治安部隊の施設襲撃、その次の日の朝。シェアハウスの食卓に龍斗達は座っていた。沈黙が続く中、それを破ったのは詩音だった。
「えーでは霊夢さん。貴女が見たという記憶についてお話していただけますか?」
詩音が霊夢に話を促す。
「ええ、私があのライドウォッチ……だったかしら?あれを持っていることを結衣ちゃんに指摘されて、目に入った瞬間に私と全く同じ顔と名前の少女の記憶が流れてきたの。」
「顔と名前は全く同じだったけど、その娘の生まれた場所とか、辿ってきた人生は私と全く違うものだった。」
「そこにいる私……霊夢は簡単に言えば幻想郷という神や人が住まう土地にある人避けの結界を守る『博麗の巫女』だった。」
「それは別世界の霊夢の記憶ってこと?」
「多分ね……。」
雷華が聞いていた話から自分なりに考えて簡潔にして問う。それに対し自分でも信じられないと言うような顔をした霊夢が答えた。
『そしてその別世界の霊夢をアナザーキャラクターとして作り上げたのが、アドミニストレータって訳か……。』
「でもなんで霊夢はそのライドウォッチを持ってたんだろうね?」
「それが分からないのよ、多分私が寝てる間に持たせたんだと思う……。」
「じゃあその持たせた人物も探さないとな……。」
「みなさん、そろそろ登校の時間では?」
詩音が時計を指さしながら言う。龍斗達の視線が時計に集中し、時間は8時を過ぎていた。
「やべっ!」
龍斗達が慌ただしく出ていく中、詩音は龍斗に声をかける。
「あ、龍斗さん!」
「なに!?」
「ガイアメモリ対策の武器とアイテム、今日中に完成しそうなので頭の片隅にでも入れておいてくださいね!」
「はいよ!」
場所は変わり、住宅地から少し離れた場所にある少し古びた小屋。そこにはこの世界に転生者を送った黒幕、アドミニストレータが机に並べられたT2メモリを見ながら座っている。
近くにはアーチャーとフードを被った人物が立っており、そして奥にはソファで寝転ぶ青年と龍斗のサーヴァントのクー・フーリンとよく似た、しかし纏う雰囲気が全く違う人物も壁に寄りかかっていた。
「アーチャー、試験体1は今どうなっているかしら?」
「ヤツから力を奪い取って完全体となった。もう転生者狩り共に負けることは無いだろう。」
「そう?それは良かったわ、あとは私が送った転生者達ね、あとどれほど居たかしら?」
「この世界に現存する転生者はもう15人ほどしか居ません。」
アドミニストレータの問いにフードの人物が答える。
「そんなに少なくなってしまったの?まぁいいわ。」
「あれはTHAADの活動を撹乱するための物でしたし……対して役には立ちませんでしたが………。」
そう言って青いT2メモリを手に取り眺める。
「そろそろ本気で動き出しましょうか?」
「ふぃぃー終わったぁ……。」
学校の全ての授業が終わり机に突っ伏す雷華。
「雷華、南宮先生のところに行くわよ、龍斗はもう行ったわ。」
「霊夢ちゃんと咲夜ちゃんは?」
「結衣ちゃんに任せたわ。」
「んじゃ行きますか……。」
「そういえば今日、殺せんせー見てないね。」
「……そういえば襲撃されてた時にアーチャーが何か言ってなかった?」
「殺せんせーの力を完全に取り込むために気を逸らしたって……そんな感じのことを言ってたよね?」
2人は龍斗と南宮の元へ走り出した。
龍斗は風華と雷華より先に南宮の元を訪れ、施設襲撃の報告をしていた。
「……以上です、なにか気になる事ありますか?」
「……博麗が目覚めた時に、デバイスが握られていたんだったな?」
「本人が言うにはそうですけど……。」
「だが、襲撃者の怪人……真藤だった訳だが、それに対して有効打になったアイテムを偶然持っている、そんな話があると思うか?」
「確かに偶然とは思えませんが、霊夢が嘘を言う訳ないですし、メリットもありませんよ?」
「我々以外の第三者の介入があった、と考えるのが自然だな。」
話し合いをしている途中、廊下からバタバタと走る音が聞こえ、ドアが勢いよく開かれた。
「「南宮先生!」」
「廊下を走るな、どうした?」
「殺せんせーは!? 今どこにいますか!?」
「殺せんせー?」
「
「「「!?」」」
皆さんお久しぶりです、投稿が大変遅くなり申し訳ありませんでした。というか失踪してました。最近モチベーションを持ち直してきたのでちょくちょく更新していこうと思います。
あとゼロワンREAL×TIME見てきました。ネタバレ無しで感想を言うならメタルクラスタホッパーがだいすきなので結構活躍してて嬉しかったです。Fate/Grand Order 神聖円卓領域キャメロットも見てきました。自分はかなり良かったと感じてます。