サーヴァント   作:兎露太

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プロローグ

~エバレン家~

 

 この家を生家とする者はそれぞれの主を持つ。

しかし、エバレン家に生まれた全ての者が主を持つわけではない。

 エバレン家の生まれの者は、大きな魔力を持ち優れた者が多いため、誰もがエバレン家の者なら誰であろうと気にせず従者にと欲する。歴史に名が載る偉業を成し遂げた者の隣、また名立たる闇の魔法使いの隣にもエバレン家の者が大方いた。

 

 エバレン家の者を従者としたいなら、その者にに主として認められる以外に方法はない。しかし、何がその者に、主として認めれれるかはわからない。他者への優しさに惚れ込み主とした者、才能を見込み主とした者、雇われるように金の金額で主と決める者もいれば、ただ目の前で石につまずいて転んだからというわけのわからない理由で主を決める者もいる。

 件の事からわかるように、エバレン家の者は家ではなく個人が主を選ぶ。主は選ぶが、血筋は気にしない。だからいくら当主やエバレン家に媚び売ろうとも、主従の契約を結べることはないだろう。また、無理やり従わせようとするのも不可能である。何故なら、無理やり契約させたものには契約の印による死が待っている。

 

 主従の契約を結べば、契約をしたエバレン家の者の体のどこかに印が現れる。契約の印は主によって違う。従って、同じ契約印は存在しない。

 契約は結んだ瞬間、どちらかが死ぬまでその契約を破棄することは出来ない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 死んで転生して11年目になろうという年に届いた手紙。

これを見て今俺は、激しくこの世界に生まれたことに衝撃を受けている。それはエメラルド色で、エバレン家、ケヤキの木の上、ディア・エバレン様と宛名が書かれていた。

 俺はいつもこの木の上でボーっとしていることが多い。しかし、それを知っているのは身内の者だけである。それ以前に、エバレン家の敷地内に勝手に部外者が入ることは出来ない。だが、この手紙は的確に俺がいるところに届いた。

 

 そんな個人情報丸出しにも驚きはしたが、衝撃を受けた物は別にある。手紙を開いてみると、赤緑青黄の四色に獅子、蛇、鷲、穴熊、そして真ん中ににはHが書かれていた。

 

ホグワーツ魔法魔術学校

校長 アルバス・ダンブルドア (マーリン勲章、勲一等、大魔法使い、魔法戦士隊長、

最上級独立魔法使い、国際魔法使い連盟会員)

親愛なるエバレン殿

 

このたびホグワーツ魔法魔術学校にめでたく入学を

許可されましたこと、心よりお喜び申し上げます。

教科書並びに必要な教材のリストを同封いたします。

 

新学期は 9 月 1 日に始まります。7 月 31 日必着で

ふくろう便にてのお返事をお待ちしております。

 

敬具

ミネルバ・マクゴナガル 副校長

 

 

 

 この文章を読んで確信した、ハリー・ポッターの世界に転生してしまったのだと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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