【朗報】なんj民のワイ、バッドエンドを無事回避するwww   作:小野act3

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 ハーメルンの一番最初の作品がまどマギ。
 そして例のアレの原点はTDN。つまりまどマギはTDNだった……? 


タイトルが少し変わったけど、特に意味はない!!! (ヤケクソ)


4話 オッサンに夢の中で会ったような……(吐き気) 『前編』

 現在、さやかは幼馴染である上条恭介の病室の手前まで来ていた。

 買ってきたCDを渡しに来たのだ。

 

「はあー……」

 

 だがさやかはすぐには入らず、何故か病室の前で深呼吸していた。

 緊張しているからだ。

 

(大丈夫……まどかと数人にも見てもらったし、

 きっと恭介も気に入ってくれる筈……)

 

 幼馴染なのに何故緊張しているのか? 

 その理由はただ一つ、さやかが恭介に恋しているからだ。

 

(うう……やっぱり恭介と会うってなるとドキドキするなぁ……

 大丈夫かな? あたし、なんか顔についてたりとかしてないかな……)

 

 顔をほんのり赤らめながら、手鏡を覗いて身嗜みを整えるさまなど、まさに乙女だろう。

 

 ついでの話だが、野獣先輩は乙女、さやかも乙女、 つまりもうこれは野獣先輩=さやかだろう。間違いない。

 

 そして呼吸を整え終えたさやかは意を決し、病室に入る。

 ────しかし、さやかは気付いていないが、さやかの恋には一つだけ欠点があった────

 

 

「おっ、SYKじゃーん。おっすお願いしまーす」

 

 ────この声は恭介が発した物だった。

 

「はい、これ」

 

 だがさやかは恭介の明らかに変な口調を特に気にせず、CDを渡す。

 

「ありがとナス! はぇ〜すっごい。SYKはレア物を見つける発掘者か何か?」

 

「あっはは、そんな、運がいいだけだよ。きっと」

 

 笑って返答するさやか。

 またついでの話だが、野獣先輩は学生、さやかも学生。これはもうやっぱり野獣先輩=さやかだろう。言い逃れは出来ない。

 

「そういえば恭介、なんか最近喋り方変わったよね。何かあったの?」

 

 そう、気づけばいつのまにか恭介はあのクッソ汚い喋り方──淫夢語録を喋る淫夢厨になっていた。

 

「いや、特には……(理由)ないんですけど、まぁ思春期だし多少(の口調の変化は)ね?」

「それより早速このCD聴きませんか? 聴きましょうよ!」

 

 そう言って恭介はCDの音楽を片方のイヤホンで聴き始めた。

 

「この人の演奏は本当に凄いんだよなぁ……SYKも聴いて、どうぞ」

 

 そうして恭介はさやかにもう片方のイヤホンを手渡す。

 イヤホンのコードは短く、自然に2人の距離は縮まっていく。

 恭介の顔が間近になり、さやかはさらに顔を赤らめる。

 

(うわわ……恭介の顔がこんな近くに……

 どどどどうしよう……)

 

 心の中でますます乙女になっていくさやか。

 やっぱり野獣先輩じゃないか(憤怒)

 

 2人が聴いているクラッシックの曲にあった、ゆったりとして心地よい時間が続いてるように思えたが、恭介は涙を流していた。

 そう、それは今となってはもう────

 

 と ど か ぬ 想 い

 

 

 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──その後、さやかが恭介の病室を出て数十分が経った後──

 

 

 今ワイは恭介君の病室前まで来とった。

 さやかと別行動を取った理由はもちろん、さやかが恭介君に恋しているから、二人っきりにしてやりたかったんや。

 

 ワイと恭介君は結構仲の良い友達って感じで、今もこうして見舞いに来ていた。

 

 そしてワイは病室に入る。

 

「恭介君、これ持って来たで」

 

 ワイはさやかとは別に持ってきたCDを渡す。

 

「ありがとナス! これって……モーツァルト?」

 

「ドビュッシーなんだよなぁ……」

 

 仲の良い友達ではあるんだけど、でも正直、最近あんまり恭介君に会うのは気が引けるんだよなぁ……

 何故ならその理由は────

 

数人(かずひと)、盛り合おうぜ」

 

「ちょ、いきなり何言ってんですか恭介さん! やめて下さいよ本当に!」

 

「いいだろ数人、いやKZHT」

 

「(よく)ないです」

 

 そう、恭介君は淫夢厨というだけでなく、本当のホモになっていた。

 だからノンケのワイには会いづらい。

 そして恭介君は何度断られても諦めずにホモセ◯クス、通称ホモセを提案する。

 

「仮面ライダーなんだろ? (意味不明)」

 

「違うんだよなぁ」

 

「大丈夫大丈夫、ヘーキヘーキ、痛みは一瞬だけだから」

 

「ディエンドかな?」

 

 ディエンドは仮面ライダーだけど、ホモであるKMNライダーと純粋な子供の味方である仮面ライダーを一緒にしちゃ……駄目だろ! (マジメ君)

 

「後は気持ち良くなってヨガって、パパパッーってイッて、終わり!」

 

「ホモ以外だと痛みにしかならないと思うんですけど(名推理)」

 

「お前ノンケかよぉ!? (驚愕)」

 

「どうしてホモである事が普通みたいになってるんですかねぇ……」

 

 早く精神病院の方に叩き込まないと(使命感)

 どうしてホモはこんなに早ちとりしやすい性格なのか。

 

「ヤらないか♂。ヤりたい。いや、ヤらせろ(三段活用)」

 

「やめてくれよ……(絶望)」

 

 もうやだこの人……頭おかしい……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ■

 

 ──閑話──

 

 

 

 

 

 

 

「ん? 病院の中庭に何か落ちてる……なんだろう、見に行ってみよう」

 

 

 

「どれどれ……これは……ノート? 英語で文字が書いてある……

 DEATH NOTE(デアス ノテ)、直訳で……分からない」

「どうせ書いた奴も分かってないんだ、プッ」

 

「中身も全部英語か。面倒どころの騒ぎじゃないな」

 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 

 ──話は戻り、恭介の病室にて──

 

「エッチな看護して下さい!」

 

「それは女性の看護師に頼んで、どうぞ」

 

 まだホモのガバガバ交渉は続いていた。

 

「愛のパワーで僕の病気を治してくださぁい! (池沼大声)」

 

「やめたら人間(辛辣)」

 

 公共機関の敷地内にいるにも関わらず、ホモがクッソ迷惑な大声を出す。これには流石にワイもキレて一瞬「こいつほんとひで」と思う。(いつもネット上ではキレてるが)

 

 

 

 

 

 

「はぁ……恭介君、何もバイオリンが弾けないからって淫夢に逃げ込むことないやろ」

 

 ピクッと恭介君の体が一瞬揺れる。やっぱり自分でも分かってるんやな……

 

「……やめてくれ。今の僕にはこれしかないんだ」

 

 口調もいつのまにか素に戻っていた。

 恭介君は自分の口調が変化したことを淫夢を知らない人には『自然と口調が変化した』と説明しているが、淫夢を知っている人には分かる。原因はホモビだ。

 

 

 

 恭介君は昔からバイオリン一筋な性格で、今までの人生を全てバイオリンに捧げてきたと言ってもいい程の情熱があり、そこまでの努力をしてきた。

 最早それはバイオリン依存症といっても良い程で、彼はバイオリンを弾く事でしか生きる意味を見出せなかった。

 

「数人君、僕は淫夢に感謝しているんだ。

 事故に遭ってからバイオリンを弾けなかった時、とてつもない絶望を感じたよ……

 それまでは楽器を演奏する事だけが楽しい事だと思っていたんだ。

 逆に言えば、音楽以外に『楽しい』という想いを感じられなかった。

 だから、もう一生演奏出来ないかもしれないって言われた時は『僕の人生はここで終わりなんだ』と思った」

 

「そしてある時僕は淫夢に出会った。最初は『なんだよこの汚い屑どもは……醜すぎて吐き気がする』って思ったね。

 でも今は違う。

 世の中はまだまだ同性愛の差別が残っている。なのにホモビに出てた人達はノリノリでホモセを楽しんで、棒読みの演技・ガバガバの脚本で金を稼いでいる。

 なんであの人達は恥ずかしくないんだ? そんな恥を晒すくらいなら出なければいいんじゃないのか? そんな疑問があったんだ」

 

 恭介君はいつになく真剣な顔をして語っていた。

 

「でも考えてる内に気付いたんだよ……ホモの人達はただ世間に醜いサマを晒したんじゃないんだ! 

 あの人達はホモっていう悩みを抱えていた! 同性愛の差別に悩んでいたんだ!

 そこであの人達はきっとこう考えた!

『自分達と同じく悩んでる人達がせめて胸を張って生きていけるように、まずは自分達が胸を張ってホモビに出演するんだ』って!」

 

「僕はその姿勢に感銘を受けた……

 それと同時に『僕はなんて愚かな奴なんだ……ホモビの人達は自分を犠牲にしてでも周りを勇気づけてるのに、僕は演奏が出来ないくらいでこんなにくよくよ悩んで、小っちゃい奴だ』と思わされたよ……」

 

「だから僕はホモになることを決意した。あの人達の苦しみを少しでも背負ってあげたい。

 あの人達のような素晴らしい存在にちょっとでも近付きたい。

 そう思ったから僕はセリエAのスター選手に憧れるよりも、『ホモビ俳優』に憧れるようになったんだ!」

 

 そう語る恭介君の目はダイヤモンドのように固い決意を秘めた瞳だった。その目を見て『ダイヤモンドは砕けない』……そう思わせてくれる程に、美しい目をしていた。

 

 

 

 

 

 ……でも恭介君、一つ言わせてもらうとホモビ俳優の人そこまで深く考えてないと思う。

 

 

 

 

 

「……それで、今は楽しいんか? 恭介君」

 

「もちろん! あの人達の口調を真似られるなんて淫夢語録っていうのはとても素晴らしい文化だよ」

 

「恭介君はバイオリン弾けんでも、淫夢があればええんか?」

 

「……正直言って、やっぱりまだバイオリンは諦めきれない。

 音楽っていう物は僕にとってかけがえのない物なんだ。

 だから『これから二度と演奏が出来なくなる』って言われたら……」

 

 恭介君の顔は大分暗い顔だった。淫夢という支えがあってもバイオリンが無くなったら、恭介君は絶望を感じてしまうだろう。

 事実、恭介君は幼い頃からバイオリンを弾けば褒められ、それ以外のことをやるとあまり賞賛されなかったらしい。

 それが彼の今の人格を作る一因になったのだろう。

 

「確か演奏が一生出来なくなるのは怖い事だ。

 もし、そうなったら僕は自暴自棄になるかも知れない。

 でも悪い事だけ考えていても仕方がないよ。

 だから僕はこれからもリハビリと淫夢視聴をして、精一杯今を楽しむさ」

 

 ……恭介君が楽しんでるのなら、ワイには止める権利はない。さっきも言ったけど恭介君はバイオリンの演奏にしか楽しさを感じれなかった『天才少年』なんや。

 そんな恭介君がやっと楽しいことを他に見つけられた。

 なら恭介君の為にも止めるべきじゃない。本当はさやかが恭介君に恋してるから、二人が結ばれたら皆幸せなんやけどなぁ……

 

 今日もホモからノンケに戻ってくれてないか様子見する為に来たけど、やっぱりワイには恭介君を変えることはできへんな……

 

 そもそも恭介君はバイオリンに依存していたのを、今度は依存先を淫夢にすり替えただけに過ぎない。

 ワイもネットが唯一の楽しみになってるからよう分かる。

 まだ恭介君は依存から抜け出せていない。

 

 ワイも、もしいきなりネットが無くなったとして他に楽しいことを見つけられるかって言われても多分無理だと思う。今までそれだけが楽しみだったみたいなもんやからなぁ……

 

 恭介君もきっと同じだろう。もしいきなり淫夢動画が一斉削除されたら再び気力が無くなっていくと思う。

 

 本当は何かに依存してることはアカンことやとは思う。

 もし依存していた物が無くなると、生きる希望がなくなるってことになる。他とは比べられないくらい辛いししんどいことや。

 生き甲斐を失った人間は脆い。心が絶望と失望に埋め尽くされ、自暴自棄になる。

 何もかもやる気が出ず、倦怠感が出て来て他のことに興味を示そうとしない。

 急に依存から抜け出すのは、途方も無く難しい。少なくともワイには。

 

 一つのこと以外に楽しさを見つけられず、『それしか生きる意味が無い』と思うようになった人間は、かなりのリスクを覚悟した上で生きていくしかない。

 

 バイオリンを演奏することが生きる意味になっていて、事故でバイオリンが弾けなくなった恭介君はまさに今、そのリスクに向き合っている。

 

 ワイは一つのことに依存するのはアカンと思ってるし、恭介君も多分『このままで大丈夫なのか』っていう危機感はある筈や。

 でもワイら二人はそれを分かっていてもこの生き方を辞めない。

 

 二人ともただ臆病なだけや。生き甲斐を失くした時、自分が苦しむのは分かっている。でも他にどうにか出来る方法が分からない。だから今は楽しいことだけに目を向けて、怖いこと、嫌なことからは目を背けてる。所謂現実逃避をしていた。

 

 恭介君は今のままで良いと言っているが、昔と今では何も変わっていないのだ。淫夢が駄目になったら、また同じ嫌な思いをする。

 それはワイにはもう分かっていた。でもワイがそれを指摘するにはまず、ワイ自身が依存症から抜け出さなければならない。

 ワイはその現実と向き合うのが怖くて、恭介君に指摘できないままだった……

 

 だがそんなことを考えていると再びあのホモ(恭介)が話し始めた。

 

 

 

 

 

「というわけでKZHT」

 

「ん?」

 

「一緒にホモビ出演、しよう!」

 

「おう、やだよ(全力否定)」

 

 なんでBB素材になる必要なんかあるんですか(全ギレ)

 

「30分で、5万!」

 

「金の問題じゃねぇから!」

 

 30分で5万とかホントに高過ぎる給料だけど、それがホモセならやるつもりねぇから! 

 

「お前がホモビ出演を拒むなら、俺がその先まで連れて行ってやるよ!」

 

「ちょ、マジでヤメロォ! (建前)ヤメロォ! (本音)」

 

 小学生の時、裸のお姉さん見せると顔真っ赤にしてたくらい純粋なノンケだった恭介君を返して! 返してよ! (サーバル)

 

「手離しやがれホモ野郎お前コラ……ホモビ会社とか絶対行かねぇから! ていうか力強くない!? お前手怪我してたよな!?」

 

「ホモのパワーは世界一」

 

「訳分かんねぇ……! 離せ……流行らせコラ!」

 

「男のロマンの合体が出来るから……合体出来るから安心!」

 

「求めてないって……おいなんだお前男の乳首触って喜んでんじゃねえよお前……ドロヘドロ! (名作)」

 

 

 

 

 ────こうして大乱闘が続いたとか続いてないとか(曖昧)

 

 

 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 

 

 ──数人が病院から帰った後──

 

 

 

 

 様々な人がバラバラに病院の外を歩いていた。

 全員様々な表情をしながら、せわしなく動いていた。

 

 

 

「やっぱりうちのお父さん大分ボケてきちゃったわねぇ……」

 

「うん、最近は『ポッチャマ』とか『そうだよ』しか言わなくなってきたり、今日みたいに『チラチラ見てただろ』なんて謎の因縁をつけてくることもあるもんなぁ……」

 

 病院に親を見舞った後、家に帰ろうとしていた夫婦もいれば

 

 

 

「ちょっとイキ杉下さん、こんなとこ、今回の事件と何か関係があるんすか?」

 

「亀頭山君、ここから匂いがするんですよ、何でしょうこの匂いは? んん〜? これは……精〇、〇液、ザーメ〇、ザ〇汁、キ〇タマ汁、赤ちゃん製造ミルク……さては、犯人がち〇ぽこシコってたに違いありません!」

 

 事件の捜査の為に調査をしに来た二人組の刑事(人材の墓場)もいたし、

 

 

 

 

「あああああああ↓あああああああ↑! ああ!」

 

「井上君! なにやってんだ! 病院に戻ろう!」

 

 患者と医者もいたが、

 

 

 

 

 

 誰も病院のすぐ近くの柱に刺さってあるグリーフシードに気づいていなかった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────運命の分岐点はすぐそこまで来ていた────

 

 

 

 

 続く




 ──マミさんの運命やいかに──


 上条君の話(生き甲斐がなくても生きていけるのか)についてはくそみそ×まどマギのSSが答え出してくれてるゾ〜興味ある人は見て、どうぞ

 淫夢が無くなっても、無職もハセカラも……俺たちの生き甲斐はずっと存在し続けるから安心しろ
例のアレ時代は!!! 終わらねェ!!ドン!! (白ヒゲ感)
 だからネット民は希望持って生き続けて、どうぞ





 主人公:無事ホモビ出演を回避する。というか中学生でホモビ会社に行ってもどの道断られる。

 さやか:失恋確定演出。

 届かぬ想い:ご存知DJ! DJ! 届かぬ想いの事。

 野獣先輩:野獣先輩美樹さやか説。

 上条恭介:淫夢厨。ホモビ男優を尊敬している。

 更新少し遅くなってすいません! なんでも島風! 
 今リアルが段々忙しくなって来てるけど、絶対エタらせはしねえからよ……視聴止めるんじゃねぇぞ……
 俺達が止まらない限り道は続く(至言)

 後編はとんでもないご都合主義(ギャグ)が飛び出すゾ〜見とけよ見とけよ〜。

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