約一年ぶりの投稿です。
活動報告の内容もありますが、凄く難産でした……。
プロットではGXとジジイとフォーゼとの対決シーンまであるんですが、それを文章にするのが難しい。
タイトルの意味は遠退く日溜まり。
青年は苦悩する、自身の無力さに……
日溜りの少女は涙を流す、大切なお日さまを避けてしまう自身の感情に……
――三人称視点――
――賢悟の住むマンション――
「賢吾から聞いたけどあなたの口から話してもらうわよ弦太郎?」
ネフシュタンの鎧の少女――雪音 クリスの襲撃した日から一夜明けた夕方。賢悟が住むマンションの一室のリビングに備え付けられているソファーに座った風城 美羽が目の前で正座している人物――弦太郎に問い詰めていた。その彼女の後ろにはライダー部のメンバーもその場にいる。
「あ、あのな美羽。これには深い訳が……」
「言い訳しない!私は話してと言ったの!これは宇宙仮面ライダー部の元会長として、何よりあなたの友達としての義務なの!なのに私達を危ない目に合わせない為……?ふざけないで!私達はあなたが思っているほど弱い存在じゃないわ!」
「美羽……」
「美羽の言う通りだ弦太郎」
「隼……」
立ち上がって指を差している美羽の後ろで立っていた大文字 隼が彼女の隣に立ち、彼女の言葉を継ぐように弦太郎に話しかける。
「俺達はあの戦いを乗り越えてきた仲間だろう?それなのにお前は俺達に危険がないように遠ざけようとした。その気持ちは俺にもわかる。でもな……せめて一言ぐらい教えてもいいじゃないか!そんなに俺達はお前にとって頼りない存在か……?」
「(隼……、美羽……、ユウキ……、JK ……、友子……。ああ、俺は大馬鹿野郎だ!みんなに危険がないように全部背負っていると思っていたつもりだったのに……逆に心配かけさせちまうなんて……本当に大馬鹿野郎だ!)」ゴッ!
「弦太郎!?」
「弦ちゃん!?」
美羽の涙と隼の気持ちを聞いた弦太郎は二人の顔と後ろに立つ城島 ユウキ、JK 、野座間 友子の悲しい表情を見て一度顔を俯け、しばらく思考すると突然握り締めた右拳を自分の額を殴りつけた。それを見た賢吾達は驚きの声を上げていると弦太郎は両手を床に付いて頭を下げた姿勢、土下座の体勢を取ると謝罪の言葉を吐き出した。
「すまねえみんな!俺がみんなを巻き込みたくないと勝手に決めたせいでお前らの気持ちをないがしろにして本当にすまねえ!」
「弦太郎……」
弦太郎の謝罪の言葉を受け、しばらく間が空いてからその空気を変えるようにJKが最初に口を開いた。
「気にしないでくださいッスよ弦太郎さん。弦太郎さんが不器用なのは知ってますから」
「そうそう、弦ちゃんってば昔からそうなんだよねー」
「でも、そんな強引な弦太郎さんのおかげで今の私達がいるから……」
「それにお前が頭を悩ませるなんて弦太郎らしくないしな」
「ま、要するに例え戦う力がなくても私達はあなたの仲間だから、一人で背負い込まないの。分かった?」
JKに続いてユウキ、友子、隼が弦太郎に声をかけ、最後に美羽がソファーから立ち上がり優しい笑みを弦太郎に向ける。
「JK、ユウキ、友子、隼、美羽……みんな……。ああ、一人で背負い込むのは俺らしくねえ!みんな、よろしく頼むぜ!」
ユウキ達の言葉を聞いた弦太郎は床から立ち上がり、礼の言葉を言いながら胸を叩いて右腕を突きだした。
「しかし、問題はもう一つ残ってるな」
「うん、響ちゃんと未来ちゃんだよね……」
賢吾の言葉の意味を汲み取ったユウキが二人の少女の名前を言葉にするとそれを聞いた弦太郎達は口を閉じ、二人の方に顔を向ける。
「確かに昨日の事は小日向には辛い事だったな……」
「それはそうでしょ隼。響は未来にとって一番の親友だからあの娘からしたらショックなのは当たり前よ」
「で、でも説明を受けた後に賢吾君がその理由を含めてフォローしてくれたんでしょ?」
「ああ。だが……これは俺達が言っても彼女自身が納得出来ないだろう……こればかりはどうする事も出来ない」
「ああ、そうだな(それにあの時のあいつの様子もな……)」
賢吾達が話している最中、弦太郎は昨日目の前から去った銀髪の少女―雪音 クリスについて考えていた。
雪音 クリスの様子は弦太郎の目から見ても気になっていた。その理由は彼女自身に過去にあった。幼い頃に両親が戦争に巻き込まれたせいで失い、日本に保護された後フィーネに拉致され、【争いを無くせば平和な世界を創れる】とフィーネに唆され家族を失い孤独への恐怖に怯えた彼女はフィーネに虐待を受けながらも自身を見放さないでくれる唯一の存在であると依存し、自身を愛してくれていると信じて付き従っていた。
だが。先日に起きた戦場に現れた唯一の拠り所に見限られ、泣きそうな表情を浮かべていた彼女の顔が弦太郎の頭に焼き付いていた。
「くそっ!仮面ライダーなのに俺は何もできねーのかよ!」
「弦ちゃん……」
何も出来ない自身の無力さに苛立った弦太郎は声をあげるしかなかった……。
◇◇◇
次の日、未来が響と仲違いしてから3日経った早朝。未来は雨が降り注ぐ商店街を傘を差して一人で歩いていた。響が隠していた秘密を知ったあの日から未来は響を避けていた。
響の秘密を目の前で見た彼女は二課の職員による説明を受け、親友が自ら危険に突っ込んでいた事に戸惑いを隠せずショックと隠し事をした怒りを胸に持ち、二人の家に帰宅した響にどうして隠し事をしない言ったのどうして嘘をついたのかと責めた。責めてしまった……。
未来は頭では響が自身の事を案じていた事だと理解していたが、大切な親友が嘘をついてまで隠し事をした事への気持ちが勝り、親友を傷付けてしまった。
その次の日もリディアン音楽院で響が話しかけようとしても未来は響の友達ではいられないと彼女を拒絶してしまった。そして今日の早朝からご飯を食べず制服に着替えた彼女はまだベッドに横になっている響を置いて、彼女の悲しみを表すかのように降っている雨の中を一人歩いている中、未来は2日前の賢吾が言った言葉を思い出していた。
『小日向。確かに立花は今日までこの事を隠していた。だが、それでも彼女は危険な目に合わせないように親友である君に隠し事をした事に胸を痛めていた。だから立花の事を責めないでやってくれ』
「(わかってる……響が私の事を案じてやったのは。でも、そんな響の気持ちを拒絶した私はもう……)ん?あっ!」
――親友ではいられない。とその暗い気持ちを胸に抱きながら歩いていると商店街の路地裏を通りかかった時、彼女の耳に物音が聞こえた。何かと思い視線を路地裏に向けるとそこには人が倒れているのが見えた。
「だ、大丈夫!?返事をして!」
未来は倒れている人の側に駆け寄り、声をかけながらその姿を確認するとそこには赤い服を着た銀髪の少女――雪音 クリスが倒れていた。
未来は倒れているクリスの腕を肩に回してなんとか起き上がらせると、このままでは体調を崩してしまうと思い未来は知り合いのおばちゃんがやっているお好み焼き屋【ふらわー】が近くにあることを思い出し、クリスを背負いふらわーに向かった。
◇◇◇
「オオォラァァァッ!」
雨が止み青空の下、ノイズの出現の連絡を受けフォーゼに変身した弦太郎は現場に到着し、街に現れたノイズに向けて飛び蹴りをくらわせ、それを受けたノイズはボールのように蹴り飛ばされた。
「くそ!何で街中にノイズが!?あのフィーネって女、何を考えてやがる!」
【―ジャイアントフット―】
【―ジャイアントフット・オン―】
そう悪態をつきながら冷静に飛行型ノイズの突撃攻撃をかわし、右足に
「きりがねぇ……こうなったらコイツで……ん?な、なんだ!」
ジャイアントフットのスイッチを切り、まだ大量にいるノイズを見据えつつ、次のスイッチを取り出そうとした矢先にノイズ達が一度動きを止め次の瞬間ある場所を目掛けてその身を変化させながら一斉に商店街の方へ移動を始めた。まるで
「こいつらなんで俺を無視するんだ?向こうに何があるってんだ…………まさか!」
【―ロケット・オン―】
ノイズの奇妙な動きに疑問を持ったフォーゼはその理由について考えていると視線の先に上空に向けて無数の弾丸が見えると涙を流したクリスの顔が思い浮かび、ノイズ達の狙いがあの時の少女だと確信したフォーゼは直ぐにロケットモジュールを
◇◇◇
「はぁ……はぁ……はぁ……。雑魚共が、手間かけさせやがって……」
商店街の入り口の前にある川辺で【第二号聖遺物・イチイバル】を身に纏ったクリスが乱れた息を整えながら、自身を狙い新たに現れたノイズ達を睨みつつ悪態をつきながらチラリと視線を一つのビルの屋上に向ける。
「(あのおっさんはもういないか……けど、これでいい。あたしは一人で戦っている方がいいんだ。だから)……これ以上、関係のない奴らに手ぇ出すんじゃねぇ!」
そう叫んでガトリング形態にしたアームドギアをノイズ達に向け引き金を引こうとした瞬間、彼女の背後から
「なっ!?こいつらあの時の!?くっ!」
間一髪ダスタードの襲撃に気づいて地面を転がることでかわしたクリスは相手の姿をみて驚きつつ、再び距離を詰め振り抜いた刀を避けながらアームドギアをガトリングからボウガン形態に変形させ、距離を取ろうと弾幕を張るがダスタード達は苦もなくかわし、クリスの命を奪おうと刃を振りかざす。
それを見たクリスは距離を詰められないよう川辺を移動しながら弾幕を張りつつ、他の武装を使おうとリアスカートからミサイルを展開しようとするが、そうはさせないとノイズ達がそれを邪魔をする。
ノイズの攻撃を避けて迎撃しようとするとそれをダスタードが攻め、ダスタード達を攻撃しようとすると今度はノイズがそれを妨害される。人を襲うノイズ達とダスタード達のあり得ない連携攻撃にクリスは思うよう攻撃出来ない状況に顔をしかめる。
「クソ!こいつらいっちょまえに連携しやがって……っ!って、まずッ!?」
ダスタードとノイズの連携に気を取られ、イチイバルのヒールが川辺の石に挟まり態勢が崩れ背中から倒れてしまった。直ぐに起き上がろうとするがその隙をダスタードは見逃さず、クリスの腹を足で踏みつける。
「この、放しやが……ガァァァッ!?」
ダスタードの足を振り払おうと抵抗しようとするがそれを許さないとダスタードは足に力を入れて、腹を圧迫されたクリスはその痛みに堪えきれず苦痛の声を上げる。ダスタードは痛みに悶えるクリスの首を左手で掴み、もう片方の手で握る刀を振り上げる。
「ペッ!クソ、ったれ……ここまでかよ……っ」
首を掴まれ自身を見下ろすダスタードの顔に唾を吐いたクリスは苦悶の表情で相手を睨みつけ、自身に向けて振り下ろされる刃を見て涙を流し目を瞑った。
【―ロケット・ドリル―】
「そいつからぁ……」
だが――。
「離れろぉぉぉぉぉっ!!」
【―リミット・ブレイク―】
「ライダー!ロケットドリルキィィィック!!!!」
少女の胸に振り下ろされようとした凶刃は駆けつけた仮面ライダーフォーゼの繰り出した必殺技がダスタードの身体を貫いた事によって阻止された!
本当にお待たせしてすみません。クロトダンです。
久しぶり過ぎて時間がかかりました。
さて今回はライダー部のメンバーとの話し合いと未来の気持ちを書きました。(中身薄すぎてすみません)
そしてクリスのピンチを救った仮面ライダーフォーゼが登場!
次回は遂にあの消防野郎が登場します!
エレキステイツの好きな必殺技は?
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ライダー電光ドリルキック(ダイザー無し)