双璧の結晶と双璧が行くIS世界   作:白銀マーク

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泪呪罪壊終極式(るいじゅしんかいしゅうきょくしき)

「多分、アキラは薄々気がついていたんだよ」

 

 ライがみんなに語る。

 

「アキラが銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)についてなにか知ってるんじゃないかって話、あったよね?」

 

「あった」

 

「これから先は僕の予想でしかないけど、アキラは守りにいくんだよ。僕らだけじゃない、この世界全体をも」

 

「守るってどういうことだ?」

 

「嚮団は、銀の福音(シルバリオ・ゴスペル)をアキラに向けて放ったんだよ。殺すために。そのパイロットはアキラと親しかった人物。でも、アキラを殺しきることは叶わなかった。だったら今度は自らの手を下す。それを知った人がアキラを迎えに来たんだよ」

 

「まぁ、アイツなら知ってそうよねぇ」

 

「だね。あれかな、女の勘は当たるってやつかな?」

 

「私たちも行った方がいいんじゃないの?」

 

 そこで疑問が生じる。そうだ、なぜライたちまでいかなければならないのか。

 

「何でライたちまで?」

 

「アキラが殺してしまった両親、僕たちのことなんだよ」

 

「「「「「「えぇっ!」」」」」」

 

 驚きを隠せないのは当たり前だ。しかし、それもまた事実。血液検査でさえも、両親と認めるのだ。

 

「織村先生に聞くといいよ、あの人は知ってるから。証拠も持ってるからね」

 

「アキラが背負っているものは、国だけじゃないわ。世界すら、果ては次元すらも背負ってるかもね」

 

「アキラ、あいつはいったい・・・」

 

「背負うものが大きければ大きいほど、失うものも大きい。それが世界の理だよ」

 

 二人はISを起動し、アキラの後を追う。

 

「俺たちは、いったい、どうすればよかったんだ?」

 

「一夏、たぶんどうにもできないよ。アキラは何があっても止めれない。アキラを止めれるのはきっと、私たちじゃない、別のだれか一人なんだよ」

 

 

 

 

 

 

「ねぇ、C.C.さん」

 

『なんだ?』

 

「ありがとうございます」

 

『別に、お礼を言ってもらおうと思って迎えに来たわけしゃないぞ』

 

「だったらこれは独り言です」

 

『・・・口が立つようになったじゃないか』

 

「そりゃ昔は四六時中あなたのそばにいましたから」

 

『それもそうか』

 

「そういえば、僕の紫星はボロボロになったはずですが」

 

『ラクシャータとロイドが改修した。まったく、どこまでもこき使ってくる奴らだ』

 

「ほんと、敵わないなぁ」

 

『・・・着くぞ、機体はあのゲートの先だ。機体をもらったらこっちまで戻ってこい。奴らの拠点は今はこの世界にある』

 

「わかりました」

 

 ゲートのある場所はアキラが最初に束にライと拾ってもらった場所。今思い返せばなぜワープ地点があそこだったのかも説明がつく。

 

『一応、ライとカレンの機体も改修してそこに置いているが、まぁ、来ることは「来たよ?」・・・まったく』

 

 ランスロット・フロンティアが振り向くとISをまとった二人がそこにいた。

 

『いいのか?』

 

「子供にすべてを背負わせる大人がどこにいる」

 

「アキラだけつらいなんてのは、納得できないわね」

 

『だ、そうだぞ』

 

「なんとなくわかってました。機体、一緒に持ってきますから、待っといてください」

 

 アキラはランスロット・フロンティアから離れ、ゲートをくぐった。

 

 

 

 

 

 

「久しぶりだな、アキラ」

 

「お久しぶりです」

 

「どうだ、ライやカレンを会うことはできたか?」

 

「はい」

 

「元気そうか?」

 

「はい。僕についてきて、一緒に戦おうとするぐらいに元気ですよ」

 

「そうか」

 

「はい」

 

「すまないな。また俺の命で動いてもらうなんてな」

 

「いえ、そんなことおっしゃらないでください。僕も好きでやってますから」

 

「そう言ってもらえると助かるな」

 

「僕の機体は?」

 

「あれだ」

 

「・・・カラーリングは紫色とお願いしていたはずですが?」

 

「それは俺の独断だ。お前にとってライとカレンは憧れではなく呪縛になっている。であればもっとも手を付けやすいところから、お前の親離れをしなければならない。そういうことだ」

 

「呪縛・・・」

 

「そんなに気に病むことじゃない。お前が依存しすぎということだ。C.C.だってお前の面倒を見てくれただろう? お前の近くにはお前が思う以上にたくさんの色がある。それに気付いてほしいだけだ」

 

「だから・・・白・・・」

 

「あぁ、お前はまだ何色にも染まっていない。故の白だ」

 

「信じましょう、あなたのその言葉」

 

「さぁ、行ってこい。これがお前の新たな剣だ」

 

「イエス・ユア・ハイネス」

 

 コックピットはバイクのような形状。モニターはなくなっており、全体が外を映し出す画面。

 

「・・・フルディスプレイ」

 

『あなたのための特注品よぉ』

 

「ラクシャータさん」

 

『それはダイトディスプレイ。外の風景を体感しているような気分で操縦できるようになってるわぁ』

 

「・・・起動キーは?」

 

『あなたの持っている今までのキーでOKよ。いろいろ新規採用の武装もあるから、データ回収がてら使ってちょうだい』

 

「わかりました」

 

『紅蓮や白蓮も同じダイトディスプレイを採用してるわぁ、あの子たちなら使いこなせるから、あとはよろしくねぇ』

 

「わかりました」

 

 機体の各武装やスペックの確認をする。

 

(・・・すごいな。完全に僕好みのチューニングが施されている。新規武装はこれか)

 

【起動キーからのアクセスを確認。許可しますか?】

 

「許可する」

 

 音声認識まで搭載。

 

【アクセスを許可します】

 

『いい機体ねぇ』

 

「コトノハ」

 

『どうかしたの?』

 

「レイは君のこと、なんて呼んでたの?」

 

『琴、そう呼んでくれたわ』

 

「じゃあ、琴、機体把握、武装把握よろしく。今から各部のOSの微調整をするから、把握後、紅蓮と白蓮の運搬とゲートからの脱出をお願い」

 

『わかったわ』

 

「ふぅ・・・」

 

 一度息を吐く。

 

『機体把握、終わったわ』

 

「機体名は?」

 

『型式番号、Type-None/F1G。機体コード、RUIZYU Type-None Elements"Shinkai"。機体名、泪呪』

 

泪呪罪壊終極式(るいじゅしんかいしゅうきょくしき)、か。なかなかなネーミングだね」

 

『・・・この機体の設計、キャメロット班じゃないわね。・・・設計図画くときに絶対にするこの癖。懐かしいなぁ』

 

「じゃあ、設計者はレイだね。・・・ありがとう、僕はまたこれで飛べる」

 

 機体はゲートを抜ける。

 

『紅蓮・・・』

 

「そうです。白蓮も改修してもらってます」

 

『これは、アキラがしてくれたのかい?』

 

「・・・これは、僕が好きでお願いしたものです」

 

『・・・ありがとう』

 

 二人が乗り込むのを見ながら機体の仕様を確認する。

 

『どうかしら?』

 

「・・・これが、終わりを示すの者・・・」

 

『そうね。嚮団が崩れれば、この機体たちもお役御免だものね』

 

「・・・いこう」

 

『アキラ、出せるよ』

 

『私も行けるわ』

 

 狙うは嚮団。求めるは争いの終わり。紡ぐは世界の未来。

 

「了解。四十万アキラ。泪呪罪壊終極式(るいじゅしんかいしゅうきょくしき)、出ますっ!」

 

 




 新たな機体が出てきましたねぇ、それも後程紹介していきますので。気に入ってくれるといいなぁ。

 今後ともどうぞ良しなに。
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