宇宙キターーーー!
フォーゼを見直して気になったんですけど、ラビットハッチが月面にあって、更に何度も月面を歩き回ってNASAとか衛星とかによく気付かれなかったなと疑問に思います。
少女は戸惑う、自身に向けられた憧れの人が持つ剣に。
青年は問う、日だまりの少女に剣を突きつける片翼の少女に。
――響視点――
弦太郎さんと再開した翌日の放課後。教室まで迎えに来てくれた翼さんに連れられた私は、学校の地下にある二課に行くと、先に二課に来ていた弦太郎さんとそこにはいない筈の意外な人に会って驚いてしまった。
「け、賢吾さん!?どうしてここに!?」
黒いトランクケースを持った弦太郎さんの一番の親友である歌星 賢吾さんが二課の司令室にいたからだ!
「卒業以来だな立花。君の事情は彼らから聞いた。大変だったな」
私の声を聞いて顔を向けた賢吾さんは片手を上げて挨拶をしてくれた。
「は、はい!……あの、賢吾さんはなんでここに?」
「昨日二課の人達にフォーゼシステムとコズミックエナジーについて説明すると約束してな、弦太郎に道案内を頼んでここに来たんだ。ちょうど今話すところだ。君はどうしてここに?」
「昨日話したろ?響が変身して襲ってきたノイズをぶん殴ったって」
「彼の言う通りよ。それに、響ちゃんは昨日の検査の結果とシンフォギアについて説明する為に呼んだの」
賢吾さんの質問を了子さんが私の代わりに答えてくれた。
「そういう事か……わかった。なら、君も聞いたほうがいい。フォーゼシステムと俺達《宇宙仮面ライダー部》の事を」
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それから、賢吾さんと弦太郎さんの口から彼らの学校で起きた出来事について説明を受けた。
弦太郎さんが転校したその日にゾディアーツという怪物が現れ、賢吾さんの代わりにフォーゼに変身して戦い、その場に居合わせた野座間 友子さんがフォーゼを仮面ライダーと言ったのを切っ掛けに幼なじみの城島 ユウキさんと一緒に仮面ライダー部という部活を作った事。
相次ぐゾディアーツとの戦いを通して風城 美羽さん、大文字 隼さん、
ゾディアーツの上位の存在【ホロスコープス】についてや弦太郎さんが去年の夏に現れた衛星兵器【XVⅡ】と友達になった事。
時には仲間達と喧嘩になったと言ってたけど、それでもまた仲直りして、最後は仲間達と共にゾディアーツ事件を解決した事を私達に教えてくれた。
「以上が俺達が経験した内容です」
賢吾さんの説明を聞いた弦十郎さんと了子さんが弦太郎さんと賢吾さんの功績に驚きを隠せないでいた。
「……小型ロケットブースター搭載バイクで大気圏を離脱するだけじゃなく、機材も使わず単独で大気圏を突入しても装着者を保護するスーツ……色々規格外過ぎるわね」
「それに機械である衛星兵器と友達になるとは……君達には驚く事ばかりだな」
弦十郎さんの言う通り機械と友達になるなんて、弦太郎さんは本当に凄いと改めて思った。
「すみません。先ほど言っていた《宇宙仮面ライダー部》とは一体なんですか?」
「ああ、それは――」
「待ってくれ賢吾。それは俺に言わせてくれ」
二課に着いてから一度も喋らなかった翼さんが賢吾さんに質問をしてきた。賢吾さんが説明しようとすると弦太郎が賢吾さんの代わりに説明すると言って前に出てきた。
「宇宙仮面ライダー部ってのは、学園と世界の自由と平和の為に設立した部活なんだ。最初はただの《仮面ライダー部》だったけど、戦いの途中で起こったある出来事の後に《宇宙仮面ライダー部》に変わったんだ」
「なるほど……そのある出来事とは一体?」
「いやそれは……」
「すまないがそれに関しては言うことは出来ない。貴方方には悪いがあれは俺達にとって、とても大切な事だからな」
翼さんが更に言及すると弦太郎さんが口ごもると今度は賢吾さんが前に出て、きっぱりと断った。
「こちらからの説明は以上だ。次はそちらの事を教えてもらえないか?」
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その後、了子さんから私の身に起こった事とシンフォギアについて説明を受けた。聖遺物という欠片を加工して歌を唄う事でノイズと戦える力だと教えてもらった。
それを聞いた賢吾さんは何故私がシンフォギアを纏えたのか質問すると了子さんが私の身体の中にある聖遺物の破片が二年前に死んでしまった奏さんが使っていたガングニールだと教えてくれた。
その後、翼さんに奏さんの代わりに一緒に戦うと言った直後、ノイズが現れた警報が鳴り響き、司令室に向かうとノイズがリディアンの近くに現れたらしい。それを見た翼さんは一人現場に向かって行った。
「俺も行くぜ!」
「わ、私も行きます!」
「待つんだ、君達はまだ……」
弦太郎さんと私が現場に向かおうとすると弦十郎さんに呼び止められた。
「翼一人だけじゃ心配だろ!それに誰かが助けを求めたら、それに答えてやるのが仮面ライダーの役目だ!」
「私もこの力が誰かの助けになるなら……ノイズと戦えるから、だから行きます!」
そう言って私達は司令室を出ていき翼さんが先に向かった現場に走って行った。
――響視点、終了――
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――三人称視点――
リディアンから離れた道路に到着した翼は【第2号聖遺物、天羽々斬】を身に纏い、複数のノイズが合体した四足型巨大ノイズに向けて剣のアームドギアを構えて巨大ノイズに斬りかかった。
巨大ノイズは自身の頭部にある羽を全て翼に向けて飛ばしてくるが、翼は跳躍して脚部にあるブレードを展開、身体を回転させて巨大ノイズが飛ばしてきた羽を全て斬り落とした。
羽を斬り落とされた巨大ノイズは雄叫びを上げて、地面に着地した翼に向けてその巨大な口を開いて噛みつこうと飛び掛かってきた。
翼はアームドギアの形状を巨大な剣に変え、迎え撃とうと構えた、その時――
【―ドリル・オン―】
「こんのぉぉぉぉぉっ!」
「ライダードリルキーック!」
―ドガガッ!―
上空からガングニールのシンフォギアを纏った響と左足にドリルモジュールを装着したフォーゼが降ってきて、巨大ノイズの胴体に蹴り(フォーゼは抉っているが)を入れ、その巨体を蹴り飛ばした!
「わりぃ!待たせたな!」
「翼さん、今です!」
「……っ!はっ!」
【―蒼の一閃―】
二人は翼に声をかけながら、そのまま地面に向けて落下していく。二人の姿を見た翼は口から出掛けた言葉を抑えようと唇を噛んで、蹴り飛ばされた巨大ノイズに向けて跳躍し、《蒼の一閃》を巨大ノイズ目掛けて振り下ろし巨大ノイズは真っ二つに斬り裂かれ大量の炭に変わると同時に爆発した。
「やった!翼さん!」
響は地面に尻もちを着きながらも翼の役にたったと思い、喜びの笑みを浮かべた。
(……あれ?気のせいか?)
ドリルスイッチを切り、背中のジェットパックユニット【スラストマニューバー】を吹かせ、地面に着地したフォーゼは翼の顔を見て違和感を感じていた。
(翼のやつ、なんであんな――)
――辛い顔をしてんだ?
フォーゼが自身が感じた翼の様子に疑問を浮かべている間に響は翼の下に駆け寄り、翼に――
「私まだ足手まといですけど、一生懸命頑張ります。だから、私と一緒に戦ってください!」と笑みを浮かべてそう言った。
「…………そうね」
少し間を空けてから口を開いた翼は一度言葉を切ってからゆっくりと身体を響の方に向いて、言葉の続きを言った。
「戦いましょうか……私達」
「……え?」
その言葉の後にアームドギアの剣を響に突きつける。響は何故翼が剣を自分に向けているのか理解出来ず、戸惑いの声を上げる事しか出来なかった。
「な、何やってんだよ翼!?響はお前と一緒に戦っていきたいと言ったんだ、なのになんで剣を突きつけているんだよ!」
翼が響に剣を突きつけたのを見たフォーゼは二人の間に立ち、翼にどうして剣を突きつけたのか問いただす。
「そ、そうですよ。それに私は翼さんと戦うつもりは――」
「そんな事わかっているわ」
「え?」
フォーゼの言葉に続くように響は自身が言った言葉の意味を説明しようとするが、翼はそれを一蹴した。
「私が彼女と戦いたいから」
「っ!なんで響と戦いたいんだよ!」
「私がその娘を受け入れないからよ。戦う覚悟も持たず、ノコノコと遊び半分で戦場立つその娘が奏の……奏の何を受け継いでいると言うの!」
「そんな……!」
翼が言った言葉にフォーゼが理由を問うと翼は目線を響に向けて、自身が抱いている感情気を言葉に出した。
「ッ!そんなの……そんなの八つ当たりじゃねーか!戦って欲しくないなら、普通に言葉にして言えばいいだろ!」
「例えそうだとしても、その娘は自分が何を言ったのか理解してると思いますか?奏の代わりに戦う?……ふざけないで!
貴女なんかが奏の代わりになると思っているのが私はそれが許さない!ハアァァーーッ!」
自身の胸に秘めた感情を表に出して言った翼は、アームドギアを構えて響に向けて斬りかかった。
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――特異災害対策機動部二課、司令室――
「何をしているんだあいつらは!」
二課の司令室のモニターに映っている光景を見た弦十郎は眉間に顔をしかめそう口にした。
「あらあら、青春ねー」
「司令どちらに?」
「あの馬鹿共を止めに行く!何を考えているんだ全く!」
了子がずれた感想を言っている間に司令室から出ていこうとする弦十郎を見た友里 あおいが弦十郎に声をかけると彼は一言そう言った後一人エレベーターに乗って地上に向かって行った。
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「ハアッ!」
「くっ!」
【―シールド―】
【―シールド・オン―】
翼が振り下ろした剣を【アストロスイッチ18・シールドスイッチ】をフォーゼドライバーの左端の□スロットに挿入してスイッチを起動。スペースシャトル型のシールドが
ギィンッ!と金属音が鳴り響き、両者の武器から火花が生じる。
「だからと言って、響に剣を向けるのは間違っているだろうが!そんな事を奏って奴が望んでいるとお前は思っているのかよ!」
「っ!うるさい!」
「うあっ!?」
フォーゼが言った言葉に顔をしかめた翼は距離を取るために彼の腹に蹴りを入れて、フォーゼはいきなりの事で体勢が崩れ、背中から地面に倒れてしまった。
翼は地面を蹴り、大きく跳躍すると自身が持つアームドギアをフォーゼ目掛けて投擲する。フォーゼは自身に向かってくる剣を弾き飛ばそうと左腕のシールドモジュールを前に出して構えようとした。だが、現実は彼の予想を裏切った。何故なら――
「へ?」
――翼が投擲したアームドギアがその形状を大きく変化させ、先ほどの巨大ノイズより巨大な大剣に変化したからだ。
【―天の逆鱗―】
「ハァァァァァァァッ!」
翼は巨大な大剣に変化したアームドギアの柄尻に足をかけるとライダーキックに似た体勢でフォーゼに向けて突進していく。
「まてまてまてまてっ!?」
「うわぁぁぁぁっ!?」
ロケットモジュールを使って響を連れて回避すればいいのに、フォーゼはそのあまりの光景冷静さを失い慌てふためる事しか出来なかった。
響も混乱してしまいフォーゼが大剣の下敷きになるのを視ているしか出来なかった。……だが。
「フンッ!」
「お、叔父様!?」
それを二課の司令室から駆けつけた弦十郎が突きだした拳が翼が繰り出した《天の逆鱗》受け止めた。
「はぁぁぁぁぁぁ……っ!ハアッ!」
「う、嘘だろ……!」
それだけではなく、弦十郎はその衝撃を発頸で地面に受け流すと受け流した衝撃を地面が耐えきれず、舗装された道路が砕け、それだけじゃなく地面に埋められていた水道管が破裂して流れていた水が辺りに降り注いだ。
「あーあ、全くこんなにしちまって……何をしているんだお前達は?この靴高かったんだぞ」
地面が砕けたのは彼のせいだが、弦十郎はため息を吐きながら周りより駄目になった自身の靴を心配していた。
「ご、ごめんなさい」
「わりぃ……弦十郎さん」
「気にするな、さて……」
二人の謝罪に軽く返すと弦十郎は地面に座り込んでいる翼に近づいた。
「どうした翼。ろくに狙いを定めずに攻撃するなんてらしくないな……って、お前泣いて――」
「泣いてなんかいません!」
翼の顔を見て弦十郎は声をかけるがそれを彼女は否定した。
「私は……風鳴 翼はその身を剣にした防人です。……だから、泣いてなんかいません」
姪である彼女のその姿に声をかけるのを止めた弦十郎は彼女に声を掛けず、黙って彼女の手を取り地面から立ち上がらせた。
「私、自分がまだダメダメなのはわかっています。だから――」
響はもう一度、翼にとっては逆撫でてしまう言葉を言ってしまい、それを聞いた翼は振りかぶって響の左頬に平手打ちをした。
――その瞳に涙を流しながら。
「…………」
フォーゼはドライバーに付いている赤いスイッチ【トランスイッチ】を全て上げ、変身が解除され如月 弦太郎、姿に戻ると降り注ぐ水に濡れるのを気にしないで目線を響に向けて声を上げている翼に向けていた。
(翼の目、最初に会ったばかりの賢吾の目にそっくりだ)
弦太郎は先ほどの翼の目を見て、かつて一人で背負い込もうとした自身の親友、歌星 賢吾の姿を思い浮かんでいた。
――三人称視点、終了――
展開が凄いな今週のXV。
どうもクロトダンです。
いかがでしょうか?今回は主人公の親友の歌星 賢吾が登場と翼の暴走回でした。
改めて見直してみると初期の翼ってフォーゼの最初の頃の賢吾と似ていると思うんです。(背負い込もうとするところとか)
あ、ちなみにアストロスイッチとフォーゼの説明ですが、全て言った訳ではありません。
さすがにゾディアーツが元は人間がスイッチで変身した存在とは言えませんし、空間転移するコズミックステイツの事を話したら大変な事になりますからね(特にフィーネが利用しようと奪おうとする)
さて、次はクリス登場回ですね。そろそろステイツチェンジさせようかな……。
次回を楽しみにしてください!