サーヴァント   作:兎露太

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今日で冬休みが終わってしまう…



入学準備2

店主に声の元の猫を見せてほしいといった後、猫がいるところまで連れてこられた。

そしてそこには、右目が青、左目が黄色の白い子猫がいた。

 

「綺麗な猫ですね。それにオッドアイの猫なんて初めて見たわ」

 

「実はこの猫、耳が悪いらしくて…完全に聞こえないわけではないみたいですが。」

 

俺は白猫から目が離せなかった。

 

「この猫を頂いても良いですか」

 

「っえ、でもお客さん…」

 

「おまえ俺と一緒に行かないか?」

 

白猫にそう問いかけながら手をさし出した。

すると猫は一声鳴いて、手にすり寄ってきた。

 

「おお、ここまで甘えた様子を見たのは初めてですよ。お客さん、その子を連れて行ってください。ここで私が世話するより、その方がいいでしょう。」

 

「ディアにも相棒ができたな」

 

その後、店主には代金はいらないといわれた。しかし、この子は俺の今まで貯めてきた小遣いで買いたいと思った。だから、店主の申し出を聞き入れず代金を支払った。

白猫にはアルブスと名付け、ケージには入れずに抱いて行くことにした。

 

魔法動物ペットショップを出た後は、フローリシュ・アンド・ブロッツ書店やマダム・マルキンの洋装店などに寄り、残すは杖だけになった。そしてもうすでにオリバンダーの店の前にいたりする。

 

 

見上げた扉に『紀元前創業』と記されている。店に入ると来客を告げるベルが鳴り響いた。

 

「おや、エバレン家の方々ではないか。杖に何か問題でも?」

 

「いや、今日は私達の杖ではない。息子の杖を選んでほしいんだ」

 

老人の視線が俺に移る。

 

「息子のディアです。今年からホグワーツに入ります。杖を選んでもらえますか?」

 

「そうかそうか、私があなたにぴったりの杖を選んで差し上げよう」

 

杖腕を伸ばし、寸法を採り終えた所で、老人は1つの箱を取り出した。

 

「鱗木にドラゴンの心臓の琴線、28センチ、忠実で馴染みやすい」

 

「何も起きないわね」

 

杖を振ってみたが、何一つ反応することはなかった。ちなみに抱いていたアルブスは、落としてしまったら嫌なので肩に乗っかるように移ってもらった。

 

「うむ。ではこれをトネリコに一角獣のたてがみ、26センチ、よくしなる」

 

「今度は酷いありさまだな」

 

次に渡された杖を振ると、店の窓がすべて割れた。反応したことは嬉しいが、もう少し控えめにしてほしかった。

 

「ふむ、これも違うなら、こちらはどうですかな。月桂樹に八咫烏の尾羽、31センチ、曲がりにくい」

 

まさに漆黒といった言葉が似合うほど真っ黒の杖だ。その杖を握ると、今までの杖と比べられないほど手になじんだ。そして杖を振った瞬間、風が俺を中心にするように吹いた。ほこりが舞って竜巻のようになっていたが、しばらくすると治まった。

 

「やはりこれでしたか。しかし、それは11年前に作られたもの。私が売っている杖の中では新しい物なんだが、もう持ち主が決まるとは不思議なものだ」

 

「凄いじゃないか。偶然ディアと同い年の杖なんて」

 

その後に7ガリオン払って、俺が生まれた年に作られたという漆黒の杖を受け取った。

 

 




杖が製作されてから売られるまでの期間とか知りませんが、主人公の例は珍しいという事にさせてもらいました。



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