遊戯王GX~とある少年の転生記   作:0・The Fool

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このお話を読んでくださる皆様ありがとうございます。


デュエル7 闇のデュエル!VSデーモンデッキ2

 気がつくと俺達は何もない真っ暗な空間にいた。

 

「お、お前! まだ、なにかの手品を!」

 

「ち、違う! 私は何もしていない!」

 

「…そのようだぜ。…ほら。」

 

 指差した先は、タイタンの足もとから黒い何かが這い上がって行くところだった。

 

「な、なんだ! コレは!」

 

 そう言ってる間にも黒い何かは這い上がって行き、全身を覆い尽くした。それと、同じものが俺達を覆い尽くそうとしたのだが、

 

「マナ!」

 

 俺の言葉に俺と十代はカートから飛び出したマナとハネクリボー達に守られ、明日香は気絶していたため俺が抱き上げたので被害無しだ。

 

「……ここは……?」

 

「お、起きたか?」

 

 明日香のつぶやきにそう問いかける。だが、こちらに気づくと顔を真っ赤にしてしまった。どうした?と首を傾げていると、明日香の口からその答えがでた。

 

「は、は、一!! あ、あなたはなにやってんの!」

 

 あぁ。年頃の娘が好きでもない男に抱き上げられたら、怒りもするか。

 

「ワリィ。明日香もうちょい我慢しててくれ。」

 

 足下に暗い何かが近寄って無い事を確認して、明日香をおろす。そしてデッキケースからD・HEROデッキを取り出して明日香に差し出す。

 

「頼む。お守り代わりに預かってて。」

 

「う………うん。」

 

 頬をわずかに紅く染めながら、大事そうに俺のデッキを持つのを見てから、タイタンを覆う暗い何かに近づく。と同時に、暗い何かが崩れ、その中のタイタンが現れた。

 

「小僧。もう一度私とデュエルをしろぉ。」

 

 タイタンが俺に向かってそう言う。だが、先程と違い、声には気がなくどこが虚ろで透明色だ。

 

「分かった。来い。」

 

 デッキケースのさっき使った炎族デッキ以外の別のデッキを取り出しデュエルディスクにセットする。

 

 

 ○ ○ ○

 

「「決闘(デュエル)!!!!」」

 

「私のターン。ドロォー。私はフィールド魔法万魔殿-悪魔の巣窟-を発動。デーモンソルジャーを召喚ん。カードを一枚セットしてターンエンドぉ。」

 

タイタン ライフ4000 手札3枚

伏せカード一枚

モンスター デーモンソルジャー

万魔殿-悪魔の巣窟-

 

「俺のターン! ドロー!A(エンジェリック)HERO(ヒーロー) トタルスを守備表示で召喚!」 俺の宣言にちいさな羽を生やした天界の英雄が現れた。

 

「「エンジェリック・ヒーロー!!」」

 

「なんだぁ。そのヒーローはぁ?」

 

 十代と明日香は新たに現れたHEROに驚き、タイタンはそのHEROに戸惑っている。

 

「更にカ-ドを一枚セットしてターンエンド!」

 

タイタン ライフ4000 手札3枚

伏せカード一枚

モンスター デーモンソルジャー

万魔殿-悪魔の巣窟-

モンスター トタルス

伏せカード一枚

一 ライフ4000 手札4枚

 

「守備力が900しかない雑魚に何をさせようと無駄だぁ。私のターン。ドロォ。ジェノサイドキングデーモンを召喚ん。デーモンソルジャーでトタルスを攻撃ぃ。」

 

「リバース起動! くず鉄のかかし! 攻撃を無効にしてこのカードをセットする!」

 

 屑鉄で出来た案山子が、その攻撃を受け止めた。そして、このカードは同じ場所に伏せられた。

 

「だが、その効果は1度しか使えないぃ。ジェノサイドキングデーモンでトタルスを攻撃ぃ。」

 

「それも無駄。トタルスの効果! 1ターンに1度、自分のデッキトップを墓地に送り破壊を無効にする!」

 

A(エンジェリック)HERO(ヒーロー) トタルス 地属性☆1

攻撃力200 守備力900

 

【戦士族・効果】

このカードは天使族としても扱う。1ターンに1度デッキの一番上のカードを墓地に送ることで、戦闘による破壊を無効にする。

 

 トタルスは攻撃をかわし、デッキの一番上のカードを墓地に送った。

 

「カードを一枚セットして、ターンエンドぉ。」

 

タイタン ライフ4000 手札2枚

伏せカード2枚

モンスター デーモンソルジャー ジェノサイドキングデーモン

万魔殿-悪魔の巣窟-

モンスター トタルス

伏せカード一枚

一 ライフ4000 手札4枚

 

「俺のターン! ドロー! 手札からチューナーモンスターA(エンジェリック)HERO(ヒーロー) ライラを召喚!」

 

 

「「「チューナー?」」」

 

 あ。聞いたこと無いモンスターを聞いて首をかしげている。

 

「ライラの効果起動! このカードの攻撃する権利を召喚ターン放棄する事で、墓地にいるレベル4以下のA(エンジェリック)HERO(ヒーロー)を守備表示で召喚する! A(エンジェリック)HERO(ヒーロー) ガードナーを特殊召喚!」

 

 ライラの効果で、盾を構えた天使が姿を現した。

 

A(エンジェリック)HERO(ヒーロー) ライラ 地属性 ★2

攻撃力900 守備力700

 

【戦士族・効果 チューナー】

このカードは天使族としても扱う。召喚に成功した時、このカードの攻撃する権利を召喚ターン放棄する事で、墓地にいるレベル4以下のA(エンジェリック)HERO(ヒーロー)を守備表示で召喚する。

 

A(エンジェリック)HERO(ヒーロー) ガードナー 水属性 ☆4

攻撃力0 守備力2000

 

【戦士族・効果】

このカードは天使族としても扱う。表表示のA(エンジェリック)HERO(ヒーロー) ガードナー以外のモンスターに攻撃することができない。

 

「いくら並べた所で無駄だぁ。」

 

「それはどうかな? レベル4ガードナーにレベル2ライラをチューニング!」

 

「「チューニング?」」

 

「なんだぁ? 何が起きてるぅ?」

 

 ライラは緑色に輝く二つの輪となり、ガードナーがその中に飛び込み4つの星になった。

 

★2+☆4=☆6

 

「熱き願いが邪悪を焼き尽くす天界の戦士となる!

光り差す路となれ!

シンクロ召喚!

焼き尽くせ!A(エンジェリック)HERO(ヒーロー) ウリエル!」

 

 炎をまといし天界の戦士が降臨した。

 

「シンクロ召喚ん??なんだぁ?それはぁ?」

 

「インダストイリュージョン社が新たに作った召喚方法さ。

チューナーモンスターとそれ以外のモンスターのレベルを召喚したいシンクロモンスターと呼ばれるモンスターのレベルと等しくなるように調節して、それらのモンスターを墓地に送る事で、シンクロモンスターを召喚する。」

 

「なるほど、先ほどライラがチューナーと言っていた。そして、そのモンスターのレベルが6というわけか。」

 

「そういう事さ。ウリエルの効果起動!シンクロ召喚に成功したとき、相手フィールド上のモンスターを破壊してそのモンスターの攻撃力の半分のダメージを与える!」

 

A(エンジェリック)HERO(ヒーロー) ウリエル 炎属性☆6

ATK2600 守備力1700

 

【戦士族・シンクロ 効果】

A(エンジェリック)HERO(ヒーロー)と名のつくチューナー+チューナー以外のA(エンジェリック)HERO(ヒーロー)と名のつくモンスター一体以上

このカードは天使族としても扱う。このカードをエクストラデッキから特殊召喚する場合は、シンクロ召喚でしか召喚できない。シンクロ召喚に成功した時、相手フィールド上のモンスターを破壊して、その攻撃力の半分の効果ダメージを相手に与える。この効果を発動したターン、このカードは戦闘破壊できずこのカードの攻撃によって発生する戦闘ダメージも半減する。

 

「な、なにぃ!」

 

 ジェノサイドキングデーモンを破壊したいがアレにはサイコロをふって出た目によって無効に出来る効果をもつ。確実に破壊するには!

 

「デーモンソルジャーを破壊! ジャッジメント・フレア!!」

 

 ウリエルが炎を放ちそれがデーモンソルジャーを破壊した。その余波で、タイタンのライフポイントを焼いた。(タイタンLP3050)

 

「グゥオオッ! だぁが、万魔殿-悪魔の巣窟-の効果でデスルークデーモンを手札に加えるぅ。」

 

「バトル! ウリエルでジェノサイドキングデーモンを攻撃! 神炎の焔!」

 

 ウリエルは炎の塊を生み出しジェノサイドキングデーモンにぶつけた。(2600-2000=600)

 

「ウリエルの効果を使用したターン、ウリエルの攻撃で発生するダメージは半減して戦闘破壊も無効になるけどな。」

 

 ウリエルの炎が弱かったのかジェノサイドキングデーモンはその炎に耐えきった。(3050-600/2=2750)

 

「一枚セットしてターンエンド!」

 

タイタン ライフ2750 手札3枚

伏せカード2枚

モンスター ジェノサイドキングデーモン

万魔殿-悪魔の巣窟-

モンスター トタルス ウリエル

伏せカード2枚

一 ライフ4000 手札3枚

 

「私のターン。ドロォ。手札からミストデーモンを召喚するぅ。」

 

「な、なんであれが通常召喚できるのよ! あれはレベル5のはずよ!」

 

 ミストデーモンの効果を把握してないらしい明日香が驚きの声を上げた。

 

「妥協召喚と言って、何かしらのデメリットを負う代わりに生贄なしの通常召喚を行える、或いは生贄を軽減する効果を持つモンスター効果がミストデーモンにはあるんだ。」

 

「そのぉ通りだぁ! このカードを生贄なしで召喚した場合、エンドフェイズに入った時に破壊され、1000ポイントのダメージを受けるのだぁ!」

 

 俺の説明をタイタンが引き継ぐ。妥協召喚のデメリットは他にもあり、召喚時に攻撃力、守備力を半減する、可変機獣 ガンナードラゴン、似たようなデメリットを持つ、神獣王 バルバロスなどがある。

 

「ミストデーモンでトタルスを攻撃ぃ!」

 

「リバース起動! くず鉄のかかし!」

 

 俺の場に翻ったカードが、攻撃を受け止めようとする。しかし、

 

「フハハハ! 甘いぞぉ! トラップカードトラップジャマーを発動ぉ!」

 

 俺の宣言にタイタンがチェーンしたカードの効果でくず鉄のかかしは破壊されてしまった。

 

「(どうする? トタルスの効果を使えば1度はトタルスを守れるが………。だが、デッキの一枚を墓地に送らなきゃ行けない。仕方ない。)トタルスの効果起動!」

 

 俺の宣言にトタルスはデッキの一番上のカードを墓地に送りながら、敵の攻撃をかわした。

 

「だぁがぁ、もうトタルスの効果を使えない! ジェノサイドキングデーモンで攻撃!」

 

 今度は攻撃をかわす事が出来ずに破壊されてしまった。

 

「そして、手札から強制転移を発動! 私はミストデーモンを発動するぅ!」

 

「く。俺の場にはウリエルしかいない。」

 

「よって、ウリエルのコントロールを得るぅ。そして、ターンエンドぉ。その瞬間、ミストデーモンが破壊され、貴様に1000ポイントのダメージを与えるぅ。」

 

 俺の場に移った、ミストデーモンは苦痛のうめき声をあげ、破壊された。そして、その破片が俺の頬をかすった。

 

「!! はじめ!! 頬から血が出てる!!」

 

「痛いけど、この程度なら大丈夫だ。」

 

タイタン ライフ2750 手札1枚

伏せカード1枚

モンスター ウリエル ジェノサイドキングデーモン

万魔殿-悪魔の巣窟-

モンスター 

伏せカード1枚

一 ライフ3000 手札3枚

 

 

「俺のターン! ドロー!」

 

 手札にウリエルやジェノサイドキングデーモンを倒せるモンスターがない。

 

「俺はモンスターをセットしてターンエンド!」

 

 

 

タイタン ライフ2750 手札2枚

伏せカード1枚

モンスター ウリエル ジェノサイドキングデーモン

万魔殿-悪魔の巣窟-

モンスター 伏せモンスター

伏せカード1枚

一 ライフ3000 手札3枚

 

 

「私のターン。ドロぉ。私はデーモンソルジャーを召喚ん~。デーモンソルジャーで攻撃!」

 

「守備モンスターはガードナー! 破壊するには後、100足りない!」

 

「では、ウリエルで攻撃!神秘の焔!」

 

 これは防御できずに破壊される。

 

「そして、ジェノサイドキングデーモンでダイレクトアタック!」

 

 ジェノサイドキングデーモンの攻撃が俺を襲う。

 

「グァァッ!!!!」

 

 あまりの激痛に一瞬、意識が飛びかける。

 

「はじめ!」

 

 俺がダメージを受けると明日香が心配そうに声をかける。

 

「………大丈夫だ。」

 

「私はターンを終了するぅ。」

 

タイタン ライフ2650 手札2枚

伏せカード1枚

モンスター ウリエル ジェノサイドキングデーモン

万魔殿-悪魔の巣窟-

モンスター 

伏せカード1枚

一 ライフ1000 手札3枚

 

 

「俺のターン! ドロー!」

 

 ! このカードは!

 

「手札から強欲な壺を起動! カードを2枚セットしてターンエンド!」

 

タイタン ライフ2650 手札2枚

伏せカード1枚

モンスター ウリエル ジェノサイドキングデーモン

万魔殿-悪魔の巣窟-

モンスター 

伏せカード3枚

一 ライフ1000 手札3枚

 

「とうとう諦めたか? 私のターン。ドロぉ。ウリエルで攻撃! 神炎の焔!」

 

 タイタンの言葉にウリエルは炎の塊を放つ。それが、俺に爆炎を浴びせる。

 

「はじめ!!」

 

「一!!」

 

 十代と明日香の焦燥の声が飛ぶなか、

 

「呼んだ?」

 

 自分の声が間抜けだなと思った。(1000-0=1000)

 

「何故だぁ? 何故ダメージを受けてない?」

 

「コイツさ。」

 

 といって、4枚の翼を持ち、頭上に天使の輪を浮かべたクリボーを見せた。

 

A(エンジェリック)クリボー。手札から捨てたターンに発生する全てのダメージを無効にする。」

 

「しぶとい。私はターンを終了するぅ。」

 

タイタン ライフ2650 手札2枚

伏せカード1枚

モンスター ウリエル ジェノサイドキングデーモン

万魔殿-悪魔の巣窟-

モンスター 

伏せカード3枚

一 ライフ1000 手札1枚

 

「俺のターン! ドロー! スタンバイフェイズ時にA(エンジェリック)クリボーの効果起動!自身の効果で捨てられた次のスタンバイフェイズ時に墓地から特殊召喚する! 来い! A(エンジェリック)クリボー!」

 

 俺の場に4枚の羽根を生やしたクリボーが姿を現した。

 

「さらにマジックカードシンクロキャンセルを起動! ウリエルを融合デッキに戻し、素材となったライラとガードナーを召喚! そして、再びウリエルをシンクロ召喚! その効果でデーモンソルジャーを破壊! ジャッジメント・フレア!」

 

(私を使ってマスターを苦しめたことを後悔するがいい!)

 

 そんな声が聞こえたせいか発生した炎は先程よりも大きく力強いものだった。(2650-1900/2=1700)

 

「そして、A(エンジェリック)HERO(ヒーロー) レミラを召喚!

レベル1レミラ、レベル6ウリエルにレベル1A(エンジェリック)クリボーをチューニング!」

 

 A(エンジェリック)クリボーが一つの緑色の星になり、ウリエルとレミラが飛び込んだ。

 

★1+☆6+☆1=☆8

 

「集いし星々が永久に輝く太陽()となる!

光り差す路となれ!

シンクロ召喚!

照らせ! サンライトドラゴン!(攻撃力2800)」

 

(ギャオオォォッ!!!!)

 

「す、すげぇ。」

 

「キレイ。」

 

 十代と明日香は俺が呼び出した山吹色に輝く竜を見て呆然と呟いた。

 

「…ふむ、そのモンスターの攻撃力は、2800かだぁが、そのモンスターだけでは、私のライフを削りきることは不可能だぁ!」

 

 デュエルディスクサンライトドラゴンの攻撃力を確認したのかタイタンが自信満々で言い放った。

 

「サンライトドラゴンの効果! このカードがフィールド上に有る限り、フィールド上の闇属性モンスターは元々の攻撃力が半分になる!」

 

「何ぃ!」

 

 サンライトドラゴンの光のオーラで相手の場のジェノサイドキングデーモンを弱らせた。

 

 サンライトドラゴン 光属性 ☆8

攻撃力2800 守備力2000

 

【ドラゴン族・シンクロ 効果】

チューナー+チューナー以外のモンスター一体以上

このカードが表側表示で存在する時、フィールド上の全ての闇属性モンスターの元々の攻撃力は半分になる。自分のスタンバイフェイズ時に発動コストとして、手札一枚を墓地に送ることで戦闘によって破壊されたこのカードを墓地から特殊召喚できる。

 

「さらにレミラの効果!光属性のシンクロモンスターの素材になった時、1枚ドローする!」

 

 そう宣言して、デッキに手を置いて一気に引く。ドローしたカードは、これか。

 

「手札から死者蘇生を起動! 自分の墓地からウリエルを特殊召喚!」

 

 この局面でこれを引くとはな。

 

「バトル! ウリエルでジェノサイドキングデーモンを攻撃! 神炎の焔!」

 

 ウリエルが炎の塊をジェノサイドキングデーモンに叩きつける。そして、その差分1600ポイントのダメージを与えた。(1700-1600=100)

 

「グァァッ! だぁが、デスルークデーモンを墓地に送ってジェノサイドキングデーモンを守備表示で特殊召喚! そして、守備表示のこのカードに戦闘ダメージを与えることはできないぃ!!」

 

「甘い!! リバースカード竜の逆鱗を起動! ドラゴン族に貫通効果を与える! サンライトドラゴンでジェノサイドキングデーモンに攻撃! サンライトバースト!」

 

「止めろぉ…止めてくれぇー!!!!」

 

「悪魔を支配する闇のものよ。太陽の閃光を受けろ。」

 

 タイタンの叫びにそう返して、サンライトドラゴンが山吹色の閃光を放ちタイイタンの残りライフを削りきった。(100-2800+1500=-1200 タイタン敗北)

 

「グァァッ!」

 

 ライフがゼロになったと同時に、タイタンの足元から暗い何かが這い上がって行く。

 

「早くここをでないと!」

 

「でもどこへ行けばいいのよ!!」

 

(((クリクリ!!)))

 

 明日香の言葉にハネクリボー達が一斉に同じ方向を指さした。

 

「あっちだ!!」

 

 十代の言葉にみんなが掛けだそうとする。っとその前に、

 

「サンライトドラゴン! その一撃で闇を吹き飛ばせ!」

 

 サンライトドラゴンの攻撃が、タイタンの足元から這い上がってくる何かを吹き飛ばす。ついでにタイタンもちょっと焦げてるのはまぁ、ご愛敬ということで。

 

「ここから出たいならついてこい!」

 

 俺の言葉にタイタンは戸惑っているようだ。

 

「しかし、何故私を助けたのだ?」

 

「んなもん後にしろ!」

 

 タイタンの愚問を怒鳴りつけて押さえて一緒に来させる。そのまま、一緒に走るのだが自力が違うのか、明日香がはなされそうになる。

 

「明日香!」

 

 叫んで明日香を抱き上げる。

 

「キャッ!!!! ちょっちょっと!」

 

 かなり焦った声をあげているが気にしている余裕は無い。

 

「苦情は後で聞く!」

 

 明日香にそう返して明日香を抱き上げたまま走り出す。しばらく走り続けると、明かりらしき物が見えてきた。

 

「明かりだ! 飛び込め!」

 

 そう叫んで、その明かりに飛び込むと、さっきまでデュエルしていた場所に戻れた。

 

「はじめちゃん! 明日香さん! アニキ! それにタイタン!」

 

「どういうことなんだな!」

 

 俺達の姿を見て、翔が驚き隼人が戸惑った。

 

「助けられたのだ。そこの少年達にな。はじめと言ったか?なぜ私を助けた?」

 

「助けたいから助けた。それだけだよ。」

 

「私は君達を闇のデュエルで…。」

 

「バーロー。誰かを殺すのに理論、理屈が必要でも、誰かを救うのに理屈なんか必要ないぜ。」

 

 コナンに出てきたその言葉を口にするとタイタンはフッと微笑した。

 

「皮肉だな。疲れて堕ちたその先でこの言葉を聞けるとはな。」

 

「だったら、足掻けばいい。」

 

 俺の言葉にタイタンは疑問に思ったらしい。

 

「上手くいかないなら、上手くいくよう足掻けばいい。それでも上手くいかないようならゆっくり休み、じっくり考えればいい。」

 

 俺の言葉にタイタンは涙を流していた。

 

「そうだな。少し焦りすぎてしまったのかもしれない。」

 

 涙を流しながらそう呟き、ここから出ようとする。

 

「私はここを出たら警察に出頭しよう。君たちもここを出た方が良い。」

 

 タイタンの言葉に俺達はタイタンの後を追った。その間に互いに情報交換をした。

 

「依頼された?」

 

「ああ。この廃寮で、君たちと言うか遊城 十代と斉藤 一を再起不能にしろという物だ。」

 

「依頼人は、ひょっとして、語尾にノーネをつける、金髪の男じゃなかったか?」

 

「分かるのか?」

 

 俺の問いにタイタンの声に驚きの色が混じっていた。

 

「分かるも何も、デュエルアカデミアでそんな事をする奴はそいつしかいないよ。」

 

 もちろん実際はタダの原作知識だけど。

 

「聰明なのだな? コチラからも聞いて良いか?」

 

「シンクロモンスターの事か?」

 

「そうだ。先程、君はシンクロモンスターを最近インダストイリュージョン社が新たに作ったと言ってた。そんなカードをどうやって入手した?」

 

 タイタンは興味津々のようだ。十代も興味が有るらしい。翔と隼人はわからないらしく首をかしげている。

 

「俺の養父がペガサス=J=クロフォード。つまりインダストイリュージョン社の会長だ。」

 

 俺の答えにみんな驚いたらしい。タイタンはこちらに背を向けている為表情は分からないが、他の三人は驚いた表情でポカンとしている。って、あれ?

 

「アレ? 明日香は?」

 

 俺の問いに何故かみんな(タイタン以外)の視線が、俺というか、胸の辺りに集中した。?疑問に思いながら、視線を下にずらすと顔をトマトよりも真っ赤になっている明日香と目があった。…そういえば、ずっと抱き上げたままだった。

 

「わ、悪い!」

 

 そう言いながら、慌てて、明日香を降ろす。その明日香はホッとしたような残念なような何とも言えない表情で俺から離れた。あー。恥ずかしい。何で明日香を抱き上げてたの忘れてたんだろう?羞恥心を隠すつもりで帽子を深くかぶり直しながらそんなことを考えていた。

 

 考え事をしながら歩いていた為かあっという間に出口にたどり着いたらしい。

 

「タイタン。警察に出頭したら真面目に働くんだぞ?」

 

「分かっている。はじめ。世話になったな。君も迷惑をかけた。」

 

 タイタンは明日香に深々と頭を下げて去っていった。

 

「さて、俺達も帰るか。………あぁ。明日香。コレを返す。」

 

 そう言って、エトワールサイバーと10JOINとサインされた吹雪さんの写真を差し出した。

 

「まさか、あなた達コレを探すために?」

 

「まあな。結局手がかりはこれだけだがな。」

 

 明日香の問いに答えてからオシリスレッドの寮に戻った。

 

 

 ○ ○ ○

 

SIDE 明日香

 

「………お節介な人達ね。」

 

 ブラックマジシャンガールの格好のマナが声をかけてきた。

 

「マナ。どうしたの?」

 

「うん。ちょっと、明日香に言いたいことがあってね。」

 

 マナはそう言って、私の目を覗き込むように見てから宣言する。

 

「はじめは絶対に渡さないからね。」

 

 そう宣言して、はじめの後を追っていった。

 

 なんなのよ?でも、はじめとマナが一緒にいる。それを考えただけでも拒否しようとする自分がいる。

 

「いいわ。マナ。受けて立つわ。」

 

 私は強敵(ライバル)に負けないとそう宣言した。

 

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