シーマ・ガラハウに成り代わった女   作:筆先文十郎

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ほぼ毎日更新している理由が明らかに。

オリジナルキャラクターですが、ガンダム通なら元ネタを判ると思います。


埋めネタ めんどくさい恋人

「ふぅ……」

 一人の男が公園のベンチに倒れるように腰を下ろした。

「こうして気分転換に出たのはいいものの、なかなかネタはないもんだな」

 男はポケットの中に入れていたクタクタのメモ帳を取り出す。その中には『女子高生 催眠』など書いた本人しかわからない言葉が乱雑に記されていた。

「どっかに小説のネタ落ちてないもんかねぇ」

 男が一度空を見上げた後大きくため息をついた。その時だった。

「……」

「待ってくれ!僕の何がいけないんだ?」

 フリルがたくさん施された赤いワンピースを着た金色の髪を背中まで伸ばした仮面の女を、男も美男子と認めざるを得ない男が公園に入ってきた。

「待ってくれ!紫亜(しあ)!」

「離して、牙留真(がるま)!」

 腕を掴む牙留真を振り払おうとする紫亜、しかし牙留真は離さない。

「納得のいく答えを聞くまで離すことは出来ない!」

 その言葉に仮面の女は「わかったから離して」と言うと、美男子は彼女の腕から手を離した。

「牙留真、私はあなたのことを一人の男として魅力的に思っている」

「だったら何故!?」

「あなたは数多くの国会議員を始めとする権力者とも繋がりのある大金持ちの名家、三火(ざび)家の御曹司。私はたった少しの研究資金を出してもらうために色々な所に頭を下げ続けるしがない教授の娘。あなたとは立場が違うわ」

「そんなこと僕と君を阻む障害にはならない!」

 その言葉に仮面の女は非難の涙を流す。

「あなたは分かっていない。あなたの言う『そんなこと』がどれだけ分厚く、そして高い壁なのか……あなたは何一つわかっていない!」

「……!?」

 女の言葉にショックを受けたのか美男子はショックで2、3歩後ずさる。

「分かった。でも一つだけ賭けをさせてくれ。それに負けたら僕は君のことを諦めよう。でも僕が賭けに勝ったら 僕と付き合ってくれ」

「その賭けとは?」

 この時、二人のやりとりをベンチから男はとんでもない目に合うことになる。

「そこのベンチで座っている男が小説家志望の男だったら、僕と付き合ってくれ!!」

「!!??」

(えええ!? 何を言ってるんだこいつ!?)

「何を言ってるのそんなわけあるわけないじゃない!」

「いや彼は小説家志望の男のはずだ。その証拠にハーメルンに5分以内に小説を投稿するはず!」

 男は時計を見る。

 

 2019年08月24日(土) 17:36

 

(うおおおおおぉぉぉぉぉぉっっっ!!)

 男は急いでiPadを取り出すと途中まで書いていた作品を投稿した。

 

 2019年08月24日(土) 17:40 投稿

 

「ふう」

 男は額の汗を拭う。

「ちょっと待ってそこの男が投稿した小説じゃないかもしれない。もう一つ取得があるはずだから 10分以内にまた投稿するはずよ」

(何を言い出すんだよ!!うおおおおおぉぉぉぉぉぉっっっ!!)

 男は急いでiPadを取り出すと途中まで書いていた作品の続きを投稿した。

 

 2019年08月24日(土) 17:50 投稿

 

「わかったわ、牙留真」

 仮面の女の言葉に笑顔を見せる美男子とほっと胸を撫で下ろす男。しかし仮面の女に男はとんでもない目に合うことになる。

 

「もしそこの男がその小説で9月までにお気に入り登録数300を達成したら一緒に住んであげる」

 

「!!??」

 男は二人を見る。そこには「しなかったらどうなるかわかっているだろうな?」と無言の脅迫をする二人が男を睨み付ける姿があった。

 

(人を自分らの人生に巻き込むな!!あとお気に入り登録数300ってどんだけ難しいか分かっているのか!!)

 そう心のなかで叫んだ男は続きを書くため家へと走った。

 

 

 




300達成したらめんどくさい同棲を投稿します。

三火牙留真(ざび がるま)
三火家の御曹司。由来は機動戦士ガンダムのガルマ・ザビ。

池田紫亜(いけだ しあ)
しがない教授の娘。由来は同上のシャア・アズナブルとその声優の池田秀一氏。

あとお気に入り登録数100ある人って本当にすごいと思います。自分もいくつか頂いてますが、それ以上にない方が多いのでつくづく思います。

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