「さて、本日の授業はここまでだニャ。
それと、明日は課外授業でちょっと遠出の予定なのニャ。」
大徳寺先生の言葉に皆が顔を見合わせた。それもそのはず。デュエルアカデミアは孤島に建っており、その島内は殆どが生徒が足を運んでいて、わざわざ先生が遠足として足を運ぶ必然がないのだ。
「先生!どこに行く予定ですか?」
「ここからちょっと離れた所に遺跡があるのでその調査の予定なのニャ。」
あぁ。墓荒しの一件か。
「志願制ですので興味のある方は、オシリス・レッド寮の前まで来て欲しいのニャ。」
○ ○ ○
俺はただ灯台の前に座り、対戦相手が来るのをただ待っていた。
「お待たせしましたかニャ?」
「大丈夫ですよ。大徳寺先生。いえ、錬金術師アムナエル。」
放課後すぐに大徳寺先生の部屋に、この時間に灯台でデュエルすることを書いた手紙を置いといた。
「フム。その様子だとほとんどの事を知られているようだな。まったく。ドコから漏れたのやら。」
「その辺は
「………まぁいい。私は遊城十代にも君にも興味を抱いているのだよ。」
? 俺に? 何で?
「複数のモンスターを掛け合わせ、新たな可能性を召喚する遊城十代と違い、1体のモンスターの可能性を切り捨て、残った可能性を強化する。錬金術とは正反対のものだが、それでも私の望みを叶えてくれるかもしれない。
………どうやら、喋り過ぎたようだ。門限が過ぎているがいつ人が来るかわからないからな。早く始めよう。」
「その前に闇のデュエルは無しにしてください。」
「何?」
「ホラ、ここで大徳寺先生が勝てば、無問題ですけど、俺が勝てば、大徳寺先生がいなくなって十代のテストをすることも希望を託すことも出来なくなりますから。」
俺の説明に大徳寺先生は優しく微笑んでいた。
「では、そうしよう。」
○ ○ ○
『
『大徳寺 の ターン です。』
「私のターン! ドロー! 手札から錬金釜―カオスディスティルを発動! 私の墓地に行くカードは墓地に行かずゲームから除外される。カードを一枚セットしてターンエンド!」
大徳寺ライフ4000 手札4枚
伏せ1枚 カオスディスティル
「俺のターン! ドロー! 手札から
「トラップ発動! エレメンタルアブソーバー! 手札のモンスターを除外して、同じ属性の攻撃を無効にする!」
………まさか、闇属性って。
「ネクロフェイスを除外して攻撃を無効にする! そして、ネクロフェイスを除外したことで、全てのプレイヤーはデッキから5枚除外する!」
ネクロフェイスはやっぱり厄介だな。モンスターカードが4枚も除外されちゃったよ。
「カードを一枚セットしてターンエンド!」
大徳寺ライフ4000 手札4枚
伏せ1枚 カオスディスティル エレメンタルアブソーバー
ダークナイトATK1900
伏せ一枚
一ライフ4000手札4枚
「私のターン! ドロー! カードを2枚セットして、地砕きを発動! ダークナイトを破壊! ターンエンド!」
大徳寺ライフ4000 手札4枚
伏せ2枚 カオスディスティル エレメンタルアブソーバー
伏せ一枚
一ライフ4000手札4枚
「俺のターン! ドロー! 手札からサイクロンを発動! エレメンタルアブソーバーを破壊!」
突風がエレメンタルアブソーバーを破壊した。
「さらに
「永続トラップカードマクロコスモスを発動! 効果で、原始太陽 ヘリオスを守備表示で召喚!」
大徳寺先生のフィールドに頭が太陽、胴体が、包帯でまかれたモンスターが守備表示で出現した。
「攻撃宣言時の特殊召喚により、攻撃がまき戻りが発生して、原始太陽 ヘリオスを攻撃!」
「その攻撃に和睦の使者を発動!」
サンダーボーイの攻撃はフィールドに現れた修道女のバリアによって妨げられた。
「このままターンエンド!」
大徳寺ライフ4000 手札4枚
伏せ0枚 カオスディスティル マクロコスモス
原始太陽ATK100×9
サンダーボーイATK1900
伏せ一枚
一ライフ4000手札4枚
「私のターン! ドロー! 私は原始太陽ヘリオスを生け贄に捧げ、ヘリオス・デュオ・メギストスを特殊召喚!」
確か、あのカードって除外されたモンスターカード一枚につき、攻撃力が200アップするカードだったよな?
「除外されたモンスターは10枚。ヘリオス・デュオ・メギストスの攻撃力は2000。ヘリオス・デュオ・メギストスの攻撃!」
体に包帯を巻きつけた太陽が雷をまとった少年を攻撃しようとした。
「この瞬間、リバースカード起動!! 攻撃の無力化!! 攻撃を無効にしてバトルフェイズをスキップする!!」
「フム。私はカードを一枚セットしてターンエンドしよう。」
大徳寺ライフ4000 手札3枚
伏せ1枚 カオスディスティル マクロコスモス
ヘリオス・デュオ・メギストスATK200×10
サンダーボーイATK1900
伏せ0枚
一ライフ4000手札4枚
「俺のターン! ドロー!
「攻撃表示で出したところでその少女では私のモンスターには届かない。さて、何をするのやら?」
「さらに進化の魔薬を起動!! ファイアリィガールを生贄に
炎をまとった拳闘士の攻撃は、
「速攻魔法発動惑星直列!! 相手のモンスターをすべて破壊して300ポイントのダメージを与える!!」
惑星の重力に阻まれてしまった。(一ライフ 4000-300=3700)
「さらにカードを一枚セットしてターンエンド!」
大徳寺ライフ4000 手札3枚
伏せ0枚 カオスディスティル マクロコスモス
ヘリオス・デュオ・メギストスATK200×12
伏せ1枚
一ライフ3700手札2枚
「私のターン! ドロー! ヘリオス・デュオ・メギストスを生贄に、ヘリオス・トリス・メギストスを特殊召喚!! ヘリオス・トリス・メギストスの攻撃力は除外されているモンスターの数×300になる。除外されているモンスターは13.よって攻撃力は3900になる。これでとどめだ。ヘリオス・トリス・メギストスでダイレクトアタック!!」
「させないよ! リバースカード起動!! 禁じられた聖杯!! 対象のモンスターの攻撃力を400アップさせる代わりにそのモンスターの効果を無効する!!」
包帯を巻いたミイラに聖杯の水をかけると太陽の炎が弱まる。(一ライフ 3700-400=3300)
「防がれたか。これでターンエンド!!」
大徳寺ライフ4000 手札3枚
伏せ0枚 カオスディスティル マクロコスモス
ヘリオス・トリス・メギストスATK300×13
伏せ0枚
一ライフ3300手札2枚
「俺のターン! ドロー! 手札からサンダーボーイを召喚! さらに進化の魔薬を起動! サンダーボーイを生贄に、
俺の場の少年が薬を飲んだ時、その少年は闇でありながら聖なる力を持つ聖騎士へと進化した。(ヘリオス・トリス・メギストス攻撃力300×14=4200)
「ライトホーリナーの効果起動!大徳寺先生のライフを1000回復させることにより1枚ドローする!!」
攻撃力1900 守備力900
【戦士族】
このカードは進化の魔薬、もしくはアナザーワールド・エヴォリューションの効果でのみ特殊召喚できる。1ターンに1度相手のライフを1000ポイントアップすることができる。このカードのコントローラーはデッキからカード1枚をドローすることができる。
聖騎士は大徳寺先生にライフを回復させてからデッキからカードを一枚差し出した。!! これなら勝てる!!
「さらに手札から二重進化―ダブル・エヴォリューションの効果起動!! 俺の場のライトホーリナーを生贄に
俺のフィールドに天秤を掲げた戦士が現れた。さらに、
「手札からアナザーワールド・エヴォリューションを起動!! ライフ2000をコストに
俺の言葉にヤギの角を生やした戦士が現れた。
「ふむ、そのモンスターたちは2900に3300か。確かに強敵だが、ヘリオス・トリス・メギストスの攻撃力は4800。ちょっと、届かないな。」
「甘いよ!
Capricornの攻撃が地面を斬り裂き、ヘリオス・トリス・メギストスと錬金釜 カオスディスティルが破壊された。
攻撃力2900守備力2200
【戦士族】
このカードは進化の魔薬で
「だ、だが、Libraの攻撃力も3300!攻撃したところで私のライフが700残る!」
その言葉にLibraの天秤が下がっていき、それと同時に攻撃力が上昇する。
「LIBRAはライフポイントの差の分だけ攻撃力がアップするんだ。」
攻撃力3300守備力2900
【戦士族】
このカードは進化の魔薬で
「Libraのダイレクトアタック!!」
Libraが投げつけた天秤が大徳寺先生のライフを削りきった。(大徳寺ライフ4000-3300-3700=4000-7000=-3000)
○ ○ ○
「負けたよ。ありがとう。君にも可能性が見えた気がする。」
「いえ。大徳寺先生。デュエル楽しかったです。明日のピクニックよろしくお願いします。」
俺はそう言って大徳寺先生に頭を下げた。