サーヴァント   作:兎露太

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初めに箒で空を飛ぶという発想を考えた人って誰なんでしょうかね?
しかも何故箒でなんですかね…


飛行訓練

魔法薬学が終わった後、俺は談話室に戻ってきた。他の荷物を置いて、宿題だけを持って図書館に行こうと考えていた。

 

「いたいた、ディア。僕とハリーで、君の事探してたんだぜ。っな、ハリー」

 

「そうなんだよ。授業が終わった後、僕ら声かけようと思っていたのに、気付いたらディアがいないんだもん」

 

図書館に行く準備をしている時に、ちょうどロンとハリーがやってきた。ちなみに二人とは同室だったりする。

 

「それは悪かった。それで俺に何か用でもあったのか?」

 

「うん、その事なんだけど。今からハグリッドにロンと会いに行こうと思うけど、ディアも行かないかい?」

 

そう言えばそんな場面もあったな。確かこの時、新聞の切り抜きだかを見るんだっけ?

 

「ロンとハリー、悪いんだが今回は遠慮させてもらう。これから図書室に宿題をやりに行こうと考えていたんだ」

 

せっかくハリー達に誘われたが、俺は元から決めていた図書室の方に行くことにした。

 

「うげっ!?ディア、君もう宿題なんかやるの。そんなの後でやればいいのに…」

 

「面倒なことは先に終わらせた方が楽だろう?っという事で、また誘ってくれ」

 

俺はそう言うと、ハリー達と別れ図書室へと向かった。

図書室に着くと端の方に置かれてる席に座った。ここならあまり人が来なそうだ。そう思って一人で勉強していたのだが声を掛けられた。

 

「ねぇ、あなた今日スネイプ先生に当てられて、答えてた人よね?」

 

「あ、ああ。そうだが…」

 

本から声が聞こえた方へ視線を移すと、そこにはハーマイオニーがいた。

 

「入学式の時にも自己紹介したけど、私はハーマイオニー・グレンジャー。あなたは、あのエバレン家の人なのよね?」

 

ハーマイオニーとは、少しだけ入学式の時に話したぐらいだった。だから、まさか俺に話し掛けてくるとは思わなかった。

 

「確かに俺はディア・エバレンだが…。あのってもしかして、主従の契約の事言ってる?」

 

「そう!私本であなたの家系の事が書かれているものを読んだの。その本に書かれていたのだけど、私でも契約できるの?」

 

まさかハーマイオニーが契約を望むとは思いもしなかった。やはり皆契約を求めるものなか。契約を求めることは悪くないが、その理由が腐っている奴は今まで好きにはなれなかった。

 

「君も…俺を従者に望むのか…ミス・グレンジャー?」

 

「っあ、違うの!いや、もしかしたら違わなくなくなくない!?」

 

「っえ、だからそれどっち。"なく"が多すぎてわからないし」

 

否定をしたいんだか肯定したいんだかわからないが、ハーマイオニー自身も混乱しているようだ。

 

「"今は"あなたと契約したいとかの話じゃなくて、その本に主は選ぶが、血筋は気にしないって書いてあったの。つまり、マグル出身者の私のような人でもするのかどうか…聞きたかっただけなの」

 

何か"今は"を強調しなかったかこの子!?本当にどっちなんだ…それしだいで今後の付き合い方も変わるのだが、まあいいか。疑問はまだ残ったままだが…

 

「それは本当の事だ、実際にマグル出身者の主を持つ人もいる。ハーマイオニー‥悪かった、その類の話をされたら、俺はこう聞かないといけないんだ"従者を望む"のかどうかと」

 

「私の方こそごめんなさい。興味本意で聞いてしまって…もっと意味を考えて聞くべきだったわ」

 

この様子のハーマイオニーなら、本当に興味本意で、ただ知らなかったことに好奇心が勝ってしまったのだろう。この後、落ち着きを取り戻したハーマイオニーと宿題を一緒にやり、それが終わった後談話室へ戻った。

 

談話室へ戻ると人溜まりができていた。その集まりの先を見に行くとそこにはお知らせと題して、スリザリンと合同で飛行訓練が木曜日に行われることが書いてあった。

 

 

 

 

それから数日後、ついに飛行訓練の日が来た。朝食時に何やらいざこざがあったようだが、俺はそれどころじゃない。今は他人だの、物語だのより俺も飛べるかだ。ネビルから、何でそんなに落ち着いていられるのかと聞かれた気もするが、緊張しすぎて何も考えられないだけだ。

 

そして、とうとう初めての飛行訓練の時間がやってきた。授業場所に着くと、スリザリン生はすでに到着していて、人数分の箒が地面に整然と並べられていた。

 

しばらくすると、マダム・フーチ先生が現れた。

 

「なにをボヤボヤしてるんですか。みんな箒のそばに立って。さぁ、早く」

 

箒の横に立ち自分の箒を見下ろす。まぁ今さら考えたところで、なるようにしかならないだろう。

 

「右手を箒の上に突き出し、そして上がれ、と言う」

 

「上がれ!」

 

みんなが「上がれ!」と叫んだ。なんと一発で俺は手に収まった、出だしは良好みたいだ。周りを見渡すと、やはりハリーを含め箒を手中に収めた生徒は少なかった。箒を収めて、やっと少し余裕が出てきた。そう言えば自分の事で一杯一杯だったが、この後だよなネビルの箒が暴走するの…

 

「さあ、私が笛を吹いたら、地面を強く蹴って下さい。箒はぐらつかないように押さえ、2メートルぐらい浮上して、それから少し前屈みになってすぐに降りてきてください。笛を吹いたらですよ。1、2の───」

 

またも俺が考えているうちに話は進んでいた。

 

「こら、戻ってきなさい!」

 

箒にしがみつくだけで精一杯なネビルにはフーチの声は届かないようだ。届いていたとしても、今のネビルにそれができるとは思えない。助けたくても飛んだ事のない俺にできるだろうか。そんな時、為せば成る。その言葉が悩んでいた俺の頭に浮かんだ、確か武田信玄だか上杉鷹山だかが言った言葉だった気がする。

 

そして俺は飛び出した。不安定ながらも案外普通に飛ぶことができた。

 

「ディア!?何して…」

 

誰かが俺を読んだような気がしたが、ネビルを見るともうすでに箒から落ちる寸前だった。

 

「ネビル!!」

 

落ちたところに間に合いはしたが、初めて箒に乗ったものが二人もの重さに耐えれるわけがなく。バランスを崩し、俺はネビルと落ちた。この後の事は、ネビルの下敷きとなり気を失った俺は知る由もない。

 

 

 




早くもハーマイオニーさんのキャラ崩壊!?
前回名前だけで、今回が初登場だったのに何かすみません(^^;)



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