露出した俺の肉体を見た二人から歓声が上がる。マツリのおしっこを飲み込む体勢に一瞬でなるために毎日続けていた筋トレが、こんなところで功を奏するとは思わなかった。
「トモヤ、いつそんな鍛えたの!」
「お兄ちゃん、また引き締まったねっ」
「ふふん、まあな」
誇らしげにポージングをする俺。
するとその行為が鼻についたのか、二人はタオルを片手にそそくさとすりガラスの奥に入っていってしまった。
もっとこの鍛え抜かれたボディを見て欲しかったというのにつれない奴らだ。
と、ズボンを脱ごうとベルトに手をかけたときだった。
『千夏ちゃんって、今なんのお勉強してるの?』
『国語は物語とかやっててね、社会は地域のこととかやっててね』
お風呂場から、マツリと千夏の話し声が聞こえてきた。千夏が優秀なのは知ってたからあんまり勉強のことを聞いたことはなかったが、やっぱりちゃんと励んでいるようで安心だ。ホッと今度はちゃんと自分の胸を撫で下ろすと、パンツを足から引き抜く。
そしてすりガラスの戸を開けて、二人が入浴する我が家の風呂に突入しようとしたときだった。
『数学はねー、長方形!』
「包茎ちゃうわっ!」
妹がとんでもないことを口走ったので、思いっきり突っ込んでしまった。
そのあと落ち着いた俺は、反応してしまった自分が恥ずかしくて、その立派なものを見せつけるかのようにタオルを巻かずに堂々と進入した。
そして、身体を洗いっこしてる二人を見て開口一番に。
「エロいな!」
「いやらしい目で見るなっ!」
誰もが思うであろう感想を、オブラートなんて全部噛みちぎって言い放った。
それから、胸にだんだんと口を近づけていって、その桜色の突起の前で喋る。とにかく喋る。昨日寝る前に聴いて覚えた落語を真似して、ひたすら喋り続ける。
「そんなに言うんじゃ聴いてみよう、お前さんのこわいものってのは一体なんなんだ、そうだなぁ、恥ずかしいから言いたくない、あれま、人のこわいものはあんなにバカにしておいて自分は言わないっていうのかい、そんなことはここの連中誰も許さないよ、ほれ、いってみなさい」
「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」
露わになった胸の前で喋り続けられて、マツリはムズムズして恥ずかしくて、トマトみたいに真っ赤になっている。耳までじわじわと赤くなっていくのを見つめながら、俺は落語を淡々と続ける。そして最後、オチの文言を言うと、俺は立ち上がって目を瞑る。
「……えっ」と、最後まで触れられずに物欲しそうなマツリと、何が起こるかわくわくして見上げる千夏。
そんな二人の視線を感じながら精一杯時間を置いて次の俺の行動に意味を持たせると、俺は勢いよくしゃがんで、マツリの胸の先を中指と人差し指で痛いくらいに刺激した。