3幻魔の騒動から数週間たったある日、俺達6人は電車に揺さぶられとある駅に降り立った。『電車』と『駅』の言葉から想像できるかもしれないが、俺達はデュエルアカデミアを離れて本島にいる。何故、デュエルアカデミアを離れたのか? それは、雪乃の両親に会うためだ。早い話、雪乃ご両親に『お宅のお嬢さんを僕にください。』と言うためだ。
麗華や明日香の両親にはOKを貰えている。だけど、雪乃の両親は雪乃が俺とつき合うのに大反対らしい。2人が下した決断は、
『今すぐにアカデミアを退学して、こちらが選んだ男と結婚する』
というものらしい。それに腹をたてた雪乃と話をして両親を説得するために来たのだ。
「ダメだ! 貴様のような誰ともわからん馬の骨に大事な雪乃をやれるか!」
「…私も貴方みたいな人と娘が付き合うのを認められません。」
頭ごなしに俺を馬の骨扱いする雪乃のお父さんに対して雪乃のお母さんは静かに俺を非難していた。
「お願い! パパ! ママ! 私と一は「待って。雪乃。」」
ご両親を説得しようとする雪乃を制止した。
「雪乃のご両親は雪乃の気持ちを理解しているはずだ。でも、だからこそ、俺のような二股どころか五股かけてる最低野郎のところにいかせて雪乃が幸せにならないと思っているんだよ。」
俺はそこまで言ってから雪乃のご両親に向き直る。
「雪乃のご両親も、雪乃が大事なら、雪乃の気持ちを理解してあげてください。親が子供をどう育てようと親の自由。ですが、それは子供の気持ちを理解しないとただの押し付けです。」
俺の言葉に雪乃のお父さんは怒りの表情を浮かべる。
「………馬の骨はデュエルアカデミアの生徒だったな? なら、デュエルで決めるのはどうだろうか?
明日、私が選んだデュエリストとデュエルしてもらう。
勝てば雪乃を連れていって構わん。しかし、負けたら雪乃の事は諦めてもらうぞ?」
これが最終決定か。もし断ればそれを理由に強引に別れさせかねない。
というか、ニヤリと笑う笑みには何かあるな?
「わかりました。それで構いません。」
俺は雪乃のお父さんに頭を下げてその場を後にした。2人にある頼みをするために。
「よく来たな! 馬の骨!」
指定された場所につくと雪乃のお父さんが腕を組んでこちらを見ていた。
その横に1人の男がまるで親の仇でも見ているかのように俺を睨み付けていた。
「んげ!」
雪乃の知り合いらしく露骨に嫌そうな表情になる。
「雪乃の知り合い?」
「幼なじみって奴よ。認めたくないけどね。思い込み激しくて人の話を聞かないから困ってるのよ。」
「雪乃をたぶらかす悪魔が! 僕が成敗してくれる!」
雪乃の答えに、男は俺を睨み付けていた理由に気づいた。どうやら、この男、雪乃のストーカーらしい。
しかし、雪乃が俺の方に来たのが気に入らない。という奴だろう。
「馬の骨は彼、高宮君とライディングデュエルをしてもらう!」
やっぱり、予想した通りだ。
「ふん! デュエルアカデミアで暮らしている馬の骨は知らないだろうが、
これは、専用のデュエルマシーンを使った今までとはまったく違う新しいデュエルだ!
当然、専用のデュエルマシーンが必要になるが馬の骨は持ってないようだな! では、馬の骨はふ「おーい!!」」
雪乃のお父さんの言葉を遮るかのように、イケメンに成長したモクバが声をあげる。その後ろで、磯野さんが流星号を押して歩いている。
「頼まれたDホイールを持ってきたぜ。」
「ありがとう。モクバ。」
俺がDホイールを持っていた事に雪乃のお父さんが悔しそうに表情を歪めていた。
「大丈夫ですよ。あんな奴。僕が倒して見せます。」
「頼んだぞ。高宮君。」
雪乃のお父さんの肩を叩きながらの高宮某の言葉に期待を込めて言う。
「準備はいいか? ペテン師?」
「誰がペテン師だ! 誰が!」
「君以外に誰がいる? デュエルアカデミアに行ったのを良いことに僕の雪乃君を洗脳してたぶらかす外道が!」
高宮の言葉に雪乃が激昂する。
「誰があなたのよ!!」
雪乃の言葉に高宮が軽く手を振って叫んだ。
「待っててね! 雪乃君! このペテン師を倒して君の目を覚ましてあげるからね!」
その言葉に雪乃は今度は俺に向かって声をあげる。
「一!! 絶対に勝ちなさいよ!!」
その言葉に親指をたてつ答えてから、ライディングデュエル専用のサーキットのスタートラインにDホイールを並べる跨がる。
「Libra。ライディングデュエル、マニュアル発進モードに移行。」
『了解。スピードワールドは?』
「スピードワールド1の方で。」
『了解。スピードワールド1をセットします。カウント開始。』
Libraはそう言いながらカウントを数え始め、0を言ったとき俺は叫んだ。
「Ridding Duel Acceleration!!」
俺の叫びに2人は同時に走り始めた。
俺と高宮は同時に走り出し、俺が先に第1コーナーを通過した。
「俺のターン! ドロー!」
その瞬間にスピードカウンターが発生する。(一sc1 高宮sc1)
「俺は
一ライフ4000 手札4
伏せカード1枚
トタルスDEF900
フィールドスピードワールド
一 sc1
高宮 sc1
高宮ライフ4000手札5枚
「僕のターン! ドロー!」
その宣言と共に高宮はカードを引く。(一sc2
高宮sc2)
「僕はカードを2枚伏せて、スピードランチャーを攻撃表示で召喚!」
高宮がフィールドにカードを置くとロケットランチャーを構えた戦士が現れる。
「スピードランチャーでそのモンスターを攻撃!」
攻撃宣言にロケットランチャーを構え発射する。
「この瞬間、スピードランチャーの効果発動!
自身の効果で攻撃宣言を取り消すことでペテン師は自身のスピードカウンターを1つ取り除き僕はスピードカウンターを1つ増やすか、500ダメージを受けるか、どちらかを選べ!」
「俺は500ダメージを受ける!」
その言葉にロケットランチャーが俺に向かって飛んでくる。(一ライフ4000-500=3500)
スピードランチャー 風属性レベル4
攻撃力1900守備力300
【戦士族・効果】(自作オリカ)
このカードの攻撃宣言時自身の攻撃を無効にすることが出来る。その時、相手は以下の効果を選択する。
①自分用のスピードカウンターを取り除き、相手はスピードカウンターを1つ得る。
②自分は500ダメージを受ける。
「僕はこれでターンエンド!」
一ライフ3500 手札4
伏せカード1枚
トタルスDEF900
フィールドスピードワールド
一 sc2
高宮 sc2
スピードランチャーATK1900
伏せカード2枚
高宮ライフ4000手札3枚
「俺のターン! ドロー!」
俺がカードを引いた瞬間、高宮のフィールドから1枚のカードが翻った。
「永続トラップスピードジャマーを発動! スタンバイフェイズ時に貴様は自分用のスピードカウンターを乗せることはできない。ライディングデュエルでは通常の魔法は使えない。魔法カードを使うにはスピードカウンターを貯めておくしかない。」
だけど、スピードジャマーのせいでスピードカウンターを乗せることはできない。つまりほとんどの魔法カードは封じられたも同然だ。(高宮sc3)
スピードジャマー(自作オリカ)
相手は自分用のスピードカウンターを乗せることはできない。
「手札からスピードスペル エンジェルバトンを起動! 俺のスピードカウンターが2つある時、2枚ドローして1枚捨てる!
チューナーモンスター
レベル4ガードナーに、レベル2ライラをチューニング!」
ライラは緑色に輝く二つの輪となり、ガードナーがその中に飛び込み4つの星になった。
★2+☆4=☆6
「熱き願いが邪悪を焼き尽くす天界の戦士となる!
光り差す路となれ!
シンクロ召喚!
焼き尽くせ!
炎をまといし天界の戦士が降臨した。
「ウリエルの効果起動! スピードランチャーを破壊してその攻撃力の半分のダメージを与える! ジャッジメント・フレア!!」
俺の言葉にウリエルは焔の塊をスピードランチャーに叩きつけ破壊した。(高宮ライフ4000-1900÷2=3050)
「バトルフェイズ!
ウリエルでダイレクトアタック!」
「させないよ! 永続トラップソニックジャマー! 僕のスピードカウンターを1つ取り除く事で攻撃を無効にする!」
高宮はそういいながらウリエルの攻撃をかわす。(高宮sc2)
ソニックジャマー
永続トラップ
自分用のスピードカウンターが相手よりも多い場合、自分用のスピードカウンターを1つ取り除く事でモンスターの攻撃を無効にする。
「ターンエンド!」
一ライフ3500 手札4
伏せカード1枚
トタルスDEF900 ウリエルATK2600
フィールドスピードワールド
一 sc2
高宮 sc2
伏せカード0枚 スピードジャマー ソニックジャマー
高宮ライフ3050手札3枚
「僕のターン! ドロー!」(高宮sc3)
高宮はカードを引いた瞬間、笑みを浮かべていた。
「僕はスピードランチャーを攻撃表示で召喚!」
2枚目のスピードランチャーが来たか!
「スピードランチャーで攻撃するけと、自身の効果で攻撃を無効にするよ!
さて、どっちを選ぶ?」
「500ダメージを受ける。」
その言葉にロケットランチャーを構え発射する。(一ライフ3500-500=3000)
「カードを1枚伏せて、僕はターンエンドするよ。」
一ライフ3000 手札4
伏せカード1枚
トタルスDEF900 ウリエルATK2600
フィールドスピードワールド
一 sc2
高宮 sc3
スピードランチャーATK1900
伏せカード1枚 スピードジャマー ソニックジャマー
高宮ライフ3050手札2枚
「俺のターン! ドロー!」(高宮sc4)
俺がカードをドローした時、高宮のスピードカウンターが1つのる。
さて、どうするか。スピードランチャーの効果は攻撃宣言をすることが前提条件だからこのカードで止めれるが、あくまで一時しのぎ。仕方ない。ここは耐えるしかない。
「
俺のフィールドに烏のように真っ黒いは翼の天使が現れる。
「さらに、カードを2枚伏せてターンエンド!」
一ライフ3000 手札2
伏せカード3枚
トタルスDEF900 ウリエルATK2600 マンセマットATK700
フィールドスピードワールド
一 sc2
高宮 sc4
スピードランチャーATK1900
伏せカード1枚 スピードジャマー ソニックジャマー
高宮ライフ3050手札2枚
「僕のターン! ドロー!」(高宮sc5)
高宮がカードをドローした時、笑みを浮かべていた。
「手札からスピードスペル スピードストリームを発動!
ペテン師に1000のダメージを与える!」
高宮が発動したカードが衝撃波となり俺にダメージを与える。(一ライフ3000-1000=2000)
「そして、スピードランチャーで攻撃! 効果により攻撃を無効にする!」
「リバースカード起動! 重力解除! フィールドのモンスター表示形式を入れ換える!」
俺のフィールドから翻ったカードがモンスターの表示形式を入れ換える。
「なら、重力解除が墓地に送られた時にリバースカードオープン! リビングデッドの呼び声!
墓地のスピードランチャーを蘇生して攻撃!
効果で攻撃を無効にする!」
その言葉に俺は笑みを浮かべていた。
「俺は500ダメージを受ける!」(一ライフ2000-500=1500)
「僕はこれでターンエンド!」
一ライフ1500 手札2
伏せカード0枚
トタルスATK200 ウリエルDEF1700 マンセマットDEF1200
フィールドスピードワールド
一 sc5
高宮 sc5
スピードランチャーADEF200 スピードランチャーBATK1900
伏せカード0枚 スピードジャマー ソニックジャマー リビングドっドの呼び声(対象スピードランチャーB)
高宮ライフ3050手札2枚
「俺のターン! ドロー!」(高宮sc6)
俺がカードをドローする。そして、ドローしたスピードスペルをフィールドに差し込んだ。
「スピードスペルエンジェルバトンを起動! 2枚ドローして手札1枚捨てる!
そして、チューナーモンスターマンセマット!
このモンスターは自分のモンスターをシンクロ素材に出来ないけど2体以上のモンスターが相手フィールド上に存在するときのみ守備表示のモンスターをシンクロ素材に出来る!
スピードランチャーにマンセマットをチューニング!」
【戦士族・効果 チューナー】
このカードは天使族としても扱う。このカードをS召喚に素材にする時、このカード以外の自分フィールド上に存在するモンスターをS素材にする事が出来ない。相手フィールドに2体以上、モンスターが存在する時、守備表示モンスターをS素材にする事が出来る。ただし、相手モンスターのレベルは半分になる。
その言葉にマンセマットは黒い輪になりスピードランチャーの4つの星が割れ2つになった。(☆4÷+★4=☆6)
「バカな! 特殊召喚のために僕のモンスターを利用しただと!」
「ただし、この効果を使った為、スピードランチャーのレベルは半分になるけどな。
集いし星が生誕祝う
光差す路となれ!
シンクロ召喚!
俺の言葉に、受託告知する天使が現れる。
「ガブリエルの効果起動!このモンスターのシンクロ召喚成功時、フィールド上にある
墓地からチューナーモンスター、
ATK2300 DEF1000
【戦士族・効果 シンクロ】
チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上
このカードは天使族としても扱う。自分フィールド上に存在する
「2枚目のエンジェルバトンの時だね?」
「ああ。さらに、
レベル4、ソロネとレベル1トタルスにレベル4ソロネをチューニング!
集いし星が邪悪を裁く星となる光差す路となれ! シンクロ召喚!
俺のフィールドに天秤を抱えた天使が現れる。
「ミカエルの効果起動! 俺のライフが相手よりしたの時、相手のモンスターを1体破壊する!」
俺のその言葉にミカエルが掲げる天秤がカタンと傾く。その瞬間、スピードランチャーが砕け散る。
「ふ、ふん! 攻撃力の高いモンスターを3体も並べたのは驚いたけど、僕のフィールドにソニックカウンターがある限り、僕は君に攻撃する事ができない!」
「それはどうかな?
バトルフェイズ!
ウリエルでダイレクトアタック! 神炎の焔!」
高宮はウリエルが放つ焔の塊をかわした。(高宮sc5)
「ガブリエルの攻撃! 生誕の歌声!」
ガブリエルが唄う歌声を
防ぐことができずダメージを食らう。(高宮ライフ3050-2300=750
高宮sc3)
「どういう事だ! 僕のスピードカウンターはまだあるのに!」
「答えはスピードカウンターにある。俺達のスピードカウンターを見てみろ。」
(一sc5
高宮sc3)
「バカな! スピードカウンターが増えているだと! まさか、イカサマを!」
「違う。前のターン、スピードスペルを起動させた時、俺はトラップカード、スリップストリームを起動させた。このカードはスピードスペル起動時に、相手と同じ数のスピードカウンターが乗る。」
スピードカウンターの増加はこれが答えだ。
「だ、だけど、ソニックジャマーがある限り、ペテン師の攻撃は無効になるはずだよ!」
「ソニックジャマーの効果はお前のスピードカウンターが俺のスピードカウンターより多いとき、自分のスピードカウンターを一つ取り除いて、攻撃を無効にするだ。」
「同じことだ! スピードカウンターがよりも大きいだろう!」
よりと以上の違いがわかってないのか?
「よりも多いは基準点となる数字は含まない。つまり、スピードカウンターが並んだら防ぐことができない。
ミカエルのダイレクトアタック!
パニッシュメント・ライト!」
ミカエルの輝きは高宮のライフを削りきった。
「まさか、この僕が………。」
ライフがつきて茫然としている高宮に近づいた。
「俺の勝ちだ。雪乃は諦めろ。」
その言葉にカチンと来たのか、高宮は激昂していた!
「ふざけるな! このペテン師が! こんな勝負無効だ!」
「そ、そうだ! こんな結果は認め「見苦しいわよ。あなた?」………。」
言いかけた雪乃のお父さんの言葉をお母さんが遮った。
「もともとこの勝負はあなたから言い出したことでしょう?
それを彼は受けて勝った以上の潔く認めるものでしょう?
それは確かに、雪乃の夫として、彼がふさわしいとは思えません。しかし、あなたの出した条件に挑みそして勝ったのですから、認めましょう。」
その言葉に雪乃のお父さんは、ガックリと肩を落とした。
「ありがとうございます。」
2人に礼を述べ、雪乃にヘルメットをかぶらせて流星号の後ろに股がらせて発進させた。