複雑化する思いを脳内で反芻しながら、最終目的地である姫路城天守閣へと向かう二人。
間近に見えた天守だったが、近寄ろうとすると正式な道は迂回が多く、思っていたよりもかなりの時間を要する。
これも攻めにくくするための手段なんだと感心しながら進んでいると、スタッフの方に内部へと案内された。
靴を脱いで、城内部へと足を踏み入れる。
すると入口からすぐのところに二階へと続く階段があり、それを上っていくことに。
攻めにくくする工夫がここにもされているのか階段が急なため、ここは二人手を繋いで上る。
城内部はクーラーもないのに外よりもより一層涼しくなっていて、そんな中で一つ。
マツリと繋いだ手だけがその中で一つ、確かに熱を持っていて。
その事がなんだか嬉しくて、繋いだ手をぐっと自分の方へ、引き寄せたりなんかしてみたりして。
そのまま手を離すタイミングも分からない初心な俺たちは、繋いだ手もそのままにして、最上階へと階数を上った。
最上階へと続く階段は、これまでの階層と比べて、より一層急な造りになっていた。
天井も低く、気を抜いたら頭をぶつけてしまいそうな仕上がり。
五階で大きな柱を触った際に解いた手を手すりについて、真っ逆さまにならないように身体を支える。
「落ちたら受け止めてね!」とマツリが言うので、俺が後ろでマツリが前。
前後というよりほとんど上下みたいな体勢になって、急な足場を上っていく。
(……ふぅ、だいぶ上まで来たもんだ)
と、そこで窓の外なんかを見てふと我に返って視線を戻した先の鼻先には、マツリの大きなお尻があるではないか。
……うん。こんな素晴らしいところで罰当たりだがムラムラしてきた。
マツリのムチムチと柔らかそうな尻を前にしているうちに、こいつをめちゃくちゃにしてやりたいという衝動に駆られ、抑えられなくなってくる。
……ま、まあ罰当たりといっても時の武将だって大の男。
女を侍らせて好き勝手やっていたことは例え史上に残っていなかったとて想像に難くない真実だろう。
ってことで、俺は幼なじみのエッチな尻を存分に楽しませてもらうことにした。
「……すん、すんすん……」
「……? トモヤ、なにして……って、ちょっ! まって、お尻嗅いでるでしょ! やめてっ」
「いい匂いだぞ、マツリ! それに鼻先に当たるお尻がびっくりするくらい柔らかい! なにこれ、スクイーズ的なあれなの? なにか入れてる? ゼラチンとか入ってない? ねえ?」
「ばかっ! 入ってるわけないでしょ! なんのためにそんなこと……っ……とにかく、直ちにやめなさいよねっ! やめないと蹴るわよっ」
「……この星ではご褒美です」
「このばかぁぁぁぁぁぁぁっ!」
散々匂いを堪能した俺だが、なんだろう。
心のどこかが虚無というか、物足りなさが巣食っているというか……とにかく不足感のようなものを感じた。
すんすんとマツリの大きな尻の匂いを嗅ぎながらその正体を考えて……あ、これだ。
いやまあすぐに答えは出たんだが、その正体は考えるまでもなくおしっこに違いなかった。
「……すんすん……マツリ……」
「……な、なに……っ、やめないとなにしちゃうか今考えてるんだから後にしてくれる!」
「……マツリ、今からお尻に力入れちゃダメだからな。入れると痛いぞ……?」
「な、なにするつもり……きゃっ!」
もみもみもみもみ。
俺は、欲望の赴くままにマツリの尻を両手で揉みしだく。
嗅ぎしだいて、揉みしだいて、鼻を押し付けしだく。
……しだくってなんだ。
「……ちょ、えっ、ほんとにこんなとこでやるの、嘘でしょっ、ねぇ、やめ……っ」
「ふっふっふ、マツリよ。今楽にしてやるからな……っ!」
「……ねぇ、ちょっと……すごく嫌な予感がするんだけどっ……!」
凄腕の医者か大魔王か。
そんな特殊な種類の人しか発言しないような天国とも地獄とも取れる台詞を大仰に放ち、俺は目の前の尻の中心部に向けて指を立てて……みかんの皮を剥くが如く、容赦なく突っ込んだ! そして開いた! 開きしだいた!
「……ぁっ、ちょま……んっ……ぁ」
ぷしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!
怒涛の攻めに陥落したマツリは、それこそ怒涛の如く荒れ狂うおしっこを俺に浴びせてその場にへたりこんだ。
そう、その場に。
……今一度、今俺たちがいる階段の状況を思い出して欲しい。
この場は、急な階段。
もっといえば、上下になっていると言っても過言ではないほどの急な階段だ。
そんな場所でその場にへたりこんだとしよう。……うん、どうなるかは分かるよな?
……マツリはおしっこを漏らしながら俺の顔に落っこちて来ましたとさ。
ぺろぺろ。