INFINITE・Exblau   作:ARISEN

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4話「専用機、起動」

何故か女子と同じ部屋にされる異常事態から3日後の放課後、俺は専用機の受け取りをするため、織斑先生に指定されたアリーナへと向かっている。

ちなみにあれからオルコットとは一切会話がなく、居心地の悪い空間となっている。

余り遅くなると面倒だ、と小走りで向かう事にした。

 

「織斑先生、山田先生も早かったですね?」

 

着くとそこには既に織斑先生と山田先生が待っている、山田先生に関してはISスーツを着用していた。

 

「アリーナを使用出来る時間は限られているからな、今回はこちらがアリーナを確保したが次回からは自分で予約をとるように」

「深雪くん、もう機体は届いてるので早速始めましょう!」

 

俺は織斑先生と山田先生に促されてピット内に入る。

 

「─────これが……?」

「はい、深雪くんの専用機【Exblau(イクスブラウ)】です!」

 

俺は目の前に鎮座している蒼いIS、イクスブラウに目を奪われる。

先生達の話では、とある事情とやらで“ほぼ”個人で開発された機体であるらしい。

 

「本当に大丈夫…だよな?」」

 

激しく不安だ。

 

「深雪、装着してフォーマットとフィッティングを始めろ」

「り、了解です!」

「ISに背中を預けて座る様にしていればシステムが最適化してくれます、リラックスして大丈夫ですよ」

「…はい、ありがとうございます」

 

山田先生のアドバイスの通りにイクスブラウに体を任せるとイクスブラウの装甲が彼の体に合わせて閉じられる。

次から次へと情報が流れ込んでくるが、ISのお陰か混乱することなく工程が進んでいく。

そして30分程経過した頃に変化が起きた。

装甲が青白く発光し始め、やがてピット内を包む程の光となる。

 

「…! 織斑先生っ」

「始まったか…」

 

光が収まり、周囲を確認するとまず自分の側の変化に気がついた。

ISは流線形の機体が多いイメージを持っているがこの機体は角張っていて頭部を除き全身が装甲に覆われていたりとあまり見ない姿をしていた。

さらにISの特徴である(と自分では思っている)カスタム・ウィングは存在せず、それの代わりなのかスラスターが背部に取り付けられている。

 

──一次移行完了、機体チェック………異常なし──

 

全身をキョロキョロと見ていると、イクスブラウから一次移行完了の知らせが届く。

これでこの機体(イクスブラウ)は完全に俺専用機となった。

この後はデータ収集をするため一時間程、山田先生と織斑先生のサポートのもとイクスブラウを動かしていく事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

セシリアside

 

 

 

 

 

浴室にシャワーの音が響く。

 

 

 

─正直な話、深雪空のことは好ましく思っている─

 

ここ最近の彼女の悩みである。

初対面であったにも関わらず、失言しかけた自分やまわりの生徒がひとまず理解できる決着方法を示し、雰囲気の最悪化を防いだ。

ISが生まれてからまわりにはいなかったタイプの男性。

だが同室となった夜、彼女は思い出してしまった。

両親奪った三年前の大規模な鉄道事故。

数少ない生存者の中に深雪空の名前があったことを。

それに気がついた時から彼とどう接して良いのかわからなくなってしまった。

故に会話をせずに冷たい態度をとっている。

 

「…………」

 

考えていても答えが出ないのはわかっていた。

それでも考えずにはいられない。

 

 

 

そんな思考を繰り返し、彼女の夜は更けていくのだった。

 

 

 

 

 

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