サーヴァント   作:兎露太

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みぞの鏡が本当にあったら…
私はどちらかと言うと見たくないです(*ノωノ)


心の望み

ハグリッドがうっかりフラメルの名前を漏らして以来、三人は本気でフラメルの名前を調べ続けていた。三人が図書室に籠っている間は、俺は毎回何かしらこじつけをして別行動をしていた。そして今日も、三人にはついて行かずにクリスマスツリーが綺麗に飾られ、クリスマス仕様になった大広間に一人残った。

 

「ディア、今日はあのポッター達と一緒じゃないんだな」

 

何をするでもなく、ボーっと綺麗に飾られたツリーを眺めいた。その時、ドラコが俺に話し掛けてきた。

 

「仲が良いからと言って、四六時中を共にしているわけじゃないさ。俺だって一人になりたいこともある」

 

「…ところでディア、今年はクリスマスパーティーに来てくれよ。もう父上が、エバレン家にも招待状を送ったと言っていた」

 

ドラコの話を聞いてこの間、父から届いた手紙を思い出した。その手紙には、今年俺がホグワーツに入学したこともあり、パーティーに出席せざるを得ないだろうと書かれていた。それを読んで、父には悪いが俺は帰る気がなくなった。

 

「ドラコ、実は今年はホグワーツに残ろうと考えているんだ…」

 

「っな、なんで帰らないんだ!?せっかくのクリスマス休暇なのに!もしかしてポッターのせいで帰らないのか?」

 

最近ドラコはハリーを意識しすぎている気がする。何かとハリーに突っかかってくるのをよく見かける。

 

「ハリーは関係ないさ。ただ今年のクリスマスは、ホグワーツで過ごしてみたいと思ったんだ」

 

「そうか…でも、何もそれが今年じゃなくたって‥‥」

 

「せっかくまた誘ってくれたのに悪いな、ドラコ」

 

ホグワーツに残る理由をドラコに話すと、渋々ながら納得してもらった。

 

 

クリスマス休暇に入るとハリーとロンはフラメル忘れ、三人で色々なことをして過ごした。そしてクリスマス・イブの夜、俺達は明日のおいしい御馳走と楽しい催しを楽しみにベッドに入った。

 

「っあ、おはようディア。メリークリスマス!」

 

「メリークリスマス、ディア。君にもプレゼントが届いてるよ」

 

「二人ともメリークリスマス!プレゼントは後で開けるよ」

 

翌朝目を覚ますと、ハリーとロンはすでに起きていた。そしてベッドの足下に置かれたプレゼントの山が目に入った。

 

「そうだ、ハリー。ディアにあれを見せてやれよ、ディアでも絶対驚くよ!」

 

ロンがそう言うと、ハリーは銀色の布みたいな物を取り出した。

 

「見てて!」

 

ハリーがそれを羽織るように着ると、頭だけを残し体が消えて見えた。きっとこれが透明マントなんだろう。

 

「すごいな、ハリー。透明マントなんて、俺も初めて見た」

 

「ほらやっぱり、ディアでも驚いただろ。ハリー、滅多にない物なんだよ、誰がくれたの?」

 

「わからないんだ、でも昔父さんが使っていたみたい」

 

ハリーが手紙を見せてくれた。確かにその手紙には差出人が書かれていなかった。

 

その日の夜、俺はそれはもう楽しんだ。大広間ではいつも以上に豪華な御馳走をたらふく食べ、ハリー達は魔法のクラッカーを鳴らしていた。その後、楽しい夕食を終えて談話室に戻り早々に眠りについた。

 

次の日の朝、ハリーに昨夜閲覧禁止の棚を調べる為、俺とロンが寝ている間に透明マントを使い図書室に向かったと聞かされた。ハリーはその時フィルチとスネイプに見つかりそうになり、昔使われていた教室のような部屋に逃げ込み、そこでハリーの両親を鏡に見たと言う。きっとそれは、みぞの鏡に違いない。

 

「今晩一緒に来ればいいよ。僕、また行くから。君達に鏡を見せたいんだ」

 

「君のパパとママに会いたい。っな、ディアもそう思うだろ?」

 

「あ、ああ…そうだな」

 

ハリーのその言葉に、俺達も今日の夜に付いて行くことになった。俺がみぞの鏡を見たら、いったい何が映るのだろうか。

 

俺達三人は夜になると寮を抜け出して、鏡がある部屋までやって来た。そこには大きな鏡が確かに置いてあった。

 

「ほら、僕の両親が見えるだろう?」

 

「ううん、僕1人だ…。でも僕じゃないみたい、もっと年上に見える…僕、主席だ!僕、ビルがつけていたようなバッジをつけてる。そして、最優秀寮杯とクィディッチ優勝カップを持っている。僕クィディッチのキャプテンもやってるんだ!」

 

「なんだって!ディア…ディアは見えただろう、僕のパパとママが…ディア?」

 

俺はハリーに訊ねられても、それを答える事は出来なかった。鏡に映った俺の望みが、理解できなかったからだ。鏡には二人のスリザリン生の青年が映っていた。そのスリザリン生の二人は、仲良く何かを語り合っているように見えた。一人はどことなく俺に似ている気がするが、俺が成長した姿と言うよりは、父が今より幼くなった姿に見える。だが父でもない気がする。何故なら父も俺も瞳の色は青色だが、彼は黄色く見えるアンバーの瞳だ。そしてもう一人は…瞳は赤く、整った顔立ちの美青年。赤い瞳をしたスリザリン生、俺が思い当たるのは…若かりしヴォルデモート卿、トム・マールヴォロ・リドルなのか?そうだとしても何故、闇の帝王が俺の望みに映る…あったこともない二人が…

 

"すつうをみぞののろここのたなあくなはでおかのたなあはしたわ"

"私はあなたの顔ではなく、あなたの心の望みを映す"

俺の心の望みを映す…俺の望みとはいったい何だ。この鏡は本当に俺の望みを映したのか?

この後、俺はどうやって寮まで戻ったかも覚えていなかった。俺はアルブスが膝の上に飛び乗って来るのを感じて、鏡の前ではなく寮の俺のベットに座っていることに気付いた。そして俺は、アルブスを抱えてベットに入り込み眠りについた。

 

 

 

 

 

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