「クロノス先生が来ないなんて珍しいですね?」
「そ、そうね。何かあって遅くなるなら、連絡ありそうなのにそれもないみたいだし。」
と、麗華の言葉に同意する明日香。その声が若干震えているのは、カミューラの一件のお仕置きで俺の膝の上に座っているからだろう。
普段なら、俺に異端審問とやらを行うRYBDAUO異端審問団も団員も何人か行方不明になっているし。
「何事も無いと良いですけど。」
その辺は同意だけど、セブンスターの事を考えると心配だ。
「た、大変だ! 皆が強制労働させられてる!」
「い、急いでクロノス先生達を助けないと!」
「そうだな。」
ホッと息を吐いた瞬間、明日香の耳たぶを甘噛みしてやると、明日香は嬌声をあげ脱力する。
○ ○ ○
俺達がそこにたどり着いた時には、闘技場の建造は終わっていたらしい。女性がアカデミアの生徒やクロノス先生に金を手渡ししている。皆に金を渡し終えると解散させて手を振って見送り、俺達に向き直る。
「よくぞ来た! 私はセブンスターの1人、タニヤ! 私の相手を務めるのは誰だ!」
「なら、俺が相手だ!」
と、勢い良く手を上げたのが、ラー・イエローの…誰だっけ?
そして、名無しとタニヤのデュエルの結果、タニヤの勝ちだった。そして、名無しを残してみんなを追い払われた為、翌日闘技場に行くと、名無しが入口にいた。なんでも、さっきまでデュエルしていたそうだが、俺達が来るのを察知してデュエルする余裕がなくなったからと帰されたらしい。
「今日、私に挑む挑戦者は誰だ?」
「俺だ!」
タニヤの問いに十代が元気良く答えた。
「よかろう。三沢同様、強者であることを望む。」
○ ○ ○
『
「俺のターン! ドロー!
十代ライフ4000 手札5枚
伏せカード0枚
伏せモンスター0枚
フォレストマンDEF2000
「私のターン! ドロー! アマゾネスの剣士を召喚! アマゾネスの剣士でフォレストマンを攻撃!」
「攻撃力の低いモンスターで攻撃を!!」
タニヤの攻撃宣言に驚く翔だが、アマゾネスの剣士の怖いところはコレからだ。折れた剣が十代に襲いかかる。(十代ライフ4000-2000+1500=3500)
「アマゾネスの剣士は戦闘ダメージを相手に押し付ける効果がある。カードを2枚伏せてターンエンド!」
十代ライフ3500 手札5枚
伏せカード0枚
伏せモンスター0枚
フォレストマンDEF2000
アマゾネスの剣士ATK1500
伏せモンスター0枚
伏せカード2枚
タニヤライフ4000 手札3枚
「俺のターン! ドロー! スタンバイフェイズ時にフォレストマンの効果で融合を手札に加える! そして、
バトル! フレイムウィングマンでアマゾネスの剣士に攻撃! フレイムシュート!」
フレイムウィングマンは炎を纏った体当たりをしようとするが、
「伏せカード発動!
タニヤのフィールドに現れた筒がフレイムウィングマンを受け止め十代に射出した。
「速攻魔法、融合解除を発動!」
フレイムウィングマンはフェザーマンとバーストレディーに分離して戦闘態勢を取る。
「エアーマンで攻撃!」
エアーマンはアマゾネスの剣士を倒したが、死に際に十代に剣を投げつけた。(十代ライフ3500-1800+1500=3200)
「フェザーマンとバーストレディーのダイレクトアタック!」
十代の言葉にフェザーマンとバーストレディーがタニヤに攻撃をした。(タニヤライフ4000-1000-1200=1800)
「グゥッ! やるな!」
「カードを3枚セットしてターンエンド!」
十代ライフ3200 手札0枚
伏せカード3枚
伏せモンスター0枚
フォレストマンDEF2000 バーストレディーATK1200 フェザーマンATK1000
伏せモンスター0枚
伏せカード1枚
タニヤライフ1800 手札3枚
「私のターン! ドロー! 手札から魔法カード死者転生を発動! 手札のモンスターを捨て、墓地のアマゾネスの剣士を手札に加える! そして、アマゾネスの聖戦士を召喚!」
「アマゾネスの聖戦士は攻撃力が1700だけど、自分フィールドのアマゾネスと名の付くモンスターの枚数分100アップするから攻撃力が1800。」
「そして、死者蘇生を発動! アマゾネスペット
「不味いわ! アマゾネスの聖戦士の攻撃力がエアーマンを上回ったわ!」
「それだけじゃない。あの虎もアマゾネスの枚数分400アップする。」
俺の言葉に翔と枕田が心配そうに十代を見た。
「アマゾネスペット虎でエアーマンを攻撃!」
タニヤの言葉に虎がエアーマンに襲いかかった。(十代ライフ3200-1900+1800=3100)
「アマゾネスの聖戦士でフェザーマンに攻撃!」
「リバースカードオープン! ヒーローバリア! 自分フィールドにE・HEROがいるとき攻撃を無効にする!」
十代のフィールドから発生したバリアがフェザーマンを護ろうとする。
「リバースカードオープン! ダブル・アップ・チャンス! 攻撃が無効になった時、攻撃力を倍にして再度攻撃できる!」
アマゾネスの聖戦士の手に現れた2本目の剣がバリアを破壊してフェザーマンを切り裂いた。(十代ライフ3100-1900×2+1000=300)
「あぶな! さっきのターン、融合解除して正解だった。」
タニヤのフィールドから翻ったカードを見て思わず呟いていた。
「どういう事?」
「ダブル・アップ・チャンスは十代のフィールドのモンスターにも使えるから、魔法の筒で攻撃を返された場合、2100のダメージを受け、さらに、攻撃力4200のフレイムウィングマンがアマゾネスの剣士を攻撃してその差2700、合計して4800のダメージを受けてしまうことになった。」
もし、エアーマンで攻撃していたらかわすことすら出来ずやられていただろう。大したカンしてるよ。逆にアブソルート
話している間に十代はトラップカード、ヒーローシグナルを発動したらしい。
「ヒーローシグナルの効果で
「私はコレでターンエンド!」
十代ライフ300 手札0枚
伏せカード1枚
フォレストマンDEF2000 オーシャンATK1500 バーストレディーATK1200
アマゾネスペット虎ATK1100+400×2 アマゾネスの聖戦士ATK1700+100×2
伏せカード0枚
タニヤライフ1800 手札1枚
「俺のターン! ドロー! スタンバイフェイズ時にフォレストマンの効果で融合を手札に加え、さらにオーシャンの効果でエアーマンを手札に加える!
手札から融合を発動! エアーマンとバーストレディーを融合!
十代の宣言に冷気がこの場を荒れ狂う。
「私の負けか。」
「Great TORNADEでアマゾネスペット虎に攻撃! スーパーセル!!」
Great TORNADEがアマゾネスペット虎を破壊してタニヤのライフを削りきった。
「ガッチャ! 楽しいデュエルだったぜ!!」
「私もだ。大地。十代。ありがとう。」
十代と大地とやらに礼を述べたタニヤの姿が消えていった。