歩兵道   作:yudaya89

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第06話『指揮者』

 

 

 俺は彼女達の言葉を無視し、生き物を戦車内に解き放った。数十秒後には彼女達の悲鳴が会場に響き渡った。まぁ嫌がるのは無理もない。この生き物って奴は女性だけでなく人間全てに嫌悪感を抱かせている。

 

 

 ぶっちゃけ「ゴキブリ」です♪

 

 俺の立っている戦車の下では、彼女達の泣き叫ぶ声が聞こえる。阿鼻叫喚とはこういう状況をいうのだろうか。彼女達には狭い車内で大量のゴキブリとともに数時間過ごしてもらう。勿論このゴキブリは本物ではなく玩具のゴキブリである。流石に本物はやりすぎな所もあったので今回は玩具で勘弁してやった。最近の玩具は本物と変わりないぐらいリアルだ。おまけに少し触っただけでビクビク動くのだ。薄暗い車内で尚且つ熱さで思考力が低下している隊員達では、これが玩具である事を瞬時に見抜く事は不可能だろう。不可能であるからこそ、現在彼女達は泣き叫んでいる。

 

 これは約束を守らない人間への制裁である。

 

 断じて趣味ではないwww

 

 

 俺は彼女達の叫び声に合わせて指揮者のように腕を振る。あのシーンを見た時、一度でいいから自分でもあれをやってみたいとい思っていた。だから俺は今少佐の気持ちがわかる。

 

 

 まったく    いい気分だ。

 

 

 

 

 

 ゴキブリを放り込んで20分後、戦車内から響いていた叫び声が聞こえなくなった。俺は塞いでいた入口を鋏でこじ開け車内を覗き込んだ。そこには、試合開始前まで優雅に紅茶を飲んでいた淑女達は涙と鼻水で顔を汚し気絶していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 あ~~最高に勃起もんだぜ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 この状況は俺の秘蔵コレクションのベスト5に入る。密かに持ち込んでいたカメラでこの状況を撮影した。車内から立ちこめるこの香りも物理的に保存したかったが、香りを保存する事は叶わないため、心の保管庫に保存する事にした。俺は車内の隊員達が気絶し戦闘不能である事を審判に報告し、駆け付けた審判により歩兵道側の勝利が宣言された。

 

 

 

 試合終了後、隊員達の様子を心配して現場に駆け付けたダージリン達に俺は

 

「これは約束を守らなかった罰だ。約束を守っていればここまでする予定はなった。いいかダージリン、俺はお前と正々堂々勝負する。ここまで宣言したんだ、次は逃げずにでてこいよ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 試合が終了してから3日後にダージリンより正式に勝負を行う事が通達され、その翌日には戦車道連盟に受理された。試合会場は市街地となった。市街地と言う事は、歩兵道である俺へのハンデかと思われた。そこでダージリンに問い合わせたところ長文で返信があり、要約すると「歩兵道が有利な市街地戦で勝つ」という事だった。そこまで言われてしまえば勝負するしかない。

 

 対ダージリンの武器を選出する必要がある。大型拳銃1丁、大型の工業用ハサミ1つ、ウインチの3点セットは外せない。しかしこの3点ではダージリンには勝てない。そこで俺は同好会のメンバーと武器について相談した。戦車にダメージを与える武器で尚且つ歩兵が運用出来る武器には限りがある。過去に地雷やC4を持ち込んだ事例があるが、問題は重量である。持ち込めるが戦車を戦闘不能に追い込むまでのダメージを負わすには数が足りないのだ。足周りを破壊しても砲身と機銃が無力化出来なければ、勝利する事は出来ない。数の問題は数で解決出来るが、そうなるとメンツの問題が出てくる。そういった問題を解決しつつ、尚且つ戦車に有効な武器を選出した結果・・・

 

 

 

 

 

 

 試合当日

 

 

「本当に持ち込む武器はこれでいいんですか?」

「はい」

「・・・登録完了しました」

 

 

 

 

 

 

 そして賽は投げられた

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