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俺が一番に買いたいものが売っている店の近くまで来た。一番に買いたいもの、それは癒しだ。
俺の癒しとは愛玩動物。そう、使い魔をまず買いに来た。
「ディア、何を選ぶんだい。やっぱりフクロウかな?」
「いや、ディアなら意外にヒキガエルを選ぶんじゃないかしら」
何故この二人には猫という選択肢を除外しているんだ!?俺はフクロウもヒキガエルも選ばないぞ。
「俺は猫をホグワーツに連れていくつもりだよ」
「何故猫なんだい?よくアウルとたわむれてるから、私はてっきり自分のフクロウを欲しがるかと思っていたよ」
アウルとは父のフクロウの事だ。エバレン家宛の手紙は、大体このアウルが持ってくる。
「確かにディアは小さい時からアウルの事が好きだったわね。おもちゃよりも、アウルに興味を示してたわ」
前の世界で俺は動物が大好きだった。しかし、ペット可ではないアパートに住んでいたため、身近に癒しの動物はいなかった。それが転生してみたら、フクロウを家で飼っている。動物大好きな俺としては凄く嬉しかった。
「フクロウを選ばないのは、アウルがいるからさ。配達もアウルに頼むから、アウル以外のフクロウはいらないし」
「一応アウルは私のフクロウなんだが…。まあ何にせよ、学校にもフクロウがいるからアウルがいなくても大丈夫だろう」
本当にアウルはフクロウの中で一番だと思っているが、正直に言えばただ俺が無類な猫好きなだけなのだが。
「それじゃ、イーロップのふくろう百貨店に行っても意味がないな」
「そうね。魔法動物ペットショップに行きましょう」
魔法動物ペットショップに入るとあらゆる動物がいた。
「いらっしゃい。何をお探しで?」
「猫を買いに来たのだが」
「猫をお求めで?なら、こちらですな」
店主に案内されたところには、様々な毛色をした猫がいた。その猫たちを見て、猫好きの俺としてはかなり悩む。そんな俺に、店主は気になる猫ををケージから出してくれたが…
「ディア、どの子にするの?その子たちみんな連れていくのは無理よ」
「っう、わかってます…」
現在俺は猫まみれになっている。そして、自分の世界に旅立っていたが母に現実に戻された。
正気に戻ると、両親と店主に呆れた目で見つめられていた。そんな時、か細い猫の鳴き声が聞こえた。
「子猫がいるんですか?今、小さな声で聞こえた気がしたのですが」
今見ている猫たちは、大人のネコか子猫とまではいかないが、大人になる前の小さい猫しかいない。
「ああ、きっとつい最近仕入れた子だね。毛並みがきれいだったから買い取ったんだが…」
「その猫見せてもらえませんか!?」
何故だかわからないが、俺はその猫の事が凄く気になった。
あれ、結局まだ何も買ってない(;・∀・)