帰ろうとする。
「待て!翼!お前は何でダーク・シグナーなんかになった!」
「じゃあね。『裏切り者』。」
ズキッ!!
翼のその言葉に、俺の胸は激しく痛んだ。
そして、俺は倒れていた。ヤバイ。ハーピィ・レディの攻撃で出血し過ぎた。直ぐに俺の意識は暗くなった。