遊戯王GX~とある少年の転生記   作:0・The Fool

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デュエル31 デュエルバカとスピードバカ、どっちがホントの馬鹿

「授業も終わったし、放課後はどうすっかな?」

 

 ノートやシャーペンを片付けこの後の空いた時間をどう消化するか考えていた時、

 

「申し訳無いがニャ、一君は私と一緒に校長室まで来てください。」

 

 ?校長先生に呼び出されるような事に心当たり無いんだけど。

そして、大徳寺先生と一緒に校長室まで来たのは良いけど、

 

「………何で十代達まで来るんだ?」

 

 明日香、麗華、マナ、雪乃だけじゃなく、十代、ジュンコ、翔、ももえ、神楽坂、御手洗に黒い制服を着た準がついてきていた。

どうやら入院中というか、気絶中にノース校との交流デュエルが終わったらしく、退院した頃には準がオシリス・レッドに来ていた。

 

「一が退学になりそうだから抗議しに行くんだよ。」

 

「…十代君。ちょっと、早とちりのし過ぎだニャ。別に退学ではなく、一君を呼び出しているお客さんがいるだけなんだニャ。」

 

 ?俺に用事がある客?誰だろ?

 

「失礼します。校長。俺に客が来たと聞いて来ました。」

 

「遅い!この俺を待たせるとは良い度胸だ!」

 

 校長室に入った瞬間、そんな声が俺を出迎えた。だけど、

 

「え?この声、この上から目線、自称武藤遊戯のライバル。実際は遊戯に3歩ほど劣るKCコーポレーション会長の海馬瀬人か?」

 

「貴様ぁ。命は惜しく無いようだな?」

 

 瀬人の何かを押さえつけるような声を聞きながら、瀬人のそばにいる少年に挨拶した。

 

「久しぶり。モクバ君。元気してた?」

 

「貴様は俺の用事よりモクバの健康が大事なのか?」

 

 言われた言葉に中空を見ること1分。

 

「おお!そういえば、そうだった!瀬人。俺に何のよう?」

 

「貴様が俺に渡したデータを元に完成したから届けに来たんだ。」

 

「そうか!とうとう完成したか!」

 

 喜びながら、瀬人の案内に従う俺達だった。

 

 

 

 瀬人の後をついていき、港には船が到着していて、その入り口から磯野さんがバイク型デュエルディスク―Dホイールを押してきた。

「よく来たな!流星号!」

 

「流星号?」

 

 Dホイールを見て、小首をかしげる皆に気づいて説明する。

 

「あぁ。こいつはバイク型デュエルディスクDホイールだ。バイクであると共に、特殊なデュエルをするためのデュエルディスクさ。」

 

「…なぁ。一。前に言ってた新型デュエルって、」

 

 十代の呟きに、俺は縦に頷いた。

 

「あぁ。コレに乗ってデュエルをするんだ。」

 

 答えてから、磯野さんに振り向いた。

 

「磯野さん。ちょっと試乗してもいいですか?」

 

「ハイ。どうぞ。起動には指紋認証ですみます。」

 

 磯野さんの説明を聞きながら、左手をタッチパネルに触れる。

 

『指紋認識完了。マスター一おはようございます。』

 

「って、バイクがしゃべった!」

 

『肯定。私は流星号に搭載されている、A・I。Libra《リブラ》と申します。』

 

 リブラの解説にざわめいていたがすぐに落ち着いた。

 

「お、俺十代。遊城十代。よろしくな。リブラ。」

 

『声紋登録終了。こちらこそよろしくお願いします。十代様。』

 

 十代の自己紹介を皮切りに皆が自己紹介していく。

 

「さてと、リブラ。ちょっと乗らせてもらうぞ。」

 

『問題ありません。どうぞ、乗ってください。』

 

 Riblaの答えに流星号に跨がりアクセルを捻る。その瞬間、ものすごいスピードで飛び出した。

 

「凄い!速い!」

 

 その加速に周囲の背景が背後に流れていく。

あっという間に元の場所に戻った。

 

「凄いな!コイツは!」

 

 十代は、流星号を叩いてそう言った。

 

「………でも、危なくないかしら?D・ホイールって、結構速いみたいだし、事故ったりしないかしら?」

 

『肯定。ライディングデュエルは走りながらデュエルを行うので常に注意が必要です。』

 

 心配そうに問いかける明日香にLibraが答える。それにたいし、十代が興味深く問いかける。

 

「ライディングデュエルって、リブラに乗って行うデュエルの事だな?」

 

『肯定。私達に乗りデュエルを行います。通常のデュエルと変わりませんが、フィールド魔法がスピードワールド、スピードワールド2のみに固定され他のカードの影響を受けず魔法カードはSP《スピードスペル》と名のついた魔法しか使えません。また、SPの発動には規定の個数のスピードカウンターを貯めるか、取り除く必要があります。』

 

「なるほど。魔法カードの掛け合いが必要になるのか。」

 

 Libraの説明になるほどと神楽坂が呟いた。

 

「フン。俺と貴様とで実際にライディングデュエルをやってみたかったが生憎と多忙でな。これで失敬する。」

 

 海馬達はそう言って船に乗り込もうとする。

 

「海馬!忙しい中ありがとな!」

 

 その背中に声をかけるが振り向く事はなかったが、その背中は嬉しそうに見えた。

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