龍玄は自身の銃『ブドウ龍砲』で蒼兎へ射撃する。蒼兎はローリングで避ける。響いた銃声によって学校の生徒達が校門を見て騒ぎ出す。
「おい!あれ、仮面ライダーじゃないか!?」
「え?仮面ライダーっていっぱい居るの!?」
「どこだよ!?見えねぇぞ!」
「(不味いぞ蒼兎!生徒達が注目し始めてる!)」
「皆さん!今すぐ避難してください!」
殺せんせーが生徒達の安全のために避難誘導をしてくる。生徒達は仮面ライダーを気にしながら誘導に従う。
龍玄の射撃で近づくことができない蒼兎。そこへ肉弾戦を仕掛けるネクロム。ネクロムは右ストレートで蒼兎の胸部を狙うが蒼兎は上体を捻って躱し、左回し蹴りでネクロムの頭を狙う。頭を後ろに下げて回避されるが掠っていた。
「どうやら避けるのは得意じゃないな?」
「そんな早ぇ蹴りを避ける方がムズいわ!」
ネクロムは上へ飛び上がり龍玄が蒼兎へ射撃する。ネクロムに気を取られていた蒼兎は避けようとするが左肩や足に被弾する。
「ッ!!」
『ツインブレイカー!』
ブレイカーを装備した蒼兎はビームモードで龍玄を牽制する。しかし龍玄は迫り来るエネルギー弾を撃ち落とす。
「(龍玄の方の銃の腕は本物だな……チッ!)」
内心舌打ちしながら蒼兎はブレイカーをアタックモードにする。そこで上からネクロムが蹴りを放つ体制で蒼兎に向かってくる。蒼兎は右回し蹴りでネクロムの突き出した足を狙い、蹴りは命中する。
完全に当てることができると思っていたネクロムは蒼兎の回し蹴りで学校側の壁際に激突し、足を抑える。その隙に蒼兎はブレイカーを盾がわりにしながら龍玄へ接近する。杭が届く範囲に入ると横薙ぎに振るい龍玄は回避できず胸装甲を削られる。
接近戦は苦手だと判断した蒼兎はいつでも後退できる距離を保ちながら龍玄にパンチとブレイカーでのラッシュを仕掛ける。防御をしようと龍玄が腕を構えようとするがその前に蒼兎のブレイカーが腕を削り構えられない。
ラッシュを続け締めにブレイカーを突き出して装甲を削る。大幅に体力を消費した龍玄は地面に膝をつく。蒼兎もチャンスと捉えた猛攻でそれなりに体力を消費した。
そこで後ろからネクロムが拳を構えて蒼兎へ襲いかかる。気づいた時には既に目前まで迫っており、蒼兎はダメージを負う覚悟でブレイカーを構える。しかし横から射撃されたエネルギー弾がネクロムに被弾し、蒼兎に拳が当たることはなかった。
「大丈夫!?蒼t「ここで名前は呼ぶな!」っとそうね。」
「うっしゃ!ともかくこいつをやればいいんだな!?」
龍斗はクローズチャージに変身した状態でブレイカーを構える。風華もリモコンブロスへ潤動しライフルモードのネビュラスチームガンで蒼兎を援護していた。
「おい、エンジンブロスはどうした?」
「私達のうち一人でも残ってた方が何かと理由を付けやすいと思って。」
「そいつはありがてぇな。」
「おいおい……二体三とか聞いてねぇぞ……。」
「ライダーは僕達を含めて五人では……?」
「つまりそっちは四人って訳だ。なるほど、上司の情報に嘘はなさそうだな。」
「まぁいいです。目標は達成されました。」
「は?お前ら何が目的なんだ!?」
「とりあえず今日はあなたを引き寄せられれば上々でした。この学校には様々な力をもった者達がいますからねぇ……?」
「今回はそいつらの力量を見たかったのさ。」
「お前らはずっとここに居たはずだが?」
「見るのは何も僕達だけじゃないですよ?」
「まさか……あと二人か!?」
避難誘導で移動する中、雷華は風華に言われ、戦いに行かずに残っていた。結衣や霊夢、咲夜達と共に誘導される間に、階段に一人の男が立っていた。腰にはピンクのレバーが付いた緑の蛍光色のドライバーを巻いていた。
「(ドライバー!?ってことはあいつは!)」
「誰ですか、あなたは?」
「殺せんせー。アンタの力量を測りに来た。」
「皆さん!下がってください。どうやら彼は私が目的のようです………!」
「安心しな、一部生徒には手を出さない。」
「私の生徒達には誰一人手を出させません!」
「そうかよ。」
男は懐から黒いゲームカセットのようなアイテム『バンバンシューティングガシャット』を取り出し、起動させる。
『バンバンシューティング!』
男の後ろにシューティングゲームのスタート画面が浮かび上がる。学校中にドットが広がりゲームエリアとして展開される。
「2発目、変身。」
腰に巻いている『ゲーマドライバー』にバンバンシューティングをセットし、レバーを開く。
『ガシャット!ガッチャーン!レベルアップ!』
『バンバン!バン!バンババン!』
『バンバンシューティング!』
キャラクターセレクトのパネルを殴って選択しそこからさらに人型のパネルを潜り男は姿を変える。
全体的に紺色のスーツにシールドマントを羽織り、胸装甲にはゲージが描かれ、頭部はメカニクルなヘルメットに蛍光緑の髪で片目が隠された、ゲームのスタート画面と似た容姿の仮面の戦士。
アイテム選択画面のようなパネルから銃を取り出し名乗る。
「俺は仮面ライダースナイプ。殺せんせー、アンタを倒すのが、俺のミッションだ。」
『ガシャコンマグナム』の銃口を殺せんせーに向けて発砲する。銃声で恐怖した生徒達が混乱し始める。殺せんせーは生徒に当てるわけにはいかないと発砲されたエネルギー弾にわざと被弾する。
通常の銃弾は効かない自分なら問題ないと思っていた殺せんせーだが自身の体の触手は撃ち落とされ、貫通し階段の窓ガラスに当たりさらに生徒達の混乱を極める。
「(しょうが無い!)」
雷華は混乱している生徒達の頭上までジャンプして壁を蹴りながら上の階へ向かう。ネビュラガスを注入し、ハザードレベルが一定以上あるとは言え、常人離れした動きで若干疲労しながらもネビュラスチームガンとギアエンジンを取り出しセットする。
「潤動……!」
上の階から落ちてくるようにして現れたエンジンブロスは落ちてくる間に壁を蹴ってスナイプの方へ向かう。殺せんせーは生徒達に狙いが向かないように階段から離れた場所でスナイプと睨み合っている。
そこに雷華が現れスナイプに肉弾戦を仕掛ける。パンチとキックで階段からどんどんスナイプを離していく。
「なんだお前?」
「…………!」
飛び蹴りを食らわせようとするがマグナムで撃たれてしまう。火花を散らしながら殺せんせーの元まで吹っ飛ばされてしまう。
「何やってんですか!?早く生徒達を!」
「!? はい!」
突然現れ戦いだした雷華に困惑した様子の殺せんせーだったが雷華に言われ我に返り生徒達を安全な場所まで誘導する。
「学校を狙うなんて何が目的?まさかホントに殺せんせーが狙いなわけ?」
「んだよ、生徒共の前では無口なのに居なきゃ饒舌だなおい?」
「うっさい。」
避難誘導から上手く抜け出した結衣は雷華を見守る。
「じ、じゃあ中で誰かが襲われてる!?」
「グリス、妹が心配だから私は行くわよ?」
「ああ、クローズもついてけ、あの二人は俺でなんとかできる。」
「ソレハドウデスカネ?」
「「「!?」」」
「私モ混ゼテ頂ケマスカ?」
「クソ、厄介な……!」
白い魔法使いが現れた魔法陣から出てくる。指輪を変え、ドライバーに翳す。
『エクスプロージョン!ナウ!』
蒼兎は防御の構えを取るが狙われていたのは全員では無く龍斗の一点集中だった。
「うわぁぁぁ!!!」
「!!!」
「なっ!!」
「龍斗!龍斗!」
「リモコンブロス、クローズを連れて後退しろ……。」
「……でも、一人じゃ「いいから行け!!」……ッ!」
「だから隙があるって言ったんだ……。」
ドライバーが破損し、変身が解けていた龍斗は気絶したままだった。風華は龍斗が人目がつかないようにして連れ出す。
「…………!」
蒼兎はブレイカーを構える。
「ふふふ、仕返しと行きましょうか。」
「さっきはよくもやったなこのヤロー!」
「三対一デモ来ルトハ、逆ニ素晴ラシイデスネ!」