夕食を終えた龍斗達は各々部屋でくつろいでいた。しかし突然、ビルドフォンへ南宮から送られてきたメールを見た龍斗はすぐに部屋から出た。
龍斗の慌ただしい様子から風華や雷華達が龍斗に何があったか質問するが龍斗は話している余裕が無さそうであった。
外に出てビルドフォンにドラゴンフルボトルを装填し、バイクへ変形させる。すぐにバイクに乗って施設へ向かって行ってしまった。
風華と雷華はなにがなんだかわからないといった様子で眺めていたが後ろから詩音の声が掛かる。
「お二方!今すぐ治安部隊の常駐基地に向かいます!」
治安部隊の施設へ向かっていた龍斗は、施設から煙が上がっていることに気づいた。
「!? ……クソ!」
片手でシューティングウルフのロックをこじ開けて起動する。
『バレット!』
「っらぁ!」
『オーソライズ!』
『Kamen-Rider!Kamen-Rider!』
腰に巻いていたショットライザーにセットし引き金を引く。
「変身!!」
『ショットライズ!』
向かってくる銃弾を殴って展開する。
『シューティングウルフ!』
『
バルカンに変身した龍斗は跨っているバイクのエンジンを吹かし更にスピードを上げていく。
龍斗の少し後ろでは、詩音が運転するバンに風華、雷華、結衣が乗っていた。
「ねぇ詩音さん、どういうこと?」
風華が詩音に質問する。いきなり龍斗が焦った様子でシェアハウスから出ていったかと思えば、治安部隊の施設に向かうと言われてやや困惑気味である。
「治安部隊の施設に怪人が現れたとの事です!しかしその怪人、外から襲撃した訳ではなく、中から現れたとか……ともかくそいつが暴れてて大変なのです!」
「見てお姉ちゃん!煙が出てるよあれ!」
雷華が窓から指さす方向には治安部隊の施設、更にそこから煙が上がっている。
「治安部隊はその名の通りこの学園島の治安維持を行っていますが、あそこにある殆どの職員は武装を解除していてまともに戦闘ができないのです!」
「オマケにあそこには一般の事務員や救護員などもいます!早く向かわないと犠牲者が出てくる可能性もあります……!」
「!! 急ぎましょう……!」
自体を把握した風華達は各々アイテムを取り出して備える。
一足先に施設に到着した龍斗は周囲を確認する。出入口から離れたところには大の字で倒れている職員や腕を抑えている職員など怪我を負っているが命に別状は無さそうな職員たちが座っていた。近づいて確認を行う。
「大丈夫ですか!?中に取り残されている人はいますか!?」
「仮面ライダー!?いや、今確認している最中だ!」
龍斗を一目見て驚愕するがすぐに気を持ち直し、状況を伝える。
「隊長!真藤救護員の姿が見当たりません!」
「なに!?他にもいるのか!?」
「いえ、真藤救護員だけが……!」
「俺が行きます!」
「な!おい!」
隊長と呼ばれた男と治安部隊の制服を着ている男性の話を聞いた龍斗はそう言って施設内へ入っていった。
周辺の火に気をつけながら進んでいく、しかしどこまで進んでも真藤の姿は見つからなかった。部屋を開けて確認していくが見当たらない。そんな時、奥から人影のようなものが見えた。
「真藤さん!?」
確認のために呼びかけるも反応はない。走って近づいていくが、そこに居たのは怪人だった。筋肉質な黒い肉体、陰陽師のような衣装、憎しみや憎悪を感じさせる表情をした男性のような顔。
呻き声を上げながら、龍斗に御札のようなものを投げてくる。御札は龍斗の体に接触すると小爆発を引き起こした。
「ぐぁっ!!」
体が後ろに吹っ飛び壁に激突する。衝撃で咳き込みながらも立ち上がり、ショットライザーを構える。
「テメーがこんなことしやがった犯人か……!?」
ショットライザーを発泡しながら肉薄していく。エネルギー弾を持っていた御札で弾きながら近づいてくる龍斗の拳をかわす。龍斗は蹴りで距離を取ろうとするが怪人は足を掴んだ。もう片方の足を上げて蹴り上げて拘束から逃れる。
スライディングで接近し胴体を蹴る。ショットライザーを至近距離で撃ち込み体を仰け反らせる。足をかけて仰け反らせていた体を地面に倒す。
立ち上がってショットライザー上部のボタンを拳で押し込む。
『バレット!』
腰を落として構え、銃口にエネルギーが集まる。引き金を引き、そのエネルギーを解放する。
『シューティングブラスト!』
4つの狼の頭の形をしたエネルギー弾が怪人に迫る。4つの頭は地面に倒れている怪人の手足を拘束し、両手両足は釘が打ち付けられたように変形する。
龍斗は走り出し、怪人の真上へ飛ぶ。銃口にエネルギーを最大限ため込み、引き金を引く。放出された巨大なエネルギー弾は怪人の肉体を焼き付くし、爆破した。
爆煙の中からローリングで着地する龍斗。振り向いて倒した怪人を確認する。晴れた爆煙から出てきたのは真藤だった。
「真藤さん!?」
驚愕しながら龍斗は周辺を見る。施設には火がまわっており、いつ倒壊してもおかしくない。とりあえず気絶している真藤を担いで運ぶ。
出入口付近まで来ると治安部隊の隊員たちが手を貸してくれた。
「真藤さん!」
「ありがとうございます、仮面ライダーさん!」
「ああ、はい……。」
「龍斗!」
バンから降りてきた風華が近づいてくる。
「中に居たの!?怪人は!?」
「ああ、倒した、てか真藤さんが怪人の中から出てきたんだ」
龍斗自身も困惑した様子で風華に伝える。そして雷華から更に混乱を招く事を伝えられる。
「龍斗!お姉ちゃん!霊夢ちゃん起きた!」
「「ええ!?」」