また、今話には我が魂の方に出てきた、獅倉誠が出てきます。
「明日香。吹雪さんの様子はどう?」
「………ダメね。記憶が戻ってないわ。」
「…すまないね。明日香さん。」
申し訳なさそうに頭を下げる吹雪さんに辛そうな表情を見せる。
それも一瞬の事だった。
「兄さんが悪い訳じゃないわ。それにゆっくり思い出していけばいいわ。」
吹雪さんに非がない事を主張する。実際に、悪いのは影丸達だし吹雪さんは巻き込まれただけだからな。しかし、次のセブンスターズは誰だろ? タイタンは違う。彼は警察に出頭して服役中だ。模範囚として勤めながら、手品で囚人に夢を見せてるらしい。そんな彼がわざわざここに来る余裕はない。じゃあ、誰だろう? 大徳寺先生に聞いてみても知らないらしいし。そんなことを考えていたら、黒い渦の様なものが明日香を包んでいることに気づいた。そして、次の瞬間には明日香はそこにはいなかった。
「なっ!! あ、明日香!!」
「落ち着くんだ。一君。明日香さんが行方不明の今君が慌てふためくよりやることがあるよ。」
吹雪さんの言葉に俺は落ち着く事が出来た。
「明日香を捜すこと。」
「そうだよ。」
俺は吹雪さんの言葉に焦ってしまったことに対する反省してから明日香を探しに出た。きっとあそこにいるはずだ。何故だがわからないけど、俺はそう直感していた。
○ ○ ○
SIDE 明日香
「………ここは、廃寮?」
TV画面みたいに場所が変わった事に困惑しつつ辺りを見回していたら、
「やぁ、天上院君。」
いきなり声をかけられ、驚いて振り返る。そこにはオベリスク・ブルーの男子生徒がそこにいた。
「えぇっと、誰だったかしら?」
「あぁ。ごめん。俺は
「知っているみたいだけど、天上院明日香よ。」
私の言葉に獅倉は笑みを浮かべる。本人は爽やかな笑顔のつもりだろうけど、下心丸出しで気持ち悪い。
「好奇心で忍びこんだら君と出会うとは思わなかったよ。こんなところで会うのも何かの縁だし
―――俺の奴隷にならないか?」
唐突に剥き出しにした本性に驚いた次の瞬間、
ビリィッ!!
「キャァァッ!!」
いきなり制服を破かれ、羞恥心から裸の胸を両手で隠してうずくまるという致命的な隙をさらしてしまう。その隙を見逃してくれず、金色の首輪を嵌められてしまう。
「なっ!! なにこれ!!」
首輪を掴んで引きちぎろうとしたけど、びくともしなかった。
「無駄だぜ。そいつは壊れない。外すにはデュエルで俺に勝つことだ。」
獅倉はデュエルディスクに私につけた首輪の鎖を巻き付けそう宣言した。一以外の異性に胸を見られる事を恥ずかしく思いつつも、この首輪を外すにはこれしかないと思いデュエルディスクを起動させる。
○ ○ ○
『
『明日香のターンです。』
「私のターン! ドロー!
私は、サイバー・チュチュを守備表示で召喚!! カードを1枚セットしてターンエンド!」
明日香ライフ4000 手札4枚
伏せカード1枚
伏せモンスター0枚 サイバー・チュチュDEF800
フィールド 無し
伏せモンスター0枚
誠ライフ4000 手札5枚
「俺のターン! ドロー! 俺は幻影の施しを発動する! このカードは手札の
幻影騎士? 聞いたことがないわね。
「さらに、
攻撃力が0のモンスターを攻撃表示で!!
「さらに、虚無の報酬を発動!自分フィールドの攻撃力が0のモンスターを永続トラップとして扱い、マジックトラップゾーンに置く事で自分のデッキから攻撃力が0のモンスターを特殊召喚出来る! クリムゾンを永続トラップにして
パトルだ!
サンライトイエローでその雑魚を攻撃だ!」
「サンライトイエローは攻撃力0よ!」
私の驚きをよそに、幻影の騎士はサイバー・チュチュを切り裂いた。
「そんな。どうして?」
「クリムゾンの効果さ。このカードが永続トラップ扱いであるとき、俺のフィールドの永続トラップ扱いの
つまり、攻撃する瞬間だけ、2000まで上がっていたのね。
「俺はカードを1枚セットしてターンエンド!」
明日香ライフ4000 手札4枚
伏せカード1枚
伏せモンスター0枚
フィールド 無し
伏せモンスター0枚 幻影騎士 サンライトイエローATK0
伏せカード1枚 幻影騎士 クリムゾン 幻影騎士 グレイ
誠ライフ4000 手札3枚
「私のターン! ドロー! 手札から融合発動! 手札のエトワール・サイバーとブレート・スケーターを融合!! サイバー・ブレイダーを融合召喚!!
バトルに入るわ!
サイバー・ブレイダーでサンライトイエローを攻撃!!
グリッザード・スラッシュ!」
私の攻撃宣言にサイバー・ブレイダーは幻影の騎士を倒した。(誠ライフ4000-2100+0+1000×2=3900)
「倒してくれてありがとよ。
不味いわ。もし、別の幻影騎士が出てきたら攻撃力が3000になるわ! しかも、
「1枚セットしてターンエンド!」
明日香ライフ4000 手札1枚
伏せカード2枚
伏せモンスター0枚 サイバー・ブレイダーATK2100
フィールド 無し
伏せモンスター0枚 伏せカード1枚 幻影騎士 クリムゾン 幻影騎士 幻影騎士 サンライトイエロー 幻影騎士 グレイ
誠ライフ3900 手札3枚
「俺のターン! ドロー!
バトルだ!!
ライトグリーンでその雑魚を攻撃!!」
幻影の騎士は獅倉の攻撃宣言に従い攻撃を仕掛ける。
「でも、獅倉のフィールドに1体いるから私のサイバー・ブレイダーは戦闘では破壊できないわ!」
「だが、戦闘ダメージは適用する!」
その言葉と共に幻影の騎士は私のサイバー・ブレイダーに弾かれる。(明日香ライフ4000-0-3×1000+2100=3100)
くらぁ。ダメージを受けた瞬間、目眩のようなものを感じてふらつく。何故だかわからないけど、獅倉が先程とは違い、好意的に感じる。これはいったい? 戸惑っていると、獅倉が恐ろしい事を言い出した。
「クックックッ。教えてやろうか? その首輪はな、つけている相手の意識を改造するのさ。」
「なっ!! 何ですって!!」
魂さえも書き換えられてしまう恐怖に身震いしてしまう。
「ライフが減る度に俺が好意的に見えていき0になった時は俺無しでは生きていけない風になるのさ。」
そんなものをつけられた怒りの中で、獅倉の正体を察することができた。こんな首輪を手に入れられるのは今のところ1つしかない。
「あなた、セブンスターズね?」
「その通りさ。」
私の問いに獅倉は簡単に答えた。
「これでお前を倒して憎き異端者の沖田に天誅を下せるぜ。」
沖田? 誰よ? 私の疑問をよそに、獅倉は勝手に答える。
「俺はあの異端者に負けて以来、破滅の道を歩まされたんだ! その俺に救いの手がさしのべられたのさ。」
「それがセブンスターズね?」
「その通りさ。貴様ら鍵を持つものをデュエルで倒せば誰にも負けない最強の力をくれるから乗ったのさ。」
それってたんなる逆恨みじゃない。
「明日香!」
一の声が遠くから聞こえる。 そして、
「そこか!」
私の場所を探し当てたらしい一が私を見て来れたらしい。その一は私を凝視している?
「絶景な。」
鼻血を垂らすほどに凝視されて恥ずかしさに胸を両手で隠す。
「す、すまん。って、そいつは何者だ? その首輪はいったい?」
「こいつはセブンスターズの1人よ。隙をつかれて、嵌められちゃって。」
「もう少し待っていろ。こいつが俺のものになるまでな。」
「何? どういうこと?」
一を追いかけてきた兄さんが驚いて問いかける。
「その首輪をつけてやるがデュエルでライフが0になったら俺のものになるんだ。」
その言葉に一は凄い表情で獅倉を見ていた。
「やっぱり、人のものを取り上げられること腹ただしいか? こいつや他の4人とも付き合っているんだったか?」
「………違う。確かに腹ただしいけど、俺に魅力が無かっただけど諦めがつく。…でも、お前には欠片も魅力がないのに無理矢理洗脳しているだけじゃないか。」
その言葉に獅倉はニヤリと笑みを浮かべる。
「けっ。ウザい言葉だ。結局取られるのが腹ただしいだけだろ。こいつが俺のものになるのをそこで指加えて見ていろ。」
「それはどうかな? 明日香はお前のものとやらになるほど安い女じゃないぜ。」
「当然よ! さぁ、ターンを進めなさい。」
一が信頼してくれた事が凄く嬉しい。きっと笑顔を浮かべているだろう。
「…まぁいい。ターンエンド!」
明日香ライフ3100 手札4枚
伏せカード1枚
伏せモンスター0枚 サイバー・ブレイダーATK2100
フィールド 無し
伏せモンスター0枚 幻影騎士 ライトグリーンATK0
伏せカード1枚 幻影騎士 クリムゾン 幻影騎士 サンライトイエロー 幻影騎士 グレイ
誠ライフ4000 手札3枚
「私のターン! ドロー! 手札から魔法カードサモン・エンゲージを発動! あなたはデッキからモンスターを特殊召喚して私は3枚ドローする! 召喚しなさい!」
「なら、
「よって3枚ドローするわ!
バトルよ!
サイバー・ブレイダーでライトグリーンを攻撃!! グリッザート・スラッシュ!!」
「バカな! 攻撃力が2100の雑魚で攻撃だと!」
しかし、サイバー・ブレイダーの攻撃がライトグリーンを倒した。(獅倉ライフ3900-2100×2+3×1000=2700)
「獅倉のフィールドに2体いる時サイバー・ブレイダーの攻撃力倍になるわ!」
「クソがっ!!
「私は2枚伏せてターンエンド!」
明日香ライフ3100 手札4枚
伏せカード3枚
伏せモンスター0枚 サイバー・ブレイダーATK2100
フィールド 無し
伏せモンスター0枚 幻影騎士 ウルトラマリンATK0
伏せカード0枚 幻影騎士 クリムゾン 幻影騎士 サンライトイエロー 幻影騎士 グレイ 幻影騎士 ターメリック
誠ライフ2700 手札3枚
「俺のターン! ドロー!
「攻撃力0のモンスターで攻撃?」
最初の方を見てなかった兄さんが戸惑う。
「永続トラップ扱いのクリムゾンは永続トラップ扱いの幻影騎士1枚につき攻撃力1000アップするのよ。
リバースカードオープン!! ギブアンドテイク!! あなたのフィールドに私の墓地のサイバー・チュチュを特殊召喚する代わりに私のサイバー・ブレイダーのレベルをサイバー・チュチュのレベル分アップするわ!」
「たかが、俺のフィールドを増やしただけじゃ…。」
「そう。増えたことにより私のサイバー・ブレイダーの攻撃力が倍になるわ!
サイバー・ブレイダーの反撃!!グリッザード・スラッシュ!!」
獅倉のフィールドにモンスターが増え攻撃力が倍加したサイバー・ブレイダーが幻影の騎士を倒した。(獅倉ライフ2700-2100×2+4×1000=2500)
「
ギブアンドテイクの効果で守備表示で召喚されるが永続トラップ扱いの
そう解説している間にサイバー・チュチュは私に攻撃をする。(明日香ライフ3100-1000=2100)
サイバー・チュチュの攻撃が決まった瞬間、彼が欲しくてたまらない。と、渇きにも似た欲望を覚えてしまう自分が怖かった。
「これでターンエンド!」
明日香ライフ2100 手札4枚
伏せカード2枚
伏せモンスター0枚 サイバー・ブレイダーATK2100
フィールド 無し
伏せモンスター0枚 サイバー・チュチュATK1000
伏せカード0枚 幻影騎士 ウルトラマリンATK0 幻影騎士 クリムゾン 幻影騎士 サンライトイエロー 幻影騎士 グレイ 幻影騎士 ターメリック
誠ライフ2500 手札5枚
「私のターン! ドロー! カードを1枚伏せてバトルよ!
サイバー・ブレイダーでサイバー・チュチュに攻撃!! グリッザード・スラッシュ!」
ごめんなさい。サイバー・チュチュ。私の心の中での謝罪にサイバー・チュチュは首を横に振り攻撃を受け入れた。(2100-1000=1100)
「
「これでターンエンドよ!」
明日香ライフ2100 手札4枚
伏せカード3枚
伏せモンスター0枚 サイバー・ブレイダーATK2100
フィールド 無し
伏せモンスター0枚
伏せカード0枚 幻影騎士 ウルトラマリンATK0 幻影騎士 クリムゾン 幻影騎士 サンライトイエロー 幻影騎士 グレイ 幻影騎士 ターメリック
誠ライフ1950 手札5枚
「クソがっ!! 俺のターン! ドロー! クハハッ!!
その言葉に7色に輝く幻影の騎士が現れる。
「レインボーダイアモンドはフィールドにいるとき、
バトルだ!
レインボーダイアモンドでその雑魚を攻撃!!」
「リバースカードオープン!! 和睦の使者! このターン私は戦闘ダメージを受けず、モンスターも戦闘では破壊されないわ!!」
修道女たちが張ったバリアにより攻撃が防がれた。
「クソ! しぶとい! さっさと俺に負けて俺のものになりな! ターンエンド!」
明日香ライフ2100 手札4枚
伏せカード2枚
伏せモンスター0枚 サイバー・ブレイダーATK2100
フィールド 無し
伏せモンスター0枚 幻影騎士 パープルATK0 究極幻影騎士王 レインボーダイアモンドATK0
伏せカード0枚 幻影騎士 ウルトラマリンATK0 幻影騎士 クリムゾン 幻影騎士 サンライトイエロー 幻影騎士 グレイ 幻影騎士 ターメリック
誠ライフ1950 手札4枚
「おあいにくさま。私はあなたのものとかになる気なんてこれっぽっちもないわよ。」
「勝って! 明日香!」
兄さんの言葉に私はカードを引く。
「私のターン! ドロー! 手札から魔法カード浅すぎた墓穴発動! 互いにモンスターをセットするわ! 私はエトワール・サイバーを、あなたの墓地はライトグリーンしかいないからライトグリーンをセットしてもらうわ! そして、あなたのコントロールするモンスターが3体いるから、カード効果を無効にするわ!
バトルよ!
サイバー・ブレイダーで究極幻影騎士王 レインボーダイアモンドに攻撃!!」
レインボーダイアモンドは効果こそ強力なものの、元々の攻撃力は0と絶望的なステータスしかないモンスター。よって、効果を無効にしたらその名の通り幻影でしかなくなる。(誠ライフ1950-2100+0=-150)
○ ○ ○
カラン。
私の首に嵌まっていた首輪が0になった瞬間に外れそんな音をたてて床に落ちた。
「ひっ!! ヒィッ!!」
獅倉の足下から黒い何かが彼を飲み込もうと這い上がる。
「消えてたまるか!」
その咆哮と共にデュエルディスクから飛ばされるワイヤーが天井に突き刺さり、獅倉を天井に運んだ。
「明日香。お疲れ様。」
獅倉がいなくなった後、一が私を抱き締める。その事が嬉しくてされるがままにされていたら、兄さんが声をかける。
「小さいときは僕の後をついて回ってたのに、見ないうちにその先を歩いているからちょっと淋しいかな。一君。妹をよろしく頼むよ?」
「…兄さん。ひょっとして、」
「うん。思い出せたよ。明日香。」
兄さんの記憶が戻った事に嬉し泣きしていた。