冬の朝、とある学校の屋上に、二人の女子生徒がいた。一人は肩ぐらいまでの黒髪に白いリボンを付けている。もう一人は金髪ショート。二人の女子生徒は睨み合っている。やがて金髪の生徒が特徴的な口調で言葉を紡ぐ。
「……まさかアナタも、彼を狙っていたとはねぇ。」
その言葉に黒髪の生徒が丁寧な言葉遣いで返す。
「そういうアナタこそ、そうじゃないですか。」
この二人はとある男子生徒を狙っている恋のライバル同士のようだが、その二人の様子や雰囲気はとても恋敵同士がするようなものでは無かった。
「言っておきますが、彼を貰うのは私ですよ?」
「そうぅ……ならぁ!」
「殺してでも奪うわぁ!」
金髪の生徒は腰にレイピアを出現させる。どこからともなく現れたその鞘からレイピアを引き抜き、突撃する。明らかな殺意と凶器を持って突撃するその生徒。一般人なら腰を抜かして動けず串刺しにされることだろう。
しかし黒髪の生徒は「そう…」と呟いたあとに黒いピンのような物をポケットから取り出す。凶器が自身の身に迫っているのにも関わらず、ピンを片手でクルクルと回転させる。ピンはその大きさを変えていき、やがてそれは大きい刃に緑のラインが入った大鎌となる。
大鎌を目撃した金髪の生徒はいつも感じていたものが確信に変わる。
「やっぱりアンタも転生者だったんだねぇ!」
「アナタもでしょう!」
お互いの武器がぶつかり合おうとしたその時。
「「ッ!?」」
二人の間合いの間に光弾が撃たれ二人は避けるために距離が出来る。光弾を撃ってきた方向を見ると、二人の生徒と同じ学校の制服を着た黒い髪に蒼い目をした青年が独特な形をした銃を持って屋上のドアの近くに立っていた。
「アンタ、誰ぇ?」
「転生者ですか?」
「…………。」
少しの間、思考するかのように黙っていた青年は自らの名を名乗る。
「転生省特典犯罪制圧課の白神 蒼兎(しらかみ あおと)だ。」
そして淡々と、蒼兎は言い放つ。
「お前らは自身の転生特典を使って犯罪を犯してきた。罪状は恋敵? の殺人、傷害。」
「転生特典を使っての犯罪行為は神への冒涜……よって死罪。」
そう言うと蒼兎は黄色いレンチが目立つ、プレス機のような物があるバックルを取り出し腰の位置に付けた。するとバックルはベルトに変わり、電子音が名乗りを上げる。
『スクラッシュドライバー!』
「なにそれぇ?」
二人は困惑しているが蒼兎は構わず金色のゼリー飲料のようなアイテムを取り出しキャップを合わせた。ゼリー飲料のようなアイテムを手先で器用に回してキャップが下になるようにし、プレス機の間の窪みにセットした。
『ロボットゼリー!』
何かを組み立てているような軽快な電子音が鳴り
「変身……!」
そう呟き右手でレンチを下げた。するとベルトから音声が流れる。
『潰れる!流れる!溢れ出る!』
蒼兎を中心にビーカーが現れ、絞るように蒼兎を挟みスーツを形成する。
『ロボット イン グリス!』
頭部はゼリー飲料の飲み口のようなデザインで、頭の中心から金色の液体が飛び出して雨のように降ってくる、その液体はアーマーを形成した。
『ブラァァァァ!』
そこに居たのは先程の青年ではなく金を基調としたボディ、肩に両側面にゼリー飲料を逆さまにしたようなアーマー、先程の頭は外側からコーティングされたようになっていて特徴的な角と赤い複眼が二人を見ている。
現れた黄金のsoldier(兵士)その名は
「仮面ライダーグリス、見参……!」
「あ、あんた何者ぉ?」
「グ、グリス?」
「なんだかよくわかんないけど邪魔するんなら容赦しないわぁ!」
蒼兎に対して攻撃を仕掛けるため二人は己の武器を振るおうとするが蒼兎は先程使っていた独特な形をした銃『ネビュラスチームガン』を地面に向けて撃ち
怯んでいる間に二人へ近づき回し蹴りをくらわせ距離を取らせた。
「(なぁ!?銃を撃つのに躊躇いがないぃ!?)」
「もう武器で人を殺すのになんの躊躇いもない私達がいうのもなんですけども、アナタもそうとうですね……!」
一人では倒せない事を察した黒髪は金髪に協力を持ちかける。
「ねぇ、どうせなら一緒に殺らないぃ?」
「まぁ、一人じゃ無理そうですし、いいですよ……!」
手を組んだ二人はもう一度攻撃を仕掛ける。二人同時に来たため今度は接近出来た。
黒髪の生徒の大鎌による斬撃を、体をそらすことで避ける。次に金髪の生徒のレイピアの突きを刀身を横から当ててズラす。上から大鎌が振り下ろされるがスチームガンの銃口を向ける。光弾を撃たれることを警戒した黒髪の生徒はいつまで経っても撃たれないことに困惑した。。
「……?」
蒼兎は赤いボトルのようなアイテムを取り出しネビュラスチームガンの窪みにセットした。
『フェニックス!』
『フルボトル!』
そして銃口を二人に向けて引き金を引く。
『ファンキーアタック!』
『フルボトル!』
銃口から炎を纏った不死鳥型のエネルギー弾が放たれた。エネルギー弾は二人ごと周囲を焼き払い煙に包んだ。
「うぅ……!」
「なんですか……あれ……!?」
煙の中からグリスが現れ今度はグレーのボトルを取り出しセットした。
『ガトリング!』
『フルボトル!』
『ファンキーアタック!』
『フルボトル!』
今度は銃口から無数の光弾が二人を襲う。金髪は心臓や頭など急所を撃たれ、絶命する。黒髪は大きな鎌で、ある程度防げたが足に数発くらってしまい逃げようにも逃げれなかった。
「ッ!」
逃げることを諦め、蒼兎を殺そうと大鎌を杖代わりに立ち上がる。蒼兎はトドメを刺すべく、ベルトのレンチを下げた。
『スクラップフィニッシュ!』
音声が流れると『マシンパックショルダー』と呼ばれる肩アーマーの飲み口にあたる部分が後ろ向きに回転し大量の『ヴァリアブルゼリー』を噴出しながらそのエネルギーを纏い突き出した足と噴出の推進力による必殺のライダーキック。
『スクラップフィニッシュ』
トドメの一撃を黒髪は鎌で防御しようとするが蹴りは鎌を破壊して数メートル飛ばす。屋上のフェンスに激突し絶命した。蒼兎は変身を解除し、この世界での仕事を終了したことを自身の上司に伝えるべく電話を掛けた。
「(オーバーキルだったかもな……。)」
『はい、もしもし。』
「仕事終了です。」
『分かりました、少し話があるのでこっちに来て貰えますか?』
蒼兎「……分かりました。」
そして蒼兎は横に突如、灰色のオーロラ、『オーロラカーテン』が現れる。しかし蒼兎は見慣れた光景なのかなんの疑いも無く中へ入っていく。
蒼兎がオーロラカーテンを通り、到着した先は巨大ビルの前であった。しかしそのビル周辺、いや、その世界全てが神々しい雰囲気を纏っている。複数人にこの光景を見せようものなら全員がこう言うはずである。
「天国……いつ見ても慣れないな。」
蒼兎が現在いるのは天国、神々が暮らす人間の理想の地。天界とも言われる。蒼兎は目の前のビルの中へ入っていく。
ビルの中は頭に天使のような輪がついたスーツ姿の人が忙しなく動いていた。蒼兎は気にせず普通のビルのようにある受付、そしてその隣のエレベーターに乗り込む。
最上階のボタンを押してエレベーターが動き出す。少しの間揺られながら到着し、扉が開くと少しの廊下を挟んで個室を見つける。3回ノックして「どうぞ」と電話で聞いた声が帰ってくる。
個室へ入ると目の前にワークデスクと椅子に座る一人の女性。背中まである赤い長髪。そして腰から伸びている白い翼。頭には天使のような輪が浮かんでいる。
「仕事はどうでした?」
彼女こそが蒼兎の上司であり、名前は不明である。
「大したことは……それより何故自分をここへ?普段なら電話で終了を伝えたらすぐに次の仕事のはずなのに……?」
「またお願いしたい仕事、その規模がいつもより大きいからです。」
「……どういうことですか?」
「その前に、転生者について、どこまで知っていますか?」
「まぁ、教えられた程度には。」
『転生者』
ありとあらゆる要因によって死亡した人間が生きていた頃の記憶を保持したまま、別の世界へ転生した者のこと。前世の記憶、そして神からの恩恵として『特典』が与えられている。
近年、転生者の数が大幅に上がり転生を管理するための神々の集まり『転生省』が出来た。さらに転生者が特典を悪用した場合、その特典と悪事を働いた転生者の魂を回収する部署も存在する。
それこそ蒼兎が所属する『転生省特典犯罪制圧課』である。
「まぁ、前世の記憶がある神からすごい力をもらった超人、みたいな認識で結構です。」
「その超人の力と魂を回収してるのが自分ですがね?回収してる間になにかポカやらかしてました?」
「いいえ、あなたの仕事に不備はありません。今回はその転生者がある世界に何百人も転生してしまったのです。」
「…………」
今まで一つの世界に十何人だった転生者がとある世界に何百人も転生する。転生者は存在自体がその世界の存在を壊しかねないのでそんな大人数で転生させることは神々が許していない。しかし実際にそんな事態が起きている。
「転生させることが出来るのは神々だけですよね?誰がそんなことを?」
「今は分かりません、現在調査中です。だから天使の皆さん、忙しそうでしたよね?」
確かに蒼兎がこのビルに入った時、輪が付いた人々、天使達は慌ただしかった。
「そして転生者が転生した世界も、厄介なのです。」
「場所は?」
「多重クロスの世界です。」
「………と言うと?」
「元々一つだった世界が融合して成立してしまうことです。稀に発生する事案ですがそういう時は転生者も送らず、ただ世界の修正力で元に戻るのを待つだけなんです。しかし……」
「その多重クロスの世界へ転生者を送ったバカがいる……と。」
上司は静かに頷く。
「多重クロスという不安定な世界へ、存在すること自体危うい転生者を送るとなるといつ世界が崩壊するか分かりません。なのであなたに下す任務は過去最高レベルに危険な任務です。」
「………」
「これを受けるか拒否するか、判断はお任せしま「受けますよ。」
蒼兎は上司が言い切る前に同意した。
「……いいのですか?」
「それ以外にどんな仕事をしろと?受ける受けないの話が来たら、受ける以外なんて答えませんよ、世界崩壊の危機だとしてもね。」
「……分かりました。では、頼みましたよ。特典犯罪制圧課、白神 蒼兎。」
こうして、彼の過去最高に危険な任務が始まった。
(敬略)
モロゾー (玄) 雷光の神滅者 池田 ネクソン マルク カーキス ヤミ ア-ク アーペ ヤタガラス 大入不斬 黒い月 ふくまめ 人間賛歌 文月翠月 乾巧 南りょう ミツタカ 大語 メタナイト Nm 綾瀬絵里 疾風の警備員 わかまる モブ5090 タイガーマスク シゲデゴガデネジバ 藤嶋 朝霞 レイザル 佐伯 誠 キャンピー dragonヤマダ 弟蛇 神威555 アヴィ 武琉 クリストファー 戦極凌馬 久遠 愛 月の住民 神條 暁 鳳凰院龍牙 近衛連隊隊長 花蕾 ライダー=サン セイヴァー オジマンディアス 八ツ橋ムシャムシャくん 雲路
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の皆様。
この度は誠に勝手ながら私の判断で作品を削除したことにより、困惑した皆様に謝罪いたします。大変申し訳ございませんでした。私の作品で迷惑が掛かっているなど自意識過剰も甚だしいですが謝罪いたします。またお気に入り登録、しおりを挟んでくれた皆様にも謝罪を。