相変わらず、稚拙な作品ですが楽しんでいただければ嬉しいです。
誤字脱字がありましたら遠慮なく指摘してください。
シンフォギアXV完結おめでとう!
最高の燃える作品に会わせてくれてありがとう!
――三人称視点――
「むむむ……!」
翼が響に剣を向けてから数日が経ち。如月 弦太郎は、自身が通う大学の食堂の片隅で一人食事をあまり食べず腕を組んで考え事をしていた。
「うーん……だぁぁぁっ!駄目だ、なんも思い付かねー!」
「さっきからどうした如月?今朝からずっとその調子だが、何を悩んでいるんだ?」
いい案が思い付かず、自身のトレードマークであるリーゼントにしている頭を抱えて声を上げていると彼の親友である歌星 賢吾が食事が載ったおぼんを持って、弦太郎と対面になるように座った。
「おお、賢吾か。いや、ちょっとな……」
「……もしかして、あの時の事か?」
話しかけられた弦太郎は、頬をかきながら目を逸らした。それを見た賢吾は数日前の出来事だと気付き、小声で質問すると弦太郎は誤魔化せないと判断し、親友の問いに肯定し、自分も小声で先ほど悩んでいた内容について話し初めた。
「実は翼の事なんだけど、あいつ……昔の賢吾に似ていたんだ」
「俺に?どういう事だ?」
「見た目じゃなくて、なんつーか……なんかあいつの目が最初に会った頃の賢吾に似ているんだ」
「む……それは……」
翼が自分に似ていると言われた賢吾は弦太郎に何故と問うと、弦太郎は自身が感じた事を伝えると賢吾は昔の自分が仲間達にした態度を思い出して、ばつが悪そうな顔をするとテーブルに両手をついて頭を下げる。
「あの頃はすまなかった。父さんの仇やゾディアーツの事で頭がいっぱいで、君達には冷たい態度をとってしまって……」
「何言ってんだよ賢吾。俺達は気にしてないし、それはもう終わった事だから気にすんなよ」
「すまない……いや、ありがとう如月」
弦太郎に気にするなと言われた賢吾は自分の親友に礼を言うと笑みを浮かべた。
「あの後、弦十郎さんから聞いたんだけどさ……翼は奏って人が死んでから、ずっと一人で戦っていたんだ。でも、俺はあいつの聞に気持ちを無視してあんな事を言っちまって……。
勿論次の日に会った時に謝った。だけど……」
「未だに彼女とギクシャクして、更にあの二人のわだかまりも解決してなくて、どうすればいいか分からず悩んでいたと?」
「そうなんだよな~、はあ……」
賢吾に言われた弦太郎はため息を吐いてテーブルに突っ伏していると、賢吾は食事の手を止めて弦太郎に話しかける。
「なあ、如月。覚えているか?俺がラビットハッチから地上に戻れなくなった日の事」
「勿論覚えてるぜ。お前を助ける為に頑張ったからな、あの時は本当に大変だった。でもあれを通してお前と本当の友達になることができたけどな」
弦太郎は高校時代に起こったラビットハッチに繋がるロッカーが後に顧問になる、とある教師の手で撤去されてしまい、地上と分断しラビットハッチにいた賢吾が月に取り残されてしまった事件があった。
当時の仮面ライダー部のメンバー達が賢吾を助けようと行動していたが、その時現れた
だが、破壊されたロッカーは偽物であり、本物のロッカーはその教師が別の場所に隠していたおかげで再びラビットハッチに繋げる事が出来、それ以来二人は親友になった。
「ああ、そうだな。おそらく風鳴は亡くなった天羽 奏が使っていたガングニールを纏う立花の事を認めたくないんだろう。
最初は君がフォーゼに変身するのを認めたくなかった時の俺と同じなんだろう」
そう、賢吾も最初は弦太郎がフォーゼに変身するのを認めなかった。だが、戦いの中で賢吾は弦太郎と親友になり、頑なに否定していた仮面ライダー部の存在を認める事が出来た。
「あの時、性格がねじ曲がっていた俺と友達になってくれたお前なら、いつか立花と風鳴の中を取り持ってくれるだろう?」
「賢吾……ああ!そうだったな!俺はいつだってダチになる時はいつも正面からぶつかってきた。なら、響と一緒に翼とダチになってやるぜ!」
「馬鹿、声がデカイ!」
賢吾の言葉を聞いた弦太郎は両手で両頬を叩き、椅子から立ち上がって右手を天高く掲げて、翼と友達になると声を上げる。
それを見た賢吾は周りから集まる視線を感じつつ、弦太郎の腕を掴み、大声で気合いの籠った叫びを上げる彼を落ち着かせるのにしばらく時間がかかった。
――三人称視点、終了――
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――響視点――
あれから一ヶ月が経った。
私は未だに翼さんとまだ和解出来てない。あの後、弦太郎さんも協力してくれたけどそれでも翼さんはまだ私を認めてくれなくて、それに――
(翼さん、泣いてた……)
――あの夜、私の頬を叩いた時、翼さんが涙を流した顔が思い浮かんだ。
(私は奏さんの
―ピピピッ―
翼さんについて悩んでいると私の携帯に二課からの召集のメールが届いた。
「何?朝と夜のアラームの設定を間違えたの?」
メールを確認していると一緒にレポートをまとめていた未来が首を傾けて、どうしたの?と聞いてきた。
私は誤魔化しながら、どうしても外に行かなきゃいけないと未来に謝ると未来はしょうがないなとため息を吐いて、私の着替えを手伝ってくれた。
「夜間外出や門限はなんとかしてあげるけど、その代わり。こっちの方は一緒に行くって約束忘れないでね?」
着替え終わった後、机に置いてあるノートPCを抱えて画面を私に見えるように向けると画面には、流れ星が流れている動画が乗っていた。
私は未来に大丈夫と伝えてから寮を後にして、リディアンの地下にある特異災害対策機動部二課に向かって行った。
――この時、私はまだ知らなかった――
――この次の日に起きる出来事を……――
――そして――
――私せいで、翼さんを傷つけてしまった事を……――
――響視点、終了――
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――弦太郎視点――
次の日の夕方、俺はマシンマッシグラーに跨がり、法定速度ギリギリまでアクセルを回し、耳に嵌めた通信機から友里さんと連絡を取りながら、ノイズが現れた場所に向かっていた。
『弦太郎君、ノイズは地下鉄内に大量に出現しています!現在、響ちゃんが一人でノイズの討伐をしていますがそれもいつまで持つかわかりません。翼さんも現場にもうすぐ到着しますが、もしかしたらまた前回のように……。急いで現場に急行してください!』
「わかってる!」
俺はハンドルから左手を離し、懐から取り出したバックル状態の【フォーゼドライバー】を手に取り、それを腹部に当てるとフォーゼドライバーからベルト部分が伸びて腰に巻きついて銀色のベルトになる。
運転しているまま、左手でフォーゼドライバーの手前の赤いボタン【トランスイッチ】を全て下ろした後、左腕を顔の前にかざすとフォーゼドライバーからカウントダウンが流れる。
【3】
【2】
【1】
「変身!」
カウントダウンの後に変身と叫び、左手でドライバーの右側にある【エンターレバー】を引いた後、ドライバーから出てきた光と蒸気に包まれ、仮面ライダーフォーゼに変身した。
「宇宙……キターーーーーッ!!」
変身した俺はアクセルを全開にして、マッシグラーの後部に付いてある小型ブーストノズルから炎が噴き出し、急いで現場に向かって行った。
――弦太郎視点、終了――
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――三人称視点――
フォーゼがノイズが現れた地下鉄に向かっている途中、空から一筋の青い流星が流れているのが見えた。
一瞬、アメリカに留学した友である
爆発したのを見たフォーゼはその可能性を否定して、マッシグラーの進路を変えて、斬撃が落ちた公園に向かって行った。
フォーゼが公園に到着すると、先に到着していた翼がギアを纏っていた状態で、彼女は白い鎧―ネフシュタンの鎧―を纏った少女と戦っていた。その近くには同じくギアを纏っている響が首が長い鳥顔のノイズに身体を拘束されていた。
「響!一体何があったんだ!」
「弦太郎さん!お願いです!私の事はいいから、翼さんとあの娘の戦いを止めてください!」
フォーゼは拘束されている響に声をかけ、何かあったのか質問すると響は自分の事より、翼と鎧の少女の戦いを止めるように言ってきた。
「どういう事だ!何で翼は白い鎧の奴と戦っているんだ!?」
フォーゼは言葉の意味を聞こうと響に質問を投げ掛けると――
「へぇ、あんたが仮面ライダーフォーゼか?聞いていたより間抜けそうなツラしてんじゃねぇか?」
「なんだと!誰が間抜け面だ!」
――フォーゼの姿を確認したネフシュタンの少女が、翼を蹴り飛ばし、彼の姿を見てそう言ってきた。
「ハッ、鏡見たことねぇのか?ちょうどいい、その女のついでにテメーの持つアストロスイッチってのを渡して貰おうか?」
「アストロスイッチを!?」
フォーゼはネフシュタンの少女が口にしたその言葉に驚きを隠せなかった。何故なら――
(どういう事だ?アストロスイッチの存在を知っているのは二課の人達を除いて、俺が卒業した天校の一部の教師と生徒、そしてライダー部のメンバーしか知らない筈なのに何でこいつはスイッチの事を知っているんだ?)
――そう、アストロスイッチを知っているのは一部の人だけしか知らないのに目の前の少女はスイッチの事を知っていて、しかもアストロスイッチを渡せと言ってきた。
「ふざけんな!アストロスイッチは賢吾から預かって、俺達ライダー部を繋いでくれた大切な物だ!一つたりとも渡してたまるものかよ!」
「へぇー、そうかい。なら、力ずくで渡して貰おうか!」
そう言った少女は手に持っていた銃剣のような杖―ソロモンの杖―を向けると、杖から緑色の光が地面に放たれるとそこからフォーゼを囲むように沢山のノイズが現れた。
「な、どうしてノイズが!?」
「ハッ、知りたきゃそいつらに勝ってみせな!」
少女の言葉を皮切りにノイズ達は一斉に俺に向かって突撃してきた。
「うぉっ!?く、とりあえず今はノイズ達をなんとかしねーと!」
【―チェーンソー―】
【チェーンソー・オン】
フォーゼは△スロットに装填してあるランチャースイッチを抜いて【アストロスイッチ08・チェーンソースイッチ】を装填して、すぐにスイッチを入れると右足の×マークからコズミックエナジーが展開、
フォーゼは身体を大きく回転してチェーンソーモジュールが装着した右足で襲いかかってくるノイズを斬り裂き、背中のジェットパックユニット・スラストマニューバ噴出させて身体を浮かび上がらせ、飛んでくる飛行型ノイズを斬り裂いた。
【―マジックハンド―】
【―ガトリング―】
【―マジックハンド・ガトリング・オン―】
チェーンソーのスイッチを切ったフォーゼはドライバーの○スロットに装填してあるロケットスイッチと△スロットに装填してあるドリルスイッチを抜き取り、○スロットに【アストロスイッチ05・マジックハンドスイッチ】、△スロットに【アストロスイッチ19・ガトリングスイッチ】を装填してスイッチを入れる。
スイッチを入れたフォーゼの右腕と左足にコズミックエナジーが展開、
「オラオラッ!喰らえっ!」
マジックハンドモジュールで人型ノイズの身体を掴み、そのままノイズごとマジックハンドモジュールをハンマーのように振り回して囲んでいたノイズ達を吹き飛ばし、ガトリングモジュールで離れている他のノイズに向けて無数の弾丸を撃ち放ち、ノイズ達は無数に撃ち放たれたコズミックエナジーの弾丸によって身体を穴だらけになり炭に変わり果てる。
「次はこれだ!」
【―チェーンアレイ―】
【―ホイール―】
【―ハンマー―】
【―チェーンアレイ・ホイール・ハンマー・オン―】
マジックハンドとガトリングのスイッチを切り、マジックハンドとガトリングスイッチと□スロットに装填していたレーダースイッチを抜き取り、○スロットに【アストロスイッチ13・チェーンアレイスイッチ】、□スロットに【アストロスイッチ22・ハンマースイッチ】、△スロットに【アストロスイッチ26・ホイールスイッチ】を装填してその3つのスイッチを入れる。
フォーゼの右腕に鎖付きの鉄球【チェーンアレイモジュール】、左足に2つのタイヤが並列に並んだ【ホイールモジュール】、そして左腕に大きなハンマー【ハンマーモジュール】が
フォーゼは右足を上げて左足のホイールモジュールに体重をかけると、ホイールモジュールのタイヤが高速回転して、高速移動でノイズ達の前に移動するとすれ違い様に左腕のハンマーモジュールを横に振るうと、先頭にいたノイズをボールのように後方に飛んでいく。
更にハンマーモジュールを振り向いた勢いを利用してチェーンアレイモジュールを大きく振り回すとチェーンアレイモジュールの鎖が伸びていき、周りのノイズを凪ぎ払っていく。
「ちっ、中々やるじゃねーか……」
「そこだっ!」
「おっと、いい加減しつけーんだよ!」
「ぐあっ!?」
「翼(さん)!」
背中を見せたネフシュタンの少女に翼はアームドギアの剣を振りおろすが、少女は鎧と繋がっている刺の鞭で剣を防ぎ、鞭を払って翼を地面に倒した。
「そろそろ諦めたらどうだ人気者?あんたじゃあたしに勝てないとわかったろ?やっぱり鎧も仲間もあんたには過ぎてんじゃねーか」
「ぐっ……!」
「待て、なんでお前は響を連れていこうとするんだ!どうしてノイズを従えてんのか教えてくれ!」
ノイズを全て倒したフォーゼが少女の前に出て、どうして響と自身が持つアストロスイッチを狙うのか問いかける。
「チッ、もう倒したのか。けどなぁ……仮面ライダーだがなんだか知らねーが、テメーみたいな奴があたしは大嫌いなんだよっ!」
「くっ!」
「ちょせぇ!」
「グゥッ!?」
ネフシュタンの少女がそう叫ぶと同時に刺の鞭をフォーゼに向けて繰り出した。フォーゼは地面に転がってそれを避けるが、それを読んでいた少女は手首を動かすと鞭の軌道が変わると、まるで蛇のようにフォーゼを捉え、まだ避けた時の体勢が整えてないフォーゼの首に絡みついた。
フォーゼは両手で自身の首を締め付けている鞭を外そうとするが、少女は空いているもう片方の手で鞭を持ち、逃がさないようにフォーゼの首を締め付けるのを強くする。
「弦太郎さん!」
「これでしまいだ。テメーを落として、そこの女とスイッチを戴いておさらばだ」
「ぐう……っ、そうは、させ……るかよ……っ!」
「ハッ、負け惜しみを。さっさと締め落として……っ!?くっ!」
【―蒼の一閃―】
フォーゼの意識を落とそうと鞭を引っ張ろうとした瞬間、フォーゼと少女の間に蒼い斬撃が地面を削りながら突き進む。
少女は舌打ちをしてフォーゼの首を締め付けた鞭を手元に戻しながら、その場を蹴るように跳び退きフォーゼから離れた場所に着地すると彼女に向けて放たれた三本の短刀。迫ってきた。少女は鞭を一振りして短刀を上に弾き、斬撃が来た方向に視線向けると――
「ハァ…ハァ…、貴女の相手は……この私よ」
「翼(さん)!」
大剣に変えたアームドギアを振り下ろした翼が息を整えて、ネフシュタンの少女を睨み付ける。
「ち、しつけーな女だな。あんたじゃこのあたしには勝てないのはわかってんだろ?」
「それでも……それでも私は決めたんだ」
翼はアームドギアの剣を元の形に戻し、自身の胸に浮かんだ想いをネフシュタンの少女に告げる。
「奏が……奏が命がけで助けた命を、今度は私が護るとこの心に決めたんだ。だから――」
一度言葉を切り、目線を自身の後ろにいる二人に向ける。
「防人の生きざま……覚悟を見せてあげる!あなた達の胸にその姿を焼き付けなさい!」
「まさか、唄うのか、絶唱を……!そうはさせると……なっ!?身体が!?」
翼がこれからやろうとする事に気付いた少女が阻止しようとするが、自身の身体が動かない事に驚き、どうしてそうなったのかなんとか動かせる首を回して足元を見ると、そこには自身の影に先ほど弾いた一本の短刀が影を縫いつけるように地面突き刺さっていたからだ!
【―影縫い―】
「月が出てる内に決着をつけましょう」
そう言った翼は剣のアームドギアを持った右手を上にゆっくりと上げ、目を瞑ってある唄を始めた。そのある唄の名は――
【―絶唱―】
「―Gatradis babel ziggurat edenal Emustolrozen fine el baral zizzl―」
翼は絶唱を唄いながら鎧の少女にゆっくりと近づいていく。少女は近づかせるかとかろうじて動かせた腕を前に伸ばし、ソロモンの杖からノイズを召喚する光を放ち、自身の壁になるように前方に召喚するが、既に翼は少女の目の前に立っていた。
「―Gatrardis babel ziggurat edenal Emustolronzen fine el zizzl ―」
鼻と鼻が当たりそうな距離まで近づいた翼の顔をを見て小さな悲鳴上げ、顔を逸らせようとするが、《影縫い》の効果によりそれは叶わず、翼は少女の顔に手を添え、唄い終えて微笑を浮かべると翼の口から血が流れた次の瞬間――。
翼から強大なエネルギーが迸り、彼女の身体から光が溢れた後、目の前にいる少女と周囲にいるノイズごと絶唱によるエネルギーが辺りを包むように解放された!
「うわぁぁぁぁぁぁぁッ!?」
翼の目の前に立っていた鎧の少女は絶唱のエネルギーを諸に受けて吹き飛ばされ、彼女達から離れた場所にいた響とフォーゼは絶唱により起きた衝撃波を受けて吹き飛ばされた。
絶唱のエネルギーが収まっていくと周囲にいたノイズが殲滅していて、噴水まで吹き飛ばされたネフシュタンの少女は鎧が砕けた箇所を修復しようとする鎧の侵食の痛みに舌打ちをした後、ネフシュタンの鎧に備わっていた飛翔の能力で空中に浮くと悔しそうにその場から去っていった。
「翼さーん!」
「翼っ!」
「無事か翼!」
絶唱の余波で吹き飛ばされた響とフォーゼは声をかけながら翼に駆け寄っていく途中、二課本部から急行した弦十郎が車から降りて黙ってその場に立ち尽くす翼に声をかける。
「私とて……人類を守護を果たす、防人です……だから」
声をかけられた翼は声をかけてくれた弦十郎に答えるように声を出しながら、ゆっくりと背後を振り向くと、彼女の顔をを見た三人は驚いて息を呑んでしまった。
何故なら、彼女の顔から目と口から大量の血が流れていたからだ。
「……こんなところで、折れる剣では、ありませ……ん」
「翼っ!」
「しっかりしろ!死ぬんじゃねーぞ翼!」
「あ……ああ……っ!」
そう言った彼女はそのままゆっくりと背後から地面に向かって倒れ、それを見た弦十郎は倒れた翼の下に駆け寄り、フォーゼは【アストロスイッチ24・メディカルスイッチ】を取り出し、翼に声をかける。
膝をついて自分のせいで重症を負ってしまった翼の姿を見た響は、彼女の名前を叫んだ‼️
「翼さーん!」
月が照らし続ける暗い夜空に響の悲鳴が響き渡った。
――三人称視点、終了――
どうも皆さん、クロトダンです。
いかがでしょうか?眠気を我慢しながら書いたので、ちょっとおかしな文章になってると思います。
もし、見つけたら教えてください。
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