『ノイズ』
無機物を透過し、人間に触れると諸共に炭化、死滅する特性を持つ有史以来からその存在が観測され、やがて全世界に認められた認定特異災害
“人間を襲う”という一点に終始するノイズの習性に人々は怯え、“まさに災害”“他人を巻き込む自殺願望そのもの”と吐き捨てた
日本政府が『特異災害対策機動部』発足後、同機関がこれの対応、殲滅にあたるもノイズ出現の兆候は一向に止むことはなかった
人類がノイズの脅威に怯えるなか、一人の日本人がある発明を提唱した
宇宙空間での活動を目的とした飛行パワードスーツ『インフィニット・ストラトス』
―一生ノイズに怯え続けて生きていく位ならいっそ宇宙に逃げてしまおう―
そんな暴言ともとれる言葉とともに提唱されたこの発明は、人類にとって確かに画期的なものであり、しかし“女性にしか扱えない”という根本的且つ致命的な欠陥を抱えていた
しかしそんな欠陥を抱えた当段階において未だ鉄屑と称すべき代物を、あろうことか人類は受け入れた
否、この場合はむしろ人間故にと言うべきなのかもしれない
そうして不完全な状態で世界に組み込まれた発明はISの略称で世界に浸透、発明した当人がその時点で基礎理論の改良を放棄したために欠陥の改善も為されないまま、本来の目的たる宇宙進出の足がかりとされることもないまま、果てに女尊男卑に捻じ曲がった社会を形成するに至った
女尊男卑社会形成から数年、特異災害対策機動部は対ノイズ戦略において『櫻井理論』に基づいて考案された『FG式回天特機装束』通称『シンフォギアシステム』の実用化に成功、ノイズに対する決定打を獲得し、反撃に転じた
だが、シンフォギアの実戦投入を契機に、ノイズの中でも変化が起こり始めた
これまで人間に対しただ無機質に攻撃行為を行ってきたノイズが何者かによって制御、統率され始めたのだ
『ソロモンの杖』
ノイズを召喚、制御する能力を内包した先史文明期の異端技術の結晶
特異災害対策機動部が聖遺物と呼ぶものの中でもとりわけ良質な保存状態で産出された“完全聖遺物”、それを手にし、人類に牙を剥く者が現れて以降、人類とノイズの抗争は杖を中心に置く形になった
ソロモンの杖出現から数ヶ月、『ルナアタック』『フロンティア事変』を経て、舞台は日本の孤島に建てられたIS操縦者養成機関『IS学園』
ここに、ある事件を期に『特異災害対策機動部“二課”』に身を置いていた一人の“少年”が転がり込むところから新たな旋律は紡がれる