サーヴァント   作:兎露太

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中学生のころに何人かで集まって、夜の学校に肝試しをやりに行こうとしましたが…
忍び込む前に先生だか用務員に見つかって逃げた記憶があります。




決闘

「…ん、ここは…?」

 

目を覚ますと、周りは白で統一された部屋だった。ネビルを助けるのに失敗した俺は、きっと医務室にでも運ばれたのだろう。

 

「っあ、ディア良かった、気が付いたんだね。ごめんよ…僕のせいでディアにまで迷惑かけちゃって」

 

申し訳なさそうにしたネビルが、椅子に座ってベットの横にいた。どうやら、俺が起きるまで待っていたようだ。

 

「いや、俺こそちゃんと助けられなくて…。怪我はなかったかネビル?」

 

「ディアは僕を助けてくれたよ!ディアが体を張って助けてくれたおかげで、怪我もなかったんだ!!」

 

バランスを崩し箒から落ちるとき、俺がネビルを抱え込むようにしたおかげで、怪我をすることがなかったようだ。その結果、俺は気を失ったが。

 

「気が付いたのですね。奇跡的に怪我はないようですが、今夜は念の為にここに泊まらないといけませんよ」

 

俺が起きたことにマダム・ポンフリーも気付いたようで、パジャマを持って近づいてきた。確かにポンフリーが言うように、どこにも痛いところはなかった。

 

「ディアが目を覚まして安心したし。ずっとここにいるのも悪いから、僕は寮に戻るね。」

 

ネビルは気絶も怪我もなかったため、ポンフリーから泊まるように言われることはなかったらしい。どうせなら、俺も怪我はしてないのだから寮に帰りたかった。

 

ネビルが帰ってしばらくした後、バタバタと騒がしく医務室に誰かがやってくる音が聞こえた。

 

「ディア、良かった。目を覚ましたってネビルから聞いたから急いで来たの。っあそうだわ、あなたの同室の二人組が夜に寮を抜け出して、マルフォイたちと魔法使いの決闘するって言っているのよ。信じられる!?」

 

「静かに!ここは医務室ですよ!」

 

凄い血相をしたハーマイオニーが、慌てたように医務室に入ってきた。しかし、ポンフリーに怒られると落ち着きを取り戻し、少し冷静になったようだ。そんなハーマイオニーとは、図書室での一件から一緒に勉強をしたりとよく一緒にいるようになった仲だ。

 

「それで、ハーマイオニー。同室の二人組とは、ハリーとロンの事かな?」

 

今夜だったのか、ハリー達が寮を抜け出して立ち入り禁止の廊下に行くのは。本物のフラッフィーを見てみたいから、何とか俺も一緒に行こうと思ってたが…

 

「そうよ、その二人よ。もし見付かったら、グリフィンドールが何点減点されるか考えもしないのよ。それに見付かる決まってるわ。まったく、なんて自分勝手なのかしら。ディアもそう思うでしょ?」

 

俺はハーマイオニーの愚痴のようにこぼされる話を、黙って聞いてることしかできなかった。まさか自分もハリー達に付いて行こうと考えていたなんて、今のハーマイオニーには口が裂けても言えない。

 

「寮を抜け出すなんて、私が絶対にやめさせるわ!」

 

散々話した後ハーマイオニーはそう言うと、やる気に満ちた目をして帰って行った。

さて、俺はどうやってここを抜け出そう。ハーマイオニーが帰った後、ハーマイオニーの話しにこりずに俺はその事を考えていた。

 

 

確かトロフィー室だったはず…

俺は考えに考えた結果、動物もどきになり医務室を抜け出してきた。動物もどきには、やはり一度成った事があるからなのか、本能からなのかわからないが、猫の姿をイメージしたら練習せずともすぐ成れた。そしてベットには、毛布に潜って眠っているかのよう見えるようにしてきた。毛布をはがされたら一発でわかってしまうが、そんな事をポンフリーがしないことを願おう。

 

トロフィー室で俺が待っていると、ハリーを先頭にロン、ハーマイオニー、ネビルの四人が入ってきた。俺もこのままじっとしていても仕方がないな。

 

「…にゃーお」

 

「っわ、何だこいつ!?」

 

俺は皆の前に姿を見せ、一番近くにいたロンの肩に乗った。

 

「ロン、そんな事よりマルフォイがまだいないよ」

 

「っえ、あ…うん。遅いな、たぶん怖じ気づいたんだよ」

 

俺の事には、初めだけ驚かれただけで事なき得たようだ。ハリーのそんな事発言に少し俺は傷ついたが…今は見知らぬ猫よりマルフォイか。

 

その時、隣の部屋で物音がして、四人と一匹は飛び上がらんばかりに驚いた。ハリーが杖を振り上げようとした時、声が聞こえた。

 

 

「いい子だ。しっかり嗅ぐんだぞ。隅の方に潜んでいるかもしれないからな」

 

 

ついにフィルチが嗅ぎ付けて来たようだ。音を立てずにフィルチの声とは反対側のドアへと四人は急いだ。もちろん俺は、未だにロンの肩の上である。

 

「どこかこのへんにいるぞ。隠れているに違いない」

 

その後フィルチから逃げるように、四人は鎧がたくさん飾ってある長い回廊を進んだのだが、フィルチも後を追うように近づいてくる。それに耐え切れなくなったネビルが、恐怖のあまり突然悲鳴をあげ、やみくもに走り出した。そしてその結果、躓いてロンの腰に抱きつき、二人揃ってまともに鎧にぶつかって倒れ込んでしまった。ロンの肩に乗っていた俺も振り落された。

 

「逃げろ!」

 

今まで声を落として話していたハリーも、焦りからかそう声を張り上げた。だがそんなことを気にしている余裕もないのか、四人は回廊を疾走していった…俺を残して。

 

四人が逃げて行った後、フィルチも走って追いかけて行った。俺はちょうど鎧と鎧の間の隙間に転がり落ちたため、四人を追うフィルチには気付かれなかったようだ。気付かれたとしてもフィルチになら、猫の姿をしている今の俺なら何とかなりそうだが。

 

このまま四人追いかけても良いが、追いついたときには寮まで逃げ帰るころだろう。俺は仕方なく医務室に向けて進路を変えた。その後は医務室に着くまで誰にも会わずに済んだ。ポンフリーの姿は見当たらなかっため、普通に姿を戻してからベットに入り込んだ。

 

この時、俺は気が付かなかった。俺の跡をつけ、俺の姿を見ていた者がいたことに・・・。

 

 

 

 

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