【朗報】なんj民のワイ、バッドエンドを無事回避するwww   作:小野act3

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 お待たせ。前回「プロット決まった」とかほざきながら、実際書こうとするともっとやりたいことが増えて話が壮大になり、結局次話投稿するまでこんなにかかってしまった小野act3だよ。
 ……ほんと読者兄貴達には申し訳ないゾ……申し訳なか!!!(武士っ子)

 そんなことより、今日の深夜2時からマギアレコードアニメ始まるから、こんな便所のクソ落書き小説よりもマギレコの方見てくれよな〜。録画してない兄貴は今のうちに録画するんだゾ。
 おうあくしろよ(だいぶ遅い宣伝でホント申し訳ない……実際は元旦に投稿する予定だったんや……)
 でも見逃しても1話くらいならGYA◯で無料配信してるだろうし、見逃した兄貴はそっちで見てくれよな〜。





 ──こんなクソ小説を読みたい兄貴達に向けて──

 今回残酷な描写が多少あるので注意してクレメンス。結構えげつないかもしれないけど、最後は魔法少女の皆が助かるマダガスカルだから安心して、どうぞ。
 とんでもない急展開もあるけどそれも注意ゾ。

 ちなみにアニメほんへでやってたマミさんとほむらの掛け合いはこの小説でも描写してないだけで裏ではちゃんとやってます(まあ、そこのとこはなんカスいなくても同じになるから多少はね?)



6話 オッサンに夢の中で会ったような……(吐き気) 『後編』

 数人(かずひと)の家に突如現れた野獣。果たして彼がここに現れた真意とは……これは夢なのか、現実なのか……。 暑い真夏の夜過熱した欲望は、遂に危険な領域へと突入する。

 

 

「い……一体なんでここに!?」

 

菅野美穂(くだのみほ)(意味不明)」

 

 意味不明な言語を話す野獣。どうしてここにいるかは答えるつもりはないようだ。

 

「そんなことよりここに居ていいのかぁ? 

 早く急がないと巴マミが魔女に殺される事になるってそれ一番言われてるから」

 

 いきなり衝撃的発言をする野獣。

 

「なっ……えっ……マミさんが!?」

 

「ヤバイヤバイ……数人早くしろ〜」

 

 煽るように言ってくるう◯この擬人化。

 

「な.なんでそんなことお前に分かるんや! 

 そもそもお前マミさんに会ったことあるんか!?」

 

「俺のことはどうでも良いんだよ。それよりも巴マミを助けに行くか行かないのか。それだけが聞きたいんだよなぁ……」

 

 あくまで自分語りはせず、数人の『YES』か『NO』かの答えだけを求めている野獣。どこぞのチンチンフェイスとはえらい違いだ。

 

「助けに行くっていったって…迫真空手じゃ魔女は倒せへんねん……ワイにはどうすることも…………

 それとも契約して戦えっちゅうんか?……悪いがワイにはそんなこと出来へん……」

 

 いくらマミが尊敬出来る人とはいえ、数人とマミは会ったばかりの他人だ。まだ友達でも仲間でもない。

 そんな他人の為に命を懸けることは数人には出来なかった。彼はそこまでのお人好しでもなければ自分の命を軽く見ている訳でもない。ただ傷つきたくないという思いが全てにおいて、数人の頭の中で優先されていた。

 

「確かに迫真空手は魔女に効かない。だが今のお前の体の中には能力がある筈だ。与えられた力が」

 

 野獣は真剣な顔をして話す。

 

「能力……?

 ……まさか、今朝の()()は夢じゃなかったんか!?」

 

「そうだよ(肯定)。()()を使えばマミさんを助けることが出来る」

 

「で……でもなんでワイなんや! ワイは戦いたくないんや! ()()()がその力を使えばよかったやろ! それともなんか、それが出来ない理由があるんか!」

 

「そうだよ(皇帝ペンギン114514号)。ほんとなら俺だって戦いたかった。でも資格がなかったんだ…………

 だからお前に力を託したんだよ。戦えよ、仮面ライダーなんだろお前(意味不明)」

 

「で、でもやっぱりマミさんが死ぬなんてなんで分かるんや! 普通ならそんなこと分かるはずない……

 もしかしてお前ワイを騙そうとしてるんか!?」

 

 人は自分の目で見た物だけを信じたがるものだ。よく『証拠を出せ』なんて言葉を聞くが、それもその一種だろう。

 自分の目で見た物であれば、それは他人が捏造してわざと見せた物であろうが信じ込んでしまう。単純なようだが、目に映った情報は人にとっては絶大な効果を発揮するのだ。

 故に野獣はこう言った。

 

「……しょうがねぇなぁ。俺の言うことが信じられないって言うなら、見たけりゃ見せてやるよ」

 

 まるで『証拠ならある』とでも言うように堂々としている野獣。

 野獣は「シュー……」と一拍深呼吸と共に目を閉じ、体に気を集めるように集中してから目を見開いた。

 そして何かを呟き片手をゆっくり前に突き出す。

 

「────奥義……『 神之御宝(かんのみほ)』」

 

 野獣が片手を前に突き出して「神之御宝(かんのみほ)」と呟いた瞬間、数人と野獣の周りの景色が変わる。時間を、空間を。二人は全てを飛び越えワープする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっ?」

 

 

 数人は呆気に取られた顔をしてしまい、力ない声がふと漏れてしまった。

 

 

 

『体が軽い。こんな幸せな気持ちで戦うなんて初めて』

 

 なんと、数人の目に映るものは自分の部屋などではなく、お菓子の魔女の使い魔とマミが戦っている所であった。

 お菓子の魔女『シャルロッテ』は可愛らしいぬいぐるみのような姿をしており、マミから少し離れた所で大きな椅子に座って使い魔達の戦闘の様子を見守っている。

 

 

 気付けば数人はいつの間にか、お菓子の魔女とマミが居る結界の内部まで来ていた。離れた場所からはさやかとまどかがその戦いを見守っている。

 

「えっ……えっ!?なんでワイ、こんな所に!?」

 

 

「……ここはさっきいた所からほんの少し未来の時間軸だ。お前が巴マミを助けなかった場合、どんなことになるかよ〜く見とけよ見とけよ〜」

 

 そう、今いるのはほんの少し先の未来。野獣の技「神之御宝」で時間と空間を飛び越えてここに来たのだ。

 

『もう何も怖くない』

 

 マミ達は戦いに夢中で誰も数人と野獣の存在に気付かない。

 そのままマミは使い魔を蹴散らし、遂に相手は魔女だけとなった。

 魔女は大きな椅子に座ったまま、依然として動かない。

 

『せっかくのとこ悪いけど、一気に決めさせて……もらうわよ!』

 

 マミが魔法でリボンを召喚し、シャルロッテの小さい体を拘束する。

 魔女はそれでも抵抗せず縛られたままだ。

 そしてそのままマミがいつもトドメを刺す時に使う、あの巨大な銃を召喚する。

 

『ティロ・フィナーレ!!』

 

 巨大な光の弾丸が魔女に当たり、その体を貫通する。魔女の体が力無く落ちていき、魔女を倒したかのように見えた。

 

 

 だが。次の瞬間魔女の口から黒く長い、巨大なナニカが飛び出した。先端にはピエロのような顔が付き、飾りのような羽も生えていた。

 

「え?」

 

 マミは突然のことに驚き対応出来ず立ち尽くしたままだった。そんなことはお構いなしに魔女は素早い動きでマミとの距離を詰める。気付けばもう魔女の顔はマミの目の前にあり、魔女は大きな口を開けていた。

 

「────あ────」

 

 グシャリ。

 

 肉を食い破る音がした。

 マミは────魔女に頭を喰われていた。ソウルジェムが砕かれ、変身が解ける。魂を失った体はもうぴくりとも動かない。先程まで悲しみ、喜び、生き生きとしていた少女はもういなかった。

 

「え────」

 

 ふと、数人からそんな声が出た。数人の目は限界まで見開かれ、理解できないといった様子で呆然とその場の光景を見ていた。

 ────誰も、何も出来なかった。

 

 そして繋がりを失ったマミの体は地面に落ちていき、魔女がその全てを喰らっていく。

 

「ひっ……」

 

 数人はようやく事態を理解した。マミが死んだということを。そして次にそうなるのは自分だということを想像して恐怖で体が震えた。

 

 

 

「これ以上はまずいか……『 神之御宝(かんのみほ)』」

 

 野獣は目の前で人が死んだにも関わらず、あまりにも冷静だった。そして再び『神之御宝』を発動させて、時間と空間を超越する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ────数人の目の前の光景が魔女の結界から、数人の自宅へと戻る。

 時間もマミが死亡する前まで戻っている。

 

「あっ……」

 

 ──助かった──まどかとさやかの心配よりも、戻って来たことの安心感が真っ先に数人の頭から出て来た。震えも収まり、気が抜けて地面にへたり込む。生き延びたという安堵からか涙も出る。

 そこに再び野獣が話しかけた。

 

「.分かったか? これがお前が何もしなかった場合の結果なんだよ。お前が戦わなければ巴マミは死ぬ」

 

「で……でもやっぱり……ワイにとってはマミさんは他人で……」

 

 あれを見たショックと『自分は関わりたくない』という後ろめたさで弱々しく話す数人。そんな数人の顔を野獣が殴り飛ばした。

 

「馬鹿野郎!」

 

「ガッ!!?」

 

 殴り飛ばされ数人は壁に派手な音を立てながら激突する。

 

「お前が!戦わないのは勝手だ!けどそうなった場合、誰が代わりに戦うと思う?」

 

「……」

 

 激昂しながら話す野獣。それに対し数人は黙ったままだった。

 

「ほむらだ。ほむらは恐ろしい奴に見えるかもしれないが、本当はあいつは優しい奴なんだ。魔法少女達を必死に助けようとしている。今までだって何回もそうして来た……

(それにほむらは前回のループで、巴マミを助けられなかったことに負い目を感じている筈だ……)

 だからお前がやらなきゃ、自分から巴マミを助けにいくだろう。

 けど、今のあいつじゃ巴マミは助けられない。

 そうなれば、ほむらのことをよく知らない連中はよってたかってほむらを責める…………

 お前が!!戦うしかないんだよ!!!」

 

「ほむらが……マミさんを……?」

 

 突拍子もない話だが、なんとなく数人には信じられる気がした。ほむらはキュウべえ以外誰も傷つけていないのだから。今の所、だけの話だとしても。

 

「それだけじゃない。巴マミが死ねば、あの場にいたまどか達も危険に晒される」

 

「!!!」

 

 数人はようやくそのことに気が付いてハッとしたような顔を浮かべた。そして気が付くと同時に、数人の顔から焦りが見て取れた。

 

「マミさんを失ったまどか達は契約するしかない。いや、もしかしたら契約が間に合わずに……」

 

「あ……アカン……それだけは……!!」

 

「じゃあお前がやるんだな?」

 

「うっ……うう……」

 

 数人は苦悩していた。死にたくない。

 だが、まどかを。あの子を失ってこれから生きていく人生はとてつもなく空虚なモノだ。

 自分の命を取るか。大切な人を取るか。数人にはどちらも大事であり、はっきりとどちらか一つを口に出すことは出来なかった。

 

(ま……まどかが……死んでしまうかも知れない……?

 駄目や……それだけはアカン……まどかはワイの心を救ってくれた唯一の人間や……あの子には返しても返しきれない恩がある……

 でも……あんな……あんな化け物を相手にしたら……いくら能力があってもワイが死んでまうかもしれん……イヤや……死にたくない……でも……まどかを死なせる訳には……!)

 

 現実の時間ではたった数秒のことだったが、数人の頭の中では何十分・何時間も葛藤していたかのように感じられた。

 現代の日本人、しかもごくごく平凡に育ってきた中学生が自分の命を失うことに恐怖しない訳がない。普通の人間ならば怪物に関わること自体恐れ、逃避するだろう。それが当たり前である。

 

 しかし、それでも尚数人にはまどかを守り抜かねばならない程の恩があった。

 

「クッ……ウゥッ……」

 

 数人の顔からは冷や汗が浮かび、呼吸は乱れ、体は震えていた。どちらか一つを選ぶことも出来ない二択を言葉に出すことすら躊躇っていた。

 

 それでも────

 

 

 

 

 

 

 

 

「────────わ……分かった…………ワイが……ワイが行く……ワイがやる……!」

 

 弱々しく絞り出したような声で話し、目には若干の涙を浮かべながらも。

 その目には一つの決意があった。恐怖が無くなった訳ではない。むしろ数人の脆弱な意思などつつけばすぐに壊れてしまうだろう。

 だがそれでも。数人は一歩を踏み出したのだった。今まで逃げてばかりだった恐怖に立ち向かう一歩を。

 

「────ふん。それで良い。マミさん達は見滝原総合病院に居る。魔女の結界も通れるようにお前に力を与えておいた。急がないと死ぬぞ。何やってる、とっとと走れ!!!!」

 

「!!!わ、分かった!!!!」

 

 野獣にそう言われ、やっと数人は家を飛び出して走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……まさかあんな奴に力を与えなければならないなんてな……クソッ!!どうして俺じゃダメだったんだ……!どうして……!!!」

 

 一人残った男の嘆きは誰の耳にも届かなかった……

 

 

 

 ■

 

 

 こうしん(恒心)学校6年5組 からさわたかしろう(唐澤高四郎)

 彼はとあることで悩んでいた。

 

「授業中に出したら中学生活終わるナリ……」

 

 そう、お察しのアレだ。ウ ン チ ー コ ン グ だ。このままでは彼の体からウ ン チ ー コ ン グ が出てしまう。

 しかし周りから『尊師』とすら呼ばれる程頭の良い彼は、常人には思いつかない方法でこの状況を打開しようとする。

 

(そうだ、豪雨を巻き起こして音を掻き消すナリ!)

 

 なんという発想。我々凡人には思いつかないことを軽々と言ってのける。これは最早天賦の才と言っても良いだろう。流石尊師。カラサワコロッケ、略してカラコロを生み出した男はやはり違う。そして彼は大声を出した。豪雨を発生させる為に。

 

「ああああああああああああ!!!!」(豪雨を巻き起こす能力を発動させる為の掛け声)

 

「ど、どうしたんだねからさわたかしろう(唐澤高四郎)君」

 

 唐澤の突然の奇声に、授業をしていた教師は驚いてしまう。こんなキチ◯イ無能パカパカ弁護士見習いの生徒を担当する教師としてはたまったものではない。

 

「いえ、なんでもありません」

 

 そうしている内に唐澤の目論見通り豪雨が巻き起こった。全ての音を掻き消せる程の豪雨が。

 

『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!』(豪雨の音)

 

(これならいけるナリ!)

 

『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ「ブリブリブリブリュリュリュリュリュリュ!!!!!! ブツチチブブブチチチチブリリイリブブブブゥゥゥゥッッッ!!!!!!!」

 

 だが果たして────豪雨で音を掻き消すことは出来なかった。高四郎の能力が足りなかったという訳ではない。

 ──ただ、勢いが凄まじかった。それだけのこと──

 

「ふっ……当職の……負けナリね.」

 

 高四郎は自分の作戦が上手くいかなかったのに、どこか清々しい気分だった。

 いつしか雨はやみ、そこには虹がかかって晴れ晴れとしている。高四郎の心もそんな空のように爽やかだった。

 

 

 

 

 

 ■

 

「ハァ、アッ、アッ、アッ、アッ、アッ、アッ、アッ、アッ、アッ、アッ……」(野獣機関車)

 

 今ワイは病院を目指して必死に走っとった。

 

「ハァ……ハァ……敗北者?取り消せよ!」(走り疲れた末聞こえてきた幻聴)

 

 ……見えてきた!! この見滝原総合病院に皆がいるんやな……そして……さっき見た……あの……魔女も…………

 

 

 

 ……アカンアカン!! これから敵と戦うっちゅうのにビビっとったら本当に死んでまう!! 

 ……さっき見た光景ではあの魔女はマミさんの……頭を喰らっとった……あんな化け物を相手にすると思うと吐き気がしてくる……さっき決意したばっかりやのに……また……ワイは恐怖して……

 

 でも……秋吉師匠も言っとった筈や……「敵の目の前で悩むな。不安になるな。恐怖を見せるな。敵に隙を与えちまったら最後……死ぬぜ」って……

 だから……ワイも……ワイも化け物に立ち向かう以上は絶対に怯んじゃいけないんや……!!

 

 覚悟しろ……ワイ……怯むな……逃げるな……恐れるな……一歩……一歩を踏み出せ……!!!

 

「ハァー……ハァーー……!」

 

 これでもかというくらいに躊躇った末、ようやくワイは歩き出すことが出来た。病院の建物の目の前まで来ると結界のようなものが突然現れた。

 

「これは……魔女の結界.!! まさか本当に通れるようになっとるやなんて……」

 

 魔法少女でも無かったワイが結界を開けるようになったのも……やっぱりこの力のせいなんか……

 あのオッサンから与えられたらしい力は()()()()()()()()()やけど……ホントにこんな力が身に付いてまうなんて……イヤやな……この力のせいでこの先も何か争い事に巻き込まれたりしたら……

 ……いや、考え事は後や!!今はまどか達を助けに行くことが優先や!!! 

 そう考えたワイはすぐに走り出した。不安を吹き飛ばすかのように、自分に勇気を出すように大声で叫びながら。

 

「うあああああ!!!!」

 

 走り出して魔女の結界の中に突入し、結界内部を駆け抜ける。幸いにも中は一本道だったので何も考えることがなくて助かった。

 途中、暗い中を一人で進む恐怖が出るが、別の事を考えて恐怖を紛らわせた。

 

「クッキーにキャンディにプリンやチョコレート……なんで道のそこら中にお菓子を象ったような物体が置いてあるんかと思ったが、もしかしてここの魔女はお菓子の魔女か? ハハハ!! なーんてな!!!」

 

 不安を打ち消す為に大声で独り言を言ってみたが、周りに誰も居なくて良かった。もしこんなバカうるさい独り言を聞かれてしまったら、恥ずかしくて悶え死にするわ流石に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……貴方、こんな所まで来て一体何やってるの?」

 

「ギャアアアアア!!! 居たァァァァァ!!!!!!」

 

 目の前には何故かリボンで体を縛られた暁美さんが呆れ顔でこちらを見つめていた。

 ……ちょっと待って?(関西クレーマー)今のクソデカ独り言聞かれたよね? ヤバイ絶対聞かれた!!! 

 ア──!! ア──!!! (発狂)

 ア──!! 死にたい!!! ヤバイヤバイ恥ずかしい!!! 死にたい!! 皆に内緒でこっそり書いてた厨二ノートを親に見られた時並に恥ずかしい!!! 死にたい死にたい死にたい!!!! 

 あまりの恥ずかしさに悶え転げてしまった。

 

「ホントなんなの貴方は……(呆れ)」

 

 クソみたいなバカ(語彙力なし)をやってたせいでさっきよりも暁美さんに呆れられた。はっず。恥。死にたい。

 

「……ていうかなんで暁美さんは体を縛られてるんや?Mなの?ドMなんか?」

 

「違うわよ!!?」

 

 ……暁美さんみたいな美少女が体を縛られてるのって、緊縛プレイみたいで凄いエロい。エッチコンロ点火! エチチチ\勃/

 

 

「そうじゃなくて……今は理由を説明してる暇はないわ!!南数人!!! 今すぐこのリボンをほどきなさい!!!」

 

「えっ!?」

 

 いきなりリボンをほどけと言われたが、そんなもんワイ一人では無理や。時間がかかり過ぎる上、ぎっちり締められてあるからほどくの自体難しいかもしれん……

 ……それに、マミさんから「暁美さんは信用出来ない」とも言われとる……

 

 でも……暁美さんは何故か……信用出来る……気がする……ホントにどうしてかは分からないけど……

 

 

 

 

 

 だからワイは暁美さんを助ける為、()()()()に任せる事にした。

 

「お前ら!!! 任せたで!!!」

 

「「「「おう、任せとき(ニッコリ)」」」」

 

「えっ!! ちょっと、()()()()はどこから現れたの!? 

 南 数人!!! 待ちなさい!!!」

 

 なにやら騒いでる暁美さんとあいつらを後にして、ワイはまどか達の所へ真っ直ぐ走っていった。

 

 

 

 

 

 ■

 

 ──魔女の結界最深部、お菓子の魔女の部屋──

 

 数人がマミ達と合流する前に、既に戦いは始まっていた。

 

「せっかくのとこ悪いけど、今日は一気に決めさせてもらうわよ!!!」

 

 お菓子の魔女であり、人形のような姿をしたシャルロッテが出てきた瞬間にマミはマスケット銃を鈍器として構え、目の前に来たシャルロッテを思いっきりその鈍器でぶん殴った。

 

 殴られたシャルロッテが吹っ飛んだが、マミは回避する隙すら与えずに吹っ飛んでいったシャルロッテに弾丸を連続で放っていく。まともに喰らったシャルロッテは地面に落ちていき、動くことすら出来ない所をマミにゼロ距離から射撃される。そしてリボンで拘束され天井まで持ち上げられるが、それでもシャルロッテは無抵抗だった。

 

 シャルロッテは出現してからずっと動かない。不気味とすら思える程に。

 しかし先程まどかに「一緒に戦う」と温かい言葉を貰って、マミは気分が高揚している。気分が高揚した人間はどこか集中が欠け、全体を見渡す事を忘れてしまう。

 それに加えて先程の怒涛の攻めからも分かるように、マミには「早く戦いを終わらせて、ゆっくり時間を過ごしたい」という気持ちがあった。

 それ故にシャルロッテの様子が不自然であろうが、マミは気にしなかった。マミにとっては些細な事だからだ。

 

 天井に持ち上げられ、身動きも取れないシャルロッテにマミはなにも不安に思うことなく、そのまま『ティロ・フィナーレ』の発射態勢に入る。

 

「ティロ・フィナーレ!!!」

 

 轟音が炸裂し、シャルロッテの体に大穴が空く。

 

「やった!!」

 

 その場にいる誰もが勝利を確信した。マミも魔女を倒したものと思い、気を抜いていた。

 

 だから。

 

「えっ」

 

 シャルロッテの中から現れた恵方巻きのような姿の魔女を、マミはどうすることも出来なかった。

 このままではまた、あの時と同じくマミはシャルロッテに食い殺されてしまう。

 

「あ……」

 

 誰も動くことが出来ず、なんの抵抗も出来ずにまたあの悲劇が繰り返される

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ホ────────ムラン!!!」

 

 筈だった。

 気付けばマミの目の前には、男がバットを持って立っていた。その男は全身黄色い肌で、顔は不自然な後ろ髪の飛び出た目に尖った口という外見の特徴を持っていた。

 

 男がバットを振り、魔女に当てる。その勢いで魔女は吹き飛んでいった。

 

「え.ええええええ!!!??」

 

 突然現れたその男の顔はカッパのようにも見え、口は開きっぱなしで、顔の表情も感情を見る者に今ひとつ感じさせない。いかにも間抜けそうな顔をしていた。

 

 しかし、我々は!! 我々はこの男を知っている!!! いや、この特徴的な黄色い肌と池沼のような顔を知っている!!! 

 

 

 

 

 

 

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 | |  彡  と

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(ミ)、   ! フ /

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( <   ヽ )

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「ンゴーwwwwww魔女弱スギィ!!! 自分草いいっすかwwwww」

 

 

 そう、その男は────なんJ民だった。

 数人ではないし、中身がなんJ民とか、そう言うことを言っているのではない。

 イラストでなんJ民として描かれる『やきうのお兄ちゃん』の姿そのものだった。

 

「ハァ……ハァ……良かった……間に合ったんやな……」

 

 そこに遅れて数人がやって来た。絶えず走り続けたせいで息も絶え絶えの状態になっていた。

 

「でも今は……あいつを倒すのが優先やね……!!よし!! やっちまえぇぇぇぇ!! 『なんJ民』!!!!」

 

 数人がそう叫んだ瞬間、吹き飛ばされ倒れていた魔女の周りに人一人分はある青い空間が次々に生み出されていく!! 

 我々はこの青い空間も知っている!! 

 

 

 

 

 ────そう、我々が日頃『BB空間』と呼んでいるものだった。

 シャルロッテの周りのあちこちに、100は越えようかと言うくらいの数のBB空間が出来、そしてその中からバットを持ったなんJ民が続々と現れる!!!! 

 

「やれぇぇぇぇ!!!!」

 

 ────そう、これが数人に与えられた力────『無限のゴミ屑』──なんJ民(とバット)を召喚する能力だった。

 

 現れた全てのなんJ民達がシャルロッテをバットで殴る。殴る。殴る。

 

「「「「300人に勝てるわけないだろ!!!」」」」

 

 その数およそ三百人。

 三百人全員がシャルロッテをバラバラに、しかし休む間を与えることなく殴り付けていた。

 

 その光景は酷いものだった。怯え、逃れようとするシャルロッテの様子にもお構いなく、なんJ民は殴る。

 

「オラッ!! 死ねっ!!!」

 

『GYAAAAAAA!!!??』

 

 なんJ民は楽しそうに殴る。シャルロッテはそのたびに暴れ回る。

 

「くっさ!!! 死ねよ!!!」

 

『GAAAAAAAAAAAAAAAA!!!』

 

 なんJ民は嬉しそうに殴る。シャルロッテはそのたびに苦しむ。

 

「バットで殴りつけるのは楽しいってはっきり分かんだね。ワイも参戦いいっすか〜?」

 

『AAAAAAAAAAAA!!!??』

 

 なんJ民はシャルロッテの反応を面白がって殴る。シャルロッテはそのたびに傷付いていく。

 

 

「酷い……」

 

 まどかはこの光景から目を逸らした。暴力しか無いこの異様な光景から。いくら人を殺す魔女とはいえ、まどかはなんJ民のやり方を肯定出来なかった。

 

 いじめっ子達がたった一人を寄ってたかってリンチする事と、今のなんJ民達の魔女リンチと一体何が違うだろうか? 

 誰かを守る為に武力を使うならば、多少は許されよう。しかし、今のなんJ民は暴力を振るう事を楽しんでいる。

 それは日頃のなんJ民のネットリンチと全く同じだ。

 ネットで数の暴力と言葉の暴力を振るっていたなんJ民が、現実で数の暴力と身体的な暴力を振るうようやり方を変えただけに過ぎない。

 

「もう……やめてよ……」

 

 まどかがか細く発した声は誰にも届かなかった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ■

 

 しかし、今はなんJ民達の行動よりも魔女を倒すことが最優先だ。安全を確保してからでなければ、落ち着いて話をすることも出来ない。

 

「クッソ……危うい状況を、このなんJ民達が数の暴力でなんとかしてくれたのはいいが、この魔女がしぶとくて中々倒れへん……!!」

 

 今はなんJ民達が魔女に反撃する隙を与える事なくボコり続けているが、それだけでは魔女を消滅することは出来ない。

 ちなみに数人は魔女に襲われないギリギリの範囲内から今の状況を見ていた。それもそうだ。彼自身には魔女と戦う力などないし、そんな勇気もない。せいぜい自分の操り人形(なんJ民達)に戦わせておきながら、自分は遠くから見るだけが限界だ。

 

 そんな数人の焦りを含んだ声に、「はっ」と我を取り戻したように、先程まで呆けていたマミが動き出した。

 

「!!!南君!!!私に任せて!!!!」

 

 マミは魔女のとどめは自分が刺すと数人に呼びかけた。

 

「マミさん……分かりました。おい、お前ら!!! そこを離れろ!!!」

 

 数人の声に呼応し、なんJ民達は一斉に魔女から離れ出し、マミはまた『ティロ・フィナーレ』の準備へと入る。

 

 巴マミは幼い頃からずっと戦い続けていた戦闘のプロなのだ。今までに死にかけることもたくさんあったし、恐ろしい目に遭うことも一度や2度の話ではなかった。

 そんなマミが今さっき死にかけただけで、トラウマになったり、恐怖で動けなくなることはもうない。彼女はもう、慣れ過ぎているのだ。そういう状況に。感覚が麻痺していると言ってもいいだろう。

 

 準備を整え、射撃態勢に入るマミ。魔女はなんJ民達に殴られ過ぎて動かない。打ちのめされて全身が傷だらけになり、動くことが出来ないのだ。怪我を回復することすらも今はままならない。

 そんな無防備な魔女にマミは狙いを定める。

 

「今度こそ終わりね……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ティロ・フィナーレ!!!!!!」

 

 

『AAAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!』

 

 

 

 放たれた巨大な光は魔女に直撃し、今度こそシャルロッテを完全に消滅させた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

「ねえ……南君。貴方はあの人達を知っているようだけど、あの人達は一体誰なの? どうして急に現れたの?」

 

 どうやらマミはなんJ民について聞きたいようだ。

 

「え? アイツらですか? アレはワイの……魔法みたいなもんですかね?」

 

 数人もよく分かっていない(作者すら分かっていない)ので、曖昧な答え方になってしまう。

 それに対しマミはより詳しく知りたい為に、次いで質問する。

 

「魔法って……それは一体どうやって手に入れたの?」

 

「どうやってですか? えーと……なんか昨日の夢の中に出てきたオッサンにいきなり与えられました」

 

「オッサン!!??」

 

 オッサンといえばオッサン。それ以外に言いようが無かった。というかほぼ白髪の爺さんだ。具体的に白髪の長髪生やして黒い帽子被った糞土方を想像してくれればいいだろう。

 

「えーと、オッサンが夢の中で……」

 

 

 

 

 ────────

 

 

 

 糞土方みたいなオッサン(浮浪者)「力が欲しいか?」

 

 数人(夢を見てるので寝ぼけてる感じの状態)「力? あー、あったらいいよな」

 

 糞土方のオッサン「じゃあ、あげるわ貴方に!!(課長)」

 

 数人「やったぜ」

 

 

 ────────

 

 

「みたいな夢だった気が.そっからあのなんJ民達を召喚出来るようになりました」

 

「ノリが軽い!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ■

 

 

 

 

 

 誰も気付かなかったが、魔法少女達と魔女の戦いを見ていた者が一人だけいた。

 

「魔女シャルロッテを倒したか……そうだ……それで良い……

 もう既に淫夢4章の方も世界レベルで伝わり、あの能力も無事アイツが使うことが出来た……私の計画に支障はない」

 

 その男は────昨日、数人の夢に現れた浮浪者の男であった────

 

 

 

 

 

 

 

 おかしいとは思わないだろうか? 

 

 何故ただのホモビデオが世界レベルで広まっていったのか? 『面白い』というだけならば、他にもあった筈だ。

 

 何故ポルターガイスト君は発生したのか? 

 何故野獣先輩は見つからないのか

 何故「野獣先輩は女の子」派と「野獣先輩は汚いオッサン」派がいるのか

 何故野獣先輩は「うんこの擬人化」と呼ばれるのか 

 何故「野獣先輩」は一人なのに、「鈴木」「田所」「今田」と見る人によって呼び名が違うのか

 何故野獣は遠野の手を払い除けたのか

 何故ホモビが始まりだったのか

 

 答えはただの数人(すうにん)だけが知っている

 

 

 

 ────これは全ての謎を解き明かす物語────

 

 

 

 

 

 

 

 




 壮大にしょうもない物語

 文の中に万丈構文があったのに気づいた人は居たんだろうか



 数人:ガチで戦いは回避したい系主人公。本当にただただ死にたくない人。まどかに深い情が無ければ、たとえ親友のまどかやさやかが危険な目に遭っても、自分の命惜しさに逃げていた程深刻なビビり。逃げちゃダメだ系の人。
 まあこれから無理やりにでも戦ってもらうんですが。

 数人に与えられた能力:無限のゴミ溜め(その体はきっとクソで出来ていた)という名前。
 なんJ民+バットを召喚する。300人も召喚出来るとかチートのようにも思えるが、チートはさせません。(断言)

 野獣先輩:ホントにキャラとして登場。しかし意味ありげな台詞は全部意味が無い。

 数人の夢に出てきたオッサン:ただのおっさんでしょ(適当)

 神之御宝(かんのみほ):迫真空手奥義。()()()()時空を飛び越えられる。早い話がタイムリープ出来るチート。主人公には使えない(断言)



 なんカスの状況をまとめて見ると

 ・何か功績を立てた訳でもないのにいきなり他人から力を与えられる
 ・周りが女子ばかりのハーレム状態
 ・力を与えられるまでは普通の学生だった

 うわぁ……これはなろう主人公ですね間違いない(ドン引き)

 じゃけんなんカスをゴミ屑なろう主人公にさせないようにまだ見ぬ強敵達出しましょうね〜




 次回予告 強敵現る

 強敵その1「俺も仲間に入れてくれよ〜(マジキチスマイル)」
 強敵その2「動きが止まっ……て見えるのは……私だけでしょうか?」
 強敵その3「(目の前の相手を爆発四散させて)原型ないやん(笑)」





  あっ、そうだ(唐突)
 唐澤先生ユーチューブのゲーム実況進出おめでとう



 最後に、なろう系みたいな薄っぺらい物語や、チート無双して手軽なハーレム状態みたいな、なんの価値もないクソ主人公にはさせるつもりないから安心してくれよな〜♡(宣言)
 

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