友情絶唱 宇宙、キターーーーーッ!!!   作:クロトダン

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XVも今月で終わりか……さみしく感じるな。

では、どうぞ。






少女は知る、自身が知らなかった、青年が持つもう一つの顔を。

青年は語る、自身が経験した戦いの歴史を。


3:事、情、説、明!

――特異災害対策機動部二課――

 

 

――響視点――

 

 

 弦太郎さんと一緒にリディアンの地下に連れられてこれから何が起こるのか身構えながら扉が開いて中に入ると――

 

「ようこそ!特異災害対策機動部二課へ!」

 

 なんか私達の歓迎パーティーが開いてた!?

 

 

 

 

「俺は風鳴弦十郎、特異災害対策機動部二課の司令をしている」

 

「おお司令っすか!弦十郎さんってスゲーえらい人なんだな!俺は如月 弦太郎!世界中の人達と友達になるのが夢で仮面ライダーをやっているぜ!」

 

「はっはっはっ!世界中の人達と友達か!凄い夢を持っているな君は、良ければ俺も君の友達にしてもらえないか?」

 

「いいっすよ!そんじゃ早速、こうして…こうして…こうして……こう!」

 

 弦太郎さんは風鳴弦十郎さんの手を取るとガシッ!と握手してから、手を組み換えて違う握手をした後、握った拳を弦十郎さんの拳に当て、更に拳の上から振り下ろして更に下から拳を振り上げた。弦太郎さんオリジナルの握手、友情の証をした二人はお互い笑顔になる。

 

 

「……暑苦しい人が増えたな」

 

「司令も気が合う人が出来てすごく嬉しそうね」

 

 

 笑いあっている二人を見ていた職員の人達の会話を聞いて私は苦笑していると――

 

「はーい、意気投合しているところ悪いけど、そろそろあなたが変身していた姿について教えてくれないかしら?」

 

 白衣を着た女の人―櫻井了子さんが弦太郎さんにあの姿について質問をした。

 

「あー、それはいいっすけど……ダチに連絡していいかな?あれは俺一人の判断で話すのはちょっとまずいんすよ……」

 

「あら?あれはあなた個人の物じゃないの?」

 

「あのベルト――フォーゼドライバーって言うんすけど、あれは俺のダチの親父さんが残してくれた物なんすよ。本当ならそのダチが変身する予定だったんだけど、訳あってそいつの変わりに俺が変身する事になったんだ。

 それ以降、フォーゼドライバーを渡された俺は仮面ライダーフォーゼに変身し続けたんだ。……だから、ダチに黙って勝手にフォーゼの事を喋ったら、俺は二度とダチに顔向け出来ねー」

 

 真剣な表情をして了子さんにはっきりと言うと、了子さんは息を吐いて弦太郎さんに友達と連絡してくれるようお願いした。

 

「……ふぅ、わかったわ。お姉さんの負けね。なら、その友達と連絡してくれるかしら?私も君の友達と話してみたいわ」

 

「うすっ!ありがとうございます!今連絡するからちょっと待っててくれ!」

 

「あ、ここ地上からすごく離れた地下だから携帯の電波は入らない……って、あら変わった携帯ね?」

 

 

 

 弦太郎さんは2つのスイッチが付いた表面にNとSのアルファベットが記された赤と青の折り畳み式の携帯電話を取り出して、アドレス帳からその友達に連絡を始めた。

 

「…………あ!もしもし、賢吾か?」

 

『弦太郎か?卒業式以来だな。どうしたんだ?まさか…また何かあったのか?』

 

「ああ、実はな……」

 

 電話の相手は賢吾さんだった。

 

 歌星 賢吾さん、弦太郎さんの友達の一人で一番の親友。初めて会った時は冷たい印象だったけど、話してみると優しい人で、弦太郎さんやその友達の人達が破天荒な事をしたらものすごい突っ込みをいれたのを見て驚いた。

 当時の賢吾さんは病弱で、一緒にいる時も発作を起こして倒れたのを何度も目撃して、通っていた高校では【学園一のサボリ魔】や【保健室の主】と本人が自称するほどの病弱だった。

 でも、去年の夏頃に発作がなかったかのように元気になっていたけど、いつ病弱が治ったのか今でも不思議なんだよね。

 

 

『君は馬鹿かああああああぁぁぁぁぁぁっ!!』

 

 

「うわっ!ごめんなさいっ!?」

 

 賢吾さんが電話越しで周りに聞こえるぐらいの大声で弦太郎さんを叱りつけた。その声を聞いて、中学生時代に弦太郎さん達と一緒に賢吾さんに叱られた時を思い出して思わず謝ってしまった。

 

『君は何を考えている!もしフォーゼシステムがノイズに通じなかったら、君は炭素分解して死んでいたかもしれなかったんだぞ!変身する前にそのくらいの予想は出来なかったのか!!』

 

「~~~っ!い、いや賢吾これには深い訳が」

 

 携帯から耳を離した弦太郎さんは、必死に弁明をしていると賢吾さんはゆっくりとため息を吐いた。

 

『……はあ。まあいい、君の人の良さは学生の頃から知っている。先ほど聞いたが、立花を助ける為にフォーゼに変身したんだろ?例え、ノイズに通じなかったとしても君は彼女を必ず助けるに決まっている』

 

「け、賢吾ぉ……!」

 

『ただし、この続きは明日直接会ってするからな。わかったな弦太郎?』

 

「お、おう……わかったぜ」

 

 賢吾さんの言葉に弦太郎は声を震わせて返事をした。弦太郎さん御愁傷様です。

 

 

―響視点、終了―

 

 

 

 

―弦太郎視点―

 

 

『よろしい。では、楽しみにしておけよ?』

 

 NSマグフォンから聞こえるダチの声を耳にしながら、俺は背中から流れる冷や汗が止まらなくなっていた。

 

(やべーよ、賢吾のやつ本気で怒ってる……!そりゃあ、俺も無茶をしたと反省しているさ!でも、あの時響を助けるにはああするしかなかったし……)

 

『ハァ……それで、フォーゼについての説明だったな?説明するには条件がある。シンフォギアシステムだったか?それについての情報を直接会って教えてくれるのなら、こちらも情報を開示すると伝えてくれ』

 

「お?おう、わかった」

 

 考え事をしているとそう言われて、NSマグフォンから耳を離して、弦十郎さんに賢吾が言った内容を伝えると難しい顔をして顎に手を置いた。

 

「……教えてあげてもいいわよ、弦十郎君」

 

 しばらく待っていると了子さんが弦十郎さん教えてもいいと声をかけてきた。

 

「いいのか了子君?」

 

「ええ、シンフォギアシステムとは違う未知の力。それであの力について判るのならね。……ただし、教える内容については一部の開示可能なのに限定するけど……それでいいかしら?」

 

「ちょっと待ってくれ。…………大丈夫だって、それとこちらも情報は限定すると言ってるッス」

 

「あらそう。なら、問題ないわね?」

 

 賢吾から聞いた内容を伝えると了子さんは両手をポンッと叩いて、笑顔を見せる。

 

 俺は賢吾に一言声をかけてから、NSマグフォンの通話停止ボタンを切ってから、賢吾に伝えていい範囲の内容と俺がフォーゼになった経緯を二課にいる人達に伝えるようと口を開いた。

 

 

―弦太郎視点、終了―

 

 

 

――リディアン音楽院、女子寮――

 

 

――響視点――

 

 

「ただいま~」

 

「響!もう、こんな時間までどこ行ってたの!」

 

 特異災害対策機動部二課で、了子さんに身体を検査してもらい、弦太郎さんの説明を聞き終わった後、私と未来が住む寮部屋に到着して疲れた声を出すとリビングに繋がる扉から未来が怒りながら出迎えてくれた。

 

「ごめん、ちょっとドタバタして……」

 

「近くでノイズが現れたからすっごく心配したんだよ!」

 

「うん……本当にごめん」

 

 未来に話しかけられながらリビングにたどり着くとリビングにある畳にうつ伏せになって、申し訳ない気持ちで未来にごめんと伝える事しか出来なかった。

 

 

 

「あのね未来……」

 

夕飯を食べて、未来と一緒にお風呂に入った後、二人で二段ベッドの上段の布団に横になる中、二人の間に流れる気まずい空気に耐えきれなくなった私は隣で横になっている未来に声をかけた。

 

「……なに?」

 

 

―『今日の事は誰にもナイショよ?』―

 

 

「えと……弦太郎さんって覚えてる?」

 

 未来に今日起きた事を伝えようと口を開きかけた時、了子さんに言われた言葉を思い出して、咄嗟に弦太郎さんの事を話題にした。

 

「弦太郎さん?もちろん覚えてるよ。リディアンに入学するまで私達を何度も助けてくれた高校生の人だよね。でも、急にどうしたの?」

 

「ううん、ちょっと思い出して今何してるのかなーって……」

 

「そうだね……いつもリーゼントで短ランとボンタンを着ていて、すごい友達思いの人で、それに紹介してもらった友達の人達も個性的だったよね?」

 

「うん、そうだね。いつも最後は賢吾さんに怒られていたね」

 

「ふふ、たまに響も一緒に怒られていたね」

 

「あはは、そうだね」

 

 未来と話している中、私は弦太郎さんから伝えられた内容を思い出していた。

 

 

―『高校二年生の時、俺は転校した学園に現れた怪人を倒そうと、戦えない賢吾の代わりに仮面ライダーに変身して学園と生徒の平和を護っていたんだ。卒業するまでの一年間、ずっとな』―

 

 

 知らなかった。二年前、私と出会う前から弦太郎さんは仮面ライダーに変身して戦い続けたんだ。

 

 確かに思い返してみれば、たまに傷だらけでいる姿を何度か目にしていたけど……まさか、命懸けで戦っているなんて、あの優しい人からは想像出来なかった。

 あの人はそれを私達に誤魔化しながら、安心させる為に会いに来てくれていたんだ……。

 

(仮面ライダー……フォーゼ、か……。私、弦太郎さんの友達なのに、あの人の事、何も知らなかったんだなぁ……)

 

 心の中でそう想い、あの人の子供のような笑顔を頭に想い浮かべ、遅くまで未来と話し続けた。

 

 

――響視点、終了――

 

 

 

 

――特異災害対策機動部二課、櫻井了子の研究室――

 

 

――三人称視点――

 

 

 

 様々な器具が置いてある研究室に風鳴弦十郎と櫻井了子が話しあっていた。

 

「宇宙の力、コズミックエナジーにその力を凝縮したアストロスイッチ。そして星座の象徴の怪人ゾディアーツ……か」

 

 弦十郎は腕を組んで、弦太郎が説明した内容を思い返していた。

 

「それにしても信じられないねぇ、そんな凝縮したエネルギーを持ったのが過去に現れていたなんて……。それにこちらのセンサーに反応がなかった理由(ワケ)を調べた歌星 賢吾君が言っていた、一部の施設と学園を中心に特殊な電波が流れていて、それのせいで反応が外に漏れなかったみたいなんて信じられないわ」

 

 調べたいと賢吾に改めて許可を得て、弦太郎から預かった【アストロスイッチ12、ビートスイッチ】を右手の親指と人指し指で摘まんで、自身の顔の前に翳した後、ゆっくりと机の上に置いた。

 机の上には彼から預かったビートスイッチを含めた4つのアストロスイッチ【アストロスイッチ09、ホッピングスイッチ】、【アストロスイッチ26、ホイールスイッチ】、【アストロスイッチ33、クロースイッチ】が置かれていた。

 

「ああ。だが、それを仲間達の絆の力で敵の野望を阻止し、更に分かり合った。それに、我々の知らない間に世界を救ってくれていたとは……彼と彼の友達には感謝してもしきれないな」

 

「ええ、そうね……」

 

 机の上にあるアストロスイッチを見て、この場にいない弦太郎と彼の友達に感謝の言葉を言う中、了子は返事を返しつつ、4つのアストロスイッチを睨みつける。

 

(宇宙の力……、もし手に入れれば()()に使えるかもしれんな)

 

 そう思考していた了子は隣に立つ弦十郎に気づかれないように冷徹な笑みを浮かべていた。

 

 

――三人称視点、終了――

 

 




CSMブレイバックル&ラウザー面白い。

どうも、皆様クロトダンです。

いかがでしたか?
自分でもムリヤリ感がひしひしと感じています。

XV9話、本当にあの爺は人でなしを越えて外道でしたね。

そして遂に始まった仮面ライダーゼロワン!
シンプルな見た目なのにそれを上回るくらいのアクションシーンが燃えました。
あのサイバーっぽいバッタもカッコかわいかったです。

そして、話しの最後にアストロスイッチをフィーネに目を付けられてしまいましたね。果たして主人公はフィーネの野望を打ち砕き、サジタリウスであった理事長の時のようにダチになれるのか?


それではまた。
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