「神様!!お願いです!!月に一度やる昇格試験の結果次第でオシリス・レッドからラー・イエローに昇格出来る!!これぞ、死者蘇生!!」
「したいならさっさと寝る。睡眠不足で試験中に寝たら意味ないぞ?」
祭壇もどきに死者蘇生のカードをささげて、 祈っている翔に声をかけるのだが、
「不詳、この丸藤翔をラー・イエローに入れてください!!」
ダメだ。まったく聞いてない。しかし、祭壇に必死に祈っている翔って子供が見たら夢に見そうなほど怖いな。憑かれているようだし、ゆっくる休ませるか。そう思いながら、スタートボタンを押して止める。
「悪い十代。ちょっと耳塞いでくれるか?」
「? ああ。」
十代が俺の指示通りに耳を塞いだのを確認して俺も耳栓して拡声器を翔の耳にあてて叫んだ。
「あめんぼあかいなあいうえお!!」
「
」
その言葉に翔は声にならない叫びをあげて床に倒れた。その翔をベットに寝かせて停止を解除すると十代はジト目で俺を見た。
「…鬼か?」
「何を言うか。寝不足はテストに差し控えるから、それを考えるとむしろ優しい方だぞ?」
「翔の惨状を見なければな。」
翔の? 視線を翔に向けると、耳からピンク色の血を流して健やかな寝顔をしていた。
「朝には治るだろ。」
「治るのか!!」
その言葉を無視してゲームをしていたのだが、遅くなり眠くなってきたので自室に戻って寝た。
○ ○ ○
SIDE マナ
「ん~。よく寝た。」
そう言って私はベットから降りてベットで寝ている一を見た。うん。可愛いね♪もっと見ていたいけど、時間がマズイし起こさないとね。
「一ちゃん。起きて。」
「んん。あと…3年…。」
「起きて! それじゃ、3年寝太郎になっちゃうよ!!」
揺さぶっても効果がない。なので、
「起きろ!
魔術を使おうとしたところを手を引っ張られてしまった。さらに、私の唇をはじめの唇でふさがれてしまった。
「プシュ――。」
ショートして私の意識は遠くなった。
○ ○ ○
SIDE 一
「遅刻だぁぁっっ!!」
「ごっめーん!!」
全力疾走でアカデミアに向かう途中でトラックを押している十代を見つけたのでトメさんに許可をもらって簡単な応急処置を施して、走れるようにして乗せてもらい原作よりもだいぶ早く教室にたどり着いてわかる問題を全て解いて、その頃には寝ていた十代と一緒に寝ていた。
○ ○ ○
「起きなさい!」
その言葉とともに頭に衝撃が走った。
「んあ?明日香?」
「明日香?じゃないわよ?もう筆記試験終わってるわよ?」
そのようだな働かない頭でほとんど生徒のいない部屋を見回した。
「ほとんど生徒がいないみたいだけど、どうしたんだ?」
「新しいパックが発売されるからみんなそっちに行っちゃったわよ?」
「新しいカードだって!!」
「うわわ!何やってるんだろう…。」
十代の叫びに飛び起きた翔が落ち込んだ。
「翔!一!新しいカード買いに行こうぜ!」
「俺、パス。」
「チェッ。まあいいか。俺達は行ってるから、実技試験場で会おうぜ!」
十代は翔を連れて行ってしまった。
「一は行かないの?」
「ムリに新しいカードをデッキに入れなきゃならない訳じゃないだろ?むしろ、慣れないカードを使ってデッキのバランスを崩すのは無意味だろ?」
「………そうね。」
「それに。」
「?何よ?」
「それに、明日香をひとりぼっちにさせるわけにはいかないだろ?」
「なっ!?」
明日香はその言葉に驚いて硬直した。気のせいか、少し顔が紅いような?………フム。今がチャンスか。そう思って、明日香にの髪の毛に触った。
「ッッッ!!」
酷くビックリして後ろに後すざろうとする。
「ああ、ちょっとジッとしてて。」
その明日香に言って、明日香の髪に再び触った。
「フム。サラサラしてて、絹糸さわってるみたい。」
「あ、当たり前じゃない!これでも結構気を使ってるのよ!」
俺の一言に更に紅くなりながら、言ってきた。ナルホドと、納得してから、櫛で明日香の髪を梳いていく。梳いていきながら、髪の毛を二つの束に分けていき、それぞれを纏めた。………うん。かわいい。
「………髪型を変えてるの?」
「まあな。明日香はストレートヘアー以外も可愛いかなと思ってな。」
その後、時間になるまで、明日香のヘアーチェンジで楽しんでいた。………一番いいと思ったのは、ポニーテールだった。
「なんでオレとはじめの相手がオベリスク・ブルーなんだ?」
十代に万条目が、俺に名も知らぬオベリスク・ブルーが対戦相手になっている。十代は原作通りの展開だけど、俺の場合は減給された逆恨みだろう。倒せば問題ないかな。
○ ○ ○
『
「俺のターン!ドロー!モンスターを守備表示でセット!さらにカードをセットしてターンエンド!」「俺のターン!ドロー!手札からDーディスティニードロー起動!全てのプレイヤーは3枚ドローする。そして、その中の通常モンスターを相手に見せる事で追加ドローする。」
D-ディスティニードロー 通常マジックカード
全てのプレイヤーはデッキから3枚ドローする。ドローしたカードの中に通常モンスターがあった場合、そのカードを相手に見せることで、見せた枚数分すべてのプレイヤーはドローすることができる。
ドローしたカードを確認する。2枚が魔法カード、残りの1枚は効果モンスター。
「通常モンスターは無い。」
「俺も。手札から
「永続罠発動!生贄封じの仮面!」
生贄が出来なくなるカードか、どうやら、D ・
「手札からAーアタックメントコール起動!手札の
A-アタックメントコール 通常マジックカード
手札のモンスターを特殊召喚する。さらに相手フィールド上のカードを一枚破壊する。この効果で召喚したモンスターは攻撃しなかった場合、そのターンのエンドフェイズ時に破壊する。
「この効果で
ATK1900 DEF1000
【戦士族・通常モンスター】
黒い雷を操る正義の
攻撃力1700 守備力200
【戦士族】
手札一枚を墓地に送ってこのカードを特殊召喚する。この効果で召喚した場合、エンドフェイズまでこのカードの攻撃力が500アップする。
ブリザレス 攻撃力 1700+500=2200
俺の場にビキニーアーマーの女戦士と黒い馬に乗った騎士が現れる。…いつも思うが、ブリザレスってイラスト見ると寒そうだよな。背景雪山だし、ビキニアーマーだし。
「ワ、1ターンkillだと!」
「これで終わり
俺の攻撃宣言に
「すごい!すごいよ!」
「ブルーを相手に1killかよ!すげぇよ!はじめ!」
十代が俺の肩を叩いて言った。翔は興奮しているらしく、先程からすごいをくり返している。
「単に手札が良すぎただけさ。それより次は十代の番だろ?頑張って逝ってこい。」
苦笑しながら片手を上げる俺に十代も手を上げてハイタッチして、
「おうっ!って字が違う!」
応えてツッコミをいれた。ウム。この反応、鍛え上げれば、十分使える。
「…何に使う気ッスか?」
「そりゃ漫才の相方さ。って翔?何で考えてた事がわかる?」
「声に出してたッス。」
そんなやりとりをしている間に万条目とのデュエルが始まった。
「万丈目!これで、ライフは互いに1000!でも、オレが1000以上のモンスターをドローできたら、面白いよな?オレのターン!ドロー!
「アニキもすごいッス!」
「見事な逆転劇だったぜ。十代。」
「おめでとう。遊城君。君のデッキへの信頼感、モンスターとの熱い友情、そして、勝負を捨てないデュエル魂、それはここにいる全ての者が認めることでしょう。よって遊城君、君はラー・イエローへ昇格です。」
校長の発言に俺を中心に惜しみない拍手を送った。
「そして、斎藤 一君。」
俺?
「君のデッキへの信頼感、優れたタクティクスを十分見させて頂きました。君もラー・イエローに昇格です。」
その言葉に一部のオベリスク・ブルー以外のみんなが俺達に拍手を送った。
「オシリス・レッドのみんな!!」
俺はそのみんなの前で大きな声を上げた。
「このままでいいのか!!オシリス・レッドが成績最奥のドロップアウトのたまり場と言われオベリスク・ブルーに搾取されていいのか!!俺達がここに来たのは、ドロップアウトと言われるためか!!それとも、オベリスク・ブルーに搾取されるためか!!」
俺の言葉に皆が顔を見合わせていた。
「で、でも、負けたら、」
俺のそばにいた少年がか細い声で呟いていた。
「いいじゃん。俺らは最下層のドロップアウトだ。窮鼠猫を噛む。負け犬根性見せてやろうよ。」
みんなにそう発破をかけた。
あの後、俺はラー・イエローへ、十代は元の部屋を使うことになった。