【朗報】なんj民のワイ、バッドエンドを無事回避するwww   作:小野act3

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 この小説は真面目に話してるかと思えばいきなりふざけます。

 主人公はなんJではレスバしてすぐキレる奴ですが、現実では(言葉以外は)普通の性格の男子中学生という感じで過ごしてます。
 そりゃ現実でもなんJ民みたいにすぐ誰かに噛み付いて喧嘩吹っ掛けてたら、学校追い出されるわ。

 なんJ民はもっとクズや! ワイはガチクズが見たいんや! って方はすみませんが、ブラウザバックをば。

 1話だけ文章のノンケ率が高いです。でも2話からホモになっていってるからキツイ人は、2話まで堪えて(無茶振り)

(アニメオタクにとって)痛々しい描写があります。お覚悟を。



1話 私の(インターネット上で)最低の友達

 またこの天井か。

 病院のベットの上で、目を覚ました少女──暁美ほむらは思った。

 これで何度目のループになるだろうか。何度も何度も時間を戻してきたが、まだまどかを助けられない。

 

「っ……」

 

 その状況にか細く、しかし苛立ちを隠せない声が出る。

 何回繰り返しても結果は変わらない悔しさについ、唇を噛み締める。

 

「……それでも構わない。どんなに悔しさを味わっても、最後にまどかが助かればそれでいい……」

 

 

 

『ああ、これはうちの芸人のTですね……』

 

 いつの間にか電源が入っていたテレビでは、何回も見たニュースをやっている。

 

『これはあのDで、ああ、こっちはNだ。

 なんだこれは……たまげたなぁ……』

 

 ニュースでは売れっ子の芸能人3人が、インターネット上のエロサイトに自ら投稿していたという噂が話題になっていた。

 そしてネットに写っている人物が芸能人本人かどうか、社長が今確認をして、本人だと認めたばかりだった。

 

(例え事実だとしても自分の所の商品なら、シラを切りなさい……)

 

 あまりにも馬鹿げたニュースについそう思ってしまう。というか呆れてる。

 

 全く下らないニュースを一体いつまで繰り返す気だ。

 虫酸が走る。

 

 そんな物はもうどうでもいいという風にテレビを見るのをやめて、彼女はもう一度歩き出す。ずっと前から変わっていないたった一つの目的を果たすため。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『それではTさん、お気持ち表明をお願いします』

 

『社長だけには知られたくありませんでした。昔ビデオに出た事があり、今はとても後悔しています。

 当時は若く、このような事になるとは考えていませんでした。たった一度の過ちであり二度と同じ間違いはしません』

 

 

 

『でも、リリカルなのはは素晴らしいアニメです。これだけは真実を伝えたかった』

 

 

 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 

 

 それから、ほむらは見滝原中学校の教室の外にいた。この日が、ほむらがここに転校する日だったからだ。

 

「柳生先輩は女の子ですか? 男の子ですか? はい! 中沢君答えて!」

 

「えっと……どうでもいいんじゃないでしょうか……」

 

「そう! 女も男でもどうでもいいんです! みなさんも『男性器確認出来ず』、『こんなおっさんが女の子な訳ないだろ!』なんて言って喧嘩しないようにね」

 

「辞めて下さい先生」(二重の意味で)

 

 またそれか、と彼女は思う。

 何回も聞いたここの担任の愚痴に、生徒とのやりとり。下らない。実に下らないことだ。

 というかマジで朝っぱらから、しかも中学校で何を言っているの、ここの教師は……ほむらはドン引いていた。

 

「それと、今日は転校生を紹介します」

 

「そっちが後回しかよ!」

 

 ようやく教師が本題に入る。この担任はいつもこうだ。ほむらの顔には呆れとイラつきの感情が少し浮かんでいた。

 

「暁美さんいらっしゃい」

 

 担任に呼ばれ、顔の表情を無表情に戻してから教室に入る。

 

「それじゃあ暁美さん自己紹介して」

 

 

「暁美ほむらです。よろしくお願いします」

 

 えらく短い自己紹介にクラスメイトは驚いているが、私はこいつらと馴れ合うつもりなんかない。まどかが助かればそれでいいから。と、ほむらは思っていた。

 

 

「え〜と……暁美さんの席は……」

 

 それももう分かっていることだ。

 そう思い、ほむらはさっさと席に着こうとするが.

 

「こっちやで! 暁美さん!」

 

「!?」

 

 今まで一度も聞いたことない声が聞こえる。

 

「こっちや! こっちが暁美さんの席やで」

 

 どうやら今までとは自分の席が違うようだ。それに全く知らない男子もいる。これは一体……? あいつは誰だ? ほむらの頭は疑問で埋め尽くされていた。

 とにかく立ったままではいられない。紹介された自分の席に向かう。

 

「ワイは南 数人(みなみ かずひと)や。暁美さんていったかな。

 よろしくンゴwwwwww」

 

 しかも自分の席は知らない男子の隣の席だった。その男子は彼女の気も知らずに、純粋に笑う。

 

「え……ええ……よろしく……」

 

 心ここにあらずといった様子で彼女は返事を返したのだった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ですが柳生先輩については、1919人の学者が研究してきましたが、未だに謎は深まるばかりです。そもそもおはぎがその正体だとか実は赤ん坊だとも言われてますし────────」

 

 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 

 

 

 授業が終わり、ほむらはクラスメイトから質問攻めを受けていた。

 

「ごめんなさい……少し気分が悪くなって……保健室に行っていいかしら?」

 

「保健室行く?」

 

「そうね……係の人呼んでもらえるかしら?」

 

「なんや、具合悪いんか? 大丈夫かいな? 

 ほな、ワイが保健室案内したるわ。ワイ一応保健委員やしな。しょうがねぇなぁ(ウザキャラ)」

 

「えっ……ええ……分かったわ……」

 

 そうしてほむらは戸惑いながらも数人(かずひと)と一緒に教室の外に出る。

 普段はお喋りな数人(かずひと)もこの時は、彼女の体調を考慮して、静かにしていた。

 

 

 

 教室を出て、あまり人のいない廊下に来ると、ほむらは歩くのをやめる。

 

「お? 暁美さん。保健室はまだやで?」

 

「……南 数人(みなみ かずひと)

 

「ほ?」

(改めて聴くといい声しとるなぁ、綺麗な声やわ。大人のお姉さんっぽいな)

 

「あなたは一体何者?」

 

「え? ……何者いうたかて……ただの一般中学生や」

 

 ほむらは数人(かずひと)をイレギュラーと認定し、何者なのか警戒していた。

 敵ならばどう処分するかと思い、また一般人であっても余計な事はしないで欲しいし、魔法少女の世界に首を突っ込む事もやめて欲しい。

 

「そう……あなたは一体何処から来たの?」

 

「何処から来たぁ? あー、この関西弁が気になるんか? ワイは小学3年の頃に大阪の摂津から引っ越してきてな。それからずっとここの群馬におるんやわ」

 

「そう。魔法少女、魔女、インキュベーター……これらに聞いた覚えは?」

 

「え? 魔法少女? インキュベーター? ……なんや、暁美さんもリリカルなのは見てるんか!」

 

 

 

「……」

 

 全然予想と違う答えに「こいつ……何も知らないの……?」という顔で、ほむらはつい言葉が出なかった。

 

「最初は魔法少女モノなんておもてたけど、見始めると意外とこだわった設定、勢いのある演出に惹かれてな! ん? ……アレ? でもインキュベーターってなんや? もしこれから先のネタバレなら「南 数人(みなみ かずひと)

 

 アニオタ特有の「あいつ〇〇の話になると早口になるよな」「やめなよ」現象を引き起こしてしまったなんJ民の屑。

 

「あなたが何者かはまだ分からない。

 でもあなたがもし、魔法少女のことを知ったなら……その世界に関わってはいけない。私にもこれから関わらないで。

 そして鹿目まどかに軽々しく無責任な事も言わないで頂戴。

 もし今言ったことを破ったらあなた……死ぬことになるわよ」

 

 そう言ってほむらは去っていった。

 

「……」

 

 数人(かずひと)はさっきのほむらの言葉に絶句していた。

(ワイ、なんかやってもうたやろか……

 厳しい目で見られて、怒るように喋っとったなぁ……

 関わらんといてまで言われてもうた……

 悲しいなぁ……(諸行無常))

 

(男で魔法少女モノ見てるのがアカンかったやろか……

 いやでもさっき自分から魔法少女の話持ちかけてきたのに……

 んにゃぴ……まあ、そう……よく分かんないですね……)

 

 

(せや! もしかしてこの関西弁が癪に触ってもたんかなぁ……? 

 まあ、関西弁は結構毛嫌いする人も多いから、しゃあないか……)

 

「しょうがねぇなぁ(悟空)これから暁美さんと話す時は、標準語で喋ろうか……」

 

 数人(かずひと)は一人しかいない廊下でそう呟いた。

 彼女が気分が悪いといって教室を出たことなどとうに忘れていた……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 幸と言うべきか、そんな出来事も他の生徒には伝わっておらず、向こう側の廊下から歩いてきた女子生徒達は楽しそうに喋っていた。

 

「でねー! 昨日見たホモビがねー! 

 ────────」

 

「うっそ〜、それマジィ? 

 やだ〜、やめてよ蘭子そんな汚いの〜

 ────」

 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

「うわッ、何それ!? 転校生ってそんなキャラだったの? 文武両道で才色兼備かと思いきや実はサイコな電波さん。くー! 萌えか? そこが萌えなのかあ!?」

 

 場所は変わって、なんでも実況民の数人(かずひと)は放課後に、ショッピングモールに来たまどか、さやか、仁美と一緒に飲食店の中で喋っていた。

 

「いやー、でも暁美さんなんか怒っとったようやしなぁ……

(やっぱ男が魔法少女見ちゃ)いかんのか?」

 

「大丈夫だよー、好きな物くらい自由に見ても。……私も見てるから(ボソッ)」

 

「えー!? まどか、まだ魔法少女モノ見てたの!? もう、可愛いなぁまどかは!」

 

「ふえええ!? さやかちゃん聞いてたの!?」

 

「なんや、まどかも見てたんか! 今度一緒にワイと見ようや!」

 

「ふぇ!? か、カズ君とは……ちょっと……」

 

 顔を赤らめまどかは言う。

 

「なんでや! ワイの顔関係ないやろ!」

 

 自分の顔がブサイクだから断られたのかと勘違いする数人(かずひと)

 こいつ全く男女の距離感を意識していない。

 女友達も男友達と同様に接すれば良いと考えていた。

 

「いや、数人(かずひと)、そういう意味じゃなくてね……」

 

「……や、やっぱりカズ君は一緒に見たいの? じゃ……じゃあ……一緒に見てみる……?」

 

 さっきより顔の赤くなったまどかが言う。

 羞恥心で倒れそうだ。

 

「やったぜ」

 

「それより、まどかさん、暁美さんとは本当に初対面ですの?」

 

「うん、夢の中で会ったんだけど……」

 

「「「プッ……アッハッハッハ!」」」

 

「wwwwwwwwwwww

 wwwwww夢の中ぁ? wwwいやー、やっぱかわええなぁ。

 wwwwまどかは。wwwww乙女チックやねwwwww」

 

「えっ!?」

 

 ふつうに笑っているのだが、草生やしてるせいで完全に煽っているようにしか見えないJカス民。

 

 

「アッハッハ、夢って……アッハッハッハッハ! まどかは面白いわアハハハ……いやー、もうお腹痛いわハハハハ」

「それ多分、因果関係なんだわ。時空を越えて巡り合った運命の仲間なんだわ 」

 

「もう、まじめに話してるのに……皆酷い」

 

「でも、本当に会ったことがあるのかもしれませんわよ。

 まどかさんが覚えていらっしゃらないだけで。夢は無意識の中にあるものを整理した物を見ると言いますし」

 

「はぇ^〜……深層意識って奴やろか。

 ワイも一回夢の中で可愛い女の子と会ってみたいもんやなぁ……いや、エッチなお姉さんの方が……(小声)」

 

「もう! カズ君!」

 

「いやー、やっぱ数人(かずひと)は馬鹿だわ」

 

「まぁ、数人(かずひと)さんったら……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ショッピングモールということもあり、数人達4人以外の周りの話も盛り上がっていて、ショッピングモールは活気に満ち溢れていた。

 

 

「んでよー、職場でこっそりビデオ見てたんだけどさー、音量調整忘れちゃってさ〜、大音量で『イキスギィ! イクイクイクイク』……って言うのが流れちゃってさ〜」

 

「ウッソだろお前wwww俊彦お前やっぱ馬鹿だわwwwww」

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 

 フードコードで十分話を満喫した後、仁美は稽古があり先に帰ったが、残ったまどか達はCD屋に居た。

 

 

 今もまどかとさやかはヘッドフォンで音を聞き、音にノッていた。

 しかしなんJ民の男子、数人(かずひと)は暇していた。

 

(でも、ワイもうスマホ持っとるからなぁ……二人には悪いが、あんまり興味ないなぁ……

 スマホは最近流行り始めたが、これからガラケーみたいに国民全員の必需品レベルになるじゃろうな。

 それも仕方ねぇか……所詮CDは先の時代の……敗北者じゃけぇ)

 

(やめやめろ!)

 

(!?)

 

 心の中で独り言を言っていると、それに反応するように声が聞こえてきた。心の中にだ。

 

(助けて……まどか……)

 

(なんやこいつ!? まどかを呼んどる!? 誰が語りかけてきてんのや!?)

 

 まどかを呼んだ声とは別の「やめやめろ!」は早速無視されてしまった。

 

「呼んでる……私を……行かなきゃ! (使命感)」

 

 そう言ってまどかは走り去っていってしまった! 

 

「ファ!? おい、まどか! どこ行くんや!?」

 

「まどか!?」

 

 それを見ていたさやかと数人(かずひと)も慌てて追いかける! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

近野(こんの)、お前の事が好きだったんだよ!」

 

「先輩!? やめて下さいよ!? ……だって僕はトカゲで、あなたはライオンなんですよ!? それに僕はもう……」

 

 結婚して一年、大好きだった彼と再会してしまったトカゲの近野。

 

「結婚したのか……? 俺以外の奴と……」

「今夜は……帰したくない……」

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 

「うわっ、立ち入り禁止区域やん……ここの扉開けられとるし、まどかが入っていってもたんやろなぁ……悪い子やわ、見つけたらお仕置きせんとあかんな……グヘヘ……」

 

数人(かずひと)……今のあんた気持ち悪いよ……

 目が野獣みたいになってるし……」

 

 さやかとなんカス民の男子、数人(かずひと)はショッピングモールの奥、

 立ち入り禁止区域の所まで来ていた。薄暗い所で、全く人気もない。

 

「野獣みたい!? そりゃいかんな、犯罪者と一緒になるなんてアカン」

 

「犯罪者?」

 

「そんなことよりはよまどかを連れ戻さな」

 

「そうね!」

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 

 奥へ進むと、白いぬいぐるみみたいなもん抱えたまどかとあの暁美さんがおった。……なんで? 暁美さんがここに? 

 ……って、なんか白いぬいぐるみはかろうじて息しとるけど、血だらけやん……

 

 暁美さんが拳銃みたいなん持ってるし、なんか焦げ臭い匂いするし、映画で見た銃弾の跡みたいなもんまである……

 ……ハハッ……うせやろ……認めたくないけど……アレは本物かいな!? 

 

 ……ということは、もしかしたらワイらも撃たれるかも分からん! ワイは特に暁美さんに嫌われとるみたいやし……

 あ、アカン……どうしよう…………怖くて動かれへん…………

 

 

 

 撃たれる。殺される。この二つの言葉だけが頭の中を支配していた。数人(かずひと)は生まれて初めて思考が真っ白になる程、恐怖していた。

 悪寒がする。呼吸も荒くなり始めた。涙も出てきたし、体がしんどくなってきた。逃げたい。一瞬でも早くここから立ち去りたい。

 怖いのに、恐怖している故にその場から動けなかった。

 

 

 

「あの転校生、まどかを殺す気なの!?」

 

 一方さやかは何か使える物がないか探すと消火器を見つける。

 

「これなら!」

 

 さやかは消火器を持ってほむらに吹きかける。

 

「まどかこっち!」

 

「さやかちゃん!」

 

「……」

 

 数人(かずひと)は目の前で目まぐるしいことがあってもなお放心状態であったが、

 

数人(かずひと)も早く!!!」 「カズ君!!!!!」

 

「!!!!!」

 

 二人に名前を呼ばれ、ようやく我に返る数人(かずひと)

 そこから二人を追いかけ、一心不乱に走り出した。

 

 

 

 そして、ほむらから一時逃れることに成功したが、やがて魔女の結界が全員を包み込みつつあった。

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 ……二人に呼ばれて、ようやく助かったわ……

 今ものすごく安心しとるけど、悔しさもすごいわ……

 ……ワイはただ震えてただけやのに、さやかは怖がりもせず、まどかをすぐに助けた……

 

 ……何も出来んかったなぁ……ただビビってただけやった……

 ……あかん、無力すぎる……何してたんやワイは……

 情け無い……なさけなさすぎる……

 ワイなんて掲示板でイキって他人を見下すしかしてなかった…………

 

 

 ……そんな雑魚が現実でなんの役に立てるやろか……

 ……現実でもただ友達と遊んだり、ゲームしたりして平凡に生きとっただけやけど、それはさやかだって同じや。

 中学生だから、死の恐怖を味わったことないからなんて言い訳は通らん.……

 

 自分のちっぽけさ、クズさを思い知らされたわ……

 安心感と自分の情け無さに涙まで出てきたなぁ……

 

「うわ!? ちょっと、あんた、めっちゃ涙出てるじゃない、

 大丈夫なの!?」

 

「だ゛い゛じ゛ょ゛う゛ぶ゛た゛あ゛あ゛あ゛あ゛(泣きながら話してる)」

「そ゛れ゛よ゛り゛さ゛や゛か゛あ゛あ゛」

 

「な、なによ……」

 

「お゛前゛こ゛わ゛く゛な゛か゛っ゛た゛の゛か゛あ゛あ゛あ゛」

 

「さっきのこと? そりゃあ怖かったけど……

 まどかを守らないと、って思ったら、体が勝手にね。

 っていうか今になって怖くなってきちゃった……アハハ……」

 

 そう言って苦笑いするさやか。

 ……ああ……

 ……さやか、お前凄いわ……

 ますます自分が惨めになってきて、泣けてくるなぁ……

 

 

 

 

「゛む゛、゛麦゛ら゛ァ゛・゛・゛・゛」ポロポロ

 

「麦わらって誰よ(冷静)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 

 

 

 

 走りながら、そう話していたら、なんか辺りがショッピングモールじゃない変なとこになってしもうた……

 

 ファ!? なんやこれ!? 

 しかも周りには綿で出来てて、髭生やした生物みたいなのがぎょうさんおる。たまげたなぁ……

 

『Bild Cle……Bild Clemes……(画像クレ……画像クレメンス……)』

 

『Nii-chan, spielen Sie nicht……(そこの兄ちゃん、糞遊びしないか……)』

 

 なんか喋っとる……えぇ……夢でも見とるんかこれ? 

 だってこんな現実にありえない光景……

 ん? お? 現実にありえない? ……

 ということはこれは二次元やったんやな! (中学二年生特有の発想)

 

 じゃあこれはジュエルシードの仕業かな? 

 なんかそう思うと急にワクワクしてきたな! 

 彡(^)(^)←(拳銃とかは駄目なのに、相手がマジカルな見た目してると、アニメかなにかだと思って楽しんでしまうタイプ)

 

 じゃあ時空管理局とかきてくれんのかな!? 

 あ^〜良いっすね^〜

 フェイトちゃんこの目で見てみたかったんや! 可愛いし!

 

 でもクロノもええなぁ! 冷徹みたいなこと言っておきながら、ちゃんと他人の心を理解してくれてんのも、クーデレって感じでカッコええ男や! 

 申し訳ないが淫獣ユーノ君はNG。

 

 

 ■

 

 

 主人公がそんなことを考えていると、髭みたいなハサミを持った生物が3人に迫る。

 

『Mein Onkel liebt süße Kinder wie dich! (おじさんはねぇ、君みたいな可愛い子が大好きなんだよ!)』

 

『Ah ^ ~ Es fühlt sich so gut an, dass ich mich danach fühle(ああ^〜めちゃくちゃに切り刻むと、気が狂うほど気持ちが良い)』

 

「「ヒッ.!?」」

 

 まどかとさやかは恐怖して互いの体を抱きしめるが……

 

「お〜っと、お前ら、一旦落ち着こうや。そんなもん振り回しててても、何にもならん。話せば分かる。偉いお人もそう言っておるんや。

 とりあえずそのハサミをしまおうやないか」

 

 二次元だから大丈夫だろなんてよく分からない理論で怪物に近づくなんカス野郎。

 

「……しまってくれんか? しまって下さいオナシャス! 

 センセンシャル!」

 

 だが流石の彼もちょっと話が通じない相手なんだろうかと思い始めてきた、その時。

 目の前の怪物が吹き飛んだ。

 

『Entschuldigung! (オォン!)』

 

「…………ファ!?」

 

 

 ■

 

 

「危なかったわね。あなた達。でももう大丈夫よ」

 

 振り向くと、金髪のドリルの髪型のお姉さんがおった。

 キュアハッピー(変身前)の色違いかな? 

 それにしてもデカいな(主にアレが)ふーんエッチじゃん (越前リョーマ)

 

「あら、あなた達がキュウべえを助けてくれたのね。ありがとう。是非お礼をしたいところだけど……」

「でも……その前に……一仕事片付けちゃっていいかしら」

 

 そう言いながら、巨乳お姉さんは変身する。

 ……ファ!? なんやこれは!? 

 マジでリリカルなのは!? でもデバイスは!? 

 

 そして巨乳お姉さんは飛び上がると、周りに大量のマスケット銃が現れた。……衛宮士郎かな? (思考停止)

 

 そして、その銃から大量の玉が発射され、無事怪物共は全員消え去った。

 はえ^〜……すっごい。(憧憬)。

 見れば、まどかとさやかもおんなじように憧れの目線で見とった。

 こんなん見れるんアニメの中だけ思てたからね、しょうがないね。

 

 

 

 

 

 戦闘が終了した後、変な空間が戻る。

 

 でもそこに現れたのは────

 

(あ……暁美……)

 

 そう、暁美やった。また再びワイにあの時の恐怖が蘇りそうになる。

 でも今度は手を握り締め、手の爪を肉に食い込ませて恐怖を耐えた。

 

「魔女は逃げたわ。仕留めたいなら、すぐに追いかけなさい。今回はあなたに譲ってあげる」

 

「私が用があるのは……」

 

「飲み込みが悪いのね。見逃してあげるって言ってるの。お互い、余計なトラブルとは無縁でいたいとは思わない?」

 

「……っ……」

 

 巨乳さんにそう言われて、暁美は帰っていく。

 暁美がいなくなり、またついホッとしてしまった。

 

 ……学校にいた時は嫌われても「関西にもいい奴はおるんや、なんとかしてそれを伝えたる」と意気込んでいたのに、随分浅ましくなったもんやなワイは……

 初めて見た時、綺麗だと思っていた髪と声は、もう恐怖の対象としか……

 

 ん? しかし、さっきの光景、よく思い返してみれば、おかしくないか? 

 まどかがこの立ち入り区域に入って、暁美と何か話しとった時の話やが、普通なら暁美はまどかに銃を向ける筈やのに、それをせず何か話しとったみたいやな……

 

 急いだり、ビビッとったりしとったから、何を話してたかは分からんけど……

 

 ……なんで、暁美は銃を向けてまどかを脅したり、まどかを撃つ準備もせず、呑気に話しとったんや? 

 もしかして、人間は撃たんとか……

 

 

 

 

 そう思っていると、乳さんが話しかける。

 

「あら、その制服、あなた達も見滝原中学校の学生かしら?」

 

「あなたもですか!?」

 

 はぇ^〜……いや、こんなおっぱいで中学生は無理があるでしょ。

 

「カズ君、鼻の下伸びてる……!」

 

「いてててて!!!?」

 

 スケベな視線を向けていたせいで、幼馴染のまどかに耳を抓られる。イタイイタイなのだった。

 

「改めて、キュウべえを助けてありがとう。

 私は見滝原中学校3年生の巴マミよ」

 

 デカパイさんはそういう。

 どうやらホルスタインさんの名前は巴マミらしい。

 

「はぇ^〜……巴さんかぁ。よろしくニキーwwwwww

 そんで、その白いの(適当)は?」

 

「僕はキュウべえ。君は僕が見えるのかい? 

 本来は中学生の女子にしか見えないはずなんだけど」

 

「ファ!? 喋りおったでこいつ!?」

 

 この、汚いなんJ民みたいな顔した白い動物はキュウべえ言うらしい。

 

「こいつ売り飛ばせばどんだけの金が返ってくるやろな……」

 

 楽しみやな……デュフフフwww

 

「駄目! 絶対駄目だから!」

 

「私にとってキュウべえは友達なんだから、売っちゃ駄目よ.?」

 

 とんでもない速さでキュウべえを抱き抱えるまどかと、苦笑いする巴さんに止められる。畜生。それにしても羨ましいなぁキュウべえ。

 まどか、汚いなんJ民抱きしめるくらいなら、俺を抱き抱しめくれやんかな。な〜んて。

 

 

「へ〜……そうなんか? 

 なんで女子中学生しか見えへんのん?」

 

「素質がないからだ。

 中学生の女子は最も感情の増幅が激しいからね。

 ……だが、調べてみた所、君にも素質を感じる。

 感情の起伏も普通と比べて激しいし、君の周りの関係による因果も凄まじいものだ」

 

「へぇ〜……中学生が感情激しいってか……

 ん? 周りの因果関係……

 それって……」

(もしかして……なんJで日々様々な奴とレスバしてるからじゃ……)

 

 

 

「それで本題に入るんだけど、まどか、さやか、数人(かずひと)。三人にお願いがあるんだ」

 

「ほ?」

 

「えっ?」

 

「お願いって?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「僕と契約して魔法少女になってよ!」

 

「駄目です」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 続く




 謎 の リ リ な の 推 し

 オリ主:本名 南 数人(みなみ かずひと)。アニオタでもある。
 小学3年生の時に、見滝原に引っ越してきてまどかとはそれ以来幼馴染のような関係に。
 小さい頃からパソコンを触らしてもらっていたが、ある日なんJを見つけ、ドハマりする。
 住んでたところが関西弁を使っていたということもあり、それからはなんJ語が母国語レベルで身についてしまう。
 エッチなお姉さんとかに興味津々。ホモはドスケベ。
 まあ、ホモっていうのは人間であるホモサピエンスの事だし、人類皆ドスケベだから多少はね? 

 この小説ではホモサピエンス、いわゆる人類全体のことを『ホモ』と表記していくゾ


 主人公はまどか達の事は可愛いと思えるのに、人間以外だと、キュウべえの見た目よりも、なんJ民(あの黄色い生物)の方がマシだと思っているセンス狂い。でもヌッコは好き。

 何J民→ナンカス民
 ナン→南 カス→数 民→人(適当)
 つまり、南数人=ナンカス民、QED証明完了。
 ナンカス君とでも呼んでやってくれ。

 この世界の魔法少女のなり方:人と人との因果関係が多数あれば、素質は高まる。つまりなんJ民は魔法少女だった……? 
 オリ主君は中学生の多感な時期と、なんJ民という特質が合わさって通常よりも素質が跳ね上がってます。

 まどか:主人公の幼馴染。主人公はカズ君と呼んでいる。
 プリキュアとか今でも見てる。

 柳生先輩:今大ブレイク中の俳優だが、男なのか女なのか明かされていない為、学会で大論争を巻き起こしている。

 早乙女和子:まどか達の担任。柳生先輩について探る学者。

「今まで36年も柳生先輩の事を研究してきましたがその正体は一向に分かりません……しかし! 私は遂に真実を突き止めました!」

「その正体は……メタモンです!」


 蘭子:モブの女子。ホモビ愛好家。

「もう、分かってないなぁ。
 ヤジュトオも良いけど、ミウキムが一番尊いんだよ〜!」


 茜:蘭子と廊下で喋ってた女子。
 ホモビを汚いと思いつつも見てしまう。

「何これ汚〜い……」
(あれ? でもなんだろう……この感じ……凄くドキドキする……)


 見滝原中学校:淫夢は義務教育レベルで広まっている。
 魔法少女4人は純粋なので一切知らない。(断言)

 俊彦:ショッピングモールで一般通過したモブ。
 残念だが当然、会社をクビになる。

「(クビにされた事に対して)あぁん? なんでぇ?」


 俊彦と喋ってた人:説明なし。

「(扱いに納得いか)ないです」


 近野:ショッピングモールのペットショップで売り物になってるトカゲ。棚所の愛の告白に悩んでいる。

「先輩……駄目です……こんなこと……」


 棚所:同じくペットショップで売られているライオン。
 近野の先輩で、近野の事を愛している。

「結婚したのか……俺以外の奴と……」


 見滝原のペットショップ:ライオンの他にもホッキョクグマ、トキ、喰種など数多くのペットを取り揃えている。


 マミさん:デカパイ。巨乳要員。

 キュウべえ:汚いなんJ民。

 ユーノ君:申し訳ないがNG。

 キュアハッピー(変身前):星空みゆきちゃん。
 髪型がマミさんに似てた。

 ヤッキウ:※没キャラです※
 リリなのスレに時々現れては謎のエロ画像を残していく男。
 最近麦らぁ.と旅に出たらしい。船の中では情報役。
 つい昨日、新技「即落ちボンバー」を身につけたとか。

「でもワイ……なんの能力もないゾ……」


 ゛む゛、゛麦゛ら゛ァ゛・゛・゛・゛:旅に誘ってくれる人。

「ワイー! 俺達の仲間になれー!」

 魔女文字変換が面倒だったので、Googleのドイツ語翻訳にしてます。

 面白かったら、感想送ってね♡
 それが私の養分になります。

 そんなことより作者はまどか達と男主人公がイチャイチャしてる話が見たいんだ。
 皆もっとまどマギの恋愛物を流行らせて、投稿して♡

 ちなみに主人公が泣きながら喋ってる時のセリフは、藤原竜也変換ツールを使っています。(乙女の秘密の告白)



 アンケートで「作者」に入れなくて良いって言ったものの4人も入れてて草
 4人はどういう集まりなんだっけ? 

 作風は結構悩んだけど、基本このままで、ちょいちょいギャグ率を増やしていこうかなと思うゾ

この小説のこれからの路線を考える為、皆が好きな物が知りたいです。

  • シリアス
  • ギャグ
  • ラブコメ
  • このまま
  • 作者

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